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2040年の「契約」をつくる野心的取り組みに人生賭けてみた

皆さんこんにちは。

2021年5月よりMNTSQ(モンテスキュー)株式会社に入社しました、佐藤渉です。

パラリーガルとして、機械学習における教師データのアノテーションや、モデル改善、プロダクトに関するユーザーフィードバックなどに従事しております。

【なにをしてきたか】

私の経歴をざっくりお話すると、当社にジョインするまで飲食系企業の法務部と収納代行・決済アプリサービス企業の財務経理部門、2社ほど転職しています。

契約書審査を主な業務とするいわゆる「ピュア法務」を極めることには興味がなかったこともあり、株主総会事務局や規制業種の当局対応、銀行借入の窓口担当など本当にいろいろな経験を積ませてもらったと思います。

【なぜ入社したか】

そんな私がMNTSQに入社した大きなきっかけ(というか伏線というか)になったのが、1社目で手がけたとある仕事です。

それは、次の一連の業務フローを、某国産SaaS企業のサービスを組み合わせてシームレス化する業務改善プロジェクトでした。

  • 新規取引先申請(反社チェック)
  • 契約書のリーガルチェック
  • 押印申請のワークフロー
  • 契約書管理(データベースに格納)

最初は、メールベースの法務相談が非効率なことに業を煮やして、「ぼくのかんがえたさいきょうのほうむそうだんつーる」を作ろうとしていました。

しかし、「さいきょう」のツールを作るために掘り下げれば掘り下げるほど、企業における契約という行為の闇の深さ(言い過ぎか笑)に気づくに至りました。

あまり詳細には書けないのですが、

  • リーガルチェック
    • メールは進捗やツリーの管理、過去案件の調査や転送がダルい。
    • メールだと「社内ルール(取引先の反社チェック完了後にリーガルチェック)をすっ飛ばして依頼してくる人」を止められない。
    • 「反社チェックしました?」→「してません」→「してから来てください」の確認工程が発生しさらにダルい。
    • ならばリーガルチェック依頼をアプリ化して、入力フォーム式に! 履歴が残るから過去案件管理も楽ちん! 事業部とのコメントやりとりも部内でナレッジとして共有できるぞ!
    • 取引先には反社チェック時に振ったID的なものがあるはずだから、その入力なしに送信ボタンを押せなくすれば解決や!
    • と思いきや、総務部門の反社チェックの管理台帳はローカルのExcelベース、取引先にIDを振ったりもしていない…
    • あれ? 前工程の反社チェックもアプリ化してフローとして連携しないといけなくね?
  • 押印申請
    • 申請はワークフローで行い、承認が下りると紙の押印依頼簿に転記して契約書現物を押印担当取締役に回付する。
    • リーガルチェックの相談内容(契約締結相手、契約内容など)を、ワークフローで打ち直す。
    • ワークフローで記載した申請内容を紙の押印依頼簿に手で書き直す。
    • あれ? リーガルチェック完了後も連携できるようにしないと、後工程非効率じゃね?
  • 契約書管理
    • 押印済みの契約書をデータベースに登録するために、押印申請とはまた別のワークフローで決裁をとる。
    • 申請としてはまったく別個の扱いなので、押印申請のときの記載内容を流用できない。
    • 押印申請や紙の押印依頼簿で記載した内容と同じものを、またワークフロー上で打ち直す。
    • 決裁後総務部門に契約書現物を渡すと、担当が使い古しの契約書管理データベースソフトへ契約書の情報を入力する。
    • ここでも契約書の内容(契約日や取引先名)を打ち直す。
    • あれ? ここも連携しないと、最後まで何度も何度も同じ情報が書かれては使い捨てられて、ものすごい非効率じゃね?
  • ……てことは、反社チェックから契約書管理まで、データを連携したり遷移を駆使したりしてひとつなぎにしないと、何も解決しなくね?

とまぁこんな感じです。

  • いやそれ単に業務フローの設計不備じゃん、というご意見はごもっとも。
  • 実は設計云々以前に闇の深さを感じさせることがもっと色々あるのですが、守秘義務的な意味でやめておきましょう…。

このように、法務に関する非効率は、契約という局面を超えた、取引開始のための一連の手続き、いわば取引のライフサイクルの中で現れた現象とも言えます。「契約書の審査・締結の場面」や「管理用データベース」という一部だけを切り出して電子化したりすれば済む話ではなかったのでした。

さて時計の針を現在に戻して。2社目での仕事にいろいろな限界を感じて転職活動をしていたとき、勘解由小路からWantedlyでスカウトが来ました。

今泉・勘解由小路とのカジュアル面談が盛り上がったこともあり、「面白そうな会社だから行けるとこまで行ってみっか」くらいの気持ちで本選考を受けることにしました。

  • 実は当時別の会社の内定も出ていて、そっちに行こうと思っていました。

ところが、役員面接で当社代表の板谷がトップバッターで現れ、状況は大きく変わりました。

話してみると、彼が熱っぽく語る「フェアネスの実現」とそのために解決すべき課題が、自分が1社目で解決しようとしていた「契約は一局面だけ解決すれば済む話ではない」という問題意識と通底することを強く感じ、俄然興味が増しました。

  • 「この人が見据えているのは目先の効率化よりもっと深淵だ!」と。

下でも触れるように、リーガル業界の非効率は複雑で絡み合った問題です。それを自分たちでひっくり返そうというのがとても野心的(いい意味ですよ!)だと思いました。

  • 1投げると5返ってくるくらいの勢いで板谷がまくしたてるようにすごい早口でしゃべり倒し、気づくと私に対して「うんわかるわかる、そうなんだよね~」などとタメ口になっていたのが内心とても可笑しかったですが。

板谷以外のファウンダー達との面接を経て、「企業法務やITに関する解像度が高くぜひ一緒にやりたい」とのオファーが来たことで、先に出ていた内定とどちらを選ぶべきか、本当に、本当に悩みました。

結果、一企業が機械学習と自然言語処理を武器にリーガル業界の根本的な変革に挑もうとしている野心的取り組みへのワクワク感が上回り、それに自分も賭けてみることにしました。

【なにをしていきたいか】

「契約」は、商取引という一連のサイクルにおける一場面である(極論すれば、それ以上でもそれ以下でもない)、と私は解釈しています。ただ、この一場面については、各社が個別最適に陥りやすいことなどから、非効率やペインがそこかしこで生み出されています。

これは、リーガル業界(特に法務部)において次のような問題が横たわっているからだと考えられます。

  • 供給される人材の質や教育について、共通性が低い。
    • 新卒総合職・ロー卒・中途などバックグラウンドが多様な割に、「簿記」「FASS検」のような業界での定番の物差しが少ない。
  • 情報や知識・ノウハウが業界・会社ごとに非対称的。
    • 非対称性は交渉のパワーバランスに直結し実利が大きいように見える。
    • それが個別最適となり非対称性に拍車をかける。
  • システム投資が後回しにされがちでデジタル化が中途半端である。
    • ワークフローなども含めた根本的な効率化は大規模プロジェクトになってしまい、予算や権限・工数の壁にぶち当たる。

そこで、過去の膨大なナレッジの集積や日本有数の法律事務所によって確立されたベストプラクティスを、テクノロジーを突破口にして業界に持ち込みDisruptを起こす。

契約書の締結や管理という単独の局面の効率化を超えて、「取引」に関する企業の円滑な業務オペレーションや意思決定、なにより収益に資する高付加価値な仕事を遂行することを真に可能とする環境を実現する。

不遜に見えるかもしれませんが、これが、私の今やりたいことです。

私事ですが、私には小さな息子がひとりいます。子供を授かったことで社会人として実現したいことにも変化が生じました。息子が大きくなったとき、そうですね、彼が社会に出る2040年代はじめでしょうか。

「昔、契約書って雛型とか実務書見ながら手打ちで一から作ったり、過去のメールを転送したりさかのぼって調べたりするものだったんだけど、今はそんなのシステム使ってちょちょいのちょいが普通じゃん? お父さんが働いてる会社のサービスがそれを変えたんだ。お父さんはこれこれこういう仕事をして貢献したんだ。悪くないだろ?」なんて胸を張れるようになっていたい、そう思うようになりました。

MNTSQでリーガル業界の、ひいては日本の商取引の未来を変える仕事を成し遂げる。これまでの経験はここでその真価を発揮させるためにあったのかもしれないと思っています。

【MNTSQってこんなところ】

さて、入社して一ヶ月経って、私が感じる会社の印象を書いていこうと思います。「MNTSQのドキュメント文化はガチ」的なことはほかのメンバーが書きつくしていると思うので、それ以外にしますね。

①みんなちゃんとあいさつする

エンジニアであろうがパラリーガルであろうがセールスであろうが、出退勤時に通る声で周りの人にあいさつする会社です。

私はあいさつについて「したほうが気分いいよね」くらいのスタンスですが、みんな小うるさく言われないでもできているので、きちんとしている人たちの集まりだなぁといつも思います。

②リーガルだけど数字が出る

自分の仕事が目に見える数字で現れます。

  • モデル改善で頑張った結果、precisionやrecallが0.9を超えた!(機械学習の成績のようなもので、1に近づくほどいい数値)とか。

普通の法務部だと、自分の仕事がどれだけ自社のリスクを下げたか、なんて数値化が難しい業務ドメインですよね。月に何件処理したとか平均何日で返した、というくらいしか定量化できず、成果について悩むことも多いと思います。

  • ほかならぬ私がそうでした。

自分の仕事がプロダクトや事業にダイレクトに反映されているんだ、という実感をすごく得やすいのは、やりがいを感じられる部分ですね。

やべーやつら優秀な人が多くて燃える

CSの長谷川が入社エントリで書いているように、「優秀な人たちと働けることが福利厚生」だと私も思います。

4人のファウンダーが極めてやべーやつら優秀な人たちなのはわかっていましたが、入ってみると、ほかのメンバーもやべーやつ優秀な人ばかりでした。

私は、たとえば将棋で自分が3手読んで指したら相手が4手とか5手とか読んだ手を指してきたとすると、上回られて悔しいと同時に負けてられねぇ!と火が付くタイプでして、入社後そんな経験が続いているので始終心を燃やしています。

冗談交じりで書きましたが、切磋琢磨して自分もすごいやつと肩を並べたい、もっとやれるはずだ、そういう思いを持っている人には、本当にいい環境だと思います。

④要は楽しい

圧倒的にこれ。


最後になりましたが、当社では、ビジョンの実現にともに取り組んでくれる仲間を募集しています。

契約まわりで解決したい課題や強い思いがある方、契約書について機械学習ってどうやるの?面白そう!と思った方、ぜひ奮ってエントリーください!

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