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WEB制作における、外部パートナーとの組織づくりのメリットを考える【開発ディレクターインタビュー】

デジタルプロモーション制作を手がけるNONAME Produce(以下、n2p)では、特にキャンペーンの制作を強みとしています。

今回は、そんなn2pでどのように開発チーム作りを行っているのか、小規模の中でどう外部パートナーと連携し、バリューを生み出しているのかをディレクターの竹林にインタビューし、深堀りしていきます。

◾️竹林 諒(ディレクター) Xのキャンペーンの提案やディレクションに従事し、これまで多数のプロジェクトを担当している。開発チームのマネージャーとしての役割を担い、Xキャンペーンソリューション「Birdcall」のプロジェクト立ち上げをはじめ、数多くのシステム開発に携わっている。 


NONAME Produceの開発体制について

—n2pは、いわゆるランディングページ(サイト遷移がないTOPページのみのサイト)や、コーポーレートサイト制作などの一般的なWEB制作を行いながら、SNSキャンペーンツールにも特化して開発を行っているそうですが、普段はどのような体制やメンバーで開発を進めているのでしょうか?

竹林: 
はい、まず弊社の開発チームではBirdCallやBCFEといったSNSキャンペーンソリューションを開発・販売してます。

社員はディレクターが5名、コーダーが3名、デザイナーが2名と、競合会社と比較するととても小規模のチームです。しかし、外部パートナーとしてフロントエンドやバックエンドの領域で協力いただいているエンジニアさんがたくさんいらっしゃいます。

もちろんパートナーの専門領域や技量によって依頼の頻度は大小様々ですが、30名以上のパートナーとリレーションがあり、案件を社内で整理しながら、ご依頼を重ねています。

—かなり多くの外部パートナーと連携しているんですね。

竹林:
その通りです。プログラム制作が幅広くできるエンジニアさんたちが多くて、うちとは8〜10年近く一緒に仕事をしている方々もいます。

—長い付き合いのエンジニアさんたちがいると、チームワークも良さそうですね。

竹林:
そうですね。それに加えて、外注でバックエンドのシステム開発をしてくれるエンジニアさんが6名ほどいますし、インフラエンジニアもいます。案件の規模ごとに、エンジニア1名で全て作るプロジェクトから10人程度など、規模もさまざま変わります。

—案件ごとにチームを柔軟に組み合わせているんですね。

そうなんです。社内には3名のエンジニアがいて、APIやAIなどの研究を行っています。

フロントエンドやバックエンドエンジニアとして実際に制作することも重要ですが、最新の技術情報をキャッチアップし、「なにを優先的に開発すべきなのか」「どこをパートナーに依頼すべきなのか」といった、いわゆる開発与件整理や要件定義が、エンジニアにとっても重要となってきます。また同時に、その研究成果を集約して学習し社内に共有しています。

ディレクターは、その情報を学び、外部エンジニアと連携してプロジェクトを進めています。


WEB制作会社ならではの、最新技術のキャッチアップと、ナレッジの蓄積について

—WEB制作会社ならではの最新技術のキャッチアップについて、どうお考えですか?

竹林:
キャンペーン制作においてはXなど各種SNSのAPIや、最近だとAIなど、新しい技術を常にキャッチアップし、コンテンツやサービスとして制作・発信していく必要があります。

—なるほど、SNSやAIを取り入れるキャンペーン制作会社ならではですね。情報や知識の蓄積といった点では、どういう課題感を感じていますか。

竹林:
課題感としては、キャンペーン制作において、新しい言語やフレームワークなどエンジニアリングに関わる最新の技術を取り入れたいと思っても、長期的に社内で管理するのが難しいことがあります。

例えば、新しい言語やフレームワークを開発に取り入れる場合、エンジニアチームでの共通ルール化やレギュレーション策定などが必要になるのですが、それには大きなコストがかかります。

もちろん、数ヶ月、数年にわたる長期的なシステム開発の場合は上記のような言語の共通ルール化が重要です。一方で、例えば制作期間が1ヶ月程度などのキャンペーン等の場合は、チームの共通ルール化よりも、各種SNSのAPIを組み込む専門技術をエンジニア自身がもっているか、が必要となります。

なので、どうしても共通ルール化よりもエンジニア個人の技能や方法に委ねる、といった場面が多いと感じています。

—なるほど、現実的な制約があるんですね。

竹林:
そうなんです。同時に、外部エンジニア個人の技術や方法に委ねることで、社内エンジニアが新しい技術を習得したり、全体のレベルアップを図るのが難しいケースがあるな、と感じることもあります。

例えば、共通ルールの一例として、フレームワークであるLaravelは便利ですし、チームでの効率化には有効ですが、細かい部分でカバーしきれないこともありますし、個々人の技術に委ねたほうがスムーズなケースもあります。

—もちろん共通ルールはあった方が良いけれど、キャンペーンサイト制作など、エンジニアの体制が個人や小規模な場合は、柔軟にそのひとの作り方や手法に委ねたほうがいいケースもある、ということですね。

竹林:
はい、どちらが正しい、ということではなく、プロジェクトの規模感や、関わるエンジニアの専門言語などによって、どの程度共通化するか、という点が重要になってきます。

—一方で、AIによるコーディング技術を取り入れる重要性についてはどう考えていますか?最近はフレームワークだけでなく、AIの活用が重要になっているように感じます。

竹林:
はい、最近のコーディング技術ではゼロからコードを書くよりもAI連携を前提とすることが増えています。例えばGithub Copilotなどを用いることで、かなり精度の高いコーディングを自動化することも可能です。

—確かに、近年ではGithub Copilotほか、いろいろなプログラミングAIツールが台頭してきています。まるで熟練のエンジニアが目の前にいるかのように、いやそれ以上に、とんでもないスピードでAIがコーディングをしてくれますよね。

竹林:
そうなんです。さきほど、開発言語やフレームワークの導入よりも、個々のエンジニアの柔軟性に委ねるケースが多い、というお話をしましたが、こういったAIの発達によって、それこそAIとの親和性が高い言語をチームに取り入れたり、チームの共通の開発言語から新言語への移行を考えることもあります。

例えば、特に機械学習やAIとの組み合わせにおいては、Pythonの方が相性が良いんです。サンプルコードも豊富ですし。

—RubyやPHPほか、一つのプログラム言語を通してプログラミングそのものを深く学ぶことは大切ですが、AIとの親和性などについても理解し、ナレッジを蓄積していく必要があるんですね。


社員だけではなくパートナーが重要だと考える理由

—外部パートナーにとって、NONAME Produceさんとの連携にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

竹林:
外部パートナーにとってのメリットはたくさんあると考えています。あくまで例えですが、普段は「大規模なビルの内装の一部」を担当している方がいるとします。

そういう方が「一軒家の家造り」において、より広範囲の仕事を任されることで、新たなバリューを発揮したり、発見したりできるんです。これは実績やポートフォリオの面でも大きなメリットになります。

—なるほど。具体的にはどのような例がありますか?

竹林:
一軒家はキャンペーンサイトのようなものですね。そして、ビルは、大規模なコーポレートサイトやシステム構築に当たります。

このように、カテゴリの異なるプロジェクトに携わる機会をご提供させていただくことで、作り手にとっても、「ものづくりの楽しさ」を感じられる機会が増えるんです。

—普段とは違う規模のプロジェクトに取り組むのは楽しそうですね。

竹林:
その通りです。さきほどの家造りの例えでいうと、我々が主戦場としているキャンペーンサイト制作は、AIや新しい技術を短期間のプロジェクトで取り入れるという点で、スマートハウス(※ITを使って電化製品を制御し、エネルギー消費を最適化する、新しい仕様の住宅)や、もっと身近でいうと、IOT化に特化した家造り、といったイメージですね。

—なるほど。確かに、普段とは違う規模のプロジェクトに取り組むのは学びや気付きになる点でメリットがありそうですね。

竹林:
もちろんです。外部パートナーにとっては、我々のキャンペーン領域に特化した様々なプロジェクトに携わることで、キャンペーンならではのAPIやプログラム開発に関わる専門知識を、短期間で多くの経験を積むことができます。キャンペーンに関するナレッジや経験は社内に豊富にあります。

これはエンジニアに限らず、多くの制作現場やキャンペーンにふれているディレクターの知識も重要で、技術面での専門知識が不要な場合も多いんです。双方にとってメリットのある関係値を築くことができるし、それが大切だと感じています。

—最新の技術など専門性の高い技術を取り入れることが重要であると同時に、自社のバリューに特化するのも必要なんですね。

竹林:
その通りです。私たちはSNSやWEB、AIのAPIなどの技術に強みを持っています。こうした専門知識を持つパートナーと連携することで、より強力なチームを作り上げることができると考えています。

一緒に働く仲間を大募集!

今回はn2pの社内開発について深掘りしました。新しい技術を常に取り入れてコンテンツやソリューションを生み出すためには、同じ会社のメンバーだけではなく、同じ業界のパートナーとのチームづくりや情報共有を通じて、相互の得意分野を活かしていきたいものですね。

n2pでは、弊社で一緒に働いてくださるメンバーを随時募集しています。気になった方は、一度お問い合わせください。

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