株式会社ニジ看護転職は『看護師が輝ける社会を実現する』をサービスコンセプトに掲げ、看護師の転職支援に特化した人材紹介サービスを提供する会社です。
今回は、同社が掲げるMission『一人ひとりに共感し、背中を後押しする存在として、全員が輝ける社会を実現する』をはじめとするMission・Vision・Valueの1つひとつに込められた想いと、日々の業務でどう体現されているかを代表の佐久間に聞きました。
佐久間 暁大|株式会社ニジ看護転職 代表取締役CEO
中学時代を米国で過ごし、雑誌の訪問販売で初めて『働く』ことの面白さを体感。大学時代に現在の就職制度への疑問から最初の起業を経験。その後、営業BPO・コンサル会社やスタートアップ複数社での勤務を経て、交通事故による長期入院をきっかけに医療現場の課題に衝撃を受け、ニジ看護転職を買収・経営。『健康を支える人が輝ける社会』を実現しています。
Mission『共感(Empathy)』と『背中を後押しする(Empower)』を選んだ理由
ーー Missionに『共感』という言葉を使っているのは、なぜですか?
人材紹介って、ただ求人を紹介することだけが仕事じゃないと思っています。看護師さんが転職を考えるとき、その背景には必ず何か不安や不満があると考えています。
夜勤がきつい、子育てと両立できない、今の職場で自分の看護観が活かせない…など具体的なことから、抽象的なことまであると思っており、そういう内容って、最初からぱっと話してもらえるものじゃなく、会話を重ねる中で信頼していただき、初めて見えてくるものだと思います。本人自身が、もやもやしている状態で、言語化できていない場合も多いと思います。
だからこそ、まず『共感する』というプロセスが絶対に必要だと思っていて、相手の話をちゃんと受け入れられる人でないと、本当にその人に合った職場には繋げられないと思います。『共感』という言葉を選んだのは、そこに対する強いこだわりからです。
ーー 『後押し』という表現にも、何か理由がありますか?
『紹介』でも『支援』でもなく、あえて『後押し』を選んだのには、強いこだわりがあるんです。後押しって英語にすると『empower』なんですけど、私はこの言葉がすごく好きで。
『支援』や『サポート』って、こちらが外から何かを『してあげる』という響きがあるじゃないですか。でも『後押し(empower)』は違っていて、その人の中にもともとある力を引き出す、解き放つという意味が含まれていると思っています。
私たちが答えを渡すのではなく、その人自身が自分で選べる状態をつくることだと思っているんです。主役はあくまで本人であるべきで。
転職も同じで、最終的に決断するのは求職者さん自身です。私たちがその人の代わりに人生を選ぶことはできない。でも、勇気を渡して、自分の足で一歩を踏み出せる状態にすることはできる。それが私たちの『後押し』であり、empower です。
ーー なぜ、そこまで『empower』にこだわるのですか?
原体験があるんです。社会人になって最初に大きく背中を押してくれたのは、新卒で入った会社の松岡さんという上司でした。当時の私は営業経験なんてほとんどなかったんですけど、松岡さんは、本来なら任せないような仕事まで、どんどん私に任せてくれたんです。
特別な営業テクニックを教わった記憶は、実はほとんどなくて。あとで聞いたら『あえて教えなかった』と言っていました。それよりずっと大きかったのは、『お前ならできる』と、私の可能性を信じてくれたこと。答えを与えられるのではなく、挑戦する機会を与えられたからこそ、自分の力で成長できたと思っています。
この感覚を、今度は私が求職者さんに渡したい。看護師さんのことも、『助けてあげる対象』だとは全く思っていないんです。みんなすでに力を持っている人たちで、その力が今は埋もれていたり、現場で消耗させられていたりするだけで。
『救う』なんておこがましいことは言いたくない。横にいて、一緒に伴走する。立ち止まってしまったときに、勇気を促す。そういった距離感でいたいんです。
Vision『革新』とは何か。人材紹介の先に見る景色
ーー Visionに『医療福祉業界に革新を起こす』とありますが、人材紹介会社がなぜ『革新』という言葉を使うのですか?
正直に言うと、私たちが目指しているのは、最終的には『人材紹介会社』ではないんです。
今、国内の病院の約7割が赤字経営で、看護資格を持ちながら現場を離れた看護師は70万人程度いると言われています。このままでいくと、日本は『病院があるのに、すぐに診てもらえない国』になっていくと思っています。海外の先進国で実際に起きていることが、日本でも起き始めるんじゃないかと。
人材紹介はその入り口に過ぎなくて、医療従事者を本当の意味で救おうと思ったら、医療機関が抱える経営課題・組織課題まで、あらゆる側面から支える総合コンサルファームになる必要があると思っています。
それを実現するには、業界の構造そのものに手を入れないといけない。だから『革新』という言葉を使っています。大げさに聞こえるかもしれないけど、本気でそれをやりにいっています。
ーー 『すべての世代が豊かな生活を送れる社会』という部分も、スケールが大きいですね。
交通事故で長く入院したことがあって、そのときに身をもって感じたのが、『健康でなければ、何をしていても幸せじゃない』ということです。
あのとき、看護師さんたちが疲弊しながら患者を支えている現場を見て、これは絶対に変えなければいけない問題だと思いました。
医療従事者が誇りを持って長く働き続けられる環境をつくることは、その先にいる患者さんの命や生活の質に直結すると思っています。子どもも、高齢者も、すべての世代が豊かでいられる社会の土台は、医療現場にあると思っています。だからこそ、Visionとしてその言葉を据えました。
ValueはOwnership・Speed・Professional。3つの言葉が生まれた背景
ーー まず『Ownership(オーナーシップ)』について。どんな場面でこの言葉を体現していますか?
うちはプロジェクトベースで事業を運営しています。事業部制じゃなくて。だから、大学3年生のインターン生がプロジェクトオーナーを務めて、そこに代表の自分がメンバーとして入ることもあります。
なぜそうしているかというと、『役職があるから責任を持てる』わけではなくて、『やりたいという意志がある人に、先に責任ある仕事を渡す』ほうが、組織も人も早く成長できると信じているからです。
実績を積んでから裁量を与えるんじゃなくて、まず任せる。その中で実績と信頼を積み上げていって欲しいと思っています。なので意図的に裁量を渡しやすい制度設計をしています。
オーナーシップというのは、役職に関係なく、自分がこの仕事のオーナーだという意識を持って動くことです。それができる人は、どんな環境でも結果を出せると思っています。
ーー 『Speed(スピード)』は、具体的にどう機能しているのですか?
不可逆でないことなら、良いと思ったものはすぐに試します。『こうしたほうが求職者さんに喜ばれそう』というアイデアが、翌日には仕組みになることも珍しくないです。
前職で、『提案しても何も変わらなかった』という経験をした人が入社してくると、最初は驚くんですよ。『え、もうやっていいんですか?』って。でも、スタートアップのフェーズで競合に勝っていくには、意思決定と実行のスピードが唯一の武器になる場面が多いです。質を落とさずに、最短最速で動くというのは、私たちにとって姿勢の話じゃなくて、生存戦略でもあります。
ーー 『Professional(プロフェッショナル)』という言葉に込めた想いは?
プロフェッショナルって、言われたことをきちんとやることだけだと足りないと思っています。それは、できて当たり前で、私が考えるプロとは、相手の『期待を上回る』行動ができる人です。求職者さんや法人の方が『ここまでやってくれると思わなかった』と感じる、その一歩先まで踏み込めるかどうか。そこにプロかどうかの線があると思っています。
なぜそこにこだわるかというと、期待どおりの仕事って、正直、記憶に残りにくいと思っています。相手の期待値を超えたときに初めて、『この人は違うな』と思ってもらえる。信頼って、約束を守るだけじゃ足りなくて、期待を超え続けることでしか積み上がらないと思っているんです。
それに、これは個人の成長の話でもあって。期待を上回ろうとする人は、言われた範囲の外を常に考えています。『どうすればもっと喜んでもらえるか』を、自分から探しにいく。だから成長するんです。逆に、指示されたことだけをこなす人は、どんなに器用でもそこで止まってしまう。期待を超えにいける人だけが成長して、信頼を勝ち取れる。私はそう信じています。
Valueが揃ったとき、何が起きるのか。1,700%成長との接続
ーー 前年度比1,700%という売上成長は、どこから来ているのだと思いますか?
一言で言えば、MVVが機能し始めた結果だと思っています。
オーナーシップを持ったメンバーが、スピードを持って動いて、プロフェッショナルとして求職者・法人の両方に正直に向き合う。この3つが噛み合ったとき、紹介の質が上がって、信頼が積み上がっていく。信頼が積み上がれば、紹介ができる法人も増えるし、求職者の方が別の看護師さんを紹介してくれることもあります。
成長の根っこにあるのは派手な施策じゃなくて、向き合い方です。それをチームで体現できるようになってきたのが、今の数字に表れているんだと思います。
ーー 最後に、このストーリーを読んでいる方へメッセージをお願いします。
数字を追うだけの仕事に物足りなさを感じている人、自分が誰かの役に立っている実感を持ちたい人に読んでほしいと思って話しました。
私たちの仕事は、一人の転職を支えることが、医療現場の負担を減らして、その先の患者さんの命を守ることに繋がっています。目の前の一人に誠実であることが、人々の健康や命、ひいては日本の将来を変えていく。そういう仕事だと思っています。
設立2年目のスタートアップで、一緒に会社を作っていくメンバーを探しています。ぜひ、話を聞きに来てください!