「裁量が大きいからこそ、やりがいも責任も比例して大きいです」
そう語るのは、オーガニックグループでマーケティングを担う山本さん。広告一つの改善が翌日に数字で返ってくる環境で、裁量を持ってPDCAを回し続けています。失敗も成功もすべてが経験となり、マーケ未経験から事業家を目指す彼の糧になっています。
Profile
山本(Yamamoto)
オーガニックグループ Webマーケティング職
一橋大学 商学部を卒業後、10名規模のベンチャー企業に新卒入社。矯正歯科向けWeb集客サービスの新規事業責任者として、市場分析、サービス設計、営業、広告運用から事業売却まで一連を経験。学生時代から起業を志しており、20代で事業を立ち上げることを軸にキャリアを選択。
事業売却を経て「より大きな事業をつくるにはマーケティング力が不可欠」と痛感し、オーガニックグループへ転職。現在はD2C商材のWebマーケティングを担当し、広告運用、クリエイティブ改善、PDCAサイクルを高速で回しながら成果を創出。今後は未知の領域でも事業立ち上げに挑戦し、事業家としてキャリアを積み上げていくことを目指している
成長企業で“事業家”を目指す
――これまでのキャリアについて教えてください。
大学卒業後、新卒で10人規模のベンチャー企業に入社しました。実店舗向けのWeb集客支援を行う会社で、Googleマップを活用した上位表示対策を通じて来店を促す事業です。私は入社直後から、矯正歯科向けの新規事業を担当していました。市場分析からサービス設計、営業戦略、広告運用まで、ほぼすべての工程を自ら手掛け、最終的にはシナジーのある企業への事業売却(バイアウト)まで経験しました。
――なぜファーストキャリアにベンチャーを選んだのですか?
学生時代から起業を志しており、「20代でどれだけ事業を作る現場に身を置けるか」を軸に考えていました。入社先を決めたのも、「一人で事業を立ち上げてグロースさせる経験を積めるか」を最優先にした結果です。
――転職を考えたきっかけは?
前職の事業売却が大きな転機になりました。新規事業責任者として一連の流れを経験した中で、「より大きな事業を仕掛けていくために、マーケティング力を高めたい」という想いが強くなりました。
会社の成長角度を確信した「ここなら挑戦できる」
――会社選びはどのようにしていましたか?
「どうせ働くなら、圧倒的に伸びている環境で自分を磨きたい」という軸がありました。
会社の成長スピードが速ければ、意思決定のスピードも早く、個人に任される裁量も大きくなります。結果として、自分自身の成長曲線も急激に上がるはずだと考えていました。だからこそ「どれだけ会社が伸びているか」を最も重視していました。
――「伸びている会社」はどうやって判断したのですか?
転職媒体を利用していたのですがそれぞれの募集要項で、毎年の成長率や社員1人あたりの売上高など具体的な数字を確認しました。その中でも、オーガニックグループの拡大速度と上場企業TOP150クラスの一人当たり営業利益額を担保できていることから「ここは本当に伸びている」と確信しました。
――最終的にオーガニックグループを選んだ理由は?
代表の話を聞いて、毎年新しい事業を生み出し続ける姿勢に惹かれました。僕自身も「事業をつくれる人材になりたい」という想いがあったので、この規模でこれだけ継続的に新しい事業を生み出している会社なら、自分も事業作りに関われるチャンスが多いと感じたのが決め手でした。
「一人のアクションが何百もの売上につながる」
マーケの力
――Webマーケティングの重要性に気づいた瞬間は?
大きく2つあります。1つ目は「レバレッジが効く」と実感したときです。広告を配信して、1日に数百個の商品が売れることもあります。前職の営業は1日中テレアポして商談しても取れる件数に限界があったので、その差に衝撃を受けました。2つ目は「全部数値で返ってくる」ときですね。クリック単価やLP遷移単価、購入単価まで全部データで見られるので、昨日自分がした行動が翌日に跳ね返ってきます。だからこそ、毎日微々たる進化をし続けないといけないと思っています。
――施策のPDCAを回す上で意識していることは?
まず「課題にヒットする施策を打てているか」という点を意識しています。常に問題を複数の原因に切り分け、課題を特定してから、施策を実行することが非常に重要だと思っています。今やってることが本当に数値にヒットするのか、常に確認します。
もう1つは「事前のテスト設計」です。テキストや画像のテストも、何を目的にどう進めるかを最初に決めないと、途中で方向がズレたり放置されたりしがちです。だからこそ、いかに目的意識を持ちながら仕事をするかということにこだわっています。
事業家に必要なのは「数字」だけでなく「市場を読む力」
――マーケ担当者にも事業視点は必要だと思いますか?
はい、必要だと思います。自社で追ってるKPIとか指標って、結局は競合や市場の動きに影響されることが多いです。だから競合の動きとか、市場全体のトレンドを知らないまま自社の数字だけ追っても、うまくいかないことが多いです。そのため、他社がどんな訴求してるかとか、どんなクリエイティブを使ってるかは必ずチェックしてます。そのほうが結果的に、自社のKPIも早く、効率よく達成できます。マーケ目線だけじゃなくて、ちゃんと事業全体を見る「事業家視点」って、やっぱり大事だなと思います。
「購買理由」を深掘ることで
マーケティング視点を鍛える
――未経験でマーケに挑戦する人に、大事な考え方は何ですか?
そうですね、「自分がなんでその商品やサービスを選んだのか」をちゃんと言語化することですね。
――そう思った具体的な理由って何ですか?
無意識的に行われる購入という動作の中で、ユーザーにインタビューしても、正直、深いインサイトはあまり出てこないことが多いです。だからこそ、自分の購買行動の中で感じたことを、自分の言葉で深掘りしておくのが大事だと思います。「なぜこれを選んだのか?」「他と何が違ったのか?」を自分で考えて常に日常から言語化しておく。そうやって積み重ねた“感覚の言語化”が、マーケティング視点を鍛える一番の近道だと思います。
次の挑戦は、未知の領域の事業作り
――今後やってみたいことは?
長期的には、これまでとは違う新しい事業を立ち上げたいです。今はコンプレックス商材のD2CのWebマーケを担当しているのですが、D2Cとは関係ない事業に挑戦するのも面白いなと思っています。もちろん成果が出るのかは見られる部分だとは思うのですが、やりたいことにチャレンジできる環境だからこそ、まったく新しいフィールドに飛び込んで、ゼロから事業をつくる経験を積みたいです。