【CEOインタビュー Vol.3】One & Colorful が描く未来:多様性と調和のVision
多様性と調和が生む「One & Colorful」な世界とは?
— 今回は、企業理念の一つである「One & Colorful」についてお話しいただきたいと思います。兒嶋さんは以前からこの言葉をVisionとして語られていましたが、具体的にはどのような世界を指しているのでしょうか?
兒嶋: 一言で言うと、多様性が担保されつつも一つにまとまった世界ですね。Colorfulとは多様性そのもので、色んな人がそれぞれ違う個性を持ち、それがより重要となる時代が来ると考えています。例えばエコシステムもそうですよね。エコシステムの豊かさは、様々な生物が共存し、それぞれが役割を果たしているから成り立っている。私たち人間もエコシステムの一部であり、同じです。違いを尊重しながら協力し合う、それが「One」であり、「Colorful」が生かされる世界です。
ー 自然界の多様性の例えは非常にわかりやすいです。森には高木もあれば、低木もある。海にはタコもいれば、くらげやイルカなど多様な生物がいますよね。では、その「One」という概念は、具体的にどのように表現されるのでしょうか?
兒嶋:「One」は、異なる個性を持つ人々が一つにまとまり、互いに尊重し合うという考え方です。違いを認め合いながら、それを叩き合うのではなく、むしろ補完し合い、より大きな価値を生み出す。これが私たちの目指すべき理想の世界であり、Visionです。
「Colorful」と「One & Colorful」の違い
— ちなみに「Colorful」だけではダメなのでしょうか?「Colorful」と「One & Colorful」の違いについても教えてください。
兒嶋: はい。まず「Colorful」なだけでは、多様性がただ存在しているだけで、対立を生む可能性があります。重要なのは、その多様性を尊重し、調和させる「One」の概念が加わることです。つまり「Colorful」は多様性そのものを指しますが、「One & Colorful」はその多様性を活かして一つにまとまることを意味します。これは、単なる個性の寄せ集めではなく、それぞれが互いに補完し合い、協力して新しい価値を生み出すということです。
ー 多様性をただ尊重するだけでなく、それを一つにまとめるという点が重要なのですね。
兒嶋: はい。単に個性を尊重するだけでは、衝突が生じることもあります。過去、他の会社で同じように「Colorful」な世界を目指し、”みんな違ってみんないい”という方針で事業を進めていたのですが、「俺は俺だ!」という自由がぶつかり合ってしまい、多様性の力を真の意味で発揮できませんでした。その経験から多様なだけでは駄目だと気付き、多様性を尊重し調和させる「One」という概念が生まれました。
ー 単に個性を認めるだけで他者へのリスペクトがなければ、ただの自己主張で終わってしまう、ということですね。
兒嶋:その通りです。何より自分の個性を理解するためには他者が必要です。他者がいるからこそ、自分が何者であるか、どんな個性を持っているかが分かる。それぞれの個性を認め合い、その違いを互いに活かし合うことで、さらに大きな価値を生み出すことができると思っています。
「One & Colorful」というVisionが目指す未来
— 「One & Colorful」な世界が実現したとき、どのような未来が待っていると考えていますか?
兒嶋: 「One & Colorful」な世界では、まず争いや戦争が少なくなると思います。現在、個性の違いは対立の原因になることが多いですが、私たちはその違いを補完し合い、協力して新しい価値を創造することができるようになります。社会全体がより調和的になり、誰もが地球という一つのコミュニティの一員なんだという意識が強まると思います。
ー つまり、国境や文化の違いを超えて、人類全体が一つになるイメージですね。
兒嶋:その通りです。それが「One」という概念の核心です。多様性を尊重しつつ、一つの目標に向かって進む。これは、今の分断が進む社会において、非常に大きな意味を持つVisionだと思っています。
日本社会における「One & Colorful」の可能性
— 「One & Colorful」な世界がどんな未来なのか少し理解が深まった気がします。ちなみに日本社会において、このVisionはどのように浸透していくと思いますか?
兒嶋:日本は長い間、同質性を重視する文化が根強くありました。特に高度経済成長期には、効率を追求するために個性が抑えられ、同じような考え方が求められてきました。いわゆる没個性のような状態ですね。しかし、これからの時代には合わないと思います。AIや自動化が急速に進む中では、同一性によって担保されていた価値は代替されていきます。ゆえに個々の創造性や多様性はより重要になってくると思います。
ー 確かに同質性を重視するだけでは、創造性は失われてしまいますね。
兒嶋:そうですね。私は違いや個性こそが、人間の価値になっていくと考えています。個々の多様な考え方や能力を活かしながら、全体として1つにまとまる社会になっていくことが求められる時代ではないでしょうか。そしてそれが「One & Colorful」な世界の実現につながると思います。
ー 兒嶋さんの考えるVision、「One & Colorful」な世界についてイメージが膨らみました。
兒嶋:違いや個性というのはあって当たり前のものです。それをただ叩き合う道具として使うことはとても悲しい。だからこそ違いや個性を認め合い、違いを補完し合うよう協力することで、争いや衝突は減り、世界全体が国や文化を超え、1つの共同体としてまとまっていくと信じています。そこは同時に愛に溢れた世界であり、他者を愛し合える世界でもあると思います。そんな世界を目指したいですね。