STORY | メディクルード
STORYの記事一覧ページです。
https://www.mediclude.jp/story/
いつもメディクルードのWantedlyをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、2025年6月に聖心グループ(聖心美容クリニック+メディクルード)が合同で実施した上海研修旅行の様子をレポートします。
「海外研修って、実際どんなことをするの?」
そんな疑問を持つ方に向けて、この旅に込められた想い、現地での活動、学びをお届けします。
1) 研修旅行の目的と行き先
2)1日目
2-1) 上海院の見学
2-2) 上海院との懇親会
3) 2日目 上海文化体験
3-1) 豫園(ヨエン)
3-2) 朱家角(ジュージャージャオ)
3-3) 田子坊(ティエンズーファン)&新天地(シンティエンディー)
4) 3日目&4日目 介護施設・病院見学
4-1) 介護施設①
4-2) 介護施設②
4-3) 同策グループとの合弁事業
4-4) 介護施設③
4-5) 病院
今回で第12回目を迎えた研修旅行の行き先は、中国・上海です。
過去最大規模となる約140名が参加し、14年ぶりの上海訪問が実現しました。
昨年グランドオープンした聖心美容クリニック上海院への訪問も、ビザが緩和された今年ついに実現しました。
研修旅行は、単なる「福利厚生のイベント」ではありません。聖心グループの研修旅行には3つの意図・目的があります。
上海院に到着後、早速研修最大の目的である聖心美容クリニック上海院を訪問しました。まず、上海院のスケールと洗練された雰囲気に圧倒されました。特に広々とした待合スペースには、"広い空間が好まれる"という中国独自の文化的価値観が反映されていました。そして、最新の医療設備と華やかで落ち着きのあるインテリア、徹底した衛生管理体制の完成度の高さに日本メンバーからは感嘆の声が上がりました。
日本の聖心美容クリニックと上海院の違いで特に印象的だったのが"WEBカウンセラー"の存在です。WEBカウンセラーはWeChatやSNS、美容医療プラットフォームを通じた問い合わせに対し、施術内容や費用、医師の特徴を案内する重要な職種です。中国では返信が30秒以上遅れると離脱する利用者も多く、迅速かつ丁寧な対応が求められます。対面での表情が伝わらない中で、文面や音声のみで安心感と信頼を伝える高度なコミュニケーション力が必要とされる、まさに"クリニックの顔"となる存在として活躍していました。
☝ 上海院のエントランスです♪日本では見たこともない広さでした!
☝ カウンセリングルームです!中国の制度上、カウンセリングルームにも洗面台を設置する必要があるそうです!これも日本と違うところでした!
初日の締めくくりは豪華な懇親会でした。日本と上海の現場の院長・スタッフ、メディクルード社員が一堂に会し、普段顔を合わせることのない仲間同士が料理を囲んで交流しました。サプライズの中国伝統芸能"変面"も大盛り上がりで、言葉や文化の壁を越えた貴重な時間となりました。
☝ 懇親会の様子です♪皆さん楽しそうにお話していました!
☝ サプライズの"変面"です!一瞬で顔が変わるたびに「おぉ~」と会場から歓声が聞こえていました!
2日目は上海の文化と歴史に触れる観光を実施しました。
午前は明代の古典庭園"豫園(ヨエン)"を訪問しました。龍壁や石橋といった伝統建築に囲まれた庭園で、みんなで写真を撮りながら歴史的風景を楽しみました。周辺の商業エリアにはモダンな雑貨店やスイーツショップが並び、伝統と現代が調和した上海の特色を感じました。名物の小籠包も現地ならではの美味しさでした。
☝ "豫園"の風景です!伝統的な建造物に囲まれながらも、商業エリアには現代的なお店もあります!
午後は"水郷:朱家角(ジュージャージャオ)"へ行きました。約400年の歴史を持つ古鎮は、石畳の路地や白壁の家屋が運河とともに独特の風情を醸し出していました。連日の雨で予定していた運河クルーズは中止となりましたが、雨に濡れた街並みを歩きながら落ち着いた雰囲気を味わいました。
夕方は"田子坊(ティエンズーファン)"と"新天地(シンティエンディー)"を散策しました。石庫門建築を活かした街並みには雑貨店、アートギャラリー、カフェが軒を連ね、創造性や個性を感じられました。田子坊ではアート作品との出会いを楽しみ、新天地では広場に面したカフェで街の景色を眺めながら自然と会話が弾みました。
☝ お洒落な雰囲気が広がる田子坊の路地の様子です♪
☝ 夕食は海鮮蒸しでした!海鮮料理など地元ならではの料理が豪快に並び、締めの魚介の旨みを活かした海鮮粥は絶品でした!
3日目からNext Leader Program※1メンバーは別行動で介護・医療施設を見学しました。
※1 Next Leader Program:メディクルードの新卒育成プログラム(Next Leader Program)のことです。入社後2年間で経営の基礎スキルを身につけるために経験します。
最初の介護施設では、地域に開かれたカフェや食堂が併設され、高齢者が自然に集まれる場所として機能していました。安価で栄養バランスの取れた食事提供や地域交流を生む運営スタイルに、中国の地域密着型モデルの力強さを感じました。印象的だったのは精神的ケアを重視した取り組みです。入居者が自由にピアノを演奏するなど、文化活動を通じた感情表現の機会が大切にされていてケアの多様性について考えさせられました。
☝ 地域に開かれた食堂やカフェを運営している施設の様子です!
2つ目の施設では家庭的な空間づくりと個別性の高いケアが実践されていました。経管栄養※2だった入居者が医師との連携で嚥下訓練※3に取り組み、再び口から食事できるようになった事例が紹介され、自立支援に向けた本気の想いが伝わってきました。環境設計も細やかで、トイレのドアに便器のイラスト、床にオレンジ色のライン、蛇口を鮮やかな色にするなど、認知機能が低下した方でも場所の認識がしやすい配慮がされていました。
※2 経管栄養(けいかんえいよう)とは、口から食事を摂ることが難しい方に対し、チューブを使って胃や腸に直接栄養を届ける方法です。
※3 嚥下訓練(えんげくんれん)とは、食べ物や飲み物を安全に飲み込む力(嚥下機能)を改善・維持するためのリハビリテーションです。
☝ 2つ目の施設の様子です!認知機能が低下した方でも場所の認識がしやすい配慮がしてあります(1枚目)。その一方で、部屋の中はとてもオシャレに設計されています!(2枚目)
午後は"同策グループ本部"を訪問しました。医療・介護・不動産を総合展開する中国の大手事業者で、現在はGenki Groupと連携し、中国の急速な高齢化に対応する介護人材育成の合弁事業を進めています。人材不足・ケアの質の維持・離職率の高さといった構造的課題に対し、日本の経験・ノウハウ導入への期待が寄せられているとのことでした。
4日目には医療との連携を重視した介護施設を見学しました。館内には医務室、リハビリ室、漢方診療室、薬局が設置され、医師・看護師・リハビリ専門職が常駐し、施設内で保険医療を受けられる体制が整っていました。開放感のある吹き抜け構造と地域住民も利用できる食堂の併設に、多様なニーズに対応する新しい介護施設モデルを見ました。
続いて訪問した"上海嘉会国際医院"は中国初の認可外資系病院※4です。中国の公的医療保険に対応しつつ、富裕層や外国人向けハイエンド医療サービスを提供するプライベート病院で、高級ホテルのような洗練された空間が印象的でした。ハーバード大学医学部関連のマサチューセッツ総合病院と提携し、がん治療分野で国際水準の診療体制を確立しています。
また、英語・日本語含めた多言語対応の診療体制、日本人医師常駐、日本語ホットライン、患者が専門医を選べる制度、スマートフォンアプリ活用の予約・管理システムなど、利用者視点のサービスが徹底されていました。
※4 認可外資系病院(にんかがいしけいびょういん)とは、外国資本が出資・運営に関与し、かつ中国政府から正式に医療機関としての認可(営業許可)を受けた病院のことです。
☝ 病院とは思えない高級感です!病気の治療だけでなく、宿泊する健康診断も行なっているとのことです!
いかがだったでしょうか?私たちが体験した上海研修旅行の一部でも、その雰囲気や想いが伝わっていたら嬉しいです。
今回の上海研修旅行では、美容医療、介護、医療、文化まで様々な分野に触れました。現地で見た風景、交わした言葉、触れた価値観すべてが新たな気づきと問いを与えてくれました。「私たちの強みとは何か?」「他国から学べることは何か?」「日本の良さをどう海外に届けていけるか?」そんな問いを胸に、日々の業務に向き合う視点が広がっています。
知識を得るだけでなく、価値観を広げ、仲間との絆を深める貴重な時間となりました。これからも仲間と共に学び合い、成長し合える場を大切にしながら、未来につながる実践へとつなげていきたいと思います。
メディクルードのWantedly一覧はコチラから!
【併せて読んでいただきたいストーリー】