エンジニアは技術力や経験が評価対象となり、それが自分の価値=単価につながります。
企業に属していれば、営業担当者がクライアントからの評価を元に交渉をしていきますが、
フリーランスの場合、自己完結のため評価とともに自らで価値を上げていく必要があります。
では、その価値を高めるためにエンジニアがすべきことは何でしょうか。
エンジニアの給与・年収
厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査※」(※平成29年調べ)によると、
システムエンジニアの平均年収は550.8万円となっており、全体の平均年収が454.5万円なので、
システムエンジニア年収は比較的高い水準にあります。
一部の優秀なエンジニアは、20代であっても年収800万円を超えるケースもあり、年収700万円以上の
システムエンジニアの割合は15%を超えると言われていますので、他の業種よりも高い年収を実現しやす
い職種です。
未経験の場合
未経験の場合、大体250万~300万円で求人が出されているケースが多いです。
未経験で初めから高い年収を得ようとすることは不可能に近いです。
これは年齢の問題などではなく、純粋に実力の世界だからです。
未経験から技術者に転身する場合は一定期間はスキルを身につける期間を判断し、
逆にその期間に求める知識や経験がどれだけ積める環境なのかを考え方がゆくゆくの自分にとっての
財産となるでしょう。
会社によって回している案件の規模や種類が全然違いますので、身に付く技術の方向性も異なるため
自らが進むキャリアや将来像を定めた上で、企業とマッチするかどうか判断する方が得策と言えます。
フリーランスの給与・年収
フリーランスエンジニアが受け取る報酬は一般的に「月60~90万円」程度。
会社勤めでも独立して下請けをしたとしても請ける段階が下に下がるほど単価は下がります。
ですがフリーランスの場合、手数料の多くが手元に入り、年収アップは実現しやすくなりますが、
その分フリーランスは会社での雇用ではないので、国民保険や年金、交通費、税金などを
全て単価の中から払わなければなりませんし、ボーナスなどもありません。
そのため、仮にフリーランスになったとしても会社に勤めていた時の年収の1.5倍は稼がないと
同じ生活レベルの維持は難しいでしょう。
自らで決断し、制限がない分責任も自分に全てかかってくるので、
自己責任において解決しなければならないのは厳しい面でもありますね。
価値をあげるために
上流工程への理解
傾向として、上流工程であるほど単価は上昇しますので、需要が高いと言えます。
実際に上流工程を実務レベルでこなすことができるエンジニアが不足しており、
クライアントから強く求められるスキルでもあります。
上流工程はクライアントの業務に精通し、コミュニケーション能力も求められるので
エンジニアとして必要な技術的スキルのみでは成し得ないのでその付加価値も高いのです。
強みを理解している
年収の高いエンジニアは強みを明確に理解しています。
自分の強みが明確になれば、自信を持ってアピールすることで納得のいく報酬を獲得することが
できるようになります。
ですが、実際に自分自身の強みを理解している人は意外と少ないものです。
自らを理解するために第三者へ定期的にフィードバックをお願いしてみるのもありでしょう。
自分では気づかない面での発見があるかもしれませんよ