勤続23年の会社から起業3年目のベンチャーへ、勇気ある転身を遂げた営業部長の加藤さん。このサービスが世に出ることで地域の人たちが幸せになれば、という思いを持ち働く人たちを見て、その一端を担えることが楽しそうに思えたと語ります。異業種から仲間に入り苦労したこと、チームで切磋琢磨する喜びを聞きました。
勤続23年から、起業3年目のベンチャーへ
様々な経験を経てLeafeaに辿り着く仲間が多い中、これまでの経歴が1社という人は珍しい。営業部長である加藤さんの前職は、新卒で入社した信用金庫。勤続23年の会社から、起業して3年目のベンチャー企業へ転職するに至ったきっかけは、管理職として現場の若い営業担当達と接するようになったことが大きかった。部下を指導する日々の中で、果たして自分自身はできているのだろうか? 成長しているのだろうか? 自分はこのままでいいのだろうか? と我が身を振り返るようになったのだという。
加藤さん(以下、加藤) 「新卒で信用金庫に入って、最初の頃は辞めようかなというようなことを考えたりもしたんですが、数年経つとここで働くのが当たり前みたいな感覚になっていました。信用金庫自体、中途採用はないんですよ。新卒しか入れないので、一回出たらもう戻ってこれない。最近はアルムナイ制度で戻れるようにはなっていますが、当時はなかったので一生この会社で働くんだろうと思っていました。
営業店を5店舗ぐらい渡り歩いた後、本部で中小企業向けの支援などを7年ほどしていました。企業同士を結びつけたり、デジタル化支援など色々やってきました。その後、再度営業店に管理職として戻ったんです。
そこで、このまま同じ仕事を続けた先の未来がある程度見えてしまったんです。尊敬できる先輩も、お世話になった方もたくさんいます。ただ、その先に『自分はこうなりたい』という像が、だんだん描けなくなってきてしまって。そんな頃に営業店に戻って管理職をしていたわけですが、若い営業マン達は、雨の日も風の日もバイクで外に出て頑張っていました。私はその子達が取ってきた案件に対して、これいいじゃんとか、これじゃダメだな、みたいな難癖をつける役でした。これはなんか違うなと。やっぱり自分は泥臭くやるのが好きなんだということに気づき出して、ちょっと飛び出してみようかなと思い始めたんです」
一番のきっかけは、1年後、2年後の自分を想像した時、果たして成長できているのだろうかという思いに至ったこと。営業店に戻されてからの1年間を振り返ると、業務を覚えただけで、自身の成長や価値の向上に向けて、目標を持ってしっかり向き合えたかというと、決してそうは思えなかった。
しかし、管理職として部下には、半年前の自分と比べて成長したと思えるように目標を設定し、それに向けてどうやっていくのかと偉そうに言っていた。このままここにいても、あまり変わらないのではと思えてきた時、たまたま紹介されてLeafeaと出会った。
自分たちのサービスが世に出ることで、少しでも中小企業や地域の人たちが幸せになればという思いを持って働いている人たちを目にし、その一端を自分が担えるのが楽しそうに思えたと語る加藤さん。
信用金庫の若い営業担当は雨の日も風の日もバイクで回ります!
子どもたちの姿に背中を押され
思い切った決断は、当然、人事に止められた。あと1年もすれば支店長だからもう少し我慢しろとも言われた。安定した職だし、それなりのお給料ももらっていた。意外だったのは、家族の反対がなかったこと。むしろ家族の存在が加藤さんの背中を押した。
加藤 「うちの妻は、ちょっとネジが抜けてるのかもしれないんですけど、『この先どうなるか分からないようなベンチャーに行くんだ』と話をしたら、『信用金庫、長かったよね。よく頑張ったね。こんなに続けられると思わなかった』と言われたんです。そういう風に見てたんだと思いました。『自分で決めたことなら頑張ってやれば』と言ってくれました」
加藤さんには、奥さんの他にも背中を押してくれた人達がいる。二人の娘さんだ。それぞれ部活動に打ち込み、それぞれ上位大会の出場を目指して、仲間と本気で練習を重ねる日々を送っていた。決して楽な道ではなく、目標に向かうプレッシャーも大きかった。そんな二人の姿に、目標を持つことの原動力を感じ感動したのだという。
加藤 「すごく大変な思いをしている二人の姿を真横で見ながら、目標にしていた大会への出場を決めた瞬間を見て、子ども達が目標を持って努力することは、こんなにも周囲を感動させられるし、この原動力はすごいと感じたんです。当時の自分は、数字は追いかけていたものの、その目標をチームのみんなと共有して、達成の瞬間を一緒に喜ぶ、という経験があまりできていなかったんです。娘たちの姿を見て、チームで一つの目標に向かっていける場所に身を置くのは面白いかもしれない、と思い始めました」
加藤さんが最終的に転職を決意した決め手はやはり、Leafeaのサービス自体の強さ。信用金庫時代から様々なビジネスマッチングは手がけていたが、アクティブ率の低さが課題だった。Leafeaのサービスの話を聞いた時、利用率の高さにサービスの強さと可能性を感じたのだという。また、いろんな人に会ってみて、「みんないい人そうだった」というのも後押しした。実際に入社してみて感じる営業チームは、明るさもありつつ、高い目標達成に向かっているいい意味での緊張感もある。
ベンチャーとなると、一人一人の負担が大きく、高いスキルが求められるイメージがある。現在、面接も担当している加藤さんから見て、Leafeaの営業メンバーにはどんな人材が向いているのだろう。
加藤 「スキルや能力はやっていくうちに身に付くものなので、それよりも営業なので元気でポジティブな方を待っています。否定的な考え方を持たずにポジティブに明るくやれる方なら必ず伸びると思います。そういう方とは是非一緒に働きたいです。もちろん、出来る営業マンみたいな方はうちにもいますけど、このサービスを売ったことある人なんて当然いないと思いますし、そこは勉強しながら身に付けてくれればいいと思います」
スキルや能力は後から付いてくる。そう言われると少し不安は軽くなる。目標設定をみんなで考えながら、その達成に向かってみんなで動いていけるのも魅力の一つ。これから提携する金融機関はどんどん増えていくため、営業先が不足することもないと加藤さん。そういう意味では様々なフィールドで楽しめると。
ビジネスパートナーは主に銀行。銀行員がパートナーというのは営業担当としてはどんな感じなのだろう?
加藤 「地域によってもさまざまですし、担当者によっても温度感は違います。ビジネスマッチング先の一社として見られ、大切なお客様を紹介するのでしっかりやってくださいね、とプレッシャーを感じる場面もあります。ただ、実際に色々と話してみると、本当に気さくで親身な方が多いんです。
今日もある銀行の若い行員さんと会ってたんです。ちょうどお昼の時間だったんで一緒にどうですかと誘ったら、『支店長に呼ばれてて…』と言われたのでランチに行きたくないのかなぁ(笑)と思っていたら、『近くに〇〇というおいしいお店がありますので、もしよかったら行ってみてください』と紹介してくれて、いい方だなぁと思いながら車に戻って出発しようとしていたら、いきなりドアが開いて『支店長からの呼び出しがなくなったんで行けます!』と言って来てくれて、一緒にそのお店に行きました。学生時代からスポーツをやっていること、最近子どもが生まれて父親としての大変さを痛感していることなど、初めて会った私に話してくれたりすると嬉しいですよね。特に若い人は、意外と最初は壁をつくるんですが、そこをうまく取っ払うことができると距離が近くなって友達のような感じになれます。色んな場所に知り合いができるのもいいですよ。ちゃんとしっかり仕事をしていれば信頼関係も築けます。そういった意味では、日々の仕事に対する姿勢が大事になってくると思います」
カタカナ、略語に悪戦苦闘!?
即戦力として、入社後すぐに活躍できているように見える加藤さんだが、最初は苦労もあった。信用金庫でしか経験がなかったため、いきなりSaaS企業で働くにはパソコンのスキルが弱かった。カタカナや略語が飛び交う会話には、検索しながらなんとかついていったという。
加藤 「SaaS企業の特長みたいなものがなんかすごいんですよ。色んな言葉を省略するので、何の頭文字だろうといちいちGoogleで調べたりしていました。人間関係は全く大丈夫なんですが、ついていけているのかどうか、自分がしっかり役に立てているのかと、最初は不安がありました。ただそこは時間が解決してくれますし、その間ちゃんと努力していれば周りも見てくれます。
営業には若い人もいますが、その人たちより自分が営業できるとも全く思っていません。自分が日々一生懸命仕事をしていれば、みんな見てくれるし頼ってくれます。歳が上というだけで部長のような役職に就いています。相談されたら必ず全力でフォローして解決しようという気持ちでいます。
当然こういう会社に入り、今まで全く違う業種の仕事をしていた人だったら慣れない部分はたくさんあると思います。でも、しっかり支えていくし、その支えに甘えるだけじゃなくて、どうやって打破しようとか、どうやったらできるかと努力していればそれはみんなに伝わります。自分自身が地道に一生懸命やっていく姿をみんなに見せることによって、みんなからも色々返ってきます。難しいことをする必要はないんです。今、朝少し人よりも早く起きて集計作業とかをしているんですが、例えばそういった小さなことだけでも、毎朝、継続してやっていればみんなにも伝わりますし、周りとの人間関係も築くことができます。
起業して3年目のベンチャーという若いSaaS企業に、全く違う業界から入ってくるとなると多分不安だと思います。でもその不安は当然で、ないと困ります。自信満々で入って来られても逆に大変です。みんなでフォローするので大丈夫です。ベンチャーという一人一人が活躍できる場なので、その分、自分自身も努力しないといけないところはあります。でも、努力すれば必ず報われる時が来るので、最初の3ヶ月ぐらい踏ん張って働けば、必ずその分の見返りはありますし、みんながちゃんと見てくれるようになると思います」
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サービスに息を吹き込めるかどうか
加藤さんが目指すのは、このサービスが多くの人たちに利用され、使ってもらうことでちゃんと幸せだと思ってもらえるプロダクトになっていくこと。中小企業が、このサービスがあることで従業員としっかりと向き合うことができ、『うちにはこんな福利厚生があるから是非入ってください』と自信を持って紹介することができたり、地域にとって無くてはならないものとなり、地域の活性化に繋がるようなサービスになればと言う。
加藤 「自分の身近な人に、『会社でこの福利厚生アプリに入ってるんだけどいいよ』と言われて、『それ、実はうちの会社』と言えるような、そのくらい当たり前のものになって、『このおかげですごく幸せだった』と言ってもらえる人が増えてくれるのが一番なんじゃないかなと思います」
サービスの利用者の手応えは、最前線にいる営業チームが一番感じているのではと思われるが、加藤さんは、福利厚生が当たり前の社会になるには、まだまだ課題は山積だという。
加藤 「我々は最前線の営業なので、数字という目標も追っていかないといけない。その数字に、『ちゃんと利用されている』という中身を、息を、吹き込めるようになるかどうかが大事だと思います。そこをきちんと伝えられる営業マンを育てていかないといけないですし、我々も成長していかないといけないと思います」
最後に、この記事を読んでいる人に向けて、一言誘い文句をお願いしてみた。
加藤 「一生懸命頑張りたい方、自分自身を成長させたい方はぜひ、このサービスを当たり前のサービスにするという同じ夢に向かって一緒に走っていけたらと思います。金融機関にずっと勤めていたこんなアナログな人間でもSaaS企業で頑張っていけます。SaaS企業は少し心配だなと感じている人も、チャレンジする勇気があればぜひ来てください!」
部下の姿を見て自分自身を振り返ることができる加藤さんと一緒に働ける人を羨ましく思った。ちゃんと利用されることが、息の吹き込まれた本当のサービス。その目標に向かってチームで一緒に切磋琢磨することは、大変でも面白いのかもしれない。