こんにちは、採用担当です!
今回は、代表取締役の馬さんに、これまでの経歴やmedimo創業までのストーリーについてお話を伺いました。
ぜひ最後までお楽しみください!
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とにかく論理的な子どもだった幼少期
ー まずは幼少期について、小学生時代はどのような子どもでしたか?
馬: 小学生の頃から、とにかく論理的に考える、正直側から見ると変な子供だったと思います。
同級生から意地悪をされた時、間違っていることを論理的に説明しているのに、それがなぜか伝わらずもどかしさを感じたことを今でも鮮明に覚えています。
しまいには家にあったポケット六法全書を持って学校に行き、「君はこの罪に問われている」と言い返したこともありましたね。笑
ー その後は中高一貫校に通われたんですよね。
馬: はい。海城中学に進学したのですが、そこには論理的な話をすれば論理的に返してくれる同級生たちがたくさんがいて、初めて気の合う友達ができ、社会というものを知りました笑
多くの良い友達達に巡り会えたのはもちろんですが、僕の人生を変えたのは何よりもバドミントンとの出会い。週7日部活動にひたすら打ち込み、部活が終わっても毎日毎日ずっとバドミントンの練習をする日々を過ごしました。この時にはじめて何かに熱中する楽しさを知りました。
東大医学部への道のり
ー 医学部を目指したきっかけを教えてください。
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馬: 高校生になると進路選択の時期が訪れ、医学部を志望しました。医師になることは元々両親の強い希望でもありましたが、僕自身も医学に興味がありました。体調を崩したとき、病気になったとき、「なぜそうなったのか」「どうすれば治るのか」を知りたいと思ったからです。
そんな折、あるドキュメンタリー番組を観ました。認知症の研究者が自ら認知症を発症し、以前の姿から大きく変わってしまった様子に衝撃を受けました。「その人自身はどこへ行ってしまったのか?」「そもそも人間の性格や思考はどこにあるのだろう?」と疑問が膨らみ、医学への興味が一層深まりました。
そして医学の中でも特に脳の研究に関心を持ち、脳科学に強い東京大学医学部を目指しました。
当時、とあるドキュメンタリー番組で、長年認知症について研究し続けていた研究者自身が認知症を発症する様子を見て、大きな衝撃を受けました。その変わりはてた姿に、「一体その人自身はどこへ行ってしまったの?」という疑問を抱き、脳科学に関心を持ったんです。
プログラミングとの出会い
ー プログラミングを始めたきっかけは?
馬: 大学入学後、先輩の紹介で脳に関する事業会社に入りました。そこでは、脳の挙動を探り、データを収集し、Pythonなどを用いて統計処理を行うチームに配属。この環境のおかげでプログラミングに触れる機会を得て、プログラミングの基礎をつかむことができました。
それ以降は自分でもエンジニアリングを進められるように。例えば、僕は柴犬がとても好きなので、大量の柴犬の画像を持ってきてスクレイピングして新たなかわいい柴犬を作ってみるとか。笑
趣味の延長で開発を繰り返していくうちに、次第にものづくりに興味を持つようになりました。
ちょうど物心ついた頃から現在に至るまで、スマートフォンやInstagramといった新しい技術やサービスが次々と生まれ、ものづくりが世界を変えていく様子を目の当たりにしてきた。マーク・ザッカーバーグがわずか19歳でFacebookを立ち上げたように、僕自身も何かをつくり、それが世の中に影響を与えるような人間になりたいと強く感じるようになったんです。
起業をする決意
ー 起業を決意した理由は何ですか?
馬: 会社を起こすという経験は、一生のうちに一度はするだろうと思っていました。もちろん、自分でも大学生のうちにその機会が訪れるとはまさか思ってもいませんでしたが。笑
それでも、「今しかない」と思える仲間たちに出会えたので、思い切ってチャレンジすることを決めました。
大学の研究室では、同期たちの優秀さに驚き、感心する日々でした。ただ同時に、自分の強みと彼らの強みは違うのではないかとも感じていたんです。
鉄門バドミントン部で主将を務めた経験から、リーダーシップを発揮し、仲間を巻き込んで何かを成し遂げることが自分には向いているのではないかと思い、その延長に「起業」という選択肢が見えてきました。
起業とは、人財・資金を集めて新しい一歩を踏み出すことだと考えています。そして、その「新しい一歩」として、医療こそ自分自身にとっては最適な分野ではないかと思いました。
人間の最大の敵は「死」であり、医療は常に進化し、研究され続けるべき分野だと考えているからです。
medimoでの役割と挑戦
ー 現在のmedimoでの役割について教えてください。
馬: medimoでの仕事は、主に事業統括です。現在はマーケティング、セールス、カスタマーサクセスの3つの部署がありますが、これらをマネジメントしていき、最終的に事業としてどのような数字を目指すか、今後の事業計画を立てて、来年はこれを目指す、再来年はこの数字を目指すという管理をしています。
また、最近はビジネスサイドの採用にも力を入れていて、新たな仲間を探す旅に出ています。
ー 医学生と会社の両立はとても忙しいのでは?
馬: 医学生としての勉強も仕事も非常に忙しいですが、好きなことなら24時間でもできますから。現在オフィスは六本木ヒルズ15階のANRIさんでお借りしていますが、このオフィスの近くには深夜に訪れてもお風呂に入ることができて朝起こしてくれるサービスのいい温浴施設があり、終電を逃してはそこに泊まり、また翌朝出社するなんてこともしばしば。笑
もちろん僕のように働くことが推奨されるわけではありません。でも僕はこの仕事がとても好きなので、どんなに忙しくても毎日が最高です。
medimoのこれまでと今後のビジョン
ー medimoの開発・グロースで苦労した点は?
馬: medimoのβ版は2023年6月にリリースしました。それから努力と経験を重ね、ついに2024年4月に正式版を発表することができました。
とはいえ、最初はセールスの知識が全くないので「さてどうしよう?」と。笑まあ分からないことは調べてみよう、ということで「セールス やり方」とインターネットで検索した結果、「テレアポ」と出てきたので、なるほど!と思いひたすら電話をかけ続けました。
テレアポ地獄です。笑
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診療中に電話してしまい怒られたり、全然相手にされなかったり。まあ当たり前ですよね。笑
当初は自分もプログラミングをしながら営業を行い、社員全員があらゆる業務をこなすカオスな状態でした。カスタマーサクセスという概念すら知らず、「どうやら必要らしい」と急遽部署を立ち上げました。
しかし、立ち上げ当初は1人で60人の顧客を担当するような状況で、不具合が発生すれば新幹線で現場に急行するという、まさに力技で乗り越えてきました。
体制がようやく整ったのは、2024年6月頃だと思います。
ー medimoの将来について教えてください。
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馬: medimoは大きな可能性を秘めています。その成長は、次の三段階で医療を進化させると考えています。
第1段階では、医師がより多くの患者さんと向き合える環境を実現します。医療の現場では、診察後の記録や引き継ぎ、国への請求業務など、膨大な事務作業が発生します。AIがこれらの業務を代行することで、医師は医師にしかできない仕事に専念できるようになります。
第二段階として、医療の標準化を目指します。
患者さんやご家族の音声記録をもとに、AIが「この検査が必要ではないか」「この疾患の可能性があるのではないか」といったサジェスチョンを行い、臨床の意思決定をサポートします。これにより、医療の質を均一化することが可能になります。
第三段階では、医療のさらなる発展を促します。
多くの病院やクリニックがmedimoを活用すればするほど、多くの症例や知見が集まり、新たな医療情報を共有・分散させることができます。こうして医療全体を底上げし、さらなる進化へとつなげていきます。
medimoで一緒に働きたい方へ
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ー medimoの強みを教えていただけますでしょうか。
この会社の強みは、まさにメンバーにあると思っています。
エンジニアリングに長けた仲間が揃っており、ロボコン世界大会に参加した経験のあるメンバーや、ソフトウェアとハードウェアの両方に強いタレントがいます。そのため、先生方から「こんなものが欲しい」という要望があれば、その日のうちにプロトタイプを仕上げることができます。
何よりも、全員が医療や事業に対して、熱い思いを持っています。
ー 最後に読者へのメッセージをお願いします。
馬: 様々な苦労がありましたが、本当に肝が据わりました。想定外のハプニングが起こっても、なんとかなるものです。株式会社ANRIの方だったり、同じオフィスのスタートアップの先人たちから学ぶたくさんのことを胸に、また刺激を受けながら、3年以内にmedimoを世の中に広めようと努力してきました。
まだまだカオスな時期は続きそうです。僕たちが知らないことはこれからももっともっと出てくるでしょう。必要なスキルは情熱以外に特にありません。強いて言うなら人を頼る力でしょうか。経験がある人、技術力が優れている人はもうすでにたくさんいますから、その人たちからどんどん吸収してもらいたいです。
日本の医療においては、大きな転換期を迎えると考えています。医療における多くの問題の中で、現在飛躍的に進化している生成AIによって解決可能な問題も急速に増えてきています。
情熱を持っている方、医療に強い思いを持っている方、大歓迎です。
medimoで、ぜひ一緒に世の中を変えていきましょう。
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