こんにちは。
Orange Moon株式会社 代表の増山です。
私たちは、AIを活用したマニュアル自動作成・共有サービス「ManualForce」を開発・提供しています。
ManualForceは、PC操作を記録するだけで、スクリーンショット付きのマニュアルを自動生成できるSaaSです。
企業の中にある業務手順やノウハウを、誰でも簡単に残し、共有できる状態にすることを目指しています。
Orange Moonは、まだまだ小さな会社です。
だからこそ、若いメンバーにも早い段階から仕事を任せます。
展示会に出る。
お客様に連絡する。
商談を獲得する。
営業資料を改善する。
採用広報を考える。
社内の仕組みを作る。
年齢や経験年数だけで、「まだ早い」と決めたくはありません。
できると思ったら、任せたい。
挑戦したいと思っているなら、できるだけ打席を渡したい。
これは、これまでも大切にしてきた考え方です。
ただ最近、もう一つ大事なことがあると思っています。
若手に仕事を任せるなら、
失敗したときに一緒に考えるところまでが、会社の責任なんじゃないか。
ということです。
「任せる」と「放置する」は、まったく違う
スタートアップの採用では、
「若手にも裁量があります」
「どんどん任せます」
「早いうちから責任ある仕事ができます」
という言葉をよく見ます。
Orange Moonも、実際にそういう会社だと思います。
ただ、「任せる」という言葉は少し危ういとも感じています。
仕事を渡して、
「じゃあ、あとはよろしく」
で終わってしまったら、それは任せているのではなく、放置しているだけかもしれません。
特に未経験の20代であれば、最初からすべてうまくできるわけがありません。
展示会で、思ったようにお客様と話せない。
メールを送っても返信が来ない。
商談で、うまく課題を深掘りできない。
資料を作っても、何を伝えたいのかわかりづらいと言われる。
仕事の優先順位を間違える。
報告のタイミングが遅くなる。
そういうことは普通にあります。
むしろ、最初から一度も失敗しない人の方が珍しいと思います。
だからこそ、任せるなら、その失敗を本人だけの問題にしてはいけない。
私はそう思っています。
「なんでできなかったの?」だけでは、次につながらない
仕事で失敗したとき、
「なんでできなかったの?」
と聞くこと自体が悪いとは思いません。
原因を考えることは大切です。
ただ、それだけで終わってしまうと、本人も苦しくなるだけです。
本当に考えるべきなのは、
何が起きたのか。
どこで認識がズレていたのか。
事前に何が足りなかったのか。
本人が知らなかったことは何か。
会社側の伝え方に不足はなかったか。
次に同じ場面が来たら、どう変えるのか。
そこまでだと思っています。
たとえば商談がうまくいかなかった。
本人の準備不足だったかもしれません。
でも、
そもそも商談で何を確認するべきか、十分に伝えられていたか。
良い商談のイメージを共有できていたか。
事前にロープレをした方がよかったのではないか。
商談後に振り返る時間を作れていたか。
会社側にも改善できることがあります。
若手の失敗を見たときに、
「本人の能力が足りなかった」
だけで終わらせるのは、簡単です。
でも、それでは会社も強くなりません。
失敗したときこそ、一緒に振り返る
Orange Moonでは、失敗そのものよりも、その後を大切にしたいと思っています。
うまくいかなかったら、振り返る。
「どうだった?」
「どこが難しかった?」
「自分では何が原因だと思う?」
「次はどうしたら良さそう?」
まず本人の考えを聞く。
そのうえで、
「ここは良かったと思う」
「ここは次、こうした方がいいかもしれない」
「自分だったら、こうする」
とフィードバックする。
そして、次の打席を渡す。
私は、この繰り返しが大事だと思っています。
一度失敗したから、もう任せない。
では、いつまでもできるようにはなりません。
かといって、失敗しても何も言わずに何度も任せ続けるだけでも成長しません。
任せる。
失敗する。
一緒に考える。
改善する。
もう一度任せる。
この循環を作るところまでが、会社側の役割だと思っています。
若手に任せることは、会社側にも覚悟がいる
「若手にどんどん任せたい」
と言うのは簡単です。
でも、本当に任せるなら、会社側にも覚悟が必要です。
経験者なら30分でできることに、2時間かかるかもしれない。
自分でやった方が早いと思うこともあります。
資料を作ってもらったけど、大幅に直さないといけないこともあります。
商談で、うまく説明できないこともある。
「それなら自分がやった方が早い」
と思う瞬間は、正直あります。
でも、そこで全部こちらがやってしまうと、いつまで経っても任せられる人は増えません。
会社としても、
少し時間がかかること。
最初は完成度が低いこと。
失敗する可能性があること。
それを受け入れないと、本当の意味で若手に任せることはできないと思っています。
もちろん、お客様に迷惑をかけていいという話ではありません。
重要なところはチェックします。
必要なら一緒に準備します。
リスクが大きいことは、最初から一人では任せません。
でも、安全な範囲の中では、できるだけ本人にやってもらう。
その経験を積んでもらう。
会社側にも、その余白を持つ必要があります。
成長は、本人だけの責任ではない
よく、
「成長するかどうかは本人次第」
と言われます。
これは半分正しいと思います。
本人が学ぶ気がなければ、どれだけ会社がサポートしても難しいです。
わからないことを聞かない。
指摘を受けても変えない。
同じ失敗を何度も繰り返す。
行動しない。
それでは、成長するのは難しいと思います。
ただ、もう半分は会社の責任です。
そもそも挑戦する機会を渡しているか。
なぜその仕事をやるのか説明しているか。
できていないことを、きちんとフィードバックしているか。
困ったときに相談できる状態になっているか。
失敗したときに、次につながる振り返りができているか。
本人の成長意欲だけに頼って、
「スタートアップなんだから自分で成長してね」
で済ませるのは違うと思っています。
会社側ができることは、たくさんあります。
会社が答えを全部教える必要もない
一方で、すべてを先回りして教えることが正解だとも思っていません。
何をやるべきか。
どうやるべきか。
どこに注意するべきか。
全部こちらが答えを用意してしまえば、失敗は減るかもしれません。
でも、自分で考える機会も減ります。
だから、このバランスは難しいです。
私は、
考える余白は渡す。困ったときは一緒に考える。
くらいがいいと思っています。
まず自分で考えてみる。
やってみる。
わからなければ相談する。
失敗したら振り返る。
必要ならこちらからフィードバックする。
次は本人なりの改善を入れて、もう一度やってみる。
答えを全部教えるのでもなく。
全部本人に投げるのでもなく。
その間を一緒に走る。
これが、若手を育てるということなんじゃないかと思っています。
CEO直下だからこそ、フィードバックも近い
Orange Moonでは、若いメンバーと私が一緒に仕事をする機会も多いです。
展示会。
営業。
採用広報。
業務改善。
数字の振り返り。
いろいろなところで関わります。
距離が近い分、できていないところも見えます。
だから、フィードバックすることも多いです。
ただ、私はフィードバックを「評価」だけにはしたくありません。
「ここがダメだった」
で終わるのではなく、
「次はどうするか」
まで一緒に考えたい。
そして、次の機会で変わっていたら、その変化をちゃんと見たい。
若手にとって、CEO直下という環境はプレッシャーもあると思います。
でも同時に、意思決定や考え方を近い距離で聞ける環境でもあります。
せっかく距離が近いなら、それを成長に使ってほしい。
私自身も、使ってもらえる存在でありたいと思っています。
「失敗してもいい」だけでは、少し足りない
スタートアップでは、
「失敗してもいい」
とよく言います。
私も、失敗すること自体は悪いことではないと思っています。
ただ、それだけでは少し足りません。
失敗したら、一緒に考える。
原因を整理する。
次を変える。
またやってみる。
そこまであって、初めて失敗が経験になると思います。
だからOrange Moonでは、
「失敗してもいい会社」
というより、
「失敗を次に変えられる会社」
でありたいと思っています。
一回の失敗で人を判断しない。
でも、失敗をそのままにもしない。
本人にも向き合ってほしいし、会社も向き合う。
その関係が一番健全だと思っています。
任せるなら、次の打席まで責任を持ちたい
若手に大きな仕事を任せたい。
20代でも、成果を出した人にはどんどん次の機会を渡したい。
この考えは変わりません。
でも、
「任せました。失敗しました。本人の責任です」
ではなく、
「任せました。失敗しました。じゃあ一緒に振り返って、次はどうするか考えよう」
までやりたい。
そのうえで、また打席に立ってもらいたい。
会社ができるのは、本人の代わりに成長することではありません。
でも、
挑戦できる場所を作ること。
失敗したときに一緒に考えること。
改善するためのフィードバックをすること。
そして、もう一度挑戦する機会を渡すこと。
そこまでは、会社の責任だと思っています。
最後に
Orange Moonは、まだ小さな会社です。
完成された研修制度があるわけではありません。
すべてを体系的に教えられる会社でもありません。
でも、若手に仕事を任せるなら、任せっぱなしにはしたくない。
挑戦して。
失敗して。
一緒に考えて。
改善して。
また挑戦する。
そういう環境を作りたいと思っています。
若いうちから大きな打席に立ちたい人。
でも、一人ですべて抱え込むのではなく、フィードバックを受けながら成長していきたい人。
自分でも考えるし、わからないときには素直に相談できる人。
そういう方にとっては、Orange Moonは面白い環境だと思います。
若手に任せるなら、失敗したときに一緒に考えるところまでが会社の責任。
私は、そういう会社でありたいと思っています。
少しでもこの考え方に共感していただけた方は、ぜひ一度お話ししましょう。