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皆さんこんにちは。
なるテック広報部の岡田です!
皆さんは『ヤマガタデザイン』という会社を、ご存知ですか?
ホテル『スイデンテラス』や『キッズドームSORAI』などを通じ、庄内地方を活性化している会社なんです。
業界でも再注目の企業で、まさに地方創生のパイオニアとして活躍しています。
「地方の希望であれ」をビジョンに事業を展開する姿は、まさになるテックが理想とする企業像です。
そこで、未来の会社の在り方や東成瀬村の在り方を改めて思い描くため。
ヤマガタデザイン各施設を視察すると同時に、同社の山中社長を東成瀬村へご招待させていただきました。
今回は、2日間の訪問の様子をご紹介します。
「地方創生に興味がある!」「成功事例を学んでみたい!」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
ヤマガタデザイン(株)とは
まずはヤマガタデザインの企業概要を紹介しましょう。
同社は山形県庄内地方で、新しい地方創生を行い成功を納めています。
ビジョンは「地方の希望であれ」で、なるテックが目指すべき理想像を体現する企業です。
現在は、主に以下の4事業を展開しています。
- 「観光事業(スイデンテラス)」
- 「教育事業(キッズドームSORAI)」
- 「農業事業(ヤマガタデザインアグリ・有機米デザイン)」
- 「人材事業(チイキズカン)」
訪問の概要
「そもそもなぜ訪問することになったのか」と疑問に思う方も、いるかもしれません。
実は、なるテック社長の純光さんとヤマガタデザイン山中社長の間で、以前から交流がありました。
双方ともにお互いの事業やメンバーに興味があり「ぜひ相互に施設見学をしたい」と意見が一致し、今回の訪問が実現しました。
続いて、今回の訪問スケジュールを簡単に紹介します。
- 1日目(ヤマガタデザイン訪問)
- 「スイデンテラス」「キッズドームSORAI」「農業施設やハウス圃場」を訪問
- 山中社長のプレゼン及び、各担当者とのディスカッションを実施
- 2日目(山中社長らが東成瀬村に来村)
- 村内農業法人を視察(いぶりがっこやトルコ桔梗の栽培・生産施設など)
- 村役場にて、なるテック/ヤマガタデザイン/村役場3者でディスカッション
- 教育・観光・農業に関する村の課題や今後について
【1日目】ヤマガタデザインの各施設を見学
1日目はヤマガタデザインが運営する「スイデンテラス」「キッズドームSORAI」「農業施設やハウス圃場」を訪問しました。
当日は非常に良い天気で、絶好のお出かけ日和。
訪問を心待ちにしていたなるテック一同も、期待に心踊らせながら東成瀬村を出発しました。
ホテル『スイデンテラス』見学
最初に訪れたのは、ホテル『スイデンテラス』です。
そもそも、なぜ山形県の庄内地方に『スイデンテラス』を設立したのでしょうか。
加速度的に人口減少が進む地方で、同社は如何にして経済を活性化させていくか考え続けました。
結果、やはり「外から人を集めるしかない」との結論に至ります。
一方で庄内地方は観光地として知名度が低いため、人が集まる目的地が必要でした。
そこで、旅行の目的地になる場所として『スイデンテラス』を発案・建築します。
しかし、当初は懐疑の声が多かったそうで「田んぼの真ん中の何にもない場所に、ホテルなんて作っても人が来るわけない」との声が多数でした。
それでも山中社長は「マーケティング優位で考えると、地方にホテルは作れない。」「一方で、コンセプトやブランディング 優位で事業を創造することで『共感』という新たなマーケットを地域は獲得することができる。」と信じます。
すると、結果は一目瞭然。
現在は年間約7万5千人が訪れる、庄内地方の一大観光地を築きました。
今後もスイデンテラスをきっかけに、山形庄内の魅力を知り、飲食店や観光地を訪れてもらえるように情報発信していくそうですよ。
キッズドームSORAI見学
続いては、児童館・学童保育・フリースクールとしてサービスを提供する「キッズドームSORAI」を訪問しました。
施設は大きく分けて2種類で、体を使うアソビバエリアと、ものづくりを学べるツクルバエリアに分かれています。
キッズドームSORAIの特徴は、以下の通りです。
- 特徴
- 夢中体験を通じて、子供の自由な発想を育てるコンテンツ作り
- 「何歳以上」と、あえて対象年齢を設定しない遊具
- 高校生から70代までの運営スタッフが働き、年代を問わない交流体験を創出
施設内で感じたことは、とにかく子供達の活発で笑顔あふれる姿。
事前にあるべき姿を考え抜いたからこそ、コンセプト通りの施設を完成させられました。
そんなキッズドームSORAIを立ち上げたきっかけは、まちづくりに大切なことは「未来への投資」だと山中社長が考えていたこと。
未来への投資の中でも、特に子育て環境や教育環境を整えることで、教育格差を是正しより良い教育を作ることを目指しました。
そこで「夢中になれるアクティビティ体験を通じて、自由に夢を描いてほしい」との想いで、キッズドームSORAIは設立されました。
農業ファームの見学
最後に農業部門として展開する、備蓄倉庫・アイガモロボ・有機野菜の生産現場を視察しました。
①備蓄倉庫
備蓄倉庫は、元々JAの倉庫かつ国の備蓄米倉庫だった施設を再利用しています。
現在は一部貸し倉庫としても運用しており、今後は自社製品の備蓄もしていく方針です。
②アイガモロボ
ソーラー発電で稼働し、田んぼを濁らせることで水田に草が生えにくい環境を作る自動抑草ロボ。
田んぼ内のメタン発生を抑える効果も確認されており、今年秋の論文発表に向け実験データを収集中です。
③有機野菜を育てるビニールハウス
ヤマガタデザインでは有機農業で、高単価での農作物販売を推進しています。
なぜなら、化学肥料は物価高騰で値上がりする中で、普段捨てている有機物を再利用した有機農業こそ効率的だからです。
今後も「有機農業の価値」をより多くの日本の農家に広めることで、日本の農業の姿を変えていきます。
山中社長のプレゼン聴講
1日目の後半には、山中社長によるプレゼンを聴講しました。
山中社長は「マーケティング先行で地方創生を考えようとすると、何もできなくなる。」と語ります。
その上で「コンセプトや目的重視で、その地域をどんな場所にしたいか徹底的に考えて設計すれば、自ずと自然に人が集まる場所を作り上げられる。」と力強いメッセージをいただきました。
地方創生の先駆者・成功事例として挑戦し続けた山中社長の言葉は、重みと納得感がありました。
プレゼン後にはメンバーとヤマガタデザイン間で、ディスカッションも開催されます。
純光さんを初め、コンサルメンバーが自身の事業や村の課題と関連した質問を行い、これからの村と会社の未来を想像する良い時間になりました。
【2日目】ヤマガタデザインが東成瀬村に訪問!
2日目には、ヤマガタデザインの山中社長と田中さんに、東成瀬村を訪問していただきました。
村内農業法人を訪問
はじめに村内農業法人の視察として、いぶりがっこの生産現場・トルコ桔梗の栽培ハウスを訪問しました。
東成瀬村の名産いぶりがっこの生産工程を見学し、山中社長も興味津々。
またトルコ桔梗のハウスを訪れた際には、少しの温度変化や風の風量で育ちが変わる話に耳を傾けます。
なるテックメンバーの中には初めて生産現場を訪れたメンバーもおり、自分の目で農業現場を見ることで、自分たちに何ができるか考える良いきっかけになりました。
村・なるテック・ヤマガタデザインの3者で「村のビジョン」をディスカッション
2日目の後半には、村・なるテック・ヤマガタデザインの3者で、村の課題と未来についてディスカッションする機会をいただきました。
テーマは主に教育・観光・農業の3テーマ。
山中社長や田中さんのアドバイスは「まだ村にはこんなに可能性があるんだ」という希望や「自分たちが未来を作るんだ」という覚悟を持たせてくれました。
ディスカッションでは東成瀬村の備前村長をはじめ、村役場の方々からも貴重な意見を頂戴でき、大変有意義な時間となりました。
また、なるテックが日頃大変お世話になっている秋田県議会議員の住谷議員にも座談会に参加いただき、村の今後を見据えた鋭い意見を発信してくださいました。
私たち『なるテック』は第2のヤマガタデザインを目指し邁進します!
ヤマガタデザインへの訪問を通じて、改めてなるテックが目指すべき理想像を明確にイメージできました。
今後はさらにイメージを具体化するために企画を練り「第二のヤマガタデザイン」となるべく邁進していきます。
なるテックでは仲間を募集中です。
自己実現をなるテックのメンバーと一緒にしてみませんか?