きのもと商会の「オープンデスク」って? 「インターン」とは何が違うの? | 株式会社木下商会
きのもと商会では、「会社」や「クリエイティブ職」のリアルな雰囲気を知ってもらいたい、就職活動が本格的に始まる前の学生に多角的な視点を提供したいという思いから、このたび「オープンデスク」の募集を開...
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11月の2週間、山形の大学の建築学科の学生さんがオープンデスクとして働きに来てくれました。
久しぶりの上京オープンデスク、山形から来たからこそ体感できた、東京での仕事と暮らしについて、レポートにまとめてもらったので、ぜひご覧ください!
初めまして。
岩手県出身で、現在は山形で建築について学んでいる、就活真っただ中の学部3年生です。先日、きのもと商会さんで3週間のオープンデスクに参加させていただきました。
3年生ですが、授業がなくて暇というわけではなく、2週間授業を休んでの参加でした。それでも参加したのは、オフィス空間で「働く」ことはどういうことなのか、もっと知りたかったからです。
きのもと商会さんのオープンデスクに興味を持ったのは、夏休みにオフィス家具メーカーのインターンに参加したことがきっかけでした。その経験を通じ、オフィス空間デザインを仕事にしたいという思いが強まり、その場の勢いで応募しました。私は建築学科に所属していますが、建物の形をつくることよりかは、内装を考えることの方が好きで、家具の色・素材・配置などのインテリアをデザインする仕事に就きたいと思っています。その中で働く人々に充実感を持って仕事をして欲しいという思いから、ディスプレイ業界のオフィス空間を軸に就活を進めています。
東北でぬくぬく育ってきた私にとって、東京はまったく未知で、まるで別世界のようでした。街を行き交う人の多さやスピード感には正直圧倒されましたが、同時に「ここで頑張りたい」という気持ちも湧きました。
オープンデスクでは主にCG化するオフィスのレイアウト、デザインを担当しました。特に、CGに起こす際に「どの視点からどう見えるか」を意識しながら、働く人が気持ちよく過ごせる空間にする方法を考えるのは難しく、試行錯誤の連続でした。でもその分、とてもやりがいを感じる仕事でした。
具体的には、まず図面を引いて、人の動線を考慮しながら空間をゾーニングしました。その際、どのエリアを会議室にするか、集中作業向けのスペースをどう配置するかなど、働きやすさと効率を両立させることが大事でした。そして、家具の選定に最も時間をかけました。オフィス家具には本当に多種多様なデザインや機能があり、候補を選んでも「これで本当に最適かな?」と悩むことが多かったです。例えば、椅子ひとつとっても、座り心地、デザイン、最適な用途など考えるべきポイントが山ほどあり、選ぶだけでも頭を悩ませました。今回はCGなので、コストや納期は考慮しなかったのですが、これらも加わるとさらに時間がかかりそうです……。
机や収納も、それぞれのスペースに合うサイズ感や雰囲気を重視しつつ、全体の調和をとるのが大変でした。でもそのプロセスを通じて、空間デザインの奥深さと面白さを改めて実感しました。自分で提案したレイアウトや家具の組み合わせのオフィスが実際にCGで見れるようになるのが楽しみで仕方ありません。
また、オープンデスク期間中には現場見学にも同行させていただきました。社員の方々が現場をまとめ、監理する姿を間近で見ることができ、とても印象的でした。特に、トラブルが発生した際にも冷静かつ柔軟に対応し、スムーズに解決していく姿がとてもかっこよく、自分もこんな風に働けるようになりたいと感じました。
現場では、設計通りに進んでいるかを確認するだけでなく、職人さんやクライアントとの調整など、幅広い業務をこなしているのが印象的でした。その中で、人を動かす力や多くの関係者と円滑なコミュニケーションを取る力がとても重要だと気づきました。例えば、現場の進行状況に応じて急きょ変更が必要になった場合も、社員の方が素早く状況を把握し、職人さんたちと相談しながら最適な解決策を導き出す姿には感動しました。
コミュニケーションにおいても、誰に対しても丁寧で柔らかい対応をされており、現場全体が和やかな雰囲気に包まれていたのが印象的でした。現場は多くの人が関わる場所ですが、社員の方々が中心となって調整を進めることで、全体が一つにまとまっているのを肌で感じました。実際に現場を見て、「人と協力して一つの空間を作り上げる」という醍醐味を実感し、自分も将来こうしたスキルを磨いていきたいと思いました。
オープンデスク期間中には、社員の方々にランチに連れて行ってもらいました。韓国料理、中華、カレーなど、どれも絶品で、毎日の楽しみでした。普段自分ではあまり行かないようなお店や本格的な料理を味わうことができ、新しい発見がたくさんありました。
東京のど真ん中で、山形の料理を提供しているお店に行く機会もありました。山形の郷土料理が都会で多くの人に愛されていることに驚きつつ、改めて山形の食文化の魅力を再確認するきっかけになりました。山形の料理が都会の洗練された雰囲気の中で提供されているのを見て、居住地の誇りを感じました。
オープンデスク最終日前日のディナーにはジンギスカンのお店に行ったのですが、これが本当においしくて、忘れられない思い出になりました。普段ジンギスカンを食べる機会がなかったので、初めてのような新鮮な感覚で楽しめました。
食事の時間には社員の方々と色々なお話をさせていただきました。お仕事のことだけでなく、東京での暮らしや仕事の裏話など、普段聞けないリアルな話が聞けて、とても楽しい時間でした。
最終日前日に行ったジンギスカン、最高でした……!
最終日には酉の市に連れて行ってもらいました。酉の市とは、毎年11月に酉の日に行われるお祭りで、商売繁盛や開運を願う伝統的な行事です。境内やその周辺には屋台が立ち並び、色とりどりの熊手が売られているのが特徴です。この熊手には「福をかき集める」という願いが込められているそうで、購入するとその場で威勢のいい掛け声や手拍子でお祝いしてもらえるのが印象的でした。
オープンデスクを終えて、「働く」ということについて、いろいろ考えるきっかけをもらいました。オフィス空間のデザインに携わるやりがいと難しさを体感し、現場での学びや社員の方々との交流を通じて、人と協力しながら一つの空間を作る楽しさを改めて感じました。何よりも、自分の中で「働く」というイメージがぐっと具体的になった気がします。
ランチや現場見学、ちょっとした会話の中にもたくさんの気づきがあり、リラックスしながら充実した時間を過ごすことができました。東京での働き方や暮らしを肌で感じる貴重な体験になったと思います。
今回のオープンデスクを通じて、空間デザインを通して人々の働く環境をより良くしたいという気持ちが一層強まりました。この経験をこれからの就活や勉強にしっかり活かしていきたいと思います。
最後になりますが、このような貴重な機会をくださったきのもと商会の皆様、本当にありがとうございました!
オープンデスクは随時エントリー受付中です。また、空間デザイナー経験者、プロジェクト支援、セールスなど様々なポジションを募集中です。
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