デジタル・ディレクション事業部の初のインターン生として4ヶ月間活躍してくれた学生さんに、インターン期間中の経験や学び、実際に業務に取り組む中で感じたことをレポートにまとめていただきました!
現場でのリアルな経験談、ぜひご覧ください。
はじめまして。
4ヶ月弱の間、きのもと商会のデジタル・ディレクション事業部(以下、DD)でインターンをさせていただいた大学3年生です。
大学の専攻は社会学で、主に労働や格差社会について研究しています。社会学は1人の「個人」、「社会」との「つながり」を考える学問で、「客観的な数値+リアリティ+ヒューマニズム」で成り立つそうです。(私もまだわからない)
とにかく「当たり前」を疑え!……と言われます。
そんなデザインと何の関係もなさそうな専攻の私が、そもそもデジタルデザイン関係のインターンを募集しているかもわからない、きのもと商会のインターンになぜ応募・参加をしたのか、4ヶ月のインターンを通して自分なりに感じたことをお伝えします!
インターン参加のきっかけ
私は大学4年次に休学留学を控えていて、出発までの時間を将来の自分のための学びの時間にしたいと思っていました。特に他の学生があまり経験しない経験ができる環境に身を置きたいという思いから、さまざまな経験が積めるベンチャー企業をいくつか見ている中で出会ったのがきのもと商会です!
自分の性格的に、将来は組織に依存するのではなく、個人として事業を立ち上げられるようなスキルを身につけたい、と漠然と考えていたので、そのうちの一つとしてWebデザインに関心がありました。
しかし、それが本当に自分に適した分野なのか、やってみないとわからない! と考え、未経験でWebデザインのインターンに参加できるところはないかと複数の企業に応募していました。
その中できのもと商会を選んだ理由は、カジュアル面談で代表の村山さんと話した時、直感で「面白そう!」と思ったのと、いかにも「ベンチャー社長」っぽいギラギラ感(と言っては失礼かもしれませんが……)をあまり感じなかったこと、公開されているストーリーやインターン生のレポートから温かみが感じられたことがきっかけだったように思います。
インターンというより、「オープンデスク」というオフィスへの出入りが自由になるというポジションで募集がされていて、働いている方と過ごしたり話したりする中で、自分自身で仕事を探すというのも魅力的に感じました。
選考の際も自身の経験や価値観を自分の言葉で語ることが大事にされていた点にも惹かれて、「ここで働いてみたいな」という気持ちが高まっていきました。
インターンで取り組んだこと
実際に参加して取り組んだことは、主に採用サイトのWeb制作に関する業務です。具体的にはFigmaやStudioといったデザインツール、ノーコードツールの操作を学びながら、実際に制作の一部に関わりました。
とはいえ、未経験かつ得意なわけでもない分野だったので、初めは「採用サイト研究会」に参加させていただきました。自分が就活生として「こういうサイトがあったらいいな」、「魅力的に見える採用サイトは何が違うのか?」というポイントを見つけ、工夫に目を向ける練習をしました。
そのあとはクライアントのWebサイト構成や掲載する画像の選定、専門用語の整理など、実務の一部をお手伝いしました。Illustratorを用いたロゴ制作の補助など、新しいツールや業務範囲に触れる機会がありました。
中でも特に印象に残っているのは、自分のアルバイト先にWebサイトのリニューアルを提案してみる、というチャレンジをしたことです。現行サイトの課題分析や競合との比較を行い、Figmaで提案資料を作りました。
一度目は詳細な説明ができず、誤った認識を残したまま失敗に終わりました。しかし、もう一度、きのもとというプロのチームのサポートを受けながらサイト制作を遂行できるという話を交えて丁寧に提案することにしました。元々目上の人に対して提案をするということに苦手意識があったため、かなりカロリーが高かったです。
大学入学後はなかなか大きなチャレンジをすることがなかったのですが、チャレンジは失敗しても自分の経験や財産になることを実感したので、とにかく勇気を持ってチャレンジしてみることが大切だと感じました!
出社する日はメンバーのみなさんと美味しいランチを食べに行けます!
インターン生の自分を含め4人までのランチ代を会社から出してもらえるシステムで、いろんな事業部の方のお話を聞くことができました!
小伝馬町周辺のご飯屋さんに少し詳しくなれました🍲
▲ オフィスの近くの路地
インターン中の気づき
このチャレンジをさせていただいたことで、「価値を生み出すこと」と「それを他者に伝えること」は別の力が必要だと思いました。自分の中で良いと思ったり、素晴らしいアイデアが浮かんでも、相手に伝わらなければ成立しない。
これまで、チャレンジすること自体から距離を置いていた自分にとって、失敗を恐れずに一歩踏み出す経験は財産になりました。
インターンの途中で『先生、どうかみんなの前で褒めないでください』という本を借りました。日本の学校教育ならではの、中学生以降、クラスが静まって「自分の意見をみんなの前で言う=なんかダサい、失敗したら恥ずかしい」という意識が自分の中にも潜在的にあるのかも……。と思いました。
オフィスには本がたくさん並んでいて、その中から貸出をしてくれるのも、他のインターンシップでは経験できない貴重なことだったのではないかと思います。
きのもとにいる中ですごく面白かったことがあります。採用サイト研究会でリッキーさん(DDのマネージャー)に「サイトを見た時のファーストインプレッションをとにかく言ってみて」と言われたのですが、これが意外と難しくて、口に出すより先に頭が働いてしまい、瞬間に感じた印象を一度自分の頭で整理し、綺麗な言葉で表現しようとしてしまうことに気づきました。このことから、サイトレビューに限らず、普段から言葉を伝えるときも自己満になっているんだろうと思いました。
感じたことよりも、どう綺麗に言語化するかばかり意識していて、でも、その綺麗な言語化は自分にとっての綺麗でしかなくて、逆に相手に伝わりづらい表現になっていたのかもしれません。
また、採用サイト研究会の中で、マーケティングについて理解するタイミングがありました。マーケティングとは、簡単に言えば「売るために頑張ること」でした。企業は素晴らしいビジネスを行っていてもまずは知ってもらえなければ意味がないことを学びました。
知ってもらうためにも適切な言語化で自己開示することは私たちの普段の生活にも必要なことかもしれない、ということをデジタルの業務に携わっていながら気づくことができ、意外と社会学の「人と社会の関係を紐解く」ことと関連していると感じました!
インターンでの壁
業務の中での気づきとしては、「サイト制作は想像以上に地道な作業が積み重なっている」ということです。未経験でスタートラインにも立てていない感覚の中で、現行サイトと提案内容のチェックや、膨大な写真の中から提案用のものを選ぶ作業を繰り返しました。率直に「これ本当に終わるのか」と思っていました😥
デザインの完成形の印象から、Webデザインの仕事に華やかな印象を抱いていましたが、実際はキラキラしている部分ばかりではなく、細かい作業の積み重ねで高いクオリティのデザインが出来上がっていると思うと、大変なことがあるからこそやりがいがあるのかも、と気付かされました。
そんな時間のかかるデザインの仕事を見た上で、インターン中に参加させていただいたミーティングでいろんな事業部の方のお話を聞き、一つのことに時間をかけることも大切だけれど、限られた時間の中で最大の力を発揮することの重要性も実感しました。時間をかければいいってものでもないし、AIをうまく活用する力も必要なのかも……。
学びとこれから
インターンシップを通じて、いつの間にか綺麗な言葉に変換しようと繕っている部分や他人軸な面がある自分に気づき、純粋にありのままを感じることが後回しになっていたと感じました。
この気づきから、春休みに一人で台湾に行き、スマホは最低限の連絡とマップだけにし、イヤホンも使わず、デジカメとノートを持って、いいと思ったものを撮って、その時感じたことをそのまま書くようにしました。SNS映えばかりに気を取られたものではなく、ローカルなありのままの景色もあえて残してみました。
現地の人をよく観察したり、ホステルに泊まり、ラウンジにいる旅をする人の様子を覗いてみたりして、五感をフルに活用することを意識しました。これまでの旅行では計画をびっしり立てて、わからないことはすぐ調べていましたが、一旦答え合わせはやめることにしました。というのも、きのもとにいさせてもらう中で、いろんな方のバックグラウンドや今の生き方を知り、もっとたくさんの経験や価値観を吸収したいと思ったからです。
この旅を通じて、何かが劇的に変わったという実感があるわけではありませんが、必ずしも全てに答えがあるわけではないことや、一見意味がなさそうなものにも面白さがあるのではないかと感じるようになりました。
デジタルを扱う事業部にいながら、スマホの中に答えがあるわけではないと実感できたことは、インターンを通じての印象的な出来事だったと思います。
5年前、高校受験の直前に、研修で2週間台湾に行ったことがあります。その後、受験に失敗しました。当時は台湾に行ったことをすごく後悔して、ずっと自分を責める要因になっていたのですが、もう一度同じ場所に行ったことで、当時は意味がなく、失敗に終わったこと、嫌なことも、未来のある地点から見たら、意味を見つけたり、その経験があってよかったと思えるように、捉え方や活かし方はいくらでも変えられるということを感じました。
デザインについて学びながら気づいた「どう見るか」、「どう意味を見つけるか」、「どう活かすのか」で見え方や感じ方、その先は変わるかもしれない……。人生も同じなのかもしれません。
このインターンを通じて、「誰かの答えにならなくていい」と思えるようになりました。
これまでの自分は発言が怖い、間違いは恥ずかしいと思っていましたが、実際には恥ずかしい思いをしたり、失敗する中でしか得られないものがあるかもしれません。
謙虚さと大胆さのバランスはまだまだ難しいですが、これからはたくさん失敗しながら、少しずつ自分の軸や自分らしさを取り戻していきたいです。
観察して、自分で考えて、勇気を持って動いて得た経験は、誰にも奪われない、自分だけの知性になると感じています。
最後に
学生の自分に、社会人の方々と接する機会をくださってありがとうございました。また、忙しい中、惜しみなく時間をかけて向き合ってくださったことにも深く感謝しております。学んだ経験を無駄にしないよう、留学中もスキルを磨いていきたいと思います。
短い間でしたが、ここで学んだこと、経験したこと、温かさは、思い出した時に前を向けるような、もっと貪欲に頑張れ! と背中を押してくれるような宝物です。
私がきのもとにできたことは何もないかもしれませんが、この宝物を胸に新しい場所でも頑張ります!
出会ってくれたみなさま、心からありがとうございました!