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突然ですが、皆さんにとって"病院"ってどのようなイメージでしょうか?
「病気になった時に行く場所」そんなイメージがあるかもしれません。そんな皆さんは、この記事を読めば病院の捉え方がガラッと変わるかもしれません。
埼玉県鴻巣市にある鴻愛会 こうのす共生病院では、医療の枠を超えた "地域全体の幸せを支える存在" を目指しています。そこで立ち上がったのが、病院の常識を覆すような心温まる "鴻愛会Social Goodプロジェクト" です。そして、その中核を担うのが、地域に飛び出し、住民の心と体の健康に寄り添う "コミナス(コミュニティナーシング)活動" です。
今回は、本プロジェクトを推進する鴻愛会の小西さんにお話を伺いました! 本プロジェクトの魅力と、小西さん自身の働きについて熱く語っていただきました。
1) 鴻愛会Social Goodプロジェクト / コミナス とは?
1-1) この取り組みに込めた想い
1-2)「おせっかいで人と街を元気に!」
2) コミナス の具体的な活動
3) 鴻愛会だからこその挑戦
3-1) ビジョン「地域と共に生きる」への想い
3-2) 想いを力に!クラウドファンディングの裏側
4) プロジェクトリーダー・鴻愛会 小西さん
4-1) プロジェクトリーダーの役割
4-2) NLPでの学びが生きています
5) 今後の展望を教えてください
5-1) プロジェクト全体の展望
5-2) 小西さん自身の目標
Genki Groupの共通理念「共に生きる」を、こうのす共生病院としてどう形にしていくのか。そして、鴻巣市の地域中核病院としてどのような存在であるべきか、を考えたときに「病院が、地域全体の幸せを支える力になれたら」という想いにたどり着きました。
病院として安全で安心な医療サービスを提供することは大切ですが、私たちの本当の目的は、患者さんが "幸せに生きること" を支えることです。しかし、実際には、医療だけでは支えきれない幸せの要素があることを、日々の現場で実感してきました。だからこそ私たちは、「医療を提供する場所=病院」という枠を超え、地域と病院をつなぐ新たな取り組みを始めました。それが、"鴻愛会Social Goodプロジェクト"です。
このプロジェクトを一言で表すと、「おせっかいで人と街を元気に!」です。
"おせっかい"とは、相手を思いやり、自ら手を差し伸べる積極的な行動を指します。"おせっかい"を通じてこうのす共生病院が目指すのは、地域住民の "ウェルビーイング(幸福)" を実現していくことです。
単に病気を治療するだけでなく、一人ひとりの「こんなことをやってみたい」「もっと自分らしく暮らしたい」を実現します。そのために、病院スタッフが地域に出ていき、人と人、人とサービスを繋ぐおせっかいを実践するのが、コミナスです。
👆「共に生きる」を実現するための柱の一つが "鴻愛会Social Goodプロジェクト" です。そして、その中核を担うのが "コミナス" です。
コミナスでは現在、大きく4つの活動を行なっており、加えて構想中のものが1つあります。病院スタッフが地域での活動に参加したり、活動を主催したりしています。
✅MEET+(ミータス):
病院を飛び出し、ショッピングモールなどで健康相談会や子ども向けの職業体験を実施。地域住民にとって、病院や医療がもっと"身近な"存在になることを目指します。
✅こうのすえん:
農業体験を通じて、高齢者の生きがいづくりや世代を超えた交流を促進。農業から縁を育て、そして、人々の繋がりを生み出しています。
✅井戸端会議:
月に一度、病院の待合室を地域の交流スペースとして開放しています。患者さんや地域住民がおしゃべりを楽しむ中で、孤独感を和らげ、緩やかな繋がりを生み出します。ふらっと立ち寄れる場所を目指しています。
✅リハビリおせっかい会議:
患者さん・ご利用者さんの「〇〇したい」にフォーカスし、全力で応援・支援する活動です。活力あふれる地域住民を増やすことを目指しています。
✅ふるまい市(構想中):
お金を一切介さず "やりたいことを、やりたい人が、やりたいだけ" 提供し合うことで、温かい"おせっかい"を循環させます。現在イベントを計画中です。
👆病院が地域に出て活動する珍しい取り組みです!
そもそもなぜ、この取り組みを鴻愛会(こうのす共生病院)で行なうのか? そこには、地域医療への強い想いがあります。
「地域と共に生きる」というビジョンを掲げ、それを本気で実現しようとしているのが鴻愛会です。単に医療を提供するだけでなく、地域全体の幸福度を高めることこそ、これからの地域中核病院が担うべき役割だと考えています。
かつて、島根県の離島にあったドクターコトー診療所のように、地域住民がお互いを気にかけ、支え合い、必要であれば病院に繋ぐ…。そんな"おせっかい"が自然に行なわれる地域を鴻巣市で実現したい、という想いがあります。
病院が地域活動に取り組むこと自体がまだ珍しい中で、"地域への貢献"という強い想いがあるからこそ実行できている挑戦なのです。
鴻愛会Social Goodプロジェクトでは2025年2月から、活動を継続・発展させるための資金調達としてクラウドファンディングに挑戦しました。その背景には、このプロジェクトの専従スタッフを雇用して活動をさらに加速していく、という目的がありました。
実はもともと、このプロジェクトに参加するスタッフには、月8時間まで勤務時間内での活動が認められています。これだけでも病院としてかなり異例なのですが、それでもやはり活動を本格化させるために十分とは言えない状況でした…。そこで、専従スタッフを1名雇用することを決め、その人件費を補うためにクラウドファンディングを立ち上げました。
クラウドファンディングでは、多くの方々の共感と協力があり、無事に目標金額を達成することができました。クラウドファンディングが終わり、ますます活動が加速していきます。普段から人と人が自然に繋がる"おせっかいの循環"を地域に根付かせることを目指しています。
👆多大なるご支援によりクラファンを無事成功させることができました㊗
このユニークなプロジェクトを力強く推進するのが、NLP卒業生で新卒4年目の小西さんです。小西さんは、プロジェクトリーダーとして、この大きな挑戦を推し進めています。小西さんの役割は「神成理事長が目指す未来像と、現場メンバーの「やってみたい」という情熱を繋ぎ合わせ、プロジェクトを成功に導くこと」です。
※NLP:メディクルードの新卒育成プログラム(Next Leader Program)のことです。入社後2年間で経営の基礎スキルを身に着けるために経験します。3年目からが本配属となりますが、小西さんは鴻愛会に配属されました。
この前例のない大きな挑戦を進めるうえで不可欠なのが、「NLPで学んだリーダーとしての基盤」だと小西さんは語ります。課題解決思考、多様な関係者を巻き込むリーダーシップ、粘り強く目標達成を追求する強さ、そして事業を推進するための経営的視点がまさに今に活きているとのことです。
理事長をはじめとする経営層の熱い想いを理解し、現場スタッフの情熱を引き出し、地域の方々と信頼関係を築くことが求められます。そして、ただ活動するのではなく、成果を数値で可視化し、最終的には持続可能な仕組みを構築することが重要です。NLPで学んだことの全てが、今の活動に直結していると実感しています。
👆プロジェクトリーダーを担う鴻愛会の小西さんです!
最後に、プロジェクトと小西さん自身の展望について伺いました。
プロジェクトの目標としては、第一に "ふるまい市" を成功させることです。地域の方々に喜んでいただける具体的な成功事例を、しっかりと作ります。そして、この活動を一過性のものに終わらせず、持続可能な仕組み(構造化)を確立します。将来的には、"こうのすモデル" として、他の地域にも展開できるような普遍的な価値を持つものに育てていきたい、と考えています。
また、この活動を通じて鴻巣市の健康寿命が延びたり、地域住民の幸福度が向上したり、といった大きな社会的インパクトを生み出していきたいです。
私個人としては、「利他」「利益」「持続」「構造」という4つの視点を常に持ち、プロジェクトを成功に導けるリーダーとして成長することです。
📌利他:より多くの人が幸せになること。これが一番の目的です。
📌利益:プロジェクトが利益を出すこと、あるいは何らかの具体的な利益をもたらすこと。
📌持続:プロジェクトが継続していくこと。究極的には、このプロジェクトがなくとも地域が自律的に動いていく状態にすること。
📌構造:プロセスや仕組み自体を明確にし、他のスタッフや他の地域でも再現可能な「型」を創り出すこと。
この4つの成果を常に意識してプロジェクトを推進していくことが、今の私の目標であり、挑戦です。Genki Groupには、若手の意欲を尊重し、大きな挑戦を後押ししてくれる文化があります。この恵まれた環境の中で、自分自身の可能性を信じ、社会に貢献できるリーダーとして成長していきたいです。
ということで、今回は、鴻愛会 こうのす共生病院における "鴻愛会Social Goodプロジェクト" についてご紹介しました。「おせっかいで人と街を元気に!」というコンセプトのもと、地域全体の幸せに貢献するこのプロジェクトの今後、そしてそれを推進する小西さんの活躍から目が離せません!
それでは、次のWantedly記事も楽しみにお待ちください♪
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