2020年、LAPRASの組織開発・制度設計でやったこと|Kazuhiro Chida|note
「 LAPRAS Advent Calendar 2020 」の11日目として書いています。 こんにちは、LAPRASでHRBPをしている@320kzcd です。今年は本当に色々あったのでHRの視点から見た景色をお話ししたいと思います。 コロナが発生した後、ちょうどLAPRASは 調達を進めていたのですが ...
https://note.com/kc320/n/n855cb51082a5
※本記事はLAPRAS BACKBONEからの転載記事です※
LAPRASメンバーのこれまでたどってきた道のりから、キャリア作りに役立つ情報を提供する「LAPRAS BACKBONE」。今回は「人材採用に向き合う事業」であるLAPRASで「自社の人材」に向き合っている、人事担当の千田さんにお話をお伺いしました。
前編はこちら:「専門家として、勝てる良い組織を作り、再現性を確立したい」ゲーマー思考で築いたHRBP千田さんのキャリア 〜人事という天職にたどり着くまで/前編〜
人材紹介の営業からエージェント、牧場、アウトプレースメント、人事担当...という、これまた異色のキャリアを深堀してみましたので、ご自身のキャリア作りに悩んでいる人事担当者の方の参考になると幸いです。
目次
フリーランスで外部から人事コンサルを経験して、「良い組織を作る」経験をするためには会社の中に入った方が良いと考え、株式会社サムライファクトリーに人事責任者として入社しました。
会議室が忍者屋敷という非常にユニークな会社で、そこで人事としての基礎を叩き込んでもらいました。社長が人事出身の非常に仕事ができる方で、「人事として良い仕事をするためには体系化された知識を身につける必要がある」ということは彼に学びました。人事界隈のいわゆる名著や押さえるべき本を一通り読み込んで、人事としての基礎を固める機会になりました。
エンジニアが多く在籍する会社だったので「エンジニアが業務時間中に技術書を読むのは当たり前」という文化があり、人事に関係する書籍を業務時間中に読んでました。業務時間中に専門性を磨くことに理解のある、度量の大きい会社でした。
そこでは、人事制度を一からスクラッチで作る経験もしました。人事制度を過去に何度も作ったことがある社長に、人事制度の作り方のアドバイスや作った制度に対するフィードバックをもらい、人事の「型」のような部分を叩き込んでもらったと恩を感じています。
その後、ENECHANGE株式会社に入社し、そこでも人事制度を作る経験をしました。2つの会社で人事全般について責任をもって経験したことで「ある程度一人でできる」という実感を持ってLAPRASに転職しました。
人事として複数の会社を経験する中で、「良い組織を作る」ことは組織開発だけでは限界があり、ビジネスをどうやって伸ばしていくのかが重要であると感じていました。加えて、自分が熱を持てる社会的意義や、世の中に与えるインパクトを考えて転職先を選んだ結果、LAPRAS(当時はscouty)に入社をしました。
2018年頭に入社してからは、人事、採用、組織づくりを横断的に担当しています。
また、LAPRASが採用しているホラクラシーという制度を利用してセールスにチャレンジしたり、新事業を立ち上げたりしました。
これまでのキャリアを振り返ると、自分にとってのターニングポイントが3回ありました。それは「ドワンゴの人事部長」「サムライファクトリーの社長」「エネチェンジの会長」それぞれとの出会いです。振り返ると、どの出会いもなかったら今の自分はないと思います。自分にとって新しい視点を与えてもらったので今でも尊敬しています。
僕は「自分は正しい」と思っていますが、一方でそれと同じくらい「自分は正しくない」と思っていて、他人から言われたことや与えられた情報と自分の正しさを等しく比べたいと思っています。そういう意味で、「自分が正しくない」という情報を与えてくれたのが、その3人でした。
また、今でも日常的に専門書を読んでいる理由としても、自分の悩みや知りたい情報を先に研究してる人とがいるのであれば、その人たちの知見を学んでから、もう一回自分の正しさと比べて考えたいという側面があります。
世界中の人が「人とは」とか「組織とは」みたいなことをたくさん考えていて、研究しているので、そういった先人の知見を生かして、自分の成長に繋げていきたいと思っています。
(「これからどういったキャリアを描いていくのか?」という質問に対して)
僕は、人事はプロフェッショナルサービスだと思っています。経営者の組織づくりに対する希望と、従業員が幸せに働くという大事な部分の、間を繋ぎ実現するための専門知識を持ってることが、人事には必要だと思います。
僕は、従業員が幸せに働きつつ、事業が勝てるような組織になるために、専門的な知識を提供できる人事でありたいと思っています。また、たまたま上手く行ったのではなく、他のチームや組織であっても従業員の幸せと事業の勝利を再現できるような「再現性」を作って行くことが、非常が重要だと思っています。
(「チャレンジを続けるモチベーションは何か?」という質問に対して)
シンプルに「死ぬときに後悔したくない」と思っています。後から後悔したくないので、描いた理想に向けてやれることをやって、そこでやりきってもダメなら転職も含め一歩踏み出す。それを繰り返すことで、描いた理想に近づきながらも、後悔しない選択肢を選んできているつもりです。
また、「自分のことを幸せにできるのは自分しかいない」と思っています。自分を自分で幸せにするために、後悔しないように、自分で道を選んで進んで行くのがモチベーションかもしれません。