MICINは、医療分野で第一号となる規制のサンドボックス制度の認定を取得しました。今回の実証実験では、複数の企業の従業員向けに、インフルエンザ罹患時のオンライン受診勧奨サービスを提供します。
今回の取り組みに賛同する企業の一部の従業員とその家族は、高熱が出るなどしてインフルエンザが疑われた際、MICINのオンライン診療サービス「クロン」のビデオ通話の機能を使い、協力医療機関注の医師からアドバイスを受けます。通話中、医師等の指導のもと、検査キットを使って患者が自宅で検査をし、医師がその結果を見ながら、受診を促す、出勤を抑制するなどアドバイスをします。
インフルエンザは一般的に患者自身では風邪と症状が見分けづらく、罹患していても気づかずに出社し、他の社員などを感染させてしまうケースが少なくありません。この取り組みでは、外出前にオンラインで医師がアドバイスをすることで、適切に受診することを患者に促します。その結果、インフルエンザの疑いのある人が出社を避け、結果として社内でインフルエンザが広がらないことで、感染の抑止につながることが期待されます。
今回の実験を通じて有効性が確認され、将来的にこうした取り組みが進めば、新型インフルエンザの感染を抑えることにも繋がります。
今回の取り組みは、規制のサンドボックス制度の認定を受けて実施する実証実験です。通常は医療機関で使用する検査キットを、医師等の指導のもと、自宅で患者自身が使用します。その結果をビデオ通話で医師がチェックし、インフルエンザの疑いの有無を確認します。医師がインフルエンザの有無を確認できたかどうか、患者に適切なアドバイスをできたかどうかなどを実証していきます。
注)協力医療機関:クリニックフォア田町(東京都港区)
参考リンク
内閣官房 新技術等社会実装推進チーム
(規制のサンドボックス制度 政府一元的総合窓口)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/regulatorysandbox.html