こんにちは!マイネット採用担当です。
ゲームには多くの魅力があり、その一つに「イラスト」があります。
イラストはゲームの世界観を表現してくれ、私たちをゲームの世界に引き込んでくれます。そして、イラストで表現された魅力的なキャラクターは、多くのユーザーさんに愛され、ゲームをより一層楽しませてくれます。
今回は、イラストディレクターとして多くのキャラクターを創り、生み続けているTさんのインタビューです。
Tさんは、積極的に周りのメンバーと関わり、イラストクオリティのコントロールや精度を高めながら、クリエイティブ全体のスキルアップにも取り組んでいます。
また、マイネットでは半期に1度、個人が生み出した成果やチームへの貢献を全メンバーで賞賛し合う制度があり、メンバーからの推薦によってMVPを受賞されています。そんな彼女に迫ってみました!
■仕事内容を教えてください!
「黒騎士と白の魔王(以下:黒騎士)」と「神獄のヴァルハラゲート(以下:ヴァルハラ)」の2タイトルのイラストディレクターとして、イラスト制作全般のディレクションを担当しています。キャラクターイラストの企画やクオリティコントロール、スケジュール設計、フリーランスで活躍されている作家さんの発掘がメインの仕事になります。
ー「クオリティコントロール」とはどんなお仕事ですか?
まず、タイトルのチームから「こんなキャラクターをリリースしたい」と要望を受け、その内容から”絶対に外せないポイントはどこなのか?”を探り、”ユーザーさんにどんなキャラクターを魅せたいのか?”の本質を明確にしていきます。
その後、キャラクターを描いてくださる作家さんを選定し、キャラクターの詳細イメージを伝える指示書を作成します。そして、仕上がったイラストに対して、クオリティをより高いものに目指すのは当然ですが、コストや時間制限があるので”何を良し”として、”何を修正”するかジャッジしています。また、リリースキャラクターの系統や男女比のコントロールもしています。
ー作家さんの選定や依頼で、心がけていることはありますか?
作家さんの魅力を最大限に引き出すことを心がけています。そのために作家さんの得意・不得意を見極めて、選定や依頼をしています。一例としてあげると、作家さんによって得意な色づかいが異なります。色はキャラクターの属性に関わるので、寒色が得意な作家さんに"水の属性"を依頼します。また依頼時は、イメージをより的確に伝えるために指示書も作家さんに応じて工夫して作成します。そうすることでイラストクオリティを高め続けることができると考えています。
ーフリーランスの作家さんの発掘はどんなことをしていますか?
Twitterで作家さんの情報収集をしています。作家さんは、描いた絵をTwitterで発信していることが多く、いいなと思った方をフォローしてウォッチしています。売れっ子の作家さんは、長期間で契約が決まっていることがあるため、タイミングを見計らっています。ただTwitterを見てるだけなんですけどね…笑
■仕事をする上で意識していることを教えてください!
2つあります。
1つ目は「クオリティ基準を作ること」。タイトルによってクオリティの基準が異なるので、基準を作ることが大切です。美少女系であれば女の子がいかに可愛く仕上がっていて、ユーザーさんが求めているキャラクターであるか?、硬派な戦国系であれば史実に基づいているか?などが基準となります。
また、基準も世の中のトレンドの変化に応じて更新する必要があります。ガラケーのソシャゲブーム時は、厚塗りの派手なイラストが主流でしたが、今は薄いタッチでキャラクターデザインに凝ったイラストが好まれています。ユーザーさんにより楽しんでもらうために、トレンドに合わせたテイストをどう取り入れるか、日々考えています。
次に「自分の意見を伝えること」。自分の担当ではない事でも、一意見として伝えます。その意見を取り入れるのかジャッジするのは、裁量を持つ責任者の方ですし「配慮すること」と「言わないこと」は違います。その際に必ず自分の意見や、改善案を添えるようにしています。
また、全体フローの中でふいに見落とされていることや無駄などに気が付くことがあります。例えば、スケジュールでキャラクターのリリース順が決まっていますが、キャラクターの系統でかわいい系が続いている、属性で火の属性が続いているなど、リリース順を見直した方が良い場合があります。スケジュールを決めるのは私ではないですが、全体フローに影響することなので、チームに共有し意見を伝えます。
「自分の意見を伝えること、気が付いたことを発言すること」これはメンバーにも意識してもらっていて、チーム内でカジュアルに発言しやすい雰囲気や、コミュニケーションが活発になるようなチーム作りを心がけています。チームが納得して、取り組むには重要な要素ではないかと考えています。
■「イラストディレクター」という仕事の面白さ、楽しさ、喜びを感じる瞬間は…?
この仕事の面白さは、自分よりもスキルもセンスのある作家さんが、私の考えたイメージや世界観をイラストで表現して、仕上げてくださることですね。自分で描いたように錯覚できる喜びがあり、この仕事の醍醐味だと思っています。
人気の作家さんが、私の担当するタイトルで描いてくれたイラストのテイストがとてもマッチしていて、完成度やクオリティが高いな!って感じることがあります。
作家さんの魅力をしっかり活かせていることを実感できた時や、作家さんがスキルアップしていることが見てとれる瞬間に喜びを感じます。あとは、ユーザーさんから反響があったり、数字が上がった時は「やった!」と喜びで満たされます。
イラストディレクターは、ゲーム業界では知られていますが、一般にはまだまだ知られていない新しい職種です。この職種が確立されて「イラストディレクター」の面白さ、喜びを多くに人に知ってもらえれば、志望する人が増えるのではと思っています。これからが楽しみです!
■今後、実現したいことはどんなことですか?
イラストディレクターとしてチームをリードしていく立場となり、組織やメンバーの成長を考えるようになりました。
現在、社内メンバー向けに「イラスト共有会」を運営しています。この会は、学びの場としてイラストディレクターの仕事に関することや、イラストディレクションについてのスキル・ナレッジを共有するという目的があります。また、定期的に懇親会なども開催しており、徐々に参加メンバーが増えています。意見交換や交流が盛んになってきていると実感しています。
マイネットは多くのタイトルを運営しており、ノウハウやナレッジが蓄積されています。これをみんなで共有できたらクリエイティブ全体のスキルアップに繋がると考え、取り組んでいます。
メンバーひとり一人が知見を積極的に高めて、イラストディレクションの知見が共有ができる環境づくり、教育体制に力を注いでいきたいです。
■Tさんの紹介
株式会社グラニへ入社し黒騎士とヴァルハラの2タイトルを担当。タイトルが移管されることとなり、移管と共にマイネットへ。猫を飼っていて、オードリーの深夜のラジオが好き。継続していることは、ピラティス。今すぐ買うべきオススメグッズは「マグネループ」。肩こりに効果あり。