こんにちは、株式会社ネコロボマンの黒川達矢です。
ビジネスの世界では、よく「属人化を排除せよ」と言われます。 特定の誰かしかできない仕事をなくし、マニュアル化・標準化して、誰でも回せるようにする。 これこそが組織の正解だと。
確かに、それは訪問介護でも一理あります。 でも、ネコロボマンが目指している未来は、少し違います。
僕は、「属人化(その人らしさ)」を消すためにDXをしているわけではありません。 むしろ逆です。 「もっと属人的な仕事ができるよう」に、DXをしているんです。
今日は、僕が考える「必要な属人化」と「必要ではない属人化」の話をさせてください。
1. ロボットにできることは、ロボットに任せる(悪い属人化の排除)
僕がSVとして挫折した時、何に苦しんでいたか。 それは、「判断」や「感情」が必要ない作業に忙殺されていたことでした。
- 複雑なシフト調整のパズル
- 転記ばかりの書類作成
- エラーがないかのダブルチェック
これらは、「僕」がやる必要のない仕事です。 誰がやっても(あるいはAIがやっても)結果が変わらない仕事。 これが特定の人のスキルに依存している状態は、間違いなく「必要のない属人化」です。
だから僕は事務職として、ここを徹底的にDXしています。 システムで自動化し、標準化する。 そうすることで、スタッフの手から「作業」をなくし、少しでも支援に入ってもらうことで利益の最大化を行っております。
2. 「あなたじゃないとダメだ」と言われるために(必要な属人化の追求)
では、作業がなくなって空いた手で、僕たちは何をするのか。 ここで初めて、「必要な属人化」の出番です。
- 利用者様が本当に求めていることを察する「気づき」。
- マニュアルにはないけれど、目の前の人のためにする「お節介」。
- 「〇〇さんが担当でよかった」と言われる「関係性」。
これらは、絶対に標準化できません。 マニュアル化して誰でもできるようにするのではなく、「その人の個性や愛」が爆発する場所。 ここだけは、徹底的に属人的であるべきだと思うのです。
3. 「標準化」は、「個性」の土台だ。
僕が作りたいネコロボマンの未来は、ロボットのように均一な組織ではありません。
面倒な事務作業やルーティンは、システムが処理してくれる。 その上で、スタッフ一人ひとりが 「今日はこんな提案をしてみよう」 「あの利用者様、元気ないから話を聞きに行こう」 と、人間らしい「非合理な(でも愛のある)行動」に全力を注げる組織。
「土台は徹底的にデジタルで標準化し、その上のサービスは徹底的にアナログで属人化する。」
これが、僕のDXのゴールです。
4. さいごに
「効率化」と「人間味」。 一見矛盾するように見えるこの二つは、実はセットです。
無駄な時間を削るからこそ、大切な人に使う時間が生まれる。 機械的な作業をなくすからこそ、人間的な魅力が際立つ。
僕たちは、ただのシステム屋ではありません。 「人間が、もっと人間らしく働くため」に、僕は今日もPCに向かって仕組みを作り続けます。
すべては、現場の「愛あるお節介」を最大化するために。
ありがとうございました。