こんにちは、ラワンセ 遠藤(ネットワークエンジニア)です。
ネットワークの基礎を学ぶシリーズの第13回として、CCNAの問題を題材に知識を身につけていきます。
□前回の振り返り
前回はMACアドレスについて解説しました。
同一ネットワーク内で、どの機器にデータを届けるかを判断するために使われる識別情報でした。
今回は、そのMACアドレスを使って通信を制御する「スイッチの学習機能」について解説していきます。
■問題
スイッチがMACアドレスを学習する目的として正しいものはどれか?
■選択肢
A. IPアドレスを割り当てるため
B. 通信速度を向上させるため
C. フレームの転送先を判断するため
D. ポート番号を管理するため
■回答
C. フレームの転送先を判断するため
■解説
スイッチは、受信したフレームの送信元MACアドレスをもとに、「どのポートにどの機器が接続されているか」を学習します。
この情報はMACアドレステーブルとして保存され、以降の通信で転送先を判断するために使用されます。
□MACアドレステーブルとは何か
MACアドレステーブルとは、「どのMACアドレスがどのポートに接続されているか」を記録した一覧です。
スイッチはこのテーブルを参照することで、必要なポートにだけデータを送ることができます。
□学習の仕組み
スイッチはフレームを受信すると、送信元MACアドレスと受信ポートをセットで記録します。
その後、宛先MACアドレスを確認し、テーブルに存在する場合は該当ポートに転送し、存在しない場合は転送先を判断できません。
□フラッディングとは何か
宛先MACアドレスがMACアドレステーブルに存在しない場合、スイッチは受信ポート以外のすべてのポートにデータを送信します。
これをフラッディングと呼びます。
この通信によって宛先機器にデータが届くと、その応答を通じてスイッチは新たにMACアドレスを学習します。
□なぜ必要なのか
スイッチが学習を行わない場合、すべての通信がフラッディングされることになります。
これはネットワーク全体に不要な通信を発生させ、効率を大きく低下させます。
MACアドレスを学習することで、必要な相手にだけデータを送ることができるようになり、通信の効率が向上します。
□初心者ポイント
スイッチは最初からネットワーク構成を把握しているわけではなく、通信が行われる中で徐々に学習していく点が重要です。
□もう一歩理解を深める
スイッチはMACアドレス(L2)をもとに通信を制御しており、IPアドレス(L3)をもとに経路を決めるルータとは役割が異なります。
■まとめ
スイッチはMACアドレスを学習して通信を制御する
MACアドレステーブルに接続情報を記録する
宛先不明時はフラッディングが発生する
学習により通信効率が向上する
□今後について
次回は「ARPとは何か」について解説していきます。
IPアドレスとMACアドレスを結びつける仕組みを理解することで、ここまでの内容が一気につながります。
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