0→1の壁、1→10のスケール・セールス&マーケ責任者としての試行錯誤
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はじめに:0→1の壁をどう乗り越えたか
私が営業部(現セールス&マーケティング部)の責任者として着任した当初、チームには「何を目指すべきか」という共通のゴールが見えていない状態でした。
売上目標はあっても、その達成方法は人によって違いが大きく、誰でも同じようにできる仕組みがありませんでした。
チーム全体もバラバラで、共通の土台がない状態。
まず最初に取り組んだのは、目指す方向性を言語化し、チーム全員で共有することでした。
1→10のスケールへ:チームで成し遂げた成長
方向性が定まった後、次の課題は「個人プレーからチームプレーへの転換」でした。
営業プロセスを分解し、誰がやっても成果が出せる仕組み作り(標準化)、そして部門長の育成に注力しました。
さらに、課題→対策→振り返り→見直しというPDCAサイクルを徹底し、改善を繰り返しました。
その結果、チームとしての成果が出せるようになり、数字としての結果にもつながりました。
リーダーとしての変化
以前の私は「自分でやった方が早い」という考えが強く、プレイヤーとしての動きが多かったと思います。
しかし、チームメンバーに任せることの大切さや、挑戦する場をつくる重要性、そして何より、「チームの力を信じる」という意識を持つようになりました。
「問いを投げかけ、考えを引き出す」スタイルに変えてからは、メンバーが自ら課題を発見し、行動に移す場面が増え、チーム全体の自走力が育ち始めたと感じています。
これからの挑戦
私は、今のメンバーが一定の基準まで育ったら、このポジションからは退こうと考えています。
なぜなら、時代の変化はとても早く、これからの時代にはこれからの人たちが中心で動くべきだと思っているからです。
現在は「1→10」の段階であり、テーマは高い再現性と質を備えた仕組み作りです。
作った価値を、再現性のある質の高い形で広げ、チーム全体で成果を出せる状態をつくりたいと考えています。
「10→100」のフェーズは、次世代の若いリーダーにバトンを渡したいと思っています。