はじめに
関西のソフト開発会社として、着実に仕事をこなす。そう聞くと、多くの人はそこまでイメージを持たないかもしれない。
しかし、神戸ソフトは違う。一つの確固たる目標を掲げ、その実現に向けて、確実に歩みを進めている。
「神戸一のソフト開発会社になる。そして、日本中で『神戸』の名前を聞いたとき、人々がITをイメージできるような会社になりたい」
この言葉の向こう側には、関西という地域に眠る力を、ITの力で引き上げ、日本全体を変えようとする野心と情熱が宿っている。
「人材派遣」ではなく「技術力」で牽引する
業界の構造的課題に目を向けて
神戸ソフトが向き合う市場は、決して小さくない。SIer(システムインテグレーター)業界全体で数兆円規模の市場がある一方で、その中身は見えにくい構造問題を抱えている。
人員派遣型のビジネスモデル(SES)が業界の大部分を占める。技術者が企業に派遣される形のこのモデルは、確かに事業として成立するが、真の技術革新を生み出さない。下請け化しやすく、単価は上がらず、クライアント企業も本質的な課題解決にはたどり着けない。
この現状に対し、神戸ソフトは「SESではなく、技術の力で牽引する」という明確な立場を取っている。
「僕らが目指しているのは、『技術力を武器にして、クライアントの経営課題そのものを解決する』ということです。単に人を派遣するのではなく、ソフトウェアという『モノ』を創り、その力でビジネスに貢献する。その違いは、想像以上に大きい」
この思想は、単なるビジネス戦略ではない。クライアント企業の成長を本気で応援し、地域全体を動かそうとする、根本的な姿勢の違いなのだ。
コンサルティングから実装まで、一貫したチーム
神戸ソフトが他のソフト開発会社と異なる点は、その組織構造にある。
開発チームだけではなく、営業チーム、企画チーム。さらには、ビジネス側からの課題分析、システムアーキテクチャの設計、実装、そしてその先の運用・改善まで、すべてを一貫して担当できる強みを持つ。
「『コンサルティングから実装まで』と言うと、簡単に聞こえるかもしれません。しかし、実際には非常に難度が高い。なぜなら、経営課題を理解するコンサルティング人材と、それを技術で実装する開発者では、思考体系が大きく異なるからです」
しかし、神戸ソフトはこの「異なる能力」を、組織の中で融和させている。営業が聞き出したクライアントのニーズを、企画チームが事業的なアプローチに翻訳し、開発チームが最適な技術で実装する。その過程で、営業も開発も、常に『相手の視点』を持ちながら協働している。
この一貫性こそが、クライアントに対して、「真の課題解決」を実現する。
「神戸」から、日本へ。二つのビジョンの構造
ビジョン1:神戸一のソフト開発会社になる
神戸ソフトの中には、明確に二つのビジョンが存在する。
一つは、「神戸一のソフト開発会社になる」こと。
これは単に売上を追求することではない。関西という地域に根ざしながら、その地域に眠る企業や自治体の経営課題を、最も的確に理解し、最も高い技術力で解決できる存在になることだ。
「神戸」という地域名が、「ソフト開発のプロフェッショナル」という信頼を纏う。クライアント企業が困ったとき、真っ先に神戸ソフトの名前が浮かぶ。そんな存在を目指しています。
ビジョン2:日本中で「神戸」からITをイメージさせる
そして、もう一つのビジョン。それは、より大きな視座でのビジョンだ。
「日本中の人たちが、『神戸』という言葉を聞いたときに、『IT』『ソフト開発』『技術革新』をイメージできるような会社になりたい」
これは、単一企業の成功に留まらない。神戸という地域そのものを、日本の「IT先進地」として、確立させようとする野心である。
かつて神戸は、港湾都市として、また国際都市として、日本経済を牽引した地域だ。その栄光の時代はやや遠のいているが、その底力は今も眠っている。神戸ソフトは、ITというチャネルを通じて、神戸が持つ創造力と技術力を、もう一度日本全体に知らしめたいと考えている。
「SIer業界全体を見ると、東京への一極集中が続いています。しかし、本当の意味で地域に根ざし、地域のニーズを理解し、その地域から素晴らしいソフトウェアを生み出す企業が、もっともっと増えるべきだと思う。僕たちがその先駆けになりたい。神戸から、そのムーブメントを起こしたいんです」
「失敗を恐れないこと」が生む、組織の強さ
新しい技術への「全力フォロー」体制
神戸ソフトの組織カルチャーの根底にあるのは、シンプルだが、強力な哲学である。
「新たな技術に対する挑戦を挑む者に対して、全力でフォローする。失敗を恐れないこと」
これは、単なる「チャレンジしよう」というスローガンではない。実行されている現実が、この言葉の重さを証明している。
例えば、大阪万博へのAI技術提供、AIによる3次元自動診断システムの実装、IoT住宅システムの構築、──。こうした、その時点では必ずしもメジャーではない技術へのチャレンジが、常に進行している。
「新しい技術に手を出すというのは、リスクです。失敗する可能性もある。納期が遅れるかもしれない。でも、その挑戦がなければ、5年後、10年後に『あのとき、あの技術に挑戦していれば』という後悔が生まれるんです」
重要なのは、この挑戦が「個人の冒険心」に任せられていないということだ。新しい技術に挑戦しようとするメンバーに対して、組織として「全力でフォロー」する体制が整っている。
技術的な支援、時間的な余裕、失敗した時のリカバリー──。すべてが、その挑戦者を支えるために機能している。
多様な技術スタックが生む、チーム力
神戸ソフトのメンバーは、非常に多様なバックグラウンドを持つ。PHP、Python、AI、IoT、CRM...。これらの異なるドメインに精通したメンバーが、一つのチームで協働している。
「技術が多様というのは、実はとても大事です。なぜなら、クライアントの課題は、常に『最新技術で解くべき課題』と、『実績のある技術で堅牢に実装すべき課題』の両方があるから。その両方に対応できる柔軟性が、僕たちの強みなんです」
そして、その多様な技術知識は、組織内で「化学反応」を起こす。AI検出モデルとIoTセンサーを組み合わせることで、新しい付加価値を創出する。CRM基盤の上に、AI分析ロジックを層状に構築する──。こうした創造的な統合が、神戸ソフトで常に生まれている。
展開戦略:関西から、東京へ。そして、日本全体へ
「神戸一」から「日本へ」へのステップ
神戸ソフトの成長戦略は、明確な段階を踏んでいる。
現在は、神戸・関西を基盤としながら、確実に実績を積み重ねている。全国規模の展示会に参加し、ブランド認知度を高める活動も始まっている。
「東京への進出は、単に営業所を開くことではありません。『神戸で成功したビジネスモデルが、東京でも通用する』ということを証明することです。そして、それが証明されたとき、初めて『日本発のソフト開発会社』としての確かな地位を得られるんです」
展示会での露出、営業による直接接触、そして何より「クライアント満足度の高さ」──。これらのすべてが、ブランド構築の要素となっている。
「歴史の創造者」として、未来の仲間へのメッセージ
SIer業界に「ソフトの力」をもたらす者へ
この記事を読んでいる、未来の仲間へ。
あなたが神戸ソフトで得られるものは、単なるプログラミング技術や、SIプロジェクト経験ではない。
「業界の『常識』を疑う経験」
「『SES化』に流されず、『ソフトの力で牽引する』ことの意味を、身をもって学ぶ経験」
「一つのプロジェクトが、クライアント企業全体を変える──その感動を、何度も味わう経験」
SIer業界全体が「人員派遣」に流れ込む中で、あえてそれに抗い、「ソフト開発」という本道を歩み続ける会社。その道は、決して楽ではない。
しかし、その道の先に見える景色は、他では決して見られない。
「神戸から、日本全体を変える」──その歴史の一部を、あなたが創ることができるのだ。
こんな人と、一緒に働きたい
神戸ソフトが求めているのは、以下のような方だ。
「新しい技術に挑戦することを、本気で楽しめる人」
ブログを読んだり、GitHubを覗いたり、Podcastを聴いたり──。そうした中で「あ、この技術面白そう」と感じたら、それを仕事の中に持ち込める。そんな好奇心が旺盛な人。
「クライアント企業の『本当の課題』を引き出したい人」
表面的な要件ではなく、その企業が本当に困っていることは何か。その根底にある経営課題は何か。そうしたことを考え抜く知的好奇心を持つ人。
「神戸から、日本を変えたいと本気で思える人」
SIer業界の現状に疑問を感じ、「自分たちで何かを変えたい」と考える人。ビジョンを自分事として捉え、その実現に全力で向き合える人。
キャリア・成長のイメージ
神戸ソフトでのキャリアは、類を見ないほど多彩だ。
開発スキルの深化はもちろん、営業視点、企画視点、経営視点も、常に身につけられる環境がある。コンサルティングから実装まで、一貫したプロジェクト経験を積めば、あなたは「本当の意味でのソフト開発者」になっている。
「5年後、10年後、あなたは『SES業界の標準的なエンジニア』ではなく、『ソフトの力で課題を解決するコンサルタント兼開発者』になっているはずです。その経験と視点は、この業界で極めてレアなものであり、あなたのキャリア全体における、唯一無二の財産になるでしょう」
そして、何より。
神戸という地域から、日本全体を動かす。その歴史の創造に、あなたが直接関わることができるのだ。
さいごに
SIer業界全体が、どこか似た方向に流されていく中で、あえて別の道を歩む。
その選択は、簡単ではない。毎日、業界の常識と向き合い、時には葛藤することもあるだろう。
しかし、その先に見える景色は、確かに存在する。
神戸という地域が、ITの力で再び日本を牽引する時代。そこで「ソフトの力」の真の価値を知った企業や自治体が、さらに高い目標を掲げていく時代。
そうした未来は、決して夢ではなく、現実になりうる。
「『神戸』という名前から、ITをイメージできるようにしたい」
その言葉の重みを理解し、その実現に向けて、全力で歩みを進めたいと思える方。
神戸ソフトは、あなたの挑戦を、心待ちにしています。