今回の記事は不定期企画「あなたの”仕事哲学”教えてください」シリーズとして、Genki Groupの医療・介護領域で活躍されている経営幹部の方をお呼びしました!
Genki Groupの経営幹部の経歴や、どんな想いで事業を推進しているのか?今後の展望は?インタビューを通じて聞いていきます!
仕事哲学シリーズとは?
就活イベントで社員の話を聞く時間って「どんな想いで仕事をしているのか」「会社のどんなところが好きで仕事をしているのか」「将来的に何をしていきたいのか」など、それぞれの人の”仕事哲学”を学べるいい機会だったんじゃないかと思います。人生の先輩方からキャリアのお話を聞いて学びを深めるめちゃくちゃ貴重なチャンスでした。正直、就活中の学生さんたちがとても羨ましいです。
「じゃあ社内で改めて聞いてみればいいじゃん!」
という発想で始まったのが仕事哲学シリーズです。
前回のインタビューでは、株式会社サンガジャパンの古川さんにお話を伺いました。これまでのキャリアと共に、携わっている業務や事業への想いを聞かせていただきました。
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今回インタビューするのは株式会社サンガジャパン・株式会社メディケア・リード・ジャパン・株式会社共生ファーマシーの山口さんです!
株式会社サンガジャパン
サンガジャパンはGenki Groupの中で介護福祉事業を推進する株式会社です。株式会社のメリットを活かしてM&Aや速いスピードでの施設展開を行なっており、地域のニーズに合わせたサービスを提供しています。また、海外にも事業展開を行っています
株式会社メディケア・リード・ジャパン
メディケア・リード・ジャパンは医療経営コンサルタントサービスと中国を中心としたアジアに広がる当社独自の人脈をもとに、”知識”と”経験”を活用し、医療と介護の分野における皆様のQOL向上を支援し、皆様と「感動」をシェアすることを目的としています。
👆(山口さん 株式会社メディケア・リード・ジャパン 社長、株式会社共生ファーマシー 社長、株式会社サンガジャパン 西日本支社長。現在は主にサンガジャパンの業務に携わっている。以下、敬称略。)
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《もくじ》
●山口さんのお仕事は?
●Genki Groupの良いところ!
●将来の展望
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山口さんのお仕事は?
ファーストキャリア~Genki Groupとの出会い~
小西)本日はよろしくお願いいたします!これまでどのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか?
山口)ファーストキャリアは病院の経理のお仕事から始まりました。病院選択した理由は2つあって、1つ目は病院は日本全国どこにもあって安定しているイメージがあったためです。2つ目は、高校の野球部に所属していたときに何かと病院にお世話になっており良い印象を持っていたためです。決勝進出が決まったある試合の直後に倒れてしまい、病院に運ばれたことがありました。診察を受けてみると肺気胸になる一歩手前の状態で、病状だけを診ると決勝の試合に出場をすることは厳しかったと思います。しかし、病状だけでなく「決勝まで戦い抜きたい」という私の想いを汲み取っていただき、なんとか決勝に出場することができました。患者の想いを第一に適切に診療してくださった経験があり、病院に良い印象を感じていました。
小西)身体の状態を診るだけでなく、想いを汲み取ってくれた病院に好印象を持たれたのですね!Genki Groupとの出会いはいつだったのでしょうか?
山口)後々気づいたことなのですが、ファーストキャリアで入職した病院が私とGenki Groupとの出会いでした。働いて約2年半経った頃に、実は現会長が経営再建をしているということを知りました。当初は関東のお偉い人が来ている程度の認識でしたが、実は医療・介護・教育の様々な法人の支援している規模の大きいグループの方が来ているんだと知りました。この経営再建の一環として組織改編があり、私は30億円ほどの売上がある病院の経理全体を担当することになりました。
小西)入社2,3年目で大きな売り上げのある病院の経理全体を担当されることはそうそうないと思いました!
20代で経営幹部へ
小西)その後病院ではずっと経理の業務をされていたのでしょうか?
山口)経理を担当してしばらくして、28歳頃に病院の役員会に入るようになり経営設計に携わるようになりました。当時の病院はずっとお金がなかったため収支の改善に注力していました。
小西)20代で役員会にも入られるようになったのですね!病院の経営ではどういったことが大切なのでしょうか?
山口)病院をより良くしていくためにはドクターが肝心です。また、病院ならではの経営の難しさがあるため、改善していくにも様々なことのバランスを取ることが大切だと思います。収入面では、患者さまの来院数を増やすことが大切でした。
小西)どうして患者さまの来院数を増やすことが大切なのでしょうか?
山口)病院は国内唯一の公定価格であり自由に診療単価を決定することができないためです。はじめは一筋縄ではいきませんでしたが、選ばれる病院になるには地道に信頼を積み重ねていく必要がありました。というのも、風邪を引いたなどの軽度な病気であれば近場を選ぶと思いますが、重い病気になればなるほど信頼できる病院が選ばれるためです。病院は医療サービスを提供しており、その質が信頼につながります。そしてサービスの質はドクターの質であり、それが信頼につながります。
小西)ドクターの信頼は技術力の高さや経験の多さによって上がりそうですが、どうなのでしょうか?
山口)信頼といっても単に腕が良いからといって信頼を得られるわけではありません。症状だけをみて処置をするのではなく、患者さまの想いを汲み取りその想いを叶えるための処置を行っていくことで患者さまの感動が生まれ信頼につながります。
小西)まさに山口さんが病院に対して良い印象を持ったのと同じですね!
山口)はい。すでにいらっしゃっている患者さまの来院理由やどのような方が来院されていないのかを知るために、我々の病院としてマーケティングに力を入れていました。
支出の部分では、2年に1回診療報酬の改定があり、保険収載されている診療材料や検査料金等、売上と差益に直結する支出を減らすため、業者との取引形態の見直しや、値引き交渉並びに検査料金については1つの検査にかかる試薬等、1回あたりの原価を調べ価格交渉したり様々な方法を模索していたところ、上場企業で経営に携わられていた方が病院に入職する機会があり、経営のスペシャリストに病院経営を教わっていました。めちゃくちゃ「費用対効果」って言われて意識せざるを得ない環境でしたね(笑)。
小西)病院経営は一般企業と違い制約が多い分難しいことが勉強になりました。だからこそ、費用対効果が大切なんですね。
会長とのお仕事/海外事業推進
小西)病院経営の他にも何か業務はされていたのでしょうか?
山口)会長とのご縁もあり、病院の経営だけでなくGenki Groupの事業にも携わることになっていきました。グループとして海外への事業展開を進めていたこともあり、アジアの国々には医療・介護・教育のインフラが十分に整備されていないという課題があったため積極的な介入を行っていました。実際Genki Groupが進めていたこととしては、内モンゴルの医科大学の学生と日本の学生との交流です。また、当時のGenki Groupとして海外推進機能を持っていたメデカジャパンはタイの病院と協力したり、JCI(国際的な病院評価団体)を取得するバンコク病院の日本人外来を作ったりしていました。外観がホテルのようになってますが、タイで日本人外来を初めて創設したのが会長でした。
👆バンコク病院の写真です!噴水やオブジェもあり、ホテルのような外観ですね!
山口)その他にも、カンボジアで小中学校を開校したり、カンボジアでは医療体制が全然整っていないことが分かったためアンコール共生病院を開院したりしていました。カンボジアで小中学校を作る稀有な存在であった会長が現地の政治家の目に留まり、脆弱な現地住民のために医療インフラを協働で改善するため、その政治家の土地に建物を作るので、Genki Groupは運営のノウハウや運営体制の整備を任せていただくという形になりました。
👆アンコール共生病院の写真です!
山口)ようやく私の出番となるのですが、私はこちらのアンコール共生病院の最初の立ち上げに携わりました。しかし、カンボジアの医療インフラは後進国的な状態であり、高度な医療が提供できなかったため、重度・急性期の病気をお持ちの方々をカンボジア国内だけで救いきれる状態ではありません。そんな方々を救うためにバックベッド的な機能を有し、高い医療レベル等援助の実現可能性が高い近隣の国としてタイの病院を探し回り、なんとかタイの病院や医師と協力を得ることができました。
小西)医療後進国である現状を解決するために、外国に視野を広げられることや、実際に国や文化の違う外国の病院を巻き込めることが並大抵のことではないと感じました。山口さんは会社や病院の企業や立ち上げなどのノウハウはどうやって身に着けてきたのでしょうか。
山口)偶然訪れたチャンスを掴めたからだと考えています。これまで病院経営や海外事業展開に関わってきましたが、それらの経験は計画的偶発性理論のようになっていると思います。意思によってコントロールすることが難しくなってきた時代背景もありますが、これはキャリアのターニングポイントの8割が、本人の予想しない偶然の出来事によるものという考え方です。病院の経理や経営など偶然担当することも多かったことも事実ですが、そもそも新しいことをすることが楽しいという好奇心を持っていたからこそチャンスを掴めたと思っています。好奇心を持っていたからこそチャンスを掴めたし、学んでこれたと思っています。
小西)自らチャンスを取りに行けることや行くことが推奨されることもGenki Groupの良いところだと感じました!
調剤薬局経営~医者ではなくても経営可能な唯一の医療機関~
小西)Genki Groupで初めて調剤薬局を立ち上げられたとお伺いしているのですが、どういう経緯で始まったのか教えていただいてもよろしいでしょうか。山口社長が立ち上げるまでGenki Groupに調剤薬局はなく、これまで調剤薬局について説明している記事はありませんので、少し詳しめにお伺いしたいと思います!
山口)まず調剤薬局の立ち位置について知らない方も多いと思いますので説明しますね。「医療機関」と呼ばれるものは皆さんご存じの病院やクリニックのほかに、介護老人保健施設と調剤薬局も含まれます。この中で、調剤薬局だけは医師免許を持っていなくとも直接営利法人を経営できるという特徴があります。私はたまたま京都の薬局とご縁があり経営できることになりました。
小西)調剤薬局は医療機関の中で唯一医者ではなくても経営できることに驚きました。調剤薬局の経営の特徴を教えていただけますか?
山口)まず基本的な仕組みとしては、一般的な薬局には医療保険が適用されます。患者さまとしては処方箋を持って行き負担割合に応じてお支払いします。薬局側の業務としては、このような病院の診察を受けた患者さまに処方することが基本的な業務です。しかし、それだけでなく、介護とのつながりもあります。私が経営する薬局では高齢者施設の訪問調剤を行っていました。簡単に説明すると、施設に行って薬剤師がお薬カレンダーに薬をセットして処方するといった内容のお仕事でした。
小西)高齢者施設への訪問調剤も行っているのですね!どのような目的があるのでしょうか?
山口)平成26年から介護保険制度が変わったことをきっかけに、高齢者が自分らしい暮らしを続けられることを目的に、通所サービスをご利用されている方など在宅での生活を続けられながらも医療・介護サービスを受けている方のために訪問調剤を行っていました。
医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、地域における医療・介護の関係機関が連携して、包括的かつ継続的な在宅医療・介護を提供することが重要。
(厚生労働省 平成26年(2014年)介護保険法改正より一部抜粋)
山口)この制度改正により、調剤薬局経営の影響についてはこれまでの医療保険報酬があるだけでなく、介護保険報酬もつくようになります。「訪問調剤を積極的に始めてほしいので、体制整えてくれたらインセンティブ付けますよ~」という仕組みですね。つまり、在宅での生活を支援しているような介護サービスを利用されている高齢者の方々に対して、薬剤師が介護施設などへ訪問調剤することで、調剤薬局そのものの基本料となる調剤基本料の上位加算を取得できる仕組みになっていました。そのため、大手企業もこぞって参入していましたが、多くの企業が利益を最優先に考えて1つの施設にだけ行き、コストを最小限に抑えようとするような状況でした。しかしそれは、全く介護施設やご利用者さまのためになっていないんですよね。
小西)利益を上げることを目的とする企業が多く参入してきたことで、適切な対応を取られていない状況があったのですね。この状況に対して山口さんはどのような経営をされてきたのでしょうか?
山口)仕事内容としては利益だけではなく、ご利用者さまのためになるような仕事をしようと思い、人材育成に力をいれていました。ただ薬を持って行くだけのサービスではなく、高齢者に健やかに過ごしてもらうための関わりとして、介護保険制度の報酬では最大で月4回までが算定の対象でしたが、私たちは最大を最低と捉えて月4回は施設に赴きご利用者さまに直接会いに行くことで、顔色を見て、薬剤師が直接チェックできる状態にしていました。
小西)利益重視だけを指標にせず、高齢者に寄り添った関わりを実現されていたのですね!調剤薬局には薬剤師が勤務されていると思いますが、どのような人材なのでしょうか?
山口)多くの薬剤師を面接して改めて認識したことですが、薬剤師には賢い人材が多くいます。考えてみれば約1,200種類の薬の品目と効果を覚えているような人材なので賢いことも納得ですよね。また、介護士や医師ではなく薬剤師だからこそご利用者さまのためにできることがありました。薬剤に対して豊富な知識量があるので、介護施設で働く方の中でも治療面では特に寄り添った対応ができていました。また、ご高齢の方は医師の前だと緊張してしまう方も多くいらっしゃったため、話さない方も多くいました。その点、薬剤師は専門的知識を持ちながらもご利用者さまに寄り添うことができるため、特別な存在だと感じています。
小西)ご利用者さまにとっても緊張せず、でも専門的知識を持っている方とお話しできることは薬剤師の強みとなっているのですね。山口さんの話をお聞きしていて、ご利用者さまに寄り添った薬剤師のかかわり方をお聞きしましたが、実際に薬剤師ができる事の範囲はどの程度なのでしょうか?
山口)先ほど述べた通り、ただ薬を持って行くだけに留まらず、一人ひとりの生活に合わせた飲み方のアドバイスや処方の変更依頼等ができます。例えば4種類くらいのお薬を服薬されているご利用者さまであれば、2錠分の成分が1錠にまとめられた薬などがあるため、それで4錠飲まないといけない分を2錠に減らすこともできました。また、服薬するととても眠たくなる薬があり、その薬が朝に処方されることがあります。しかし、それを朝ではなく夜の寝る前に飲むようにアドバイスしたり、その人の生活に合わせた薬学的なアプローチをしたりできます。
小西)ただ薬を処方するだけでなくご利用者さまのことを想うことで、薬剤師だからこそできることがあるんですね!
山口)そうですね。他には、そもそも医師の方針により薬の出し方が左右されることもあるため、医師とのコミュニケーションは大切になってきます。
また、薬剤師の使命も対物から対人に変わってきているので、薬の説明をして渡して終わりじゃなくて、人それぞれの身体の状態や生活に合わせた処方をして、かつ、その後の状態の変化がどうなったのか、生活にあっているのかを確認するなど、より人に寄り添った対応に変化しています。
小西)処方して終わりではなくその後の状態も見ていくことで、よりその人に合った関わりが可能になるのですね!少し話が戻りますが、介護施設に最低でも月4回は訪問調剤を行っているとお伺いしましたが、もしかしてその介護施設って...?
山口)はい、想像通り、Genki Groupの介護施設です。その過程で施設に訪問することも増え、私自身の介護への関わりも増えました。現在Genki Groupの株式会社サンガジャパンが保有する施設に訪問することになり、私自身の介護への関わりが増えてきます。現在は株式会社サンガジャパン 西日本支社の支社長を務めているきっかけもここが始まりです。
病院、薬局経営を経て"介護"との出会い
小西)現在山口社長がサンガジャパンの西日本支社長としての業務をお伺いできますでしょうか?
山口)今年の1月から西日本支社長補佐というポジションで仕事を務めていました。はじめは本部での人事労務の統括を担当していて、その後2,3月でいよいよ現場に出向きサンガジャパンの施設の方々と関わりが始まり、西日本の全ての施設を周りました。まずは、どういうサービスを提供しているのか、施設長がどういうひととなりなのかを知っていくことから始まります。
そして4月から正式に西日本支社長を務めています。2,3月の施設訪問でどんな課題感があるのかを掴んできたので、直近の課題としてそれをどう解決していくかの検討や解決のための仕組み作りを進めて行く予定です。現在はサンガジャパン以外にもメディケア・リード・ジャパンや共生ファーマシーでは経理・総務・人事・営業等々、バックオフィスも含めて全ての業務をしています。兼任の仕事が多いため、現在は少し忙しい時期ですね(笑)。
👆メディケア・リード・ジャパンについて詳しく紹介している記事です!ぜひご覧ください!
小西)現場を知るところから始められていることが、まさに現場主義だと感じました!社長の兼務は計り知れないほどの責任があると思いますが、務められていらっしゃることに感服いたします。
👆こちらはGenki Groupの介護領域で掲げているミッションです!(株式会社サンガジャパンHPより引用)
誰に価値を届けているのか~循環型介護人材育成とは~
小西)現在のサンガジャパンの業務での目標を教えてください!
山口)日本全体の介護の質を上げていくことで日本の高齢者を救っていくことはもちろん、今後世界の国々が直面する高齢化社会によって困る方々を助けたいと考えています。まずはアジアを中心にいずれは世界中に広めたいですね。介護先進国である日本で得られた介護のノウハウや日本で特訓した優秀な人材を届けたいと考えています。
小西)とても規模の大きな価値提供ですね!まずはアジア中心に絞っているのはなぜでしょうか?
山口)アジアには発展途上国が多く存在し、日本では当たり前となっているような医療・介護・教育のインフラが整っていない国が散見されるためです。現在のアジアの一部の国の介護には、ご利用者さまよりも介護する側の負担を軽減するために、全員が坊主にされている施設があったり、姥捨て山のような施設もあったりました。このように、日本では当たり前に大切にしている"ご利用者さまの尊厳を守ること"が海外では当たり前ではありません。
小西)インフラが整っていないだけでなく、高齢者を尊重するような価値観も日本と異なっているのですね。
山口)そうですね。まだまだ高齢者の割合が少ないこともあるため危機感が無いこともありますが、いずれは直面する高齢化社会による困難を事前に防ぐためにも、日本で浸透してきたご利用者さまを尊重する価値観を海外で当たり前にしていきたいです。そしてそれを実現していくのがGenki Groupの役割だと考えています。
小西)具体的にはどのようなことをする予定なのでしょうか?
山口)具体策としては、アジア諸国の就業に困っている若者や医療看護系の学生を対象に日本での就業を通じて、介護に必要なマインドやスキルを培っていただき、将来的に母国に還元してもらいたいと考えています。ベトナムや東南アジアの平均年齢は20代ですし、その若者たちが日本に来て学んでくれたら、将来的に現地では介護のパイオニアになれると思います。各国にちりばめられたパイオニアが将来はその国の介護の価値観を変えて新たな価値を生み出してほしいと思っています。このような循環型人材育成を推進していきたいと考えています。いずれは「Karaoke」のように「Kaigo」と呼ばれるようになれたら嬉しいですね(笑)
小西)介護×海外事業の意義深い将来像が想像できました。共通した熱い想いを持つ人材を通して、Genki Groupの想いの輪が広がることを想像するとわくわくします!
Genki Groupの良いところ!
小西)それでは続きまして、この仕事哲学シリーズで恒例の質問です。Genki Groupの好きなところを教えてください!
山口)メディクルードの新卒採用でお伝えしているところですが、Genki Groupは医療・介護・教育の法人を持っているコングロマリットであり、だからこそ様々な領域で様々な職種を経験できるところが好きですね。また、領域は違えど顧客の感動作りが目的である共通点や領域同士の関連があるため経験を接続できることも良いところですね。
そしてそれを私が体現しております(笑)。領域や職種が広い分、学んでいく際には浅く広くならないようには気を付けないといけないとも感じます。
小西)接続とはどういったことをされていたのでしょうか?
山口)冒頭にお話しした通り、はじめは病院経営をしていたため人の命や健康のために働いていました。その後は病院に派生する薬局経営をやって、さらに現在では薬局から派生して介護の経営もやって、全部がどこかで繋がっています。製造業から金融に行くとかとはわけが違います。
自分が経験したことがない領域ですが、違う領域に行っても、自分がこれまで培ってきたことを使いながら新しい仕事ができることはGenki Groupの良いところだと思います。
小西)様々な領域での業務を経験されていて、山口さんは職種も専門性も多様な人に出会っていると思いますが、Genki Groupの「人」にはどんな魅力があるのでしょうか?
山口)みんな愚直で真面目なところが魅力ですね。その背景はこの医療・介護・教育という領域の特徴が関わっていると思います。この領域は公的であることから法律や制度のもとで仕事をしていかなければならいため、愚直で真面目なんだと思います。しかし、その中でもいかに新しいことに挑戦をしてご利用者さま・患者さま・子どもたちに感動を届けていくのかを一生懸命考えているんだと思います。
小西)制限があるからそれに従いやすい環境ですが、だからこそ、その制限下で革新的なことを最大限トライする必要があることも同時に必要ですね!そして、そのために我々メディクルードが経営幹部候補採用をしていて、本選考である2Daysインターンシップのワークでも「革新性」と伝えていることにつながってきますね!
👆こちらの記事でインターンシップの魅力をお伝えしています!
将来の展望
小西)最後に、山口社長の今後の展望を教えてください!
山口)まずは現在務めている介護領域に注力したいと考えています。介護に携わってまだ間もなく、リスキリング状態なので、勉強しながら現在目の前の課題をどう解決していくかに取り組んでいきます。具体的にはサンガジャパン全体の「介護力」を上げていきたいと考えています。もしグループから離れる職員がいても「あ、サンガで働いていたんだ、ならOKです」と次の介護事業所にすぐに採用されるくらい「介護力」を高めてあげたいと思っています。
次点で、岩手や京都で始まろうとしている、ニュータウン(昭和にできた一大団地)で岩手版・京都版CCRC構想をクリニックモール開設等GenkiGroupが持つリソースを最大限活用し実現していきたいと考えています。人口2万3000人ほどで高齢化率が43%くらいの街を、逆に70%を目指して高齢者が真に住みやすい街づくりをする方にシフトしたいと考えています。「リタイアしたらあそこに住みたいな」と思っていただける街づくりをしていきたいですね。
CCRC(Continuing Care Retirement Community)とは
「高齢者が健康なうちに入居し、終身で過ごすことが可能な生活共同体」
小西)鴻巣市で行われているスマートメディカルケアシティのようなものとはまた変わった仕組みで意義深そうですね!先ほどお伺いした海外事業についてもお伺いしてもよろしいでしょうか?
山口)最終的には、先ほど述べたとおり循環型介護人材育成を通してアジアをはじめとした世界中の国の高齢者のための事業展開をしていきたいです。また私もずっとこの仕事を続けられるわけではないため、これまで病院や調剤薬局経営の経験や海外での事業展開の経験を活かして、この記事の読者である選考中の皆さんをはじめ、Genki Groupの想いを担っていく若者のためにも、線路を引く役割を担っていきたいですね。
インタビューは以上になります!
山口さんご協力ありがとうございました!
今回は過去のキャリアから将来の壮大な展望のお話を伺いました。Genki Groupの経営幹部の方々がどんな想いで事業を動かしているのかが伝われば幸いです!!
今後もこのシリーズを継続して更新していく予定なので、是非楽しみにお待ちください!!
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