懇親会の幹事は「雑務」じゃなかった。入社2カ月で経験した、最高のプロジェクトマネジメント経験
こんにちは!ニュートン・コンサルティングの角田菜月です。
私は2024年度に入社した、新卒2年目のコンサルタントです。日々当社のミッションである「お客様の役に立つ」を目標にERM、BCP、サステナビリティの分野でご支援をさせていただいています。
本記事では、私が新卒2カ月で経験したニュートンの社内イベントでの幹事業務についてご紹介します。この記事を通して次のようなことをお伝えできたらと思います。
- ニュートンの社風に触れて、「イベントの幹事」への印象が良い意味で変わったこと
- 懇親会の幹事で得た学びが、現在のコンサル業務にも生きていること
新入社員が任される「幹事」という大役
ニュートン・コンサルティングには、社員の交流を図ったり、ノウハウをシェアしたりする社内イベントがいくつかあります。その中でも毎年恒例となっているのが、「全員合宿」と呼ばれる全社勉強会(5月)とクリスマスパーティ(12月)です。
5月に行われる全員合宿は、ニュートンの全社員が年に一度集うイベントです。半日のプログラムの中で、皆で会社の展望について考えたり、グループワークで思考力を深めたりします(「合宿」という名前はついているものの宿泊は伴わず、夕方に終了します)。
毎年、全員合宿の全プログラムが終了した後には、「夜の部」として懇親会が開催されます。この懇親会は任意参加ではあるものの、飲食やゲームを通して楽しむ人気イベントで、毎年大勢の社員が出席します。
12月に行われるクリスマスパーティは、1年間の頑張りを互いにねぎらうイベントで、コース料理やビンゴ大会で大いに盛り上がります。クリスマスパーティも任意参加ですが、社員の家族も参加可能で、毎年大勢の出席者で賑わいます。
ニュートンでは新卒社員が、全員合宿での懇親会とクリスマスパーティのどちらかで幹事を務める慣習となっています。私は2名の同期とともに、全員合宿懇親会のほうで幹事を務めることになりました。
「懇親会幹事」へのイメージの変化
実は、私は就活時代から、会社のイベントで幹事を務めることに対して不安がありました。
私の大学時代は、大半がコロナ禍でした。だからこそ、直接コミュニケーションがいかに貴重であるかを知っているので、対面でイベントを行う意義はよく分かっています。ただ、イベントをセッティングする役目を務める機会がないまま社会人になったので、幹事が自分に務まるのだろうか…と思っていたのです。特に懇親会の幹事といえば、上司のグラスにお酒を注いだり、役職などを踏まえて座席の配置に苦慮したりするイメージがあり、「いかにも日本企業的な、飲み会の暗黙の了解」に疲弊してしまうのではないか?と想像していました。
しかし、ニュートン・コンサルティングに入社して、幹事を務めてみたことで、これらの不安はすぐに解消しました。
ニュートンのイベントはフラット、なおかつフランク
全員合宿の懇親会に限らず、ニュートンでのイベントはすべて、私が就活時代に想像していたような「暗黙の了解にとらわれた、昔ながらの催し」とは真逆です。年次や職種にとらわれず、フラットに交流を図るのが特徴的です。
また、過去に懇親会の幹事を務めた先輩から説明を受けて、私が心配していたような「しきたり」に気を遣う必要はないことが分かり、ほっとしました。毎年、懇親会では各自が好きな料理を取りに行くバイキング形式が採用されていて、飲み物も会場スタッフの方々にサーブしていただけるので、気をもむことなく、会話やレクリエーションに集中できることがわかりました。
「若手にどんと任せる!その裏で先輩がしっかりサポート」がニュートン流
全員合宿は毎年、5月末に開催されます。つまり、幹事の新卒メンバーは入社して2週間ほどで幹事を任命されて、配属もされないうちにたった数週間で懇親会の企画や準備をすることになります。
この説明だけ読むと、「社会人になりたてのメンバーに、そんなことができるの?」「入社早々、通常業務でも覚えることが多いのに、合宿懇親会の幹事までやるのは大変すぎるのでは?」と思われるかもしれません。しかし、幹事の仕事は総務の方が全面的にサポートしてくれるため、社会人1年目で、なおかつ幹事に不慣れであっても安心して進めることができました。
お店の選定や座席表の作成といったタスクは総務が担当し、幹事は懇親会のテーマ設定や企画設計、出欠確認などを担いました。
約1カ月の準備期間の中で、幹事3名で打合せや企画の準備などを行いました。幹事メンバーは毎週、総務に進捗報告を行っていたので、困り事も都度相談することができて安心でした。ニュートン・コンサルティングでは全員合宿の幹事の仕事は業務の一環と捉えられるので、サービス残業ではなく業務時間内で作業を進めました。
コンサル業務においても、ニュートンでは年次の浅い段階から、先輩たちにサポートしてもらいながら現場の最前線に立つことができます。「若手に活躍の場を与えるけれども、決してほったらかしにはせず、慣れるまではしっかりと先輩がサポートしてくれる」というのはニュートンに通底している風土です。
幹事で身につけた「段取り力」がコンサルタントとしての第一歩に
幹事の経験から、新たに学べたこともたくさんありました。
学べたこと①社員間でのすり合わせ
全員合宿では、昼の部(=全員合宿の本番)の幹事を務める先輩社員たちもいます。そのため、準備段階では、昼の部の幹事たちと、私たち「夜の部」の幹事とで話し合い、1日を通したタイムテーブルの調整をしました。また、懇親会の企画を進める際には、昨年の懇親会で幹事だった先輩たちからもレクチャーを受けました。
その結果、配属前から普段の研修とは別に先輩社員と交流する機会が得られ、人間関係やコミュニケーションスキルを磨くことができました。
また、スマートワークを推進しているニュートンは、外出先や自宅など、それぞれが別々の場所で働いているため、口頭ではなくSlackでやり取りすることが多い会社です。そのためいろいろな関係者とテキストコミュニケーションを取るうえでは、「どのような文章を作れば伝わりやすいか」「先に何を頭出ししておけばスムーズに準備が進むだろうか」といったことを考える練習にもなりました。
以上のような経験は、配属後の仕事での段取り力にも役立っています。
学べたこと②課題解決力
また、懇親会でのレクリエーション運営を通して、企画の立て方も勉強することができました。
全員合宿の懇親会では例年、皆で食事を楽しみながら、途中でゲームを実施してコミュニケーションの活性化を目指すことになっています。
ゲームの企画にあたっては、まず新卒の幹事3名で「どのような夜の会にしたいか?」を考えるところからスタート。話し合った結果、「リモートワークの社員も多い中で、これを機に対面でゲームをして、協力し合いながらミッションをクリアできるようなゲームをすれば、お互いが知らない一面を知ることができるのではないか」という結論になりました。
そこで、チームごとに競い合って、皆で知恵を出しながら取り組める「回転しりとり」というゲームをすることにしました。これは、マス目の数にピッタリな言葉をいれながら、時計回りにしりとりをするというゲームです。
当日までの期間、アジェンダの作成、司会の準備、投影資料の作成といった準備を進めました。自分たちで問題を作るのが大変でした。当日も限られた時間の中で幹事が各チームの回答状況を採点するのに苦労したのですが、当日は問題が解けた時にチームで喜んでいる姿も見られてよかったです。
▲当日の「回転しりとり」の様子
幹事の経験を振り返って
▲懇親会運営中の筆者(右)。緊張しました!
当日はゲームや、全員合宿本番で行われたイベントの表彰などで大いに盛り上がり、無事に成功してホッとしました。
先輩たちからは後日、「回転しりとりは意外と難しくて、チームで協力しながら考えるのが面白かった」「普段一緒に仕事をしない人と食事をしたり、ゲームに取り組んだりしたことで会話が弾んだ」という感想が寄せられました。また、ニュートン・コンサルティングでは、MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)があり、これに合致する行動をとる人には社内SNSでも表彰されます。私たち幹事の取り組みも、「幹事で力を合わせて、入社間もない状態にも関わらずてきぱきと進行し、成功を収めた」という点で取り上げてもらうことができてとても嬉しかったです。
▲各テーブルがワイワイと過ごしました
私はこの春、新卒2年目になりました。あらためて振り返ると、幹事を務めることになったときに抱いていた不安は、ニュートンのフラットな社風と手厚いサポート体制の中で、すぐに「挑戦する楽しさ」へと変わりました。若手のうちから責任ある仕事を任せ、その挑戦を会社全体で応援してくれる。そんな環境だからこそ、私は安心して一歩を踏み出せたと感じています。そして、幹事業務でコミュニケーション力の基礎を学ぶこともでき、配属後のコンサル業務に活かすこともできました。
もし、かつての私のように、会社のカルチャーや新しい挑戦に漠然とした不安を感じている方がいらっしゃれば、ニュートンではそんな不安とは無関係であることがこの記事で伝わっていれば幸いです。
幹事の経験で得た自信を胸に、2年目もコンサルタントとして一層成長していきたいと思います。