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ついにたどり着いた奇跡的リーガルテック企業、その名はMNTSQ(←なんと読む?)

Photo by Kazuo ota on Unsplash

いきなりタイトルに対する答えですが、MNTSQ=モンテスキューと読みます。そして私はそのMNTSQで1人目のBizDevをやっている福井です。

人生4社目にして初めての入社エントリーです。入社して1ヶ月が経ったところで、私のこれまでの仕事と課題感、それに応えるMNTSQという稀有な会社の魅力(のごく一部)をお伝えできればと思います。

これまでの歩みと課題感

大学ではFortranでの最適設計シミュレーション、大学院ではナノデバイス作製の実験とC言語のシミュレーションをやっていましたが、一領域を極めていく研究者という生き方には向いてなさそうだから就職しよう、インターネットもどんどん発展してるしITは将来性あるよね、というノリでグローバルIT企業のITエンジニアとしてキャリアをスタートしました。

いわゆるSEですが、技術を極めるというよりはお客様と対話しながら社内外の様々な方と協働しつつ開発をしていくという仕事でした。要件定義から保守運用まであり、パッケージもあればスクラッチもあり、客先常駐もあれば海外出張もあり、Javaでのコーディングもすればsh/sed/awk/perlなどで運用系ツールも開発し、SQLも発行すれば請求書も発行し、顧客折衝もすれば障害対応もし、と様々な経験をしました。楽しくやってはいたものの、上流での理想的な提案内容と現実的にデリバリーできることのギャップや、ソリューションを担がずにIT以外も含め顧客毎のカスタムソリューションを考えられればもっと価値があるのではないかという思いもあり、コンサルティングファームに移りました。

ここでは自動車業界を中心としたコンサルティングプロジェクトに従事し、いわゆるCASEトレンド、とりわけコネクティッドカーや自動運転に関するテーマを多く取り扱っていました。世界最先端の技術トレンドや各国各プレイヤーの動きをリサーチしたり、まさにその当事者として戦うクライアントとお話をしていると、テクノロジーが世界を変えていく渦中にいるワクワク感や、自分の関わったことが日経の一面に載るやりがいみたいなものは感じました。一方で、目の前のクライアントには喜んでもらえたとしても、時間(と頭)を売っている限りはスケールしづらい、もっと世に大きなインパクトを出すには自社で強力な武器を梃に拡販していけるような事業がよいのでは、といった思いがあり、今度はAIベンチャーに移りました。

そこでは、様々な大手企業との共創プロジェクトに従事しました。自分はエンジニアではなく、営業・提案・契約交渉、そして受注後は顧客および自社エンジニアとチームを組んでプロジェクトを推進してきました。自動運転の動向などを通して感じていた通り、AIはとても強力な武器で、顧客企業側にあるドメイン知識と自社エンジニアの技術力をかけ合わせてAIモデルを作っていく過程はとてもエキサイティングでした。ただ、あくまで自社がHowを提供する立場であり顧客側にWhy/Whatやドメインエキスパートを求めることのもどかしさや、長期的な取り組みのしづらさなどを感じ、次のキャリアを考え始めました。

なぜMNTSQなのか?

これまでの経験に鑑みて、以下のような条件をクリアするのが自分にとって良い会社だと考えました。

・対象ドメインを絞って勝負をかけている事業会社であること
・課題を自分ごととして捉え、当事者意識を持って臨めるドメインであること
・テクノロジーが大いに活きること(できればAIが重要な位置を占めていてほしい)
・テクノロジーとドメインのエキスパートを自ら抱えていること
・スケールするビジネスであること(簡単に言えばSaaSがいい)
・その会社にいる人々や文化に魅力を感じること
・自分のこれまでのエンジニア/コンサル/営業/PMとしての良く言えばゼネラリストの(悪く言えば中途半端な…?)経験が活かせるポジションがあること

そして、これらを奇跡とも思えるレベルで満たしていたのが、MNTSQという会社でした。

今思えば、エージェントから紹介を受け、ホームページを覗いた時点でかなり魅力にとりつかれていた気もします。

リーガルというドメイン

MNTSQは、いわゆるリーガルテック企業で、その中でも「契約書」を取り扱う業務ドメインを対象として、かなりエッジの効いたプロダクトを開発し提供しています。MNTSQのミッションは「未来の社会インフラとなるリーガルテクノロジーをかたちにする」。それを表すタグラインは「Unlock the Best Practices with Intelligent Software」です。

社会における全ての取引は(口頭も含め)契約に基づいて行われますが、「契約書」というのは難解で、誰にでも読めて扱えるものではありません。企業においては、顧客フロントに立つ事業部門の担当者と、法務部門などの専門家(さらには外部の弁護士など)が、ああでもないこうでもないと検討を重ねていきます。それは相手方にとっても同じで、「あちらの法務部ーあちらの事業部ーこちらの事業部ーこちらの法務部」で契約書のドラフト版が往復します。契約交渉が発生する度に、専門家が目を皿のようにして契約書を眺め、おかしなところはないか、不公平なところはないか、今回の案件の特性に合わないところはないか、そして先方から来たこの文言の意図はなんだろう、そもそも当社としてはこういう時どう対応してるのかしら、この会社との過去の経緯はどうかしら、とやるわけです。しかしそこは 元来、紙とハンコの世界であり、また業務は属人化・暗黙知化し、ある意味で職人芸で成り立っています。

自分も前職で顧客フロントに立ち、法務部門と相談しながら契約事に臨む中で、思うところがありました。

・この法務担当者に毎回こんな時間をとってもらわないといけないものなんだろうか?定型的な要素も多そうだが
・定型的な部分は「まぁこれが世のスタンダードですよね」とか「いつもと同じですね」で済ませられないものだろうか?
・社内の「Aさんに聞いてみたらBさんの案件が似てるらしいからちょっと経緯を聞いてみよう」をサクッと確実にやれないのか?
・「弊社のスタンスはこうです」「この案件では、この論点はこういう理由でこうしたいです」という結論にもっと早くたどり着けないものか?
・事業部側で一定の判断ができるようになれば社内での往復回数を減らして大幅にスピードアップできたりするのでは?

等々。

これまでのところ、こういった課題に対する解決策は出てきていませんでしたが、これができれば非常に価値が高いのは間違いありません。

あえてDXという文脈でいえば、
「守りのDX」=リスク低減、工数削減、業務効率化、コンプライアンス遵守など
「攻めのDX」=スピードアップ、明快なコミュニケーション、契約当事者の双方にとって公平で果実が最大となる契約条件への到達など
の両方に大きく資するものだと思います。

そして今、これを実現するのが、まさにBest PracticeをUnlockするIntelligent Softwareだと思うわけです。個別性のない汎用的なベストプラクティスもあれば、企業内のベストプラクティス、事業内のベストプラクティスもあると思いますが、それらをテクノロジーを駆使して効率的に取り回し、人間は案件個別の事情等をどう勘案しどのような文言に反映するかといったクリエイティブな部分にフォーカスすればよいのです。

少し切り口は違うかもしれませんが、弊社代表の板谷の記事もご参照ください。

最終面接で板谷に熱く語られたことも決め手の一つでした。(1を聞くと10ほど返ってくるので、面接されているというよりは講演を聞いているに近い感覚でした。)

リーガル×AI(自然言語処理)

上記のような、契約書にまつわる諸々の業務をもっと高度化できないのかという課題感は多くの人が持ちうるものですが、これまで破壊的なイノベーションは起きていませんでした。

これには様々な理由があると思いますが、大きなものとして「人間が読んで難しいものは機械が読んでも難しかったから」というのがありました。契約書は完全自由なフォーマットで書くものではなく、かなり決まり事が多いし構造も整っているのでAIで読めるんじゃないのという気もするのですが、そう簡単ではない。そもそも日本語も難しい。

これをクリアするには、雑に言えば「学習する機械」と「機械に学習させる人達」がいずれも高度でなければなりません。

そこで効いてくるのが、

・自然言語処理というAIの一分野の急速な発展
・優秀なエンジニアと優秀なリーガル人材

です。

前者はある意味で時流に乗るという話で、必ずしもMNTSQ特有のものでもないですが、後者はかなりMNTSQの独自の強みになっていると思います。

MNTSQには自然言語処理(失礼ながらAI界隈の中ではちょっと地味という噂もある…?)の分野で素晴らしい経験を持つエンジニアが多くいます。役員からして、自然言語処理系の企業を創業し率いていたメンバーです。そして、MNTSQには、弁護士・パラリーガル・企業法務といった経歴を持つリーガル人材が多くいます。代表からして日本のトップローファームの弁護士です。彼らが、寄ってたかってAIモデルに学習させ、チューニングします。もしこれを読まれている方が実務でAI開発に触れたことがあれば「AIってデータを食わせればできるんでしょ?」から「機械学習が出した結果を分析して様々なチューニングをして、なんならドメイン知識を反映したルールベース処理も組み合わせて、総合格闘技で実用レベルまで高める」の違いを認識されているかもしれませんが、それが目の前で繰り広げられています。これを社内で日常的におこなえることの価値は計り知れないものがあると感じています。

ということで、ひとつカジュアル面談などいかがでしょうか?

本当はプロダクト、プロセス、人、文化、そして入社してみてどうか?など書きたいことは山ほどありますが、時間と紙面の都合でまた今度にします。

間違いなく言えるのは、入社前の期待は裏切られませんでした。むしろ良い意味で裏切られたぐらいです。ものすごく面白いし、自社のプロダクトへの期待もしています。

そしてもちろん、お客様からも多くの引き合いを頂いており、事業もプロダクトも急成長しています。従って、やることはたくさんあり、人は足りていません。忙しいです。良い意味で、この忙しさをあなたとシェアしたいと思っています。

もしこれを読んで、上の方に書いた私の課題感の一つにでも共感してくださった方、あるいはMNTSQのミッションや強みに多少なりとも興味が沸いたという方がいれば、是非ともカジュアル面談を受けてみませんか?受けて損はないと思いますので、”ノータイムポチリ”でお願いできれば幸いです。

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