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この投稿は、これからのキャリアを考えている方に向けてひとつの選択肢を示せればと思い、現職を選択するに至るまでの思考プロセスを備忘録として書き残したものである(3分でひとりの人生の一部を追体験できるお得な読み物です)
「長谷川さんはなんでMNTSQ(モンテスキュー)に入ったんですか?」
採用面談の場で私がとにかくよく尋ねられる質問がこちらで、いつもこの質問をさせてしまってごめんなさいと思いながら、そもそも自分の自己紹介が悪いのだということを、最近ようやく自認しはじめるようになった。
いわゆる定型文的な「自己紹介しますね」のあとの、このあたりのくだりがが良くないらしい。
- 大企業向けのコンサル的なキャリアからスタートして(わかる)
- 創業メンバーとして参画したスタートアップで売上10億・メンバー70名までの成長を3年で経験したあと(わかる)
- 自分でも会社つくって(わかる)
- なぜかMNTSQにいます(わからない)
そもそも代表取締役の肩書きを持つ人間が、MNTSQにフルコミットすることになった経緯を尋ねられている訳である。それはそうだ。本稿は、この問いへの回答を兼ねて、MNTSQというスタートアップのキャリアを選択するに至る私の思考を書き下してみようと思う。
「変化を選択する」という価値観
(いまや投稿がまるで無い)Facebookをさかのぼってみると、こんなことを書いていた。
会社をつくって1年経った記念
きょうはちょっとまじめに書く
生活を「生きる活動=暮らしとビジネス」ととらえ、東京から福岡に移住して実験を始めてから、夫婦として、チームとして、地に足がつくようになった。やったー!まだまだこれから!
そんなまだひよっこなタイミングだけど、もうすでに事業のひとつの『花とお手紙』は2年後の区切りに向けて、着々と準備を進めつつある(事業計画時点で、3年を区切りと決めて始めている)
1)これまでの1年で、サービスの価値の確信とともに、仕組み化(体系化・汎用化)の土台ができたので
2)ここから1年で人事・教育フェーズを整え、種をまき
3)来年の今頃は、夫婦の手から事業が離れ、次の具体的な事業計画づくりでわいわいしている
もう30を過ぎるといいおっさんである(言い訳せず自覚するの大事だ)
これから歳を重ねるごとに、きっと自分たちの想いや方向も変化をしていくはず。顔にシワも増えるし、子供も大きくなる。だからこそ僕たちは、その年齢や実力に見合った、「そのときに一番よいありかた」を実験したい。
そのために、3年ごとに新しく、自分の変化を半ば強制的に計画しておくことは、勇気で奮えてとってもよいなあと思っている。
あらかじめお伝えしておくと、自分が会社を作った理由は「産休・育休の理想の形が起業だったから」である。
創業メンバーとして参画したスタートアップが、3年で売上10億円、70名を超えるメンバーを抱えるまでに成長していたためか、その後に「起業しました」と言うと市場規模やら資金調達やらIPOやらをよく尋ねられたけれど、全然そんなことは考えていなくて、妻と一緒に親になることと、「3年後に変化を選択する」ということを自分に約束しての起業だった。
そしてその3年後というのがまさに今で、その「変化」の現在地がMNTSQということになる。
変化の最大値を訪ねて
MNTSQに興味を持った入り口は、リーガルテックがこれから来そうだといった打算的なものではなく、安野という取締役の存在だった。
プロフィールに並ぶつよつよな文字列とは別に、小説の星新一賞を獲っていたり、ペッパーくんとお笑いのM-1グランプリに出ていたりしていることを知って「うわあ変態だ」となったのが始まりだった。ぜひ皆さんも彼のtwitterを見て追体験してほしい(ちなみに小説はめちゃおもしろくて5回は読んだ)
そこから実際に安野に会い、他のメンバーとも会い、深くMNTSQについて思考する機会を重ねながら今に至るのだが、自身のキャリアとして選択すべきと判断した、つまり「変化」を得るに最適だと感じたのはこのあたりが理由となる。
1.「優秀な人と働ける」という福利厚生
MNTSQを調べていくうちに、安野や代表の板谷を含めた4人の取締役のバランスが非常に良く取れていて、よく創業時にこのメンバーが集まったなと感心した記憶がある。
略歴だけ見ると「東大のエリートたちがそろったイケイケな会社」に見られがちだと思う(し実際に自分もそう思っていた)けれど、人間として地に足についた、言葉で言う「人物」がそろったチームだと感じるようになった(そしてもちろんこの4人だけが秀でているわけではない!)
2.「スタートアップかつエンタープライズ向け」という難しさ
スタートアップの醍醐味はなんと言っても、常に高速で物事が前に進むことと、その船を自分が漕いでいるという実感、そして成長や拡大で直面する組織課題の難しさへのチャレンジだと思っている。
MNTSQでは、それに加えて大企業向けのヒリヒリする顧客折衝が待っていることに、奮い立つような感覚があった。
(リリースを出せているのがまだ小松製作所様、福岡銀行様だけなのでこの場で具体名をお出しできないのが残念だけれど)聞けば誰もが分かるような大企業にスモールチームで挑むジャイアントキリングな毎日は、自分のキャリアにとって非常に意味があると感じている。
3.市場の可能性と社会的インパクト
シンプルに、まだ市場も未成熟なこの領域には可能性しかないと思っている。「リーガルテック」と聞くと、弁護士や法務関係者が喜ぶサービスだと思われがちだが、「契約」という「ビジネスのすべてが詰まった切り口」を認識できたとき、その広さと社会的意義に心が動いたことを覚えている。
代表の板谷が書いたこの記事にぜひ目を通してほしい。そして、執筆時から1年が経った今、それ以上に可能性を感じる現場がここにある。
他にもいくつか視点はあるけれど、代表取締役の肩書きをいったん横に置いてもこのチームを選ぶべきだと思えたのはこれらの理由が大きい。「自己の延長では手に入れられない環境」だと思えた、というのがわかりやすい表現だろうか。
「リーガル業界に飛び込むのに法律知識が無いから不安」という感情よりも、「弁護士」と「アルゴリズムエンジニア」が協働するチームなんてむちゃくちゃ面白そう!という期待が、「変化」の価値観にクリティカルヒットした。
実際MNTSQの中の人になってなお、これらの感覚を何度も再確認できているのは良いことだと思っているし、「変化の最大値」を選択できたように思っている(自分が楽しそうに働いていることを家族も応援してくれているので、良い選択だったのかなと思う次第)
ちなみに「長谷川さんは法律得意なんですか?」と聞かれるけれど、あなたが「欠缺」を読めないのであれば、きっと私と同じくらいだと思うので安心してほしい。ちなみにこれは法律用語である。
突然ですが、転職しませんか
そう言えば思い出したのだけれど、冒頭のとおりこの投稿は「これからのキャリアを考えている方に向けてひとつの選択肢を示せれば」と思って書いたものだった。突然ですが、転職しませんか?
恐らくこれからも、私がいまいるこの環境は歩みを止めずに成長していくと思うし、面白さも難易度も飛躍的に向上していくと思う。同時に「いまだからこそ、得られるもの」が目の前に無数にあると思っている(いまだからこその、難易度の高い課題がいくつもある)
もしあなたがこの記事を読んで何かを感じてくださったのなら、私がカジュアル面談もやっていますので、気兼ねなくコンタクトいただけるととっても嬉しい。ちなみに抑え気味のこの投稿の30倍は話せることをご用意しています!!!
営業やコーポレートなどのビジネス側の方、SEやSREやアルゴリズムエンジニアの方、パラリーガルの方など、幅広い方とお会いできることを楽しみに、この投稿を終わりにできればと思う。
最後に
そういえば入社前、取締役の堅山とこんなやり取りがあった。
「長谷川さんは、今後どうなりたいとかありますか?」
「ないです」
手にいれるために手をはなす意志と、変化の振り出しから未来を創る意志が込められた回答だったのだけれど、ちゃんと伝わったのかわからなかったので、備忘録も兼ねて書き残すことにする。