株式会社メディクルード
私たちメディクルードは「医療」「福祉」「教育」分野で複数の事業運営を行なっているコングロマリットグループの一員です。 旧態依然とした業界に "Innovation"を起こすため、本気で「まじめをチカラに」と変えていく集団です。
https://www.mediclude.jp/
今回の記事は【「ベトナムの若者により良い未来を」日本語学校開校にこめた想い】です。
先日、人生初の海外出張に行ってきました🌎
メディクルードが属するGenki Groupの中には医療・介護福祉・教育と様々な領域の法人があり、全部で30を超える法人と数百の施設があります。そのGenki Groupの拠点は国内だけにとどまらず、中国や台湾・カンボジアにも進出し、日本の医療・介護福祉・教育のノウハウを輸出しようとしております!
さて、そんなGenki Group海外事業に2022年10月、新たな拠点が追加されました✨
その新たな進出先はベトナム・ホーチミン市。Genki Groupの日本語学校「さきたま国際学院」が中心となり、現地に日本語学校「Vietnam G.com School」を開校いたしました。
今回の記事はベトナムに日本語学校を開校するに至った想い、そしてその開校にあたって実施されたベトナム出張の様子について、余すところなくお伝えいたします!!
☝首都ハノイに次ぐ大都市・ホーチミンの街中に開校しました。
~もくじ~
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開校に至った想いとは?
ベトナム出張の様子
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Vietnam G.com Schoolの設立目的はベトナムの医療・看護系の学生を対象とし、特定技能として日本の介護施設に迎え入れるための日本語や介護教育などの支援を行うことです。
日本で働きたいという志を持った学生たちは、この日本語学校で半年間日本語を学び、その後来日してさきたま国際学院にて留学生として半年間日本語を学び、日本語能力検定N3(日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができるレベル)以上を目指します。そしてその後、特定技能として現行制度では5年間日本で働くという流れが出来上がります。特定技能として日本で働ける期間は更新制で、その要件の一つに当然「日本語能力」がありますので、いかに日本語能力を身に着けるかが、日本で働き続けられるかを左右する重要なポイントになります。
このVietnam G.com Schoolの驚くべきところは、全寮制・完全無料でベトナムの学生たちに日本語教育を提供する学校であるという点です。ここに秘められた想いについて、出張中のガイドもしてくださったさきたま国際学院の代表である松本社長に聞いてきました。
宮原)無料で受け入れても将来的にペイできるとのことですが、どういう仕組みなのでしょうか?
松本)特定技能の就労支援をさきたま国際学院が担う形をとるからですね。ここの学生が将来的に日本の企業で働き始めれば、働いてる間は一定金額が支援機関を担っているさきたま国際学院に入ります。就労支援した学生が一定数を超え、その子たちが2,3年働いてくれれば、この現地の学校を無料にしても黒字にできるモデルにしています。
宮原)現地の学生にとってはかなり嬉しい話ですね!
松本)しばらくはGenki Groupの介護施設に繋いでいく予定ですが、実績が積み上がればGenki Group外の介護事業所や、ホテル・製造といった他業界にも繋げてあげられるようにしたいです。
以前からベトナムにも仲介業者はあるのですが、手数料がかなり高額なところも多いんですね。日本はビザが通りづらかったり、日本語で用意しなきゃいけない資料があったりと、日本に入国するまでの手続きのハードルが高いので自力でやるにはなかなかきつい。結果的に、仲介業者に高額な手数料を払って借金を抱えて来日して、借金を返すために働いているような状態になってしまうこともあります。 今回の事業モデルは、裕福でない家庭の子たちでも借金を背負わずに日本で働いてもらえる仕組みになっています。
宮原)まさに理念・利他の想いがビジネスとして成り立っていますね!このモデルが成功してどんどん拡大していってほしいと願うばかりです。
宮原)全寮制なのでしっかり学ぶこともできそうですが、こだわりポイントはありますか?
松本)まず教員はベトナムで1番・2番の日本語学校からそれぞれ1人ずつ引っ張ってきました。また日本で介護福祉士を取って就労していた経験があるベトナム人の方も先生として入ってもらっています。教員は最高の状態でスタートできました!
また寮については、極力日本の暮らしに近い環境を用意しています。語学の問題をクリアできたとしても、文化の違いもストレスになりえますので。入り口では靴を脱ぐとか、ベッドも二段ベッドではありますが1人1つずつ用意したり、トイレも日本式のウォシュレット付きのものにしたりしています。驚かれると思いますが、ベトナムで寮生活となるとセミダブルのサイズに2,3人で寝るというのが当たり前のところもあったりしますので、1人1つはかなり豪華です。待遇が良すぎて保護者の方々から何か裏があるんじゃないかと疑われることもあります…(笑)。そうじゃないよというのを丁寧に説明して信頼してもらうしかないんですが。
宮原)今年度の1期生の活躍で実績を早く作っていきたいですね!
さて、このベトナム出張の行程はざっくり言うと、
・ベトナム日本語学校「Vietnam G.com School」の開校式への参加
・日本語学校の学生に向けた企業・施設のプレゼンテーションと座談会
・日本語学校の訪問・授業見学
・現地の介護施設見学
でした!
参加者はGenki Groupの各法人から集められた15名超の大所帯。
所属は様々で、私はメディクルードとしての参加でしたが、他にも社会福祉法人元気村グループ・株式会社サンガジャパン・医療法人社団鴻愛会にて介護職員の採用を担っている職員のみなさまや、施設で働く現場職員のみなさまが集まりました。
☝ベトナム現地での集合写真。
Vietnam G.com Schoolはさきたま国際学院と、ベトナム現地のパートナー企業(株式会社Hesed Viet Nam)との共同で開校されました。また、現地の医療・看護系の学校(ラムドン医療短期大学)と提携し、日本に働きに行きたいという志ある学生がVietnam G.com School・さきたま国際学院を通じて働きに来られる体制を構築します。
☝開校記念パーティの様子。式典には学生や保護者も参列し、期待と不安の入り混じったスピーチをしていました。
前述のとおり、Vietnam G.com Schoolの学生は、順当にいけば半年後には日本にやってきて、1年後には日本で働き始めています。期待と不安の入り混じった現地の学生たちに、日本の魅力や介護という仕事の魅力を伝え、座談会を通して不安を解消するというのが、Genki Groupの各法人から集められた総勢15名超の出張メンバーの使命です。
☝式典内でのプレゼンテーションの様子。
☝学校での座談会の様子。
座談会では日本の話や働く土地の周辺地域の話から給与や働き方の話まで、さまざまな質問が飛び交いました。ここでお互いに「ぶっちゃけ話」をしておかないと、あとになって期待とのずれがあると不幸なので、とても真剣です。
Vietnam G.com Schoolは、もともとオフィスビルだったところを改装して完成しました。
※松本社長がおっしゃるには、日本でやったら1000万円を平気で越えるレベルの改装だそうです💦
☝学校の全貌。大通りから少し離れた静かなところに立地しています。
☝全部で6階建てで、(日本で言うところの)1階が事務所と図書室、2~3階が教室、3~5階が居住用のスペースです。
☝図書室。これからたくさんの日本の本が並ぶ予定です。
☝教室では入学2週目の学生たちが授業を受けていました。はじめの1週間でひらがなとカタカナをマスターし、2週目で定型挨拶(名前や年齢・出身などの言い方)を学びます。授業をされているのは立ち上げのために出張授業に来られていたさきたま国際学院の校長先生。「こんなに早く伸びるのはすごい」とおっしゃっていました。
☝居住スペース。1人1つのベッドが用意されています。エアコンがついているのも豪華とのこと。全寮制にする関係で、女子校にしたそうです。
☝日本式のウォシュレットがついたトイレ。
☝現地の水道水は飲用ではないので各階にウォーターサーバーが設置されており、いつでも新鮮な水が飲めます。
以上がVietnam G.com Schoolの全貌でした!今回の出張で出会った学生たちに日本で会える日が待ち遠しい限りです。
以上、Genki Group新海外拠点・ベトナム日本語学校Vietnam G.com Schoolのご紹介と、初の海外出張レポでした!活気あふれるベトナムの空気感、期待と不安の入り混じった学生・保護者達の様子など、さまざまな刺激を受けた出張でした。ご準備・ご案内いただいた方々には感謝でいっぱいです。
メディクルード新卒採用ではリクルーター面談を実施しています。
選考中のみなさまでご興味を持ってくださった方々はぜひリクルーター面談等で「ベトナムの話を聞きたい」と言っていただければ幸いです。出張の話、学校の話、訪問した介護施設の話などができればと思います。今後の選考でお会いしましょう!
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