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2020年3月からMNTSQ社にお邪魔している西村 悠樹です。ソフトウェアエンジニアとして働き始めました。入社時に一号社員と言われて驚きましたが、ソフトウェアエンジニアの一号社員でした。
来歴
これまで、スマートフォン向けのIME開発、ウェブサイト制作、ソーシャルゲーム開発など、業界を問わず様々な会社にお邪魔しておりました。それゆえ言語などの実務経歴はちょっとおかしな事になっています。某社からは「何がやりたいのか分からない」という理由で書類選考で落とされた事もあります。これは色々実務で触ってみたかったという意図もあって、このような経歴になっています。
MNTSQ社との出会い
MNTSQ社には某エージェント企業からご紹介いただきました。言語などの経歴が変に広く、業種を問わなかったため、様々な企業をご紹介いただけました。MNTSQ社はその中の1社でした。
正直申し上げると、MNTSQ社には役員4名との役員面接という壁を厚く感じており、内定いただけるとはまったく思っていませんでした。
幸いな事に、複数の会社様に入社オファーをいただきました。各社様に再度お邪魔させていただき、最終的にMNTSQ社にお世話になる事に決めました。正直またRubyかという部分があったのですが、一番の決め手は社歴が浅く、やる事がたくさんありそうだったからです。人によって向き不向きはあると思いますが、タスクが山積みでどんどん消化していけるほうが成長は早いと考えています。
私は年齢的にはいわゆるエンジニアの定年※1を超えています。つい2、3年前までは「それ以上だったらマネージャースキル磨かないと厳しいよね」といった風潮が一般的でしたが、現状はかつては無かった「スペシャリスト」や「テックリード」といった選択肢が増え、今はITエンジニアにとって、より恵まれた環境になりつつあると感じています。
入社してみてどうだったか
ドキュメントが充実
MNTSQ社はGitLabのドキュメント文化に強く影響を受けており、多くのものがドキュメント化されています。GitLabは使っていませんが。何か質問があった時には「このドキュメントを参考にしてくれ」とURLを貼ればほとんどの事が済む文化を目指しています。そのため、入社後に二週間程度はドキュメントを読む時間に費やす事となります。
ドキュメントが多いため、検索性を高めるための努力も怠りません。この点に関しては、弊社の安野の記事をご参考ください。
参考
- スケールする組織を支えるドキュメンテーションの技術を”GitLab Handbook”から学ぶ|Anno Takahiro|note
- GitLab的ドキュメント文化を組織にインストールする(実践編:スタートアップMNTSQの事例)|Anno Takahiro|note
専門性の高い人の集まり
弊社は代表が弁護士で、従業員にはパラリーガルと呼ばれる法律に詳しいメンバーが在籍しています。彼らは非エンジニアですが、GitHubでブランチを切ったり、Issueを立てたり、Pull Requestを出したりする事ができます。Slackもそつなく使います。私の経験上、他社ではかなり苦労する部分です。彼らの弊社での業務内容について詳しくは、下記のエントリーをご参考ください。
また、契約書などを機械学習させるために、アルゴリズムエンジニアが在籍しています。彼らはITエンジニアと同様に括られてしまう事がありますが、高度な数学の知識を駆使するエンジニアで、領域が異なります。彼らの弊社での業務内容について詳しくは、下記のエントリーをご参考ください。
今までの企業だと1ヶ月もあれば業務をキャッチアップできていたのですが、この会社は短期間のわりに意思決定サイクルがとても早い事と、機械学習領域とリーガル領域というそれぞれ専門性が高い分野の集合体で、なかなか業務に対する解像度を上げるのが大変で、1ヶ月程度では難しいです。
オープンの場で話し合う
とにかく話し合います。リアルで、GitHub上で、Slack上で議論が活発です。そのため相手が言っている事を速やかに正確に受け止めるスキル、相手に正確に物事を伝えるスキルも求められます。他社ではいささか冗長と感じられるレベルで説明します。
不要な忖度が起こらないよう、議論のオープンさに気を遣っています。会社の推薦図書の『NETFLIXの最強人事戦略~自由と責任の文化を築く~』にはこんな一節があります。
『問題には気づいていたが、聞かれなかったから黙っていた』。そんなことをいったら、駐車場でひき殺すわよ、予想できたまちがいを阻止しなかったなんて。
「あのくそいまいましいバッファリング問題をなんとかしてくれ!」とエンジニアにぶちまける代わりに、「なぜバッファリングにこんなに時間がかかるのか、わかるように説明してくれ」と聞いてほしい、そしてその質問は本心からぶつけてほしい。
リーガル、機械学習、ソフトウェアエンジニアそれぞれがお互いに説明を尽くしていて、そのためか仲が良いです。素早く意思決定ができるのは、そういった信頼関係もあると思います。
雑談も活発
Slackに雑談チャンネルがあるのですが、雑談チャンネルも活発で、少人数の組織ながら8ポスト/日くらいあります。もちろん仕事はしています。たぶん。
業務内容
1ヶ月という短い期間ですが、私が携わった業務をご紹介します。
ドキュメントの整理
MNTSQ社はドキュメント文化が強く、私もとにかく書くタイプだったので、それも内定をいただいた要因の一つでした。
とは言え、会社としてまだまだ歴史が浅いので、ドキュメントの整理と拡充のお手伝いをさせていただいています。以下はドキュメントの入ったGitHubリポジトリのパルスで、私の入社前後から何か更新頻度がすごい事になっているのですが、たぶん私のせいではありません。
入社時に「ドキュメント読むのに2週間かかるよ」と言われていて、正直疑っていたのですが、本当にそのくらいかかりました。私の入社時のドキュメントの改善によって、今後入社される方々のドキュメントを吸収する負担が減る事を願っています。
ソフトウェアエンジニアとしての仕事
2週間ほど経ってやっと本業ですが、今のところは障害調査が多いです。フロントエンドがVue、バックエンドがRuby、機械学習領域がPython、文書整形周りがJavaです。これらの中のどこで問題が起きているかを特定する必要があるため、様々なプログラム言語やライブラリを使えるレベルの技術力は必要です。これは入社時に習得しておく必要があるという事ではなく、多言語を吸収する意欲が必要という事です。どこで問題が起きているのか特定し、対処方法を検討し、実装まで持っていきます。
MNTSQ社のプロダクトは、大量かつ様々な形式の契約書を扱うため、それに付随した様々な問題が発生します。それをコツコツ治していったり業務を効率化したりするお手伝いをしています。
今後はプロダクトの機能増強のお手伝いをさせていただく予定です。内容はみんなには内緒です。
採用活動
最近流行になっていますが、MNTSQ社では全員が採用活動を行っています。
MNTSQ社は採用に関してNetflixの本を参考にしています。もちろんサクサク雇用、サクサク解雇などという事はありませんが、人事について参考になる部分が多い書籍です。以下のような一節があります。
「新しい人材を150人雇うより、2倍の経験を積んだハイパフォーマー75人を2倍の給与で雇った方がよくないかしら?」
MNTSQ社では様々なツール、サービス、エージェントなどを駆使して、強い人材を探しています。私は今まで採用の経験はありませんが、力になれる範囲でお手伝いしています。
MNTSQ社の魅力
一番の魅力は、意思決定のサイクルがものすごく早い事です。これなら大丈夫だろうという気が増してきます。比較的のんびりした職場の人なら、入社後にはしばらく目が回ると思います。日商簿記二級とソフトウェア開発技術者を1ヶ月おきに連続で取得した時くらいの密度があります。
海外ではリーガルテックの導入が進んでいる地域もありますが、日本はまだまだリーガルテックの導入が遅れており、これからの伸びしろは大きいと思います。
社歴が浅いながらも、長島・大野・常松法律事務所と資本業務提携している事もあり、安定しています。
一緒に働きたい方募集中
以上のように、非常に活発な組織です。戦略レベルから手を動かすレベルまで携わる事ができます。弊社の業務に少しでも魅力を感じていただけたら、ぜひご応募ください!