マイカー賃貸カルモを運営しているカルモチームで、一泊二日、全員参加の合宿を行ったのでレポートします!
合宿の概要
今回の合宿では
- セールスチームによるセールス研修
- エンジニアチームによる開発合宿
- 企画・制作チームによるワークショップ
- チーム横断によるワークショップ
を実施しました。それぞれやることは異なりますが共通のテーマは次のものです。
続々と新しいことにチャレンジし、日々試行錯誤しているカルモでは、サイトの内容も営業の活動も、出来ること・やるべきことが日々変わっています。そのため仕事のやり方が曖昧だったり、属人的になっていたり、責任・権限の境界が不明確など様々な課題を抱えていました。また目先の短期的な数字ばかりを気にして中長期的視点をメンバーが見直す機会がありませんでした。そういった問題を解決し、合わせてチームビルディングを行おうというのが今回の合宿の趣旨です。
移動中の様子”車の知見を深めよう”
カルモでは色んな車種を取り扱っているため一工夫し、あえてレンタカーを借りて、普段は乗らない車に乗って合宿先まで移動することで車の知見を深めました。
借りたのはヴェルファイア、ルーミー、タントの3台。普段からマイカーに乗っているメンバーも、乗り心地の違いや最新装備を真剣に確認し、色々と議論しながらのドライブです。特に話題になったのはヴェルファイアのデジタルインナーミラーとレーダークルーズコントロール。カタログの業務知識としては知っていても実際に乗って使ってみて、その技術の進歩と得られる先進的な体験にみんなが感動です。
合宿先の様子
今回利用したのは千葉県富津市金谷にあるコワーキングスペース「まるも」様と老舗旅館「かぢや旅館」様。
ナイルでは過去に開発合宿で利用したことがあり、今回が2回目の利用です。
ブレイクタイムはまるものスタッフさんが淹れてくれたコーヒーと、目の前にあるお肉屋さんで揚げたてコロッケをつまみ食い。通りを挟んで美味しいピザ屋さんがあるなど徒歩圏内においしい飲食店もあります。
全体コンテンツ”ミッション・ビジョンワークショップ”
最初に行ったのは「カルモのミッション・ビジョンについて」のディスカッションでした。カルモでは「自動車を無料で保有できる社会を作る」というミッションを掲げています。しかし、ミッションを達成することで「誰がどうなるのか」という利他性を明確な言葉に出来ていないことや、今後の事業展望とミッションに隔たりを感じて始めていました。そこで今回を機に我々が目指す先は何なのかをまず最初に改めて話し合いました。
3つのチームに分かれ、沢山の意見を出し合い、議論し、各チームで定めたミッション、ビジョンをプレゼン発表しました。
自動車が向かう未来など技術的側面や、今後のモビリティ事業の流れなどマーケティング的側面、誰がどうなってほしいという心理的側面など様々な観点でみんなが考えました。発表されたミッションとビジョンには新たな気付きがあったり、納得できる説得力がありました。合宿の場で出たミッション、ビジョンを候補に、カルモでさらに議論を続けて新しいミッション・ビジョンが決定します。
全体コンテンツ終了後は各チームに分かれての合宿です。
セールスチームのセールス研修
セールスチームでは、カルモで車を申し込まれたお客様の「より心地の良いクルマ選び」をお手伝いするための各種研修を行いました。
- お客様がクルマを通じて得たい未来像は何か
- その未来像をお客様に語っていただくために、私たちはするべき質問はなんだろう
- お申し込みを検討されているお客様に対して、適切なサービス説明はなんだろう
などのテーマについて全員でディスカッションをし、時には実際のお客様との会話を思い出しながら、みんなで意見を出し合い、私たちなりの答えを得ることができました。
お客様は車自体を欲しがっているのではなく、「新しい車に乗ってワクワクした気持ちで通勤できること」「新しい車に乗った時のお子様の笑顔」など車を通じて得られる体験や未来像を求めています。こうした未来の情景をイメージして頂きながら、よりお客様のニーズに合ったクルマ選びをして頂けるよう、電話でのご案内スキルやメールでのわかりやすい表現について引き続き研鑽を重ねていこうと思います。
また、合宿ではチーム内のパフォーマンスを高めるためのレクリエーションも行いました。楽しみながら「自分たちの権限はどこまであるのか」を上司とすり合わせることができるデリゲーションポーカーと言われるゲームです。
メンバーみんなが「これは上司に合意をもらわなければダメなんじゃ」と思っていたことが、意外と「完全に君たちに任せるよ」であったことがかなり新鮮でした(笑)
任せられている権限範囲が明確になったことで、より機動的にお客様に向き合っていけるようになりそうで、非常に有意義な時間でした。上司との権限範囲に悩まれている方、チームにはおすすめのゲームです!
研修にしてもレクリエーションにしても合宿という非日常の空間だからこそ腰を据えてじっくりと取り組めたと思います。定期的にこういう機会を持ちながら、日常の仕事とのメリハリをつけて働いていけると良いですね^^
エンジニアチームの開発合宿
カルモでは今後の事業展開に備え、生産性向上のためにSPA+サーバーレスへと大幅なアーキテクト変更を行おうとしており、エンジニアチームでは2チームに分かれての新しい技術のペアプログラミングから開始です。
1つ目のチームはAWSのサーバレス技術を駆使し、Cloud9を利用して、Lambda(Node.js) + DynamoDB + CloudSearchでAPIのプロトタイプ実装に取り掛かりました。
通常のペアプログラミングでは1人がコードを書いて、もう1人がコードを見ながら意見を交換するのが一般的ですが、Cloud9ではコードの共同編集がリアルタイムでできるので、お互いの意見をコード上に書きながら説明することが可能でした。これによりお互いが考えていることの共有がスムーズになり、より深いディスカッションを行うことができました。
もう1つのチームではVue.jsのプロトタイプ実装を行いました。担当の二人は過去にRiot.jsと簡単なAnguler.jsの経験はありますがVue.jsは今回が初めて。フレームワークの違いやTypeScriptの採用可否など議論しながらアーキテクトを詰めて行きます。
このアクティビティによってディレクトリ構造や開発ルール、実装のテスト方法などをエンジニア同士が同意した形で決定することが出来ました。今後の開発に役立てていく予定です。
最終的には両チームが一緒になってのモブプロを行う予定でしたが、残念ながら時間が足らず合宿中にはそこまで至りませんでした。この宿題は後日実施予定です。
企画・制作チームのワークショップ
企画・制作チームでは以下の8つをテーマにワークショップを実施しました。
- 新たなモビリティ領域のサービス企画案
- 自動運転時代のカルモのサービス検討
- 現行サイト新車&新サービスを含めたマイルストーン案
- カルモにおける業務効率化のための提案
- Adに依存しないPR企画またはキャンペーン企画案
- キャンペーン案
- リスティング原稿の提案
- 新サービスのリスクの検討
カーリースという利用期間が長い商品の特性に合わせた長期的なテーマから、直近の業務に直結したテーマまで、各人の専門分野の知識を活かしながら活発な意見交換を行いました。
普段自分が担当している分野以外の意見を聞き、また自ら積極的に発言することで、普段業務を行なってい日常環境から離れた場所での合宿ならではの新鮮な視点でのワークショップを実施することができました。
また現在企画中の新サービスなど、今後取り組んでいくプロジェクトについて参加メンバー間で共通の認識を持てたことも大きな収穫です。この合宿の成果は幹部層や各メンバーの通常業務にフィードバックし、各業務において検討を進めます。
懇親会はBBQと卓球大会
合宿1日目の慰労と翌日への英気を養うため、みんなでBBQをしました。
準備を率先的にやってくれるメンバー、肉を率先して焼いてくれるメンバー(肉を率先して食べに走るメンバー)など、普段の業務とは違う一面も見れる貴重な機会でした。
代表は浴びるほど今日は飲むと宣言しておりましたが、意外と控えめ、逆にあるメンバーは開放感に駆られ大いに飲んでいました。普段とは違うオフラインのコミュニケーションが各所で見られ、非常に盛り上がった時間となりました。
ラストの焼きそばの締めも終わり、本日の振り返り、明日への抱負を宣言したところで、二次会は何と卓球です。ナイルでは卓球部が存在するのですが、カルモグループには偶然、卓球部の部長、副部長、マネージャーが揃っています。代表も卓球部所属です。
卓球は単純に見え、頭を使う戦略的なスポーツです。目をよく使う、反射神経、バランス力が養われる、相手のコミュニケーションが取りやすいと、理学療法でも認められているようです(そこまで考えて幹事が二次会に卓球を用意したかは謎です、笑)
多くのメンバーが入れ替わり立ち替わり、卓球をプレイ、長時間有意義な時間を楽しめました。
締めコンテンツ”レゴシリアスプレイ”
合宿の最後には横断コンテンツとして、レゴブロックを使った「レゴシリアスプレイ」というワークショップを行いました。
これはレゴを使ってテーマに沿った作品を自由に作り、この作品を通して自分の意見を共有するといったものになり、米国ではNASAなどでも導入されているチームビルディングのツールです。(参考URL:http://www.seriousplay.jp/seriousplay/ )
今回は最後のコンテンツにふさわしく、【この合宿を通じて、カルモにどう貢献していきたいかを表現してください】というテーマを設定しました。
初めての取り組みで戸惑う人や、欲しいパーツが見つからないと愚痴る人もいましたが和気あいあいとした雰囲気の中、15分という短い時間で各々が自分の想いを込めて真剣に取り組みます。
作り上げた作品は発表と質問の時間を取りました。普段、業務で関わらない人には「この事業についてどう考えているか」など聞く機会があまりないと思います。このワークショップでは、【作品】を通して自分の意見を言ったり、その作品についてそれぞれが質問する時間を設けて、その人の考えを深掘りしたりするなど、いつもとは違うコミュニケーションが生まれていました。
人によって表現の仕方が違い、色や形に各自が意味をもたせながら作品を仕上げており、お互い知らない一面や意見を聞けたことで、より一層メンバー間が近くなったと感じます。
おわりに
合宿を終えた参加者の声として、明日からの業務にすぐ使えるような学びが多かった、成長出来た実感がある、上司や同僚との距離感がグッと詰まった、やるべきことの整理が出来たなどなど大変に好評でした。また当事者意識の向上など期待以上の成果も見られ、今回の合宿は大成功でした。
今回の合宿の成果を発揮し、マイカー賃貸カルモでは更なるサービス向上、お客様のご満足のためにチーム一丸となり取り組むつもりです。これからのカルモにぜひご期待ください。
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