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オンサイトの特徴の一つとして、退職した社員に「独立起業した人」や「別の会社の事業責任者になった人」がたくさんいるということが挙げられます。例えば新卒でオンサイトに入社して退職した9名のうち4名が独立していますし、中途入社の人たちを入れるとさらに多くの「元オンサイト社員」が経営者や様々な企業で中核を担う存在になっています。
そういった元社員の声もお届けできれば……と思っていたところ、ちょうどオフィスに遊びに来てくれた元社員がいましたので出演をお願いしたら快諾してくれました!
ということで、今回はオンサイトの”元社員のインタビュー”をお送りします。
塚本陽太朗さん
株式会社SAKIYOMIにてインターン活動に注力。2021年4月オンサイト株式会社に新卒入社。1年半後、インターン時代の上長が立ち上げた株式会社OTOGIへ創業メンバーとして参画したのち、事業責任者に就任。
【これぞベンチャー! 入社の決め手と、入社後の社長との距離感】
――学生時代にベンチャー企業のインターンに精力的に取り組むなど、かなり成長志向の強い方なのかなという印象を受けたのですが、そんな塚本さんがオンサイトに入社した理由を教えてもらえますか?
まさに自分の市場価値を上げて、自分が将来持てる選択肢を広げたいと思っていました。「将来起業したいな」というのも何となくですが思っていましたし。そのためには泥臭くて、優秀な人が多い会社に入りたいなと。
なので就活の時は、裁量を持って働けそうなベンチャー企業ばかり面接を受けていて、その中でオンサイトに出会いました。若い社員さんが面接をしてくれたのですが、そのときに「毎日終電まで仕事をしている」「家に帰ったら読書をしながらそのまま疲れて寝落ちしてしまう」といった話を聞いて、ここだ!と思いました。笑
――おぉ〜!笑
今はそういった働き方ではなく、ちゃんと令和の労働環境になっていると聞いていますが、当時はそうでしたね。ぼくとしてはまさに望んでいた会社でしたのでよかったのですが。
――実際に入社してみてどうでしたか?
大変ですし苦しかったですが、嫌ではなかったですね。長時間労働が善だと思っていたわけではありませんが、先輩たちはみんな仕事の基準が高いですし、ぼくがクライアントにしっかりと価値を発揮するためには量でカバーするしかなかったということです。
でもその感覚が身についたのは一番大きいかもしれません。クライアントに言われたままの業務をこなすだけで一歩先まではできていない企業はもしかしたら多いのかもしれませんが、その点に関して言うとオンサイトの社員は逃げないですし、やり切る。
――思い出に残っているエピソードなどはありますか?
当時、新入社員だったのにもかかわらず、社長の岸さんと一緒に新しい案件を担当させてもらえることになりました。そのクライアント先が栃木県にあって、頻繁に岸さんと一緒に車で行き来していました。そのドライブ中や途中で寄ったラーメン屋でいろんな話をしてくれたのは楽しかったですし、常に刺激と学びに満ちていましたね。
細かい仕事関係の話だけではなく、物事の本質を捉えるための「視点」を与えてくれるような話が多かったです。例えば「芸術に触れた方がいいよ」「ちょっとサボれるくらいの余裕がある方が成果出せるよ」といった話は、一見、仕事と無関係に思えるかもしれません。しかし、それらは後で「そういうことだったのか!」と気づきに繋がる、人生やキャリアにおける大切な本質を突いたお話が多かったです。
――それでも退職してしまったのは?
学生時代にインターンをしていた会社の上長が新しく会社を立ち上げるにあたり、その立ち上げメンバーとして誘われたのがきっかけです。自分もチャレンジしたいと思ってオンサイトは退職することにしました。
まだまだこれから成果を出していこうという時期での退職なので、そこは申し訳ないという気持ちがあったのですが、岸さんに伝えたら「おれが同じ立場でもチャレンジするよ。若いうちにそういう経験するのはいいことだよ」と応援してもらえて嬉しかったですね。
今はオンサイトと直接仕事の取引をしているわけではないものの、先日もオフィスに遊びに行かせてもらって、パートナー関係を結べないかなという話になっていますし、今でも岸さんにごはんに連れていってもらうことはあります。同期とはたまに顔を合わせますし、先輩や上司だった方々には、退職した今でも食事に連れて行っていただいたり、公私にわたって相談に乗ってもらったりと、本当にありがたい関係を続けさせてもらっています。そういった人たち中には、ぼく以外にも事業責任者の立場になっている人や経営者になった人もいて、そういうアグレッシブな人たちと今もつながりを持てていることに感謝しています。
【クライアントからは嫌われた方がいい!?】
――新しい会社で事業責任者になった今だから実感できる「オンサイトで学んだこと」はありますか?
岸さんはずっと「JIBUNGOTO(自分ごと)」と「全体最適」というのを言っていて、前者はクライアントの事業を自分の家の家業だと思うくらいに考えて支援するということです。そのクライアントにとって良いと思うことはやり切る。そのためにはむしろ嫌われた方がいいと。
――嫌われた方がいい?
それがもう一つの「全体最適」の話なのですが、クライアントの全体最適を考えるとどうしても反対される場面も出てくるんですよ。一人の担当より部署全体、その部署より事業全体、その事業より会社全体……と視座を上げていくと、誰かにとっては望まないこともやらないといけないかもしれないですし、KPIやリソース配分が変更になることもあります。そういったあらゆる要素を踏まえて、全体最適の一手を打ち出すのが我々の仕事だと教えてもらいました。
最近も、今の自分の仕事に必要な施策を考えたときに、それをふと思い出して「あぁ、これは個別最適で考えてしまっていたなぁ」と、思い留まることができました。全体最適の”全体”って意外と難しくて、会社全体というのはそうなんですけど、その中に会社が掲げる理念まで考慮されているのか、現場ではどのようなメンバーがいてどのようなマネジメントをすればいいのかまで本当に考えているのか、といったことまであらゆる視点がありますので。
それでまた「クライアントの事業は自分の家業だと思うべし」という話に戻るのですが、本当の全体最適って、おそらく客観的なコンサル視点では出てこないのだと思います。自分の事業だからこそ、自分の意思がちゃんと入る。そのときに初めて「全体最適」の視点を持てる気がしています。だから岸さんは「家業」という言葉を使われたのかなと、今では勝手に解釈しています。笑
――その視点にまでたどり着くためには、何が必要だと思いますか?
結局、知識として学ぶのではなく、その視点に立たざるを得ない「経験」をどれだけ積めるか、だと思います。その意味で、岸さんがよく言っていた「打席数が多ければ多いほど人は成長する」という言葉がまさに答えになりますね。これも最近になって理解が深まったことです。
打席数が多いということは、意思決定が多いということですし、意思決定が多いということはそれだけ説明責任を果たさなければならないということです。言われたままこなす仕事は数をたくさんやってもそういった感覚は身につかないと思いますが、オンサイトは若手にも大事な案件やクライアントが経営者の案件を任せます。
それは大変なことではあるのですが、そこで何とか必死になって、社内の人にも相談しながら決めて進めていく。例えばWeb広告ひとつ取っても、媒体や掲載方法の選択制はいくらでもあって、何がいいのかを決めるのはかなり難しいです。実際にはそれ以外にも複数の要素が絡み合っていますし、どこをどうすれば成果に繋がるのかはそんなにシンプルな話ではありません。それでも自分が思う全体最適を考えて、決めて、説明責任を果たしていく。その中で自分の価値観が磨かれていき、自分の血肉になっていきます。だから岸さんもよく「自分探しや自己分析をするよりも”コト”に向き合え」と言っていたんだなって。
【再生産されないビジネスパーソンになる】
――いろんな面白い視点が出てきますね。なるほど、そういった話をクルマの中でしていたと。
社長との距離感が近いのは、やはりベンチャー企業のいいところだと思います。岸さんは自分からはあまり言わないけど、サイバーエージェントの立ち上げ期に藤田さんと一緒に仕事をしていて、リクルートではR25の立ち上げ、ライブドアでは副社長を経験してきた人なので、これまで自分でPDCAを回し続けてきた結果としての学びを、そうやって言葉でぼくたちに伝えてくれていたのだと思います。そういえば、SNSで有名な田端信太郎さんとも友人らしく、田端さんから刺激を受けた面白い話なんかも教えてくれたりしましたね。
ど真ん中の真面目な回答というよりも、むしろこちらの”思考の枷”が外れるような話をしてもらっている感じです。最近会ったときも「塚本は真面目すぎるのでもっと不真面目に生きた方がいいよ」と言われてハッとしました。真面目すぎると誰にでも真似できるありきたりな答えしか見つからないし、だからこそ再生産されてしまうと。本当に困ったときにそれを突破する答えにたどり着けないからと。今のぼくの立場も踏まえてアドバイスをくれたのだと思います。
――そんなオンサイトはどんな人が合っていると思いますか?
もうシンプルに、20代のうちにハードワークでしっかりスキルを身につけたい人ですね。「このままでいいのか自分!!!」とくすぶっている人や、将来起業したい人にはおすすめです。
先ほどお話した「クライアントの事業を自分の家業だと思って、全体最適の解を日々出し続ける。そこに説明責任を負い続ける」のは、まさに起業するための千本ノックでもあると思います。
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