はじめに
ONE-VALUEハノイオフィスでのインターンシップは、単なる「就業体験」にとどまらず、現場の最前線に触れながら挑戦できる濃密なプログラムです。今回参加したインターン生は、記事執筆や翻訳といった情報発信業務に加え、実際の商談への参加、ハノイ市内での市場調査、翻訳や議事録作成まで、多岐にわたるタスクに挑みました。
社員の立場から見ても、この数週間で彼らが得た経験と成長は非常に大きく、インターンシップの価値を改めて実感させられました。本記事では、ハノイオフィスでの体験を通じてどのような学びがあったのかを、社員の目線で振り返ります。
情報発信力の向上
VietBizへの記事執筆や翻訳を経験したことは、インターン生にとって大きな転機となりました。最初は事実を正確にまとめることに注力していましたが、記事が「読まれる」「届けられる」ためには表現や構成に工夫が必要であると気づき、SEO対策を意識したキーワードの盛り込みや、タイトルの工夫に挑戦しました。
加えて、サムネイル画像の作成や実際の公開作業まで任されたことで、情報発信の全体像を俯瞰的に理解できるようになりました。情報をつくるだけでなく、「どう届けるか」を考える力が養われたのは、短期間ながら大きな成長の証といえるでしょう。
ビジネスの現場で学んだこと
商談への参加は、インターンシップにおける貴重な経験の一つです。ハノイオフィスの会議室で実際に行われた商談の場では、相手企業の要望を理解し、論点を整理して議事録にまとめるという役割を担いました。
単に「書き取る」だけでなく、誰が読んでも分かりやすい形に編集する必要性を学び、情報を整理する力の重要性を実感しました。初めて聞く専門用語に戸惑う場面も多々ありましたが、その経験を通じて「事前準備の徹底」と「基礎知識の習得」が不可欠であると痛感したようです。
社員から見ても、短い期間で商談の本質に触れ、実務に直結する学びを得た点は非常に大きな成果でした。
ハノイでの市場調査から得られた気づき
ショッピングモールで行った市場調査も、印象深い体験でした。数字や資料で得られるデータだけでは見えてこない「現地消費者のリアルな感覚」を自分の目で確かめることができたのです。
例えば、日本では日常的に買える商品がベトナムでは高価格帯として扱われていたり、日本ブランドの商品が嗜好品として位置づけられていたりと、文化や購買力の違いが明確に現れていました。
この経験から、調査や分析において「現場を歩き、自分の目で確かめる姿勢」がいかに重要かを学びました。ハノイの街並みや店舗の雰囲気に直接触れることは、机上の分析では得られない学びをもたらしました。
翻訳業務で磨かれた柔軟性
翻訳の仕事を通じて実感したのは「正確さ」と「分かりやすさ」の両立です。直訳すれば意味は伝わるものの、自然で読みやすい表現にするには言語能力以上の工夫が求められます。相手の立場に立って言葉を選ぶ姿勢は、グローバルビジネスの現場において欠かせないスキルです。
社員としても、こうした経験が今後の実務に必ず活きることを確信しています。
明らかになった課題
もちろん課題も多く見つかりました。記事執筆では表現が単調になりがちでテーマの深掘りが十分でなかったこと、商談参加では専門知識不足から理解が追いつかないこと、市場調査では比較分析の視点が弱かったこと、翻訳でも自然さをさらに磨く必要があることなどです。
しかし、これらを自覚できたこと自体が大きな成果です。弱点を明確にし、改善点を見出す姿勢は、今後の成長につながるからです。
まとめ:ハノイで得た「自ら考えて行動する力」
今回のインターンシップで最大の学びは、「自ら考えて行動する力」の重要性でした。ベトナムという異文化の中では、日本の常識がそのまま通用しない場面が数多くあります。その環境下で、どう行動すべきかを主体的に考え、改善につなげることができた点は、かけがえのない経験となりました。
ONE-VALUEハノイオフィスでの体験は、インターン生にとって国際的なビジネスの現場を肌で感じ、自身の強みと弱みを見つめ直す貴重な機会となりました。社員として見ても、その成長のスピードと学びの深さには驚かされました。