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【社員インタビュー】被災移住で貰った「会えてよかった」を今度は外国人労働者へ。楽天内定キャンセルを乗り越え、本当にやりたいことに出会うまで。

プロフィール

福島県出身。小学4年生の時に東日本大震災で被災をし、その後山形県、岐阜県、長野県で小学生〜高校生時代を過ごす。
早稲田大学への進学を機に上京。大学時代は250名規模のオーケストラで首席奏者会代表を務める。フルート歴12年。
大学卒業後モラトリアム期間を謳歌したのち、新卒として株式会社LivCo(旧ASEAN HOUSE)にジョイン。現在はリクルーティングアドバイザー、新卒採用担当として日々奔走中。


福島での暮らしと震災の経験

私は福島県田村市都路町というところで生まれ育ちました。町には信号機のある交差点が数えるほど、コンビニまでも車で30分という、多くの人にとっては信じられないくらいの田舎だと思います笑。ただ、そこでの自然に囲まれた生活は本当に美しいものでした。

ただ、2011年3月、東日本大震災を機にその生活が戻ってくることは二度とありませんでした。津波の被害は免れたものの、福島第一原子力発電所の事故の影響により、私たち家族は福島を離れる選択をとりました。

そして移住先を探すために、家族で日本中を旅しました。多くの地方を訪れる中で、地方の良さをたくさん知り、人の優しさに触れる機会がたくさんありました。一番印象に残っている出来事は、岐阜県で知らない女性に自分の境遇を話した時に、「会えてよかった」と強く抱きしめられたことです。今まで会ったこともない私との出会いを喜び、歓迎してもらえた安心感で思わず泣きそうになったことを覚えています。

被災して友達や住み慣れた土地から離れての生活、少なからず不安はありました。ただ、今例に挙げたような出来事が私を支えてくれました。この頃からずっと、今まで助けてもらった分、「困っている人の力になりたい」という気持ちが私の根底にあるように思います。

また、地方にはたくさん良さもある一方で、少子高齢化・過疎化の問題は深刻であると感じ、「日本(特に地方)を元気にしたい」と強く思うようになりました。


音楽漬けの学生時代

学生時代は吹奏楽とオーケストラで練習漬けの日々を送り、フルートは今でも12年以上続けています。人生で一番力を入れて取り組んできたことと言えますが、最初は全く得意なわけではなく、むしろあまり上手な方ではありませんでした笑。

高校生の頃に、ほぼ確実に出場できるだろうと思っていた大会の校内予選敗退をしたことで、悔しい思いだけして終わりたくないと、ソロコンテストへの出場を決めました。出場を決めた時点で残り1ヶ月というかなり絶望的な状況で、練習を始める前から辞めたいと逃げ腰でしたが、母の「今初めても遅くないけど、今始めないと遅いよ」という言葉に鼓舞されました。

早起きして朝練をして、夜も部活の後に楽器を家に持ち帰り、時には泣きながらフルートを吹き続け、一番苦しかったけれども一番成長できた期間だったと思います。結果は最終大会(中日新聞主催なので、中部の9県参加)で金賞をとることができました。

この成功体験から、何事も為せば成ると思えるようになったのと、フルートだけは人一倍頑張りたいものになりました。また、何をしていても、苦しい時こそ成長できていると信じられるため、乗り越えられたことがたくさんあります。


大学進学〜1回目の就職活動

進学先を早稲田大学にしたのも、最高峰の学生オーケストラがあり、そこでフルートを続けたいから、が大きな理由でした。今となっては反省していますが授業そっちのけで練習をして、首席奏者になり、運営でも幹部になるなど、大学生活がオーケストラ一色に染まっていました笑。団員が250人いたのでその運営はかなり大変で、今振り返ってもものすごいコミット具合だったと思います。

↑私が4年生の時の演奏会です!出演しているのでよければ覗いてみてください笑

↑演奏会終了後に、一緒にステージに乗っていた仲間たちと撮った一枚

そうこうしているうちに就職活動をする時期になりました。毎日オーケストラの活動だけしていた私は自分の将来について考えることもあまりなく、周囲に合わせるように大手企業へのエントリーを始めました。当時はなぜか企業選びやガクチカ、志望動機には「正解」があるような思い込みがあり、本当に自分のやりたいことより、なんと言えば通過率が高くなるか、そんなことばかり難しく考えながら就職活動をしていたような気がします。

だから将来に対する期待感を持つこともできず、苦しい時間でした。しかし最終的に楽天から内定を頂き、1回目の就職活動を終了しました。就活についてネガティブなことを書いてしまっていますが、当時は大手を目指していましたし、かつ大学で上京して、都会と地方には大きな格差があると感じ、空間の制限を受けないテクノロジーの力で誰もが平等に機会を持てる社会にしたいと考えていたので、志望度も高く、面接を通してカルチャーフィットもできそうだと感じていました。


LivCoとの出会い〜就職活動へ再挑戦

ではなぜLivCoに新卒入社しているのか?と気になった方もいると思います。

内定を頂き、安心し切ってオーケストラにフルコミットの生活に戻った私は、楽天の入社条件であるTOEIC800点をクリアできず、結果的に内定がキャンセルになりました。完全に自分の勉強不足である自覚があったのでショックは受けませんでしたが、卒業直前に就職先を失ったことに対し、まず大学卒業までサポートしてくれた家族への申し訳なさを感じたことを覚えています。目標を達成するには地道な努力が必要であり、やりたくない事にも向き合わなければならないことを痛感しました。

本気で反省をし、ケジメをつける意味で2回目の就職活動を始める前に再度TOEICを受験し、800点以上を取得しました。これは単に英語力を伸ばすのではなく、努力の大切さを改めて学び、自分自身と向き合い逃げないことの練習になりました。

そうして就職先を失い、2回目の就職活動をすることになった私ですが、大きな挫折経験とはいえ、せっかく立ち止まって考える時間ができたのだから、改めて自分のやりたいことに向き合おうと思いました。

そこで自分の原点に立ち返った時に、仕事に直接結びつかないにせよ、

  • 「困っている人の力になること」
  • 「日本を元気にすること」
  • 「未来の子どもに綺麗な地球を残すこと」

この3点は私の人生を通したテーマにしたいと考えました。そして、当時利用していたスカウトサービス「Offer Box」にはその正直な気持ちを書きました。そして私にオファーを送ってくれた会社が、株式会社ASEAN HOUSE(現LivCo)でした。


新卒でベンチャーに入社することに不安はなかったのか?

正直、1回目の就職活動の時はベンチャーへの入社は考えていませんでした。単純に選択肢になかったのもありますし、どこか新卒切符は大手に行くために使うべきかもという気持ちもあったと思います。

しかし、次の二つの理由から新卒でベンチャーに入社する決断ができました。

まず、卒業してからLivCoに入社するまでモラトリアム期間がありました。その間はアルバイトをしていたこともあれば、働かずに勉強や就職活動に専念していたこともありました。あとは東京を離れ、思いつきで関西に引っ越してみたり。その時に感じたのが、「何者でもない」自分になっても、人は生きていけるのだということでした。もちろん家族や友人など、周囲の人の支えがあってこそですが、何者でもなくてもいいのなら、「こうあるべき」に捉われず、やりたいと思ったことをやろうと決めたのが1つ目の理由です。

2つ目は、どんな環境にいても、どのような結果を残すかはその人の行動次第だと気がついたからです。実際私は大学を卒業したのに、自分の努力が足りず就職できませんでした。反対に震災後転校を繰り返す生活の中でも、各地に友達を作り、勉強や楽器を頑張って続けてきた自分なら、どんな環境でもまた頑張れると信じることができました。

結局は大手に行ってもベンチャーに行っても、成長する人はするし、努力ができない人は変わらない。それだけの話だと思います。と、入社まで紆余曲折あった私ですが、ここまでの経験全てが私の人生に必要なものだったと実感しています。そうでなければ気がつけなかったことがたくさんありました。

LivCoに入社してみて

LivCoへの入社を決めた一番の理由は、誰のために働くのか考えた時に、ここでなら自分がやりがいを感じて頑張れそうだと感じたからです。

大学時代国際学生寮に住んでいたので留学生との交流の機会が多く、外国人の方と話すことが好きだったこともあり、グローバルに働くという事には元々興味がありました。LivCoはインドネシア・ミャンマー・ベトナムの3カ国をメインの対象としてサービスを展開していますが、特にミャンマーはクーデター以降故郷を追われ、家族の安否を気にしながら日本で働く人がいると聞き、こういった人たちの支えになりたいと思いました。

また、面接で訪れたLivCoのオフィスとそこにいる人に魅力を感じたのがあります。同時期に麻布台ヒルズに移転する会社からも内定を頂いていました。洗練されたオフィスで働くことへの憧れもありましたし、正直LivCoのオフィスは全く麻布台ヒルズのようなキラキラした場所ではありません笑。でも最初から立派なオフィスで働くのではなく、みんなで一緒にそのオフィスを立派にしていく。私はそんな環境のほうがワクワクして自分らしく、前向きに挑戦できると感じました。

LivCoでの仕事とやりがい

私は現在、リクルーティングアドバイザー(RA)をメインに、新卒採用担当イベント企画の3つの業務を担当しています。

リクルーティングアドバイザー(RA)としての仕事

RAの仕事は、日本の企業が抱える採用課題をヒアリングし、マッチングを重視した外国人雇用の提案をすることです。単に「人を紹介する」だけではなく、企業と候補者の双方が「採用してよかった」「ここで働いてよかった」と思える出会いを作ることを大切にしています。

やりがいを感じる瞬間は、やっぱり企業様からの内定が決まった時です。LivCoが紹介する候補者にとって、日本で働くことは人生を大きく変えるチャンスです。実際、母国で働くよりも10〜20倍の収入を得られることもあり、家族のために家を建てたり、弟妹を大学に進学させたりすることができます。内定通知をした時に、泣いて喜ぶ候補者までいます。そんな瞬間に立ち会うと、本当に胸が熱くなりますし、「もっと多くの人の人生を変えたい」と自然に思えるんです。

国際交流イベントの企画

月に1回、LivCo主催の国際交流イベントも企画しています。参加者は、グローバル事業やベンチャーに興味がある人、LivCoが支援している外国人の方、留学生、大学生などさまざま。時には7カ国以上の人たちが集まることもあります。

イベントでは、季節に合わせたテーマや、LivCoならではの東南アジアの文化紹介などを企画していて、どんなバックグラウンドの人も楽しめる内容を心がけています。異文化交流の場を作ることで、仕事とはまた違った形で人と人をつなげるやりがいを感じています。

↑ミャンマー料理店ツアーin高田馬場の様子です!初めてミャンマー料理を食べた方が大半でしたが、ゲストの皆さんから口々に美味しいですね!と言って頂きました。こうして東南アジアに興味を持ってくれる人が増えていったら素敵だなと思います。

日々の成長を実感する環境

それぞれの仕事にやりがいを感じていますが、何よりも大きいのは、入社1年未満の私にここまで裁量権の大きな仕事を任せてもらえていることです。自分自身が日々成長している、というか、成長しなければならない環境に身を置いていることを実感しています。

もちろん大変なことも多いですが、それ以上に「自分の仕事が誰かの人生に影響を与えている」と感じられる瞬間が、私の原動力になっています。

外国人メンバーとの交流

もう一つ、仕事と直結はしませんが、頑張れている理由がメンバーとの交流が楽しいからです。LivCoはメンバーの40%が東南アジア出身!4カ国の人が1つのオフィスに集まりますが、全員日本語がペラペラで優秀なメンバーなので、社内コミュニケーションは日本語です。ランチの時にベトナムのおかずを味見させてもらったり、週1で各国言語の授業を受けたり、週末にはインドネシア食品店に一緒に行って現地の食材で料理をしてみたりと、日常から異文化を体験できる環境です。


↑代々木公園のインドネシアフェスにて、バティック体験(withベトナム人メンバー笑)


↑東京外国語大学の文化祭にて、ミャンマー人メンバーにタナカの塗り方を教わりました。

LivCoで成し遂げたいこと

日本に来てよかったと思ってくれる外国人の数を増やし、そしてその姿を見て同じように日本で働くことを目指す外国人を増やしたいです。

福島に住むことができなくなり、慣れない岐阜で不安な気持ちを抱えていた私を抱きしめてくれた人がいたように、次は私が日本で不安を抱えながら生活する人の支えになる番だと思っています。

また、私たちが外国人を支えているだけではなく、私たちも彼らに支えられています。家族と移住先を探して日本中を旅する中で、若者がほとんどいない、空き家だらけの町をいくつも見てきました。深刻な少子高齢化、労働人口の減少に直面している日本は、もう外国人に頼ることは避けては通れなくなっています。円安が進行し出稼ぎとしての魅力は薄れてしまっていますが、だからこそLivCoの存在があることで日本で安心して働いてもらえるような、日本を選んでもらえる理由になりたいと思うのです。また、東京や大阪などに近い都会で働きたいと、地方から転職をしていく人も一定数いるのが現状です。地方出身として、外国人に日本の地方の良さを伝えていくこともしたいと思っています。

そしてより多くの外国人の人生を変えるために一番大切なのが、より多くの雇用を生み出すこと。そのためには企業から求人をいただかない限り、何もスタートしません。まず自分自身が成長して結果を出し売り上げを伸ばせるようになること。自分自身の成長が、私が人生を変えられる人の数に直結していると思っているので、まずはこの環境で最大限成努力できるように、日々前進中です!

未来のLivCoメンバーに一言

新卒で大手企業に入る道から、グローバルHRベンチャーに新卒入社することになった私が今感じていることは、社会の歯車になるのではなく、自分の人生の主導権は自分が握っているんだという圧倒的なドライブ感です。私は元々大手志向でしたし、留学経験もなかったので、入社するまでは自分がベンチャー企業で働き、かつこんなにグローバルな環境で、ましてやこんなに東南アジアの人と関わること、全く予想していませんでした。でも今自分が日々成長しながら、こんなにもこの人たちのために頑張りたいと思うことができる仕事に出会えたことが幸せだと思っています。

この記事を読んでくださっている方、特に就職活動をされている方がもし過去の私のように「こうあるべき」と思い込んでしまっていたら、自分に正直になってやりたいことを思い出すきっかけになれば良いなと思いますし、その結果LivCoで働くことに興味を持ってもらえたらもっと嬉しいです!

ここまでお読み頂きありがとうございました。

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弊社は『外国人も暮らしやすい社会を創る』がビジョンの、外国人向けに人材/不動産/教育/メディア事業を展開するスタートアップです。東京/インドネシア拠点。
移民が日本で生まれ亡くなるまで全てのライフステージの課題を解決するソリューションプラットフォームを構築しています。外国人業界初の上場を目指し、年間350%の成長を遂げています。

急速な人手不足を補うべく在日外国人労働者はこの10年で260%増の一方で、職場から失踪する外国人は年間1万人。
途上国では戦争が絶えず多くの若者が失業し自己成長機会が乏しい状況が続いています。

東南アジア事業経験を持つ経営陣が中心となった圧倒的外国人目線とITの力で移民就業機会の最大化・最適化を図り日本/途上国の課題を同時に解決してまいります。(HP:https://livco.inc

〜Why LivCo!?〜
『グローバル』
東京/インドネシア拠点で外国人社員比率40%のグローバルスタートアップ。毎日オフィスでは4ヶ国語(ベトナム、インドネシア、ミャンマー、日本)が飛び交っており、グローバルな視座で仕事ができます。コアメンバーは半年に1回のペースで東南アジア出張があり、入社後半年以内にインドネシア現地入社研修がございます。

『急成長』
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「妹を学校に行かせるべく仕送りがしたい」と我武者羅に頑張る東南アジア人を支援する手触り感のあるソーシャルな仕事です。ただ支援をするだけではなく事業としてサステイナビリティーを追求するべく、ビジネスパーソンとして実行力/企画力も鍛えられます。

『経営者直下で裁量権大』
リクルート出身かつミャンマーで100万人メディアを創り売却したグローバル連続起業家直下で“社会正義”דそろばん”経営が学べます。そして新規事業を連続的に立ち上げているベンチャー企業なので裁量権大。ストックオプションも視野にいれながら最大速度で成長できます。

『優秀なメンバー』
中途・新卒問わず多くの優秀なメンバーが活躍しています!平均年齢は29歳、男女比率は6:4です。
・リクルートでMVP5回受賞した敏腕営業マン
・元大手プラントエンジニアリング会社のエース
・トリリンガルのインドネシアと日本のハーフムスリム
・サイバーエージェント出身のベトナム人 
(出身企業・大学:リクルート、サイバーエージェント、JICA、ソウルドアウト、デロイトトーマツ、Speee、ラクスル、日鉄エンジニアリング、東京大学、大阪大学、早稲田大学、中央大学、明治学院大学など)


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