こんにちは。株式会社キカガク 人事部の藤岡です!
弊社は創業9年目のベンチャー企業です。だからこそ、任される仕事の範囲は自然と広く、面談の場でも「裁量がある」とお伝えすることが多いです。
ただ、裁量と一言でいっても、様々な捉え方があります。
本記事では、2026年に入社した新卒社員のこれまでの軌跡をもとに、キカガクの裁量についてお伝えいたします。
今回ご紹介するのは、外崎竣輔さんです。自社プロダクトを開発するプラットフォーム部門にて、「DX-Navi」(社員の「DXレベル」を診断・可視化し、学習につなげることで、現場で成果を出せるDX人材を育てるプラットフォーム)のデータ活用を担当しています。入社から5ヶ月、これまでの歩みを率直に語ってもらいました。
外崎 竣輔 / ToB事業部 プラットフォーム部門
京都大学大学院で情報学(教育情報学・ラーニングアナリティクス)を専攻し、学習ログデータを使った個別最適な教育支援を研究。2026年4月、新卒でキカガクに入社。現在はToB事業部 プラットフォーム部門で、DX-Naviに蓄積された企業の学習データの活用を担当している。
「学びの格差」を、地方で感じた
外崎さんはなぜ、教育に携わりたいと思ったんですか?
そう聞かれると、中学生の頃を思い出します。小学校までは簡単にできていた勉強が、学年が上がるにつれて難しくなって、正直、どんどん苦手になっていきました。育ったのは青森のかなりの田舎で、近くに有名な塾があるわけでもない。学ぶための「手札」が少ない。そのことが、子どもながらにしんどかったんです。
その後、転機になったのは手元にあったスマホでした。アプリで学んでみたり、YouTubeでいろんな人の解説を見てみたり。ソフトウェアの力で、学び方そのものはもっと良くできるんじゃないか。ユーザーとして、それを体験できたんです。だから大学院では、「情報学で学びの環境をよくする」という一本の軸で研究を続けてきました。
入社の決め手は「人」でした
キカガクへの入社の経緯は?
キカガクとの出会いは、就活で使っていたスカウトサービスでした。登録していた僕の経歴を見て、キカガクの社員の方から声をかけてもらったのがきっかけです。
最終的にキカガクに決めた理由は、抽象的かもしれませんが「人」でした。組織は、結局そこにいる人で成り立つもの。関わる人たちの熱量や距離感が、自分に合っていると感じたんです。
いちばん覚えているのは、内定者交流会での一場面です。「半年後・一年後・三年後にどうなっていたいか」を発表するワークで、自分なりに組み立てた目標に対して、ある先輩社員からこんな言葉をもらいました。
「もっと早くその先を目指せるよ。この規模の会社なら、熱量と行動が伴えば、狙ったところ以上に届く可能性は十分ある」
スピードについていくのは大変そうだ、という予感はありました。それでも、この20代のエンジン全開で活動できる時期にその全部を投下してコミットできる。そこがいいなと思ったんです。その予感は、入社してすぐ現実になりました。入社3日目に「エキスポ(展示会)があるけど、どう?」と誘われたときは、さすがに驚きました。先輩から背中を押してもらったこともあり「ぜひ参加したいです」と答え、入社1週目には展示会の会場に立っていました。
入社したばかりの新人を、いきなりお客様と直接会う場に連れて行ってくれる——そこで初めて、"任される"ということの手触りに触れた気がします。
データ活用の領域で自走し続ける日々
今の仕事を、社外の人に説明するとしたら?
ひとことで言えば、データを使って、お客様の「現在地」と「次の一手」を示す仕事です。プロダクトに蓄積された学習やアセスメントのデータをもとに、「同じ業界の中で御社はどの位置にいるか」「どの学習が、どの項目の伸びにつながっているか」を分析し、次の打ち手を提案していきます。
このデータ活用の領域は、いまのところ基本的に僕がメインで担当しています。とはいえ一人で完結するわけではなく、アセスメントを作るチームや上長、他部署のメンバーに話を聞きに行っては、少しずつ知見とつながりを広げている段階です。
最近は、セールスメンバーと二人で商談に同席することも増えてきました。プロダクト側の人間として、「こういうデータが取れます」「他社と比較したレポートも出せます」と、自分の言葉でお客様に直接お伝えする。
入社して半年、「誰かのサポート役」ではなく、一つの領域を自分のものとして動けている。半年前の自分には、想像もできなかった立ち位置です。
正直に言うと、不安と戸惑いだらけです
順風満帆にも見えますが、その中でも不安なことはないですか?
不安も多いですがその要因のひとつは、社内で関わる人の数も、関係の深さも、まだまだ浅いこと。もうひとつは、ビジネスの経験が浅いことです。事業をどう前に進めたいか、という感覚がまだ足りず、経験を積んだセールスの方の読みに、自分はまだ及ばないと感じることもあります。
それでも、独りで抱え込まずに済んでいます。入社時にはメンターがついてくれて、何もかもが手探りだった時期に随分助けられました。いまも上長とはオフィスで顔を合わせるたびに声をかけ合い、1on1でつまずいていることをそのまま話せています。
そのうえで、最後に感覚を埋めていくのは自分の仕事です。だからいまは、商談にできるだけ多く同席させてもらって、自分から感覚を磨いています。データを「活用する」と言っても、具体的な課題にちゃんと届かなければ意味がない。そこにコミットするために、優先度を上げて向き合っているところです。
キカガクはAIを使うことに、ためらいがない
日々の実務はAIと二人三脚で進めているとも伺っています。キカガクはAIを積極的に活用している会社ですが、社内での活用実感について伺ってもよろしいでしょうか?
働く側の実感としても、AIはほぼすべての場面に入り込んでいます。コーディングも、資料づくりも、設計をAIと相談しながら固めて、書く作業自体もAIに任せる。ずっと使っている、という感覚です。
線引きははっきりしています。コードを書くこと、レビューすることはAIに。ビジネス的な判断は人間に。「これはキカガクが目指す方向に合っているか」という問いだけは、人が責任を持つ。だからこそ、人はそこに集中できるようになってきています。
面白いのは、社内でAIを使うのが当たり前すぎて、「使っていいのか」という迷いすら生まれない。もちろん気をつけるべきリテラシーはありますが、それをクリアすれば止める理由はない。この"ためらいのなさ"こそ、いちばんネイティブな部分だと思います。
情報のインプットも、Slackで新しいモデルの話が飛び交い、Xでも追いかける。最近は、毎朝7〜8時にAIが動くルーティンを組んで、その日の予定と直近のAIニュースを「朝刊」のようにまとめてもらっています。PCを開いて、まずそれをさっと読む。そんな習慣ができました。
半年後に見たい景色と、就活中の自分へ
半年後、三年後、外崎さんはどんな状態になっていたいですか?
いまは僕が一件ずつ分析してお客様に見せていますが、これをもっと広げていきたいです。半年後には、データ活用がしやすい環境そのものを整えられたら、と思っています。三年後は、正直この半年の変化が大きすぎて想像しきれません。それでも、プラットフォーム部門が単発の商品ではなく、「本当の意味でのプラットフォーム」を届けられる状態を、みんなでつくっていけたらと考えています。
最後に、就活をしていた頃のご自身に、何か伝えたいことはありますか?
会えるなら、こう言うと思います。「入って間違いだった、なんて思う日は来ないよ」と。AIのおかげで、作りたいものを形にするスピードは格段に上がりました。ものづくりの面白い部分が、もっと面白くなっている。そのワクワクだけは、本当に伝えたいです。
おわりに
「裁量を渡せるのか」という問いに、外崎さんは順調な成功談ではなく、いまも手探りを続けている実感を、そのまま語ってくれました。任される喜びと、それに見合うだけの不安。その両方を正直に引き受けている姿こそ、いちばん誠実な答えのように思います。
そんな挑戦を歓迎し、後押しするのがキカガクです。その環境で自分の力を試してみたい、という方は、ぜひ一度お話しさせてください。