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ひと口にマネジメントといえど、そのスタイルは様々。
チームメンバーや部下、組織や技術、やり方も多彩にあります。このシリーズでは、”エンジニア”のマネジメントを担うメンバーに焦点を絞り、「エンジニアマネジメントってどうしてる?」と悩みや独自のやり方などを赤裸々に語ってもらい、メンバーの多種多様な”マネジメント観”を中心に、そのノウハウをお届けしていきます。
第2回目は、モンスターストライクやTIPSTARなど、注力事業のインフラ環境の設計、構築、運用や研究開発を行う、開発本部インフラ室の吉野に話を聞きました。
吉野 純平(よしの じゅんぺい)
2008年に新卒入社。物理インフラ、サーバ運用、ネットワークを主に担当し、IP通信に関連する開発(映像処理、撮影や交換機)などの開発チームも担当する。2019年5月より室長に就任。
先輩から受け継いだ「権利と義務の一致」
──吉野さんって、だいたい何名くらいのチームを見ているんですか?
今のチームは、本務の方が10名、兼務の方や業務委託の方を含めると合計19名です。
──多いですね。兼務や業務委託の方もいるとなると、コミュニケーション面で苦労されることもあるのではないでしょうか。
人数が多いと見えない部分も増えるので、正直怖い部分もあります。だからといって、コミュニケーションの頻度を増やすには人数も多いため、限界があります。そのため、意識的にコミュニケーションを増やすことは、正直なところしていません。もちろん、ここぞという時は出向きますが、普段は体調を崩していないことがわかる程度にコミュニケーションが取れていればいいと思っています。
基本的に、本人がやるべきことをやっていれば何も問題はありませんから。
──やるべきことをやれていない人がいた場合は…?
そのときは、「やるべきことをやれていないんじゃない」と言えばいいんです(笑)。
──なるほど。
ただ、メンバーには「聞かないとわからないような働き方は良くない」と話しています。大体どのようなタスクに取り組んでいるかはチケットやチャットで一望できますが、今日はこれやります!とか、うまいこと共有できる働き方が望ましいと思っています。人数が多いと、それぞれ個別に進捗を聞くだけでも骨が折れる作業になってしまうので…。
──仕事を任せるときに意識していることはありますか。
「権利と義務の一致」ですね。これは、任されたタスクを自分の裁量(例えば使いたい機種の選定)で進めること(権利)とそれを予定通りに果たすこと(義務)を同時に意識してもらう、という意味です。なぜそうするかというと、運用する責務をフロントで負う人が納得して仕事ができるように、ですね。自分の仕事として両側面で責任をもってもらう、といえば分かりやすいでしょうか。
──納得したうえで仕事ができれば、モチベーションも高く保てそうですね。
このスタイルは、ミクシィの先輩方のやり方を受け継いだものです。これが一番上手くいくと思っていますし、私にはこのスタイルしかないと思っているので、特にほかの方法を試したことはありません。でも、そこに新しいルールを加えるのは良いと思っています。例えば、仕事を任せるときに意識しているのは、そのタスクの良さを伝えることとか。
──どういうことですか?
その業務の中の“面白いところ”を伝えてあげることはもちろん、それがどういった結果に繋がるかを、簡潔に伝えてあげるんです。社内の評価制度と照らし合わせて、「これができるようになれば、ランクがあがる要素になる」とか…分かりやすいですよね(笑)。評価面談に間に合うように「あと◯カ月で、これができるように準備して!」とか、言い切ってしまうのもひとつの手だと思っています。
相談は、溜めないことが大前提
──コミュニケーションは最低限で十分とのことでしたが、1on1ではどのような内容を話していますか。
メンバーとの1on1は・・・続きはこちら