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はじめに
やりがいがあって面白そうだけど、とにかく成長スピードが早くて忙しない
プライベートの比重を下げて仕事に全力投球しないとやっていけないのでは
これが世間一般のスタートアップのイメージではないでしょうか
今回は少し目線を変えて、そんなスタートアップ企業で実際に育休を取得した人とこれから取得する人の対談をお送りします
前述のイメージがちょっと変わるかもしれないので、ぜひ最後まで読んでみてください
関係者
佐藤さん:リーガルコンサルタント。二児の父。対談8分前にお願いしたら快くファシリテーターを引き受けてくれた人格者。最近下のお子さんが自力で歩き始めたらしい。
川瀬さん:PdM。一児の父。プロダクト開発の責任者であり、MNTSQで最も忙しい人の一人。22年11月に第二子の出産を控え、育休を取得予定。男性では第一号。
川上:本稿執筆者。リーガルプロフェッショナル。22年1月第一子出産、22年9月育休より復帰。育休第一号。
スタートアップ育休第一号
佐藤:今日は育休を取得された川上さんとこれから取得される川瀬さんの対談ということで、まず川上さん、育休取ってどうでした?
川上:会社創立三年、入社して一年というタイミングで一時離脱するのには正直葛藤はありましたOnBoarding(≒新人教育)を経て、やっと少しは会社の戦力になれてきたかな、というところだったのでしかし女性は産休はどうしても必要ですし、個人的事情として親などの全面的なサポートを受けることも難しかったので、ここはもう思い切って休もうと決めました
板谷さん(注:CEO)には「取っても良いですか」ではなく、「こういうスケジュールで取ろうと思います。私から会社にお願いしたいことは以下の〇点です」という話し方をした記憶があります笑
育休は子どもと思い切り向き合える人生のボーナスタイムだったと思っていて、一定期間取得する選択をして良かったです
川瀬:育休期間は短く感じましたか?それとも長かったですか?
川上:体調も回復し、子育てに慣れて落ち着いてきて、そろそろ外の空気を吸いたいなって思ったのが子どもが六ヶ月過ぎた頃で。9月に復帰させてくださいってHR面談で自分から言いました
なので自分にとってベストな長さでしたね
これは人によって違うと思います
佐藤:お休み中、人事とは月一でオンライン面談してたんでしたっけ?
川上:はい、お互いの都合でスキップした月もありましたが
ガチでプロダクトやビジネスの話をするとかではなく、(産後の回らない頭でそんな話は無理)私の安否確認と会社が今こうなってますよーっていう話をしてもらっていました
人が増えてオフィスが手狭になったため引っ越す予定であるとか、健保組合が変わったんですよとか
私にとっては外の大人と話せる貴重な機会だったので、ありがたかったです
休み中会社から孤立しすぎないようにという配慮だったと認識しています
ikuji-channel
川瀬:会社から離れすぎないように、という点では、ikuji-channelもありましたしね
川上:そうですね!ikuji-channelの存在は大きかったです
休み中Slackは業務委託の方も含むpublicなchannel、雑談channel、HR-channelの3つを閲覧可能という話になっていたのですが、初めての出産・育児にあたり社内の先輩方に色々聞きたいことが出てくると予想したため、それにikuji-channelも追加してもらいました
同年代の子の親御さんも多いので、予防接種のこと、保活のこと、少し先に待っているイベントについて確度の高い情報がもらえて助かりました
ちょうどコロナ禍で支援センター等にも出かけづらかったため、家で赤ちゃんとふたりきりの時間が多かったのですが、channelでちょっとした育児の相談に乗ってもらえて、「みんな優しい・・!」って感動していました
ikuji-channelは任意の互助会みたいなものでもあると思うので、私も今後誰かを助ける側に回れたらいいなと考えています
(ただほめてほしいとリクエストしたらたくさんほめてくれた。優しい世界)
男性育休第一号
佐藤:川瀬さんは男性としては育休取得第一号ですよね
川瀬:そうですね。第一子のときも前職で取得しましたが、MNTSQでは初めてです
子どもが一人増えたときの大変さは1+1=2ではなく、一人当たり1.5で試算すべきと佐藤さんからも聞いていて
母体の回復と、子どもが二人いる生活スタイルを最初に集中して整えたいと思って取得を決めました
例えば一人目は乾燥肌で保湿を頑張ったりしていたのですが、二人目はまた違った特性を持っているかもしれないので、早いうちにそれを把握して、続く育児に活かそうと
川上心の声:(あ、この人育児ちゃんとやってる人だ)
佐藤:たしかに、うちも長男と次男で性格全然違いますね!おっとり系とやんちゃ系
因みに育休取得にあたっては社内で相談したりしましたか?
川瀬:第一子のときは初めてだったので経験者に色々相談しましたね
人生は長いし、せっかくの機会だから制度を活用したほうが良いという意見ばかりでした
それで今回は取得することに迷いはなかったです
板谷さんには安定期に入った時点で報告・頭出ししました
佐藤:育休取得にあたって、何か不安なことはありますか?
川瀬:PdMという立場上、お休み中に何か緊急事態が起こったらと思うとどきどきしますね
ただ、みんな自立して動ける人ばかりなので、不安だから育休やめとこう、というほどではないです
佐藤:来月からお休みだと、今は引継ぎされている最中ですか?
川瀬:はい、引継ぎ事項と任せる相手をリストアップして、粛々と進めています
川上:現在MNTSQの社員の約半分は家庭のある方なんですよね
名の通った企業から転職してきた方も多くて
そういう方の転職理由として「面白くて社会的に意義のある仕事がしたい、しかし家族との時間も大事にしたい。働き方をある程度自分でコントロールできるMNTSQの文化に魅力を感じた」との声を複数聞きました
これからも同様の考えを持って入社を検討される方ってきっとたくさんいて
前述の文化が建前でないことの証左として、PdMでありマネジメント者である川瀬さんが育休を取得する意義は大きいと感じています
現社員も続いて取得しやすくなりますし
川瀬:そうですね、育休取得が選択肢として浸透するといいですよね
育休新制度
佐藤:育休も今月(22年10月)から制度変わった(注:いわゆる産後パパ育休の創設・育休の分割取得が可能に)じゃないですか
川瀬:分割取得ができるようになったんですよね
うちは第二子が11月に産まれる予定なのですが、そこで母体回復のために一度取得して、来年4月に家庭内オペレーション構築のために再度取得予定です
分割可能になったことで新サービスのローンチタイミングには一旦戻ってくる、等の調整ができたので、選択肢が増えてめちゃくちゃラッキーでした!
一度目は新生児だし寒い時期なので家の中メインで過ごす予定ですが、4月だと暖かくなってきた頃だろうから、子どもと一緒に外出もできそうでそれも楽しみです
経験者より
佐藤:先に育休取得した川上さんに川瀬さんから聞きたいことありますか?
川瀬:復帰後のキャッチアップって大変でした?
川上:私の場合は会社がスケールして人が倍になるっていうタイミングに約8か月いなかったので、何もかも変わっていて大変は大変でした
もう割り切って、全く新しい会社に入社する気持ちでいました
ただMNTSQはドキュメント文化が徹底されているので、ある程度情報が文書化かつ集約されていますよね
それを読んでわからないところや変更された背景が知りたいところはSlackのquestion-channel(注:社員が誰でも、何でも質問して良いchannel。)で質問したらすぐ回答もらえましたし、キャッチアップに特に負担は感じなかったです
とはいえ資料は山ほどあるので全部読むわけにはいかず、
「これについてざっくり知りたいが最適な資料を一つ教えてほしい」「プロダクトの変更部分について重要なトピックに絞って教えてほしい」等の聞き方をして、優先順位の高いものから当たっていきました
MNTSQのOnBoarding完了定義には「情報の取捨選択及びメリハリのある情報吸収ができる」という趣旨の記載がありますが、休む前にその習慣が身についていたのは復帰後自分の助けになりました
ハードワーク×ワークライフバランス×MNTSQ
川瀬:産院には一週間ぐらい入院予定なんですけど、その間コロナの影響で会えないんですよ
だから上の子のケア等、今まで二人でやっていたことを完全にワンオペでやることになる
川上:下の子が産まれたら上の子が赤ちゃん返りする、とかあるんですよね?
二児の父佐藤:ありますあります!
川瀬:今までとはまた違ったチャレンジが待っているということですね...!がんばります
川上:あ、因みにこれは娘の立場で話しますけど、小さい頃に父親がちゃんと自分のことを見てくれていたか、家族のために時間を作ってくれていたか、というのはお嬢さんとのその後50年の関係性に影響するので!
脅すわけではないですが、今しかない親子の時間をぜひ大事にしてほしいです
川瀬:笑 そうですね、それでいうと今回の育休が子どもの記憶に残るわけではないので、育休中はもちろん、復帰後もしっかり向き合っていかないとですね
佐藤:MNTSQはハードワークしつつ育児にもきちんとコミットする人が多い会社ですよね
本来それが時代に即した働き方だとは思いつつ、残念ながらその典型的なロールモデルを今社会で探すのって難しいのかもしれない
倣うモデルがいないから僕らが作っていっている最中という
毎日、お迎えだ!子どもが発熱だ!って悪戦苦闘しながらもフレックスやリモートの制度を活用して仕事はする、成果は出す、そんな我々の日常がこの先スタンダードになっていくんでしょうね
(パパママ社員の働き方の一例。MNTSQでは全社員が自身の出欠や現在の状況をSlackのdaily-report-channelで共有することで、フレックスやリモートでもコラボレーションの質は落とさないように努めています)
佐藤:自由と責任の文化を大事にするMNTSQだからそれができているのかもしれないですね
お二人はその好例なのではと感じました
川瀬:ありがとうございます!
川上:佐藤さんいいこと言う!
佐藤:最後に一言どうぞ
川瀬:育休楽しんできます!
川上:ぜひ有意義に過ごしてください!お帰りを待っています
まとめ
いかがでしたか?MNTSQはリーガルテック企業ではありますが、今回はあえてリーガルにもテックにも触れず、この会社で働く人たちのリアルが伝わればいいなと思い、この記事を書きました
記事を読んでMNTSQで働くイメージが浮かんだ方、より具体的な話を聞きたい方、まずはカジュアル面談でお話しましょう