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弁護士と公認会計士の顔を持つ私がOLTAに入社した理由

和田 雄太(わだ ゆうた) / ジェネラルカウンセル(最高法務責任者)

資格試験に奮闘した学生時代

高校時代から数学や数的処理が好きで、慶應義塾大学の経済学部に進学して、産業組織論やミクロ経済学を学んでいました。大学付属校出身で大学受験をしていなかったこともあり、在学中に「何か本腰を入れて勉強しておこう」と思い、もくもくと勉強して、公認会計士試験と証券アナリスト(CMA)の二次試験に合格しました。

公認会計士の勉強をする中で、経済学や倫理学をもっと勉強したいと思うようになり、将来的に大学院に進学したいと考えていました。もっとも、研究テーマなどが定まっていたわけではないため、まずは公認会計士の基本的な業務を学び、業務を行う中でそれらの知識を役立てられる領域を探そうと考え、いわゆる大手監査法人を受けていました。


(監査法人時代に撮影した写真)

新卒で就職した監査法人を退職して、大学院へ

学生時代のアルバイト経験を経て入社したあらた監査法人では、希望部署を申告する機会があり、自分は将来的に会計業界でITの需要が高まると考え、いわゆる会計に関わるシステム統制を含めたリスク管理全般を対象とするリスク・コントロール・ソリューション部を希望し、配属されました。同部署では、システム統制や規制対応を含めたコンプライアンス関連業務に携わっていました。

監査法人で働き始めて半年ほど経過した頃に、日経新聞に掲載されていた検察官の談話を読みました。それを読んで、法律家ならば経済学と倫理学の知識があれば業務が面白そうだと思い、また、会計士の資格とのシナジーが発揮できそうだと考え、司法試験を受験することを考え始めました。もっとも、司法試験を受験するとなると、数年間大学院に通った上で司法修習等にも行かなければならなくなり、また、首尾よく合格する保証もなかったので、さすがにためらっていました。

話が前後しますが、社会人となると同時に、実家を出てシェアハウスに住んでいました。シェアハウスに入って仲良くなったメンバーで、京大出身の方がいました。彼は当時、宇宙飛行士を目指しており、後に医学部を再受験をし、現在は医師をされている方なのですが、彼に司法試験を受けるかどうか迷っているという話をすると、事も無げに「やればいいじゃん」と言われ、ついでに京都大学の学生寮が面白いと教えてもらったので、京都大学の法科大学院に行くこととなりました。



(学生時代(金髪時代)、インドのコルカタで出会った少年との思い出写真)

京都で過ごした第二の学生時代

学生寮の生活、楽しかったですね。寮の祭りで、色々なところからヒッチハイクで寮に帰ってくる企画等に参加してました。当時ヒッチハイクさせてもらった伊勢の漁師さんとは、関西に行くたびに連絡を取っていて、たまに船に載せて漁を手伝わせてもらってます。また、学生寮の地下で布団と畳を持ち込んで、ひたすらこもって、髪の毛がもじゃもじゃになるくらい勉強していました。

3年の課程を終えて、司法試験受験前後も寮に留まって、大学図書館にこもったり、あいりん地区で日雇労働したり、教授の許可をいただいたので興味のある講義に出席させてもらってたりしていました。無事に司法試験に合格したので、その後9ヶ月くらいの司法修習を経て、法律事務所に入りました。

会計士になり、弁護士になる

世の中的には「ダブルライセンス保有者」って100人くらい存在するらしいですが、「なぜ勉強するのか」はよくきかれます。自分的には、勉強した分視点が変わるというか、考え方や分析方法が増えていくっていうことが重要だと思っていて。経済学を勉強すれば経済学的なものの見方ができるようになり、法学を学べば法学的なものの見方ができる。それによって考えられることが広がっていく。だから興味のある分野については、とことん納得ができるまで学びたいんですよね。

法学を学んだのも、知識欲を満たしたい気持ちと、資格を使って色々な立場で仕事ができるというのが強かったですね。弁護士事務所に入ったものの、弁護士という枠にとどまった仕事をずっとやっていこうとは考えていませんでした。そんな時に監査法人時代の元同僚から「経済犯罪(対策に関する仕事を)に興味がある?」と声をかけてもらって、面白そうだと惹かれてPwCあらた有限責任監査法人(以下PwC)の仕事を弁護士業務と兼業するようになりました。


Wantedlyで届いた1通のスカウトメッセージ

しばらくして、OLTAからスカウトメールをもらったんです。PwCでマネーロンダリング対策に関わる中で、今後ファクタリングに対しても規制対応の需要が高まることが予測されたので「自分が入ったら、自分の知識がきっと活かせるな」と興味がわきました。あとは家から近い!ということもポイントが高かったですね(笑)。

ただファクタリングビジネスもいろいろあるので、もし怪しい会社だったらすぐに手を引くことは決めていました。大手にいることは「何かを究める」ことに向いているけれど、ベンチャーだと「いろいろやる」っていうフェーズになるし、多分、そういうことに興味が向いてきたタイミングだったのかもしれません。PwCを続けながら、弁護士としての仕事も続けながら、という状態でジョインしたので、まずは週2日で始めたんですけどね。気づいたら、面白くなっちゃって!正社員として週5でOLTAにいました(笑)。


(OLTA CAMP(全社合宿)のOLTAオリジナルのかるた大会で優勝して、大喜びしたときの写真)

「自分で創れる」フェーズにあること

現在、ジェネラルカウンセル(最高法務責任者)としてOLTAの法務全般を任されています。業務提携周りや監査法人対応、リスクマネジメントや内部統制、他にも経理担当者との連携など、とにかくやることが広くて多いです。でも、物事や課題には、法的な視点と会計的な視点が同時に必要なことが多いので面白いですね。

監査法人にしてもファームにしても、「究める」ということを「クライアントの外からやる」なんですよね。でも事業会社だと自分の仕事は文字通り「事業」のためにあるので、自分が身につけてきたスキルとか知見を自社のために活かしていくってことになるんですよね。これって全然違うことだな~と。

OLTAはこれから体制を整えて、強化していくフェーズです。規制が多い中で何ができるかを考えないといけないし、テクノロジーが絡むことでルールが出来ていない分野もありますね。でも、見方を変えると、仕組みを作っていけるフェーズなんですよね。会社でも、業界でも、法務は「守り」の仕事になりがちですが、OLTAのコーポレートチームでは法務も「攻めるぞ」という気持ちで取り組んでいます。だから本当に毎日面白いですね。今はまだ着手できていないことも多いですが、インサイダー対策の仕組み、外部委託の仕組み、経営管理の仕組みなど、整えていきたい体制は多方面にあります。その先には、IPO準備をしたり、政府や省庁に対して政策提言を行ったり、結構見据えていることがたくさんあるのでワクワクしています!



金融業界は規制が多くなりがちです。それに、会社もベンチャーフェーズ。「規制が多いから大変だ」と思うのではなく、その規制がある背景を理解し、「であれば、こういう対応が取れるのではないか?」と仕組みと影響を考えていくことができたら、きっと一緒に楽しめると思います。

変化が生まれることが見えていて、実際変化もしている環境です。「リスクに目を向けるセンス・発想」があれば、分からないことは何とでもしていけます。事業側で動いてみたいと思っている人、少なくないと思うんですよね~。激動の変化を楽しみながら、一緒に走り続けていける方、お待ちしております!

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