◆プロフィール
浅見 憲司|Kenji Azami
2005年、IT企業に新卒入社。主にECサイトのシステム開発に携わる。ベンチャー企業へ転職し、その後2012年2月に個人事業主として独立。システム開発や、講師、教材作成の仕事を行う。2018年2月よりキラメックスに参画し、TechAcademyのカリキュラムディレクターを務める。
◆エンジニア経験を活かし、カリキュラムディレクターへ
ーー浅見さんのお仕事について教えていただけますか。
浅見:TechAcademyのカリキュラムディレクターを担当しています。TechAcademyは、オンライン且つ短期間でITスキルの習得ができることが特長ですが、そういった環境で受講生が目標達成できるようなカリキュラムの制作、改善を日々行っています。また、ユーザーの学びたいニーズに応え、新しいコースを開発したりもしています。
ーー浅見さんは元々、エンジニアだったんですよね。
浅見:そうなんです。大学を卒業後は、システムエンジニアとして働いていました。自分も独学でプログラミングを学んだ経験もあり、講師として働いたこともあるので、経験が今の仕事にいきていると思います。
◆物理教師を目指した高校時代
ーー浅見さんは、どんな学生生活を過ごされていたのですか。
浅見:元々、先生になりたかったんです。高校卒業後は、教育大学に進んで物理の科目を専攻していました。物理を選んだ理由は、高校時代は物理が苦手で赤点をとったりしてたんですけど、受験勉強の時にある参考書と出会ってコツを掴めた途端、みるみる得意科目に変わったということがあったからで、教材一つで状況が大きく変わったことに感動したし、苦手だったからこそわからない人の気持を理解して教えられると思い物理を選びましたね。
大学入学後に、インターネットにどハマリしたんです。専攻は物理なので、全て独学でHPを制作したり、基本情報の国家資格を取ったりと熱中しました。なので、就職先を決めるときに、教師とIT業界で悩みましたね。ただ、就職活動がうまくいったということもあり、IT業界への道へと進むことを決めました。
ーー苦手から得意科目に変わったことが、物理教師を目指す原体験だったんですね。
浅見:そうですね。僕は、勉強の得意・不得意というのはどこでどうつまずくかだと思ってるんです。僕は元々物理が苦手だったので、躓きやすいポイントは理解できていると思っています。僕だからこそ、理解できることがあると思っていましたね。
◆プログラマとして社会人をスタート。
ーー新卒で入社した会社では、どういったお仕事をされていましたか?
浅見:エンジニアをやっていました。システム開発と自社サービス両方やっている会社だったので、最初は企業向けを担当していました。ある時、ヘルプとして自社サービスの部署にPHPのエンジニアとして配属されて、それがとても楽しかったんです。仕様書もないなかで開発したりしていましたが、ユーザーの反応をみて改善できるし、チームのみんなのアイディアや意見も活かせることのやりがいを感じていました。ただ、会社の方針でサービスの終了が決定し、サーバの運用保守がメイン業務に異動になってしまったんです。僕としてはPHPのスキルを伸ばしたいと思っていて、元々教師になりたいと思っていたこともあり教育系のベンチャー企業へ転職を決意しました。
ーー2社目ではどのような働き方をしていたのでしょうか。
浅見:2社目では、念願のPHPのエンジニアになることができましたが、入社から1年未満で独立することになったんです。理由は家族の看病です。当時は、今みたいにリモートワークが一般的ではありませんでしたし、会社も成長フェーズだったので、仕事と看病を両立するのは難しく、フリーランスのエンジニアとして独立を決断しました。フリーランスになってからは、自宅で開発の仕事と、プログラミングの非常勤教師をしていました。
◆教えることが楽しいと思った。
ーー元々、教師にもご興味があったと思うのですが、非常勤講師をやってみてどうでしたか。
浅見:僕は教えるの好きなので、とても楽しいと感じました。先程、物理の先生を目指したのは、僕自身が人がつまずきやすいところが理解できるからと言いましたが、実はITも同じだったんですね。プログラミングを独学で学び始めた当初も、苦労しました。ただ、プログラミングも物理と同じで1つ理解できるようになると、急に全体像を理解できるようになって、学ぶことが楽しくなった経験があります。
つまずきやすそうなところを先回りして準備しておくのが好きで、講義では教科書がある場合でも、オリジナルのサブテキストを作って研修の準備をするようにしたりしていましたね。そういった準備も、楽しいんですよ。
◆ベンチャーで働く不安もあった。でも、ここに飛び込んでみようと思った。
ーーキラメックスを知ったきっかけはなんだったのでしょうか。
浅見:家族の看病が落ち着いて、僕自身にも子供が生まれ父親になったので、安定して働きたいと思うようになりました。いろいろ考えた結果、僕は人に教える教育という仕事が好きなので、そういうことが実現できる仕事を探しているなかでキラメックスと出会いました。
ーー実際にご入社されてからは、いかがでしょうか。
浅見:キラメックスはベンチャー企業なので、ある程度の厳しさは覚悟をしていました。多少無理してでも、頑張らないといけないだろうと思っていたのですが、今は想像以上に柔軟に働けています。応募した時点では、既に週に2日の大学の講師の仕事が決まっていたので、週5日フルタイムで働くことはできませんでした。募集条件と異なりましたが、「こういう働き方でもいいですか」とダメ元で連絡してみました。
面接の時に、伏田さん(キラメックス取締役)から「他に働き方に関する要望はありますか」「時短勤務はしなくて大丈夫ですか」などと気を使う質問をされて、拍子抜けしましたね。僕のなかのベンチャー企業のイメージと、かけ離れていたので。久々のオフィス勤務、ベンチャー企業という環境でのチャレンジは、正直不安も多かったですが、ここになら飛び込んでみようと決意できました。実際に働いてみても、家族やお子さんがいるメンバーが多く、家族や働き方への理解があると感じています。もちろん柔軟に働ける分、しっかり成果を出すことへの緊張感もありますが、総合的には楽しく働けています。
◆エンジニアとして成長する人は、能動的に学べる人
ーーわかりやすいカリキュラムをつくるために、意識されていることはありますか。
浅見:バランスです。教材は書き足りていないのはよくないですし、逆に書きすぎると、重要なポイントがわかりにくく、難しく感じてしまうんです。メンターからも意見をもらうことが多いですが、「なぜそう考えるのか」相手の意図を十分に理解してから検討に入るようにしています。彼らは、受講生と直接コミュニケーションをとっているので、意見は大切ですね。
カリキュラムを作っていると煮つまることは多いですが、アイデアを出すことは好きなんです。既にあるカリキュラムを見ながら、自分なりにどうやろうか考えることができるのはやりがいを感じます。
ーー浅見さんは、プログラミングを教える経験が長いと思いますが、成長する人の特徴はどんなところにあると思いますか?
浅見:能動的な人だと思います。先生に教えてもらえたらプログラマになれる、という考え方の人は後々苦労すると思いますね。自分から能動的に学び進め、わからないところを人に質問するくらいの方が、成長できると思うんです。職業エンジニアであれば、自分で調べて、解決する力は必要になってきますので。もちろん、学びたい意思はあっても受動的になってしまう人もいるので、そういった方々も成長できる機会をつくれるサービスにしていきたいです。
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