日昇ではオリジナルのインテリアアイテムを企画し、生産・撮影・ページ制作を経て、WEBショップから販売を行っています。この冬、家具の自社ブランド「enkel エンケル」にキッズラインを追加します。本日がイメージ撮影を行う日と聞きつけたので、撮影現場を見に行ってきました。制作部隊のお仕事の様子をご覧ください!
撮影場所は2か所ある自社スタジオのうちの1つ。事務所から約5分、田植えの終わった田んぼを抜けて、住宅街にある倉庫の中なんです。秋晴れののどかな空のもと、ドライブ気分でスタジオにやってきました。
本日撮影が行われているスタジオですが、実は農家の倉庫を借りています。もともと8年くらい前までは、弊社の物流拠点として使用していました。会社の成長とともに倉庫が手狭になったので3回ほど移転し、現在は別の場所に当時の10倍以上の敷地を借りて出荷・入荷作業を行っています。
物流拠点の移転で空きが出たので、1階はサンプル置き場に、2階を撮影スタジオとして活用しているんですよ。倉庫の近くを通る人は、まさかこんなところにおしゃれな家具や照明を置いていると思いませんよね。
実際の外観はこんな感じです。
内窓の部分に新しい窓を取り付けているので、かろうじて普通の倉庫じゃないと気づきますかね?それでは中に入ってみましょう。
撮影スタジオには大部屋と小部屋の2つがあります。本日は大きい方の部屋で、空間を贅沢に使いながら撮影するようです。ご覧の通り白い壁と明るめの床材で、正に一般のご家庭をイメージできる空間を作っています。撮影する商品を活かせる、シンプルな造り。先ほど外から見えた窓は合計4つあります。自然光が差し込んで雰囲気のよい撮影が行なえるんですよ。
私がスタジオに入ると、担当者が1人、家具のセッティングをしているところでした。ほとんどの場合、1人かアシスタントを入れた合計2人という少人数体制で作業を行います。撮影は単にシャッターを切るだけではありません。家具組み立てや配置、インテリアコーディネート、小道具の準備から片付けまでを一貫して自分たちで行います。すべて段取りを頭に入れ撮り残しがないよう進めるには経験が必要です。だいたいみんな、大小の失敗を繰り返しながら徐々に上達していきます。
あとは体力勝負!私も家具の撮影を担当していたことがあるのですが、二人掛けソファを1人で運ぶようなケースが出てきます。どうしても運べない重たいものが出てきたら、もちろん手伝ってもらうんですが、「スケジュールが押していて手伝いを呼ぶ時間がもったいない、いいや、自分でやってしまおう!」って思っちゃうんですよね。撮影部隊には身体を大事にしてもらいたいものです。
さて、今日はなんだかスタジオが賑やかなんです。その理由は子どもたち!
撮影の日は祝日だったので、社員の子供たちがモデルとして撮影に参加してくれていました。サイズや使用イメージを視覚的に伝えられるので、キッズモデルは大活躍なんです。彼らは既にモデルのベテラン。もっと小さな頃から当社の専属モデル(?)として、毎年撮影に参加してくれているんですよ。会うたびにお兄さん・お姉さんになってますね。既にモデルとしてどのように振る舞えばよいかが分かっているので、スムーズに撮影が進んでいきます。
撮影をスムーズに行うには子供たちの協力が不可欠ですが、それ以前に撮影者の入念な準備も必要なんです。エンケルキッズは4種類の新商品があり、それぞれが特徴的な機能を有しています。アピールポイントを撮影し忘れると、ページ制作の際に大変なことに。撮影する前にイメージをラフ画にして、撮影漏れのないようにしっかり確認しながら進めます。
キッズモデルたちの出番は午前中で無事終了。午後からは夕方までじっくり時間をかけて、白抜き用・細部の画像などを黙々と撮っていきます。「自分がユーザーだったら、どこの部分を詳しく知りたいか?」を考えながら予定通りに着々と。そして、ときには思いつきで臨機応変な撮影も行います。
細部の撮影作業は思ったより大変なんです。例えば、一人で引き出しを開けるシーンを撮る場合。カメラで構図を確認→タイマー予約→撮影商品のところまで行く→引き出しを開けたところでシャッターが切れる→ちゃんと撮れているか確認→うまく撮れていなければ振り出しに戻る。この繰り返しです。カメラと商品の往復作業が地味に体力使うんですよ。リモコンで遠隔操作でシャッターを切る方法もあるのですが、結局はうまく撮影できているかの確認でカメラとの往復は避けられません。一発でうまくいったときは気持ちいいですね。
撮影は夕方に予定通り終了。おつかれさまでした。本日は天気がよく、自然光がいい感じで入り続けていたので長時間撮影することができました。曇りや雨の日は光の加減で撮影を延期する場合があるので、本日はラッキーでした。
普段は見ることができない撮影風景の裏側、いかがでしたか?
本日は500枚以上の画像を撮影していたようです。渾身の一枚を撮るのではなく、念の為できるだけたくさんシャッターを切ります。そして、制作の過程で厳選された画像と動画が商品ページに使われていきます。
今回はいつもと違って、40本以上の動画も併せて撮影しています。ブランドイメージの動画を作る予定とのことで、完成が楽しみです。