「この洋服、実際に試着できたらいいのにな、、、」
オンラインで洋服を選ぶとき、そんなふうに思ったことはないでしょうか。サイズや価格・素材は分かっても、自分が着たときの印象だけは想像するしかない。その「試着できない不安」が、ECでの洋服選びを難しくしています。
顔合成型オンライン試着サービス FaceChange は、この「試着できない不安」に向き合い、自分自身の顔で着用画像を確認しながら、「似合う・似合わない」を判断できる体験を提供してきました。その価値が、ユーザー満足度調査の結果として表れています。FaceChangeにおいて実施した「ショーン・エリス・PMFテスト」の結果、「このサービスがなくなったら非常にがっかりする 」と回答したリピートユーザーが、40%に上るという結果を得ることができました。
FaceChange HP:https://cl.unisize.makip.co.jp/lp/facechange.html
合成デモサイト :https://cl.unisize.makip.co.jp/lp/facechange_demo.html
今回は、そのFaceChangeの開発背景と今後の展望について、企画担当・時(とき)のインタビューを交えてご紹介します。
「ショーン・エリス・PMFテスト」とは
プロダクトマーケットフィットを測る「40%ルール」
スタートアップの成長理論では、グロースハッカーとして知られるショーン・エリスが提唱した「40%ルール」が、プロダクトマーケットフィット(PMF)を測る代表的な指標のひとつとして知られています。
これは、「このサービスが使えなくなったら、どのように感じるか」という問いに対し、「非常に困る(非常にがっかりする)」と回答したユーザーの割合が基準値の40%を超えているかどうかを見るテストです。この基準を満たしている場合、そのサービスは単に「あると便利」な存在ではなく、ユーザーの意思決定や行動の中に組み込まれた、欠かせないサービスになっていると考えられます。
FaceChangeでは、このテストにおいて、40%を超えるリピートユーザーが「非常にがっかりする」と回答しました。具体的には「非常にがっかりする」と回答したリピートユーザーは、2025年12月に40%を突破し、2026年1月には45.5%まで上昇しています。(2026年1月18日現在)この結果は、FaceChangeがオンラインショッピングにおける「似合うか分からない」「試着できない」といった不安に対し、ユーザーの判断を支えるサービスとして着実に受け止められていることを示しています。
Q.FaceChangeを作ろうと思った背景を聞かせてください
A.(時)ECサイトでは、サイズや価格、素材、レビューなど、多くの情報を事前に確認することができます。それでも、「自分に似合うかどうか」だけは、最後まで確信を持てないまま選ばなければなりません。
特にファッションにおいては、色味やシルエットによって顔まわりの印象が大きく変わるにもかかわらず、ECサイトではそこを確かめる手段がほとんどないのが現状です。モデルが着ている姿は見られても、「自分が着たらどう見えるのか」は、ユーザー自身が想像するしかありません。
この“確かめられないまま選ぶ”という行為そのものが、ユーザーにとって迷いの要因になっているのではないか?そこを確認できるようになれば、洋服選びはもっと前向きで、納得感のある体験になるはずだ、と考えたことが、FaceChange開発の出発点でした。
Q. ユーザーのニーズをどう捉えていましたか?
A. ユーザーは「これが似合います」と誰かに決めてもらうことよりも、 自分で判断できる材料が欲しいというニーズが強いと感じていました。特にオンラインでは、実際に試着できない分、ユーザーが「この洋服を納得して購入できる理由」を持てるかどうかが重要になります。
FaceChangeは、ユーザー自身が、「この色なら大丈夫そう」「この雰囲気なら自分らしい」と納得して選べる体験を提供するサービスです。その結果、意思決定の瞬間だけでなく、選ぶ過程そのものが前向きな体験へと変化していきます。これこそが、FaceChangeが“なくなると困る”体験として評価された「ショーン・エリス・PMFテスト」での結果につながっていると考えています。
Q. FaceChangeを設計する上で、特に意識したことは何ですか?
A.特に意識したのは、ユーザーが「これは自分だ」と違和感なく感じられること、そして実際に着用した時に似合うかどうかを、ユーザーが自分の目で確かめて判断できる合成画像を提供することです。顔合成の体験においては、加工を強くしすぎると「自分ではない」と感じてしまいます。一方で、自宅での利用が多いことから、素顔に近い写真や日常的な状態の写真が使われるケースも少なくありません。ユーザーが自分自身として違和感なく認識でき、かつ着用時の印象を明確に伝えられる合成画像の提供を重視しています。
また、合成体験そのものの心理的・操作的な負担を極力減らすことも意識しました。たとえば、誰かに撮影してもらう必要のある全身写真を不要とし、ユーザーが一人で完結できる設計にしています。さらに、一度利用したユーザーが次回もスムーズに体験できるよう、顔画像の再登録を省ける仕組みを取り入れるなど、リピート利用のハードルを下げる工夫も行っています。こういった細かい改善を積み重ねることで、FaceChangeはユーザーが操作に迷わず、自分の感覚で判断できる体験を実現しています。
ユーザーアンケートに見る、評価の実感
「ショーン・エリス・PMFテスト」の結果は、ユーザーから日々寄せられるアンケートのコメントとも一致しています。
・ とても良いサービスだと感じました。今後さらに広がっていくことを期待しています
・ 似合わないと思っていた色を試せて、意外と大丈夫だと分かり、安心して選べました
・ 店舗がなく試着できなかったので、代わりに画像で確認できて助かりました
・ ネット購入はこれまで失敗が多かったのですが、初めて納得のいく買い物ができました
・ 小さい子どもがいて店舗に行けないので、自宅で確認できるのが本当にありがたいです
・ 似合わない色に気づけたことで、後悔なく別の色を選ぶことができました
・ 体型にコンプレックスがあり試着に躊躇していましたが、楽しく選ぶことができました
・ 簡単に試せるのに完成度が高く、購入前の判断材料としてとても参考になりました
・全ブランドで使いたいと思うほど便利な機能だと感じました
Q. 今後、FaceChangeをどのように進化させていきたいですか?
A.「ショーン・エリス・PMFテスト」の結果は、FaceChangeがなぜ使われているのかを示してくれました。それは、「似合うかどうか分からない」という不安を取り除き、ユーザーが確信を持って洋服を選べる体験を、EC上で実現できているということです。この体験こそが、FaceChangeのサービス提供価値だと捉えています。
私たちが目指しているのは、ECならではの強みをいかした購入体験をさらに広げていくことです。
たとえば、
・ 時間を気にせず、ユーザーのペースで納得いくまで確認できること
・ 複数の選択肢を並べて比較できること
・ 着用画像を回数制限なく切り替えながら、何度でも検討できること
こうしたECならではの特性をいかしながら、今後は「確認できるから選べる」体験を、新しいスタンダードとして広げていきたいと考えています。「試着できないから不安」ではなく、「確認できるから選べる」。そんな購入体験が当たり前になるECの世界を、FaceChangeを通じて実現していきたいと考えています。