株式会社コンタクト 採用担当の末永です。私は現在、採用・教育・人事・エンジニアサポート を担当しています。
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ここ最近、「AIで仕事がなくなるって本当ですか?」という質問をよく受けます。正直に言えば、"半分はYES”です。
なぜなら今、AIは「文章を作る」「質問に答える」といった作業を超えて、人の代わりに“考えて動く”領域にまで入ってきているからです。
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それが「AIエージェント」と呼ばれる新たな技術。
各社が次々と開発・導入を進めており、私たちの働き方を根底から変えようとしています。
最新動向に触れつつ、あなたが選ばれる人材になるためのヒントになればと思います。
世界が注目する「AIエージェント」最新動向
xAI(イーロンマスク)
2025年7月、xAIは「世界一賢いAI」Grok 4を発表。数式処理・画像生成・プログラミングだけでなく、マルチエージェント構造によりチームで複雑な課題に挑むAIとして話題に。今後Tesla車への搭載も視野に入れており、日常生活とAIの融合が加速します。
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OpenAI
ChatGPTを提供するOpenAIは、AIが自律的にWeb検索や予約・入力・購入まで行う「Operator」を試験提供中。将来的にはAIがPC内で人の代わりに一連の業務を完了させる時代がやってきます。
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Googleは自社AI「Gemini」にAgent Modeを実装予定。カレンダー調整、ToDo管理、日程最適化まで“指示されずともやる”AIが登場します。
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Microsoft & GitHub
開発現場ではCopilot Coding Agentが注目されています。イシューの整理、コード生成、テスト実行、レビュー、プルリクエスト作成までAIが一気通貫で行い、エンジニアは最終判断に集中するという“協働スタイル”が主流に。
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Adobe・Perplexity
Adobeは10種類以上のエージェントで、SNS投稿や広告クリエイティブの自動運用を開始。
一方、Perplexityは調査・予約・購入・メール送信まで行うAI搭載ブラウザを発表し、情報収集からアクションまでの自動化を実現しています。
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AIができること、できないこと
これらのエージェントが得意とするのは「繰り返し」「ルール化された」「定型的」な業務です。
逆に、AIが苦手とするのは次のような仕事です。
- ゴールがあいまいで、自分で“目的”を決める仕事
- 相手の気持ちや状況を読み取る必要があるコミュニケーション
- 意図を汲んで提案や表現を“調整する”仕事
- 想定外の出来事に対して、その場で判断して動く仕事
これらは、まさに人間の“思考”が試される仕事です。
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AIに奪われないために必要な「5つの人間力」
① 目的を描ける力
「なぜその仕事をやるのか」「誰のために」「どんな成果を目指すのか」を自分の頭で考えられる力。
AIは“やり方”は得意ですが、“なぜやるか”は分かりません。
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② 相手視点で設計できる力
「この資料、相手に伝わるか?」「この順番なら理解しやすいか?」といった、“共感”をベースにした設計力。これは人間の得意領域です。
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③ 判断・検証・修正できる力
AIが出した答えに違和感があったとき、それを放置せず「本当にこれでいいのか?」と自分の頭で再確認し、必要なら手を入れる。その責任感が、仕事の信頼につながります。
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④ AIと人をつなぐ力
「ここはAIに任せる」「ここは自分がやるべき」と、タスクを切り分け、周囲にも伝える調整力。AIを“チームメンバー”と捉えて動ける人が、今後の職場で主役になります。
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⑤ 変化を学び続ける力
技術は進化し続けます。だからこそ、今の知識やスキルにこだわらず、新しいことを面白がって学び続けられる姿勢こそが最大の武器になります。
実際の仕事でどう違いが出るか
例1:提案資料を作る場面
- AI任せの人:「この商品を提案して」と指示 → AIが資料作成 → そのまま提出 →「なんとなく情報が並んでるだけ」と言われて終わる
- 共創する人:AIが作った資料を読み取り、「この顧客には、この背景からこう提案すべきだ」と再構成 → 伝わる資料に昇華
例2:日程調整・会議運営
- AI任せの人:カレンダーをAIに一任 → 空いてる日に自動設定 → 重要な人が忙しくて機会損失
- 共創する人:AIでスケジュール候補を洗い出しつつ、相手の温度感・優先度を読み取って人間の判断を追加 → 円滑な会議設定
この“ひと工夫”が、「AIでは代替できない人材かどうか」を分けます。
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まとめ:AIと共に働ける人が、これからの主役になる
AIはもう、競争相手ではありません。チームメイトです。
でもそのためには、あなた自身が「考える力」「伝える力」「判断する力」を身につける必要があります。
AIに仕事を奪われる人ではなく、AIを味方に成果を出せる人になること。
それこそが、今の時代に選ばれる人材です。
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最後に
私たちコンタクトでは、AIを前提とした働き方をポジティブに受け入れ、「人にしかできない仕事とは何か?」を問い続ける仲間を求めています。
AIがいる時代だからこそ、人間にしかできない仕事に価値が生まれる。
私たちと一緒に、そんな未来をつくっていきませんか?