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LegalOn TechnologiesのPdM(Product Manager)は、開発の舵をとり、ユーザーの課題解決につながるプロダクトを届けるために、重要な役割を果たしています。
今回は、プロダクトマネジメント組織のトップとしてPdMを統率する谷口にインタビュー!
前編では、谷口のこれまでのキャリアや、LegalOnへの参画を決めた背景などについて聞きました!
谷口 昌仁(たにぐち・まさひと) PdMリード
京都大学大学院を修了後、事業会社での営業経験を経て、12年に渡り経済産業省(旧 通商産業省)での行政業務に従事。米国ハーバード大学(MPA)、南カリフォルニア大学(MBA)での留学を経て、帰国後は楽天株式会社にて楽天市場パッケージメディア事業の事業長、執行役員を担う。その後、複数の企業でのWebサービスやスマホアプリの立ち上げからグロースまでを経験したのち、株式会社afterFITに入社。2022年10月からLegalOn TechnologiesにリードPdMとして参画し、現在はプロダクトマネジメント組織長として、開発戦略の指揮をとりながら組織マネジメントも担う。
「日本をITで世界一の国にしたい」という思いから、26歳で国家公務員に
― 新卒で入社したNTTでは1年目から成績トップの営業マンだった谷口さんが、官僚になったのはどうしてですか?
当時のNTTは民営化して10年未満で、新規参入者との差別化のために様々なサービス開発をおこなっていました。新しいサービスを提供するには、当時の郵政省(現・総務省)に必ず事前認可をもらわないといけなかったんです。
アイデアを役人に説明しにいっても、他の電気通信事業者への配慮からなかなか認められなかった。
僕は日本をITで世界一の国にしたかったので、「政府の内側から仕組み自体を変えた方が早い!」と思って、規制緩和などによって産業競争力強化に取り組む通商産業省(現・経済産業省)を目指しました。
もともと理系なんですが、独学で法律や経済を勉強して、幹部候補である事務官(事務系総合職)として採用されたんです。26 歳のときでした。
― 入省1年目は、コピー取りからスタートしたそうですね。
業務でPCは使っていましたが、省庁は紙社会ですからね。
でも、ただコピーをしているだけでは、いい仕事はやらせてもらえません。
何か付加価値をつけて「こいつにコピーをさせていたらもったいない」と上司に思ってもらわないといけない。
コピーしながら書類を全部読んで、誤植や法律の引用ミスをメモして、上司に報告するようにしていたんです。
そしたら徐々に認められて、1年目から経済白書の1章分の執筆なんかを任されるようになりました。
3年目には「法令審査員補佐」に抜てき。経済産業省が担当し国会で審議する法律の内容や書き方を全てチェック・修正する立場になって、3年間で法令にはだいぶ詳しくなりましたね。
― その実力が霞が関に知れ渡って、内閣総理大臣秘書官補としてスカウトされたんですね。
当時の小泉純一郎首相の下で、情報通信、経済、通商、環境、科学技術政策などを担当していました。
首相として小泉さんが発言する際のドラフトをつくるのをはじめ、「1円起業」や「経済特区」などの政策実現にも関わりました。
ところがやがて、アウトプットしすぎてアイデア切れしそうになりました。そこで、世界最先端の研究や取組をインプットするために海外に留学することにしたんです。
初めてのプロダクトづくりは楽天で 圧倒的な劣勢から2年で黒字化を実現!
― アメリカでMBAとMPAを取得して省に戻った後、楽天に転職された理由は?
公務員の仕事はスケールが大きいんですが、スピード感がないんです。
何か制度を始めるときは必ず国会審議を通すので、起案してから施行まで1年くらい。
成果が出始めるのは遅いと2~3年かかってしまいます。
そういうPDCAの長さにもどかしさを感じて、これはもうIT企業に行ったほうがいいなと思いました。
楽天の三木谷浩史社長と話す機会があって、そんなもどかしさを伝えたら「一緒に日本を元気にしよう」と誘ってもらったんです。
最初は「公務員と民間は違うから、まずは営業をしてみなさい」と言われて、営業の平社員に。
初月から一度も目標を落とさなかったんですが、それだけなら「ただ営業ができる人」になってしまう。
でも、僕は自分のやりたい仕事をしたかったし、新しいサービスをつくってお客様をもっと喜ばせたいという気持ちが強かった。
だから、日々の業務の中で感じた楽天の伸ばすべきところ、逆に改善すべき点を、三木谷さんに毎日メールで送り続けました。返事はほとんど来ないんですけどね(笑)。
― 毎日ですか(笑)! そうした問題意識の高さが認められて、さまざまな仕事を任されるようになったんですね。
最初は新規店獲得営業グループ全体の改善を担う営業企画部門のリーダーでした。
そこで結果を出して、次に任されたのが本・CD・DVDなどのパッケージメディア事業。
当時、競合のAmazonに大きな売上差をつけられていて、かなり難しい事業領域なので、誰もやりたがらないポジションだったんですが、これはチャンスだと思って引き受けました。
期待値が低いから、ちょっとでも改善できたら「すごい」ってなるじゃないですか。実は三木谷さんの期待値は高かったんですけどね(笑)…
まずは仕入れや在庫管理の見直しをして2年がかりで黒字にして、Amazonとの売上差も大幅に縮めました。
発売日前の本を数十ページ試し読みできるiPadアプリ「チラよみ」もiPadの発売と同時にリリース。
発売日にならないと読めなかった本の内容を、発売前に知ってもらって予約受注により売上を上げることを目的にしたアプリです。
このときに初めて、デザイナーとエンジニアと連携してプロダクトをつくる経験をしました。
企業の競争力を高め、経済全体を盛り上げるべくLegalOn Technologiesへ!
― 楽天で執行役員まで務めた後、スタートアップ企業に転じて複数のWebサービス立ち上げを経験されたんですね。
実際のお金の流れで見た場合、ECよりもリアルの方が圧倒的に多いので、ECよりも、リアルな世界をエンパワーメントしたいという気持ちが強くなって、転職しました。
世界初のARスマホアプリ「セカイカメラ」を手掛けていた企業にCEOとして参画。
まだ建築されていない新築物件の内部を、設計図をもとに再現し内覧できるVRサービスなどもつくりました。今では普通ですが9年前には世の中に存在していなかった、スマホで決済してリアル店舗で商品をそのまま持ち帰ることができるサービスも手がけました。
LINEの元社長で現在C Channelの社長をされている森川さんと一緒に始めた会社では、「スマホの縦型動画」「投げ銭」「ランキング」を使った収益性の高いサービスを目指し、オーディションアプリ「mysta(マイスタ)」を開発。
芸能界デビューを目指す人が、オーディションに合わせたアーカイブ動画やライブ配信で視聴者から得たポイントなどを集め、実績を積みデビューするという仕組みです。
― それらのサービスをグロースさせた後、太陽光発電を手がける企業を経て、LegalOnへ。
エントリーのきっかけは何でしたか?
新しい技術が使えそうで、DX化が遅れている分野に興味がありました。
また、自分がCEOとしてプロダクトづくりのための資金調達にかなり時間を割いた経験があるので、ある程度資金調達ができているところを絞り込んで、LegalOnにたどりつきました。
これまでのキャリアで法律をずっと使っていたし、契約書を通して企業の意思決定におけるリスクを明確化し、課題を解決する当社の事業に興味が湧きました。
介護・医療関連の企業と迷ったんですが、それらの事業が目指すのはどちらかというと個人の幸せ。
僕はどちらかというと、経済全体を盛り上げるほうに興味があったので、LegalOn Technologiesで企業の競争力を高めていくことを決めました。
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