※このストーリーは、noteで発信した記事を転載しています。
こんにちは! HR本部 採用チームの小澤です。
今回は経営層のNew Face、2024年12月にCFO(最高財務責任者)に就任したばかりの中澤さんのインタビューをお届けします。
なぜ、リーガル(法務)からファイナンス(財務)にキャリアチェンジをしたのか? 上場企業での仕事や会社立ち上げを経験してきた中澤さんが、なぜkickflowを選んだのか? ―などなど、ここでしか聞けない話が盛りだくさん! ぜひ、最後までご覧いただけると嬉しいです。
自分のやりたいことより、誰かの役に立てることがしたい
小澤:
中澤さんとはCFOに就任する前からお話しさせていただいていたので、すでにいろいろお聞きしている気もするのですが…。せっかくインタビューできるので、ふだん聞けないことも聞いてみたいと思います。
中澤さん(以下、中澤):
いつでも準備万端なので、なんでも聞いてください(笑)。
小澤:
では、お言葉に甘えて(笑)。大学卒業後はずっとリーガルでキャリアを積んでこられたと思うのですが、なぜファイナンスにキャリアチェンジしたんですか?
中澤:
そこでいうと、自分で意図して選んだのではなく、結果的にCFOになっていたという感じです。変遷を時系列でお話すると、新卒で入社した会社で5年、DeNAで8年ほど上場企業で法務を経験したあと、スタートアップ企業を渡り歩いてきました。
スタートアップでの仕事も当初はリーガル専門でした。その中の1つの企業が、入社して3ヶ月で5、6人ほどいたコーポレート部門が私1人になってしまったんですよね。そうなると、リーガルだけ見ているわけにはいかないので、経理も労務も採用もやるようになり、気づいたらコーポレート全般をやっていたというわけです。ちなみにこの会社で、重松さん、小林さんと出会いました。
小澤:
ファイナンスをずっとやりたかったわけではないんですね。
中澤:
そうですね。考えてみると、「こうなりたい」「これがやりたい」というのはほとんどないかもしれないです。一方、人の役に立ちたいという気持ちはめちゃくちゃ強いので、「やってよ」と言われたら「じゃあ、やってみますわ」となっちゃうんですよね。
小澤:
今思ったのですが、中澤さんのように「求められることをやる」って、意外と良いかもしれないですね。自分の「やりたい」軸だけで考えると、視野や行動の幅が狭まっちゃう可能性もあるのかなと。
中澤:
どうなんですかね。小澤さんはけっこうポジティブに捉えてくれてますけど、流れ着いたといったほうが近いかもしれません(笑)。
「やりたい」軸で考えないのは、年齢も大きな要因だったりしますね。ちょっと前に、事業をやれたほうがいいんじゃないかと思ってチャレンジしてみたのですが、まぁ、ポンコツでした。
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たしか、既存事業の中で新しい仕組みを作るというものだったんですが、コンセプトの作り方も知らないし、デザインもわからない。これを0からやるのはさすがに時間を無駄に消費してしまうし、今の自分がやるのはスタートアップには馴染まないなと。そうなるとやはり、自分の強みであるコーポレート領域で戦うのが一番だとは思っています。
人生は壮大な思い出づくり
小澤:
DeNA以降はすべてスタートアップですが、あえて選んでいたのですか?
中澤:
どちらかというと、あえて、ですね。たぶん大企業でも自分の役割は果たせるけど、楽しめるかどうかでいうとスタートアップのほうが楽しめる気がしています。どちらが良いとか悪いとかではなく、自分が役に立ってる実感をより強く持てるんじゃないかなと。
小澤:
影響の大きさみたいなところですか?
中澤:
うーん、それとはちょっと違うかな。私の座右の銘は「人生は壮大な思い出づくり」なんですよね。なので、思い出に残るようなインパクトのある仕事、経験をしたいと思っています。となると、スタートアップならではのハードシングスをたくさん経験して、大人の青春ができる場面が多いほうがいいなと。
自ら困難なほうを選んでいる感はありますが(笑)、いい仲間、いいチームと一緒にミッションとかビジョンを掲げて、一緒に遠くを目指せるってすごくステキだと思うんですよね。もうひとつ付け加えるなら、もともと飽き性な部分があるので、スタートアップのわちゃわちゃ感がおもしろくて好きというのもあります。
小澤:
それはなんとなくわかります。「これがあなたの役割ね」って決められると、途端につまらなくなっちゃう。
中澤:
まさにそんな感じです。あとは、スタートアップ歴が長いので、どんなフェーズでどんなことが起こりやすいのかがある程度わかっているのも、理由になっています。さすがに9年もスタートアップ界隈にいると、何をやるべきか、やらないほうがいいのかという経験値も溜まってきていて、これを活かせるという意味でスタートアップのほうがいいなと思っています。
このプロダクト、この仲間となら、IPOを目指せる
小澤:
kickflowへジョインしてくださったのには、どんな経緯があったのですか?
中澤:
kickflowの前身の頃から重松さん(※代表取締役)とはずっと壁打ちを続けていて、MBOのスキームやSOとはどういう制度なのか、どんな人を採用すべきなのかなど、本当にいろんな話をしてきていました。
その中で、「コーポレートで入ってよ」みたいな話もあったのですが、前職は経営メンバーだったので、さすがに簡単には辞められない。というわけで、しばらくは断っていました。そうこうしている間にお互いのフェーズが変わってきて、前職での役割が変化してダブルワークをするような話になったんです。ちょうどそのとき、重松さんからCFOを探しているという話をもらいました。
とはいえ、二つ返事でOKという訳にはいかないので、まずは一緒に仕事をやってみてお互いに見極めてみましょうとなりました。kickflowに業務委託でジョインしたのが2024年8月頃の話になります。2ヶ月くらいがっつりと事業計画を立てたり、ディスカッションをしてみて、自分でも「役に立てそう」と感じたタイミングで、CFOとしての正式なオファーもいただき、12月に正式入社したというのが経緯になります。
小澤:
お約束の質問ですが、入社の決め手はなんだったんですか?
中澤:
重松さん、小林さん以外のメンバーと話をしてみて、優秀な人ばかりだと感じたのが、一番大きいですね。小澤さんとも、よく話してましたよね。加えて、フルリモートという働き方でここまで事業を伸ばしているのは、純粋にすごいなと思いました。
小澤:
なんか遠回しに褒めていただいている気が…(笑)。ありがとうございます。
今、お聞きした話だと、”人”で選んだということなんですかね?
中澤:
それもありますが、それだけじゃないんですよね。正直なところ、業務委託でジョインする前までは、ワークフローツールというものにそれほど魅力を感じていなかったんです。難易度が高くない割に競合が多いとなると、あまりおいしい領域には見えなかったんですね。
ですが、中に入ってみて、いい意味で驚きました。ARRの成長率、エンプラ向け市場の大きさなどを知って、今のメンバーで伸ばしていけば将来的にIPOができる!と確信を持てたのが、決め手のひとつになっています。
加えて、事業として安心感があるのも魅力的です。1年ごとの契約=1年間分のお金がキャッシュインするので、健全な事業運営ができる。資金が十分にあるというのは、事業運営する上で気持ち的にすごく安心感があります。
小澤:
B to Bなので基本的には積み上がっていくのも、安心感がありますよね。
中澤:
そのとおり。さらに、kickflowはエンプラ(大企業)向けなのがいいんですよね。たとえば、数千人以上の規模の会社でワークフローツールを導入する、入れ替えるとなると一大プロジェクトになってしまうので、一度、導入するとなかなか入れ替えないじゃないですか。つまり、スイッチングコストがものすごく高いので、解約率も低く抑えられるというわけなんですよね。
また、時代の後押しもあります。コロナ禍以降、DXが加速している中で、特に大企業は常に効率化を考えていて、それに伴いツールの入れ替えも検討しています。すでにニーズがあるという状況は、kickflowにとって大きな追い風となることは間違いないと思います。
本気で”みんなが幸せに”なれる組織、事業を創る
小澤:
さきほどは、個人としてはやりたいことがないとおっしゃっていましたが、kickflowという事業、組織として実現したいことはありますか?
中澤:
IPOはもちろん、事業を伸ばすために資金を提供してくださっている投資家の方にきちんとリターンをお返しすることが、CFOの役目だと思っています。
同じくらい重要なのが、みんなで幸せになることなんですね。kickflowは創業メンバーが株式を持っていて、上場した場合、経営陣が大きな利益を得ることになります。ただ、経営陣としてはそれを良しとしていないです。IPOができるくらいの会社になれたのはメンバーのおかげだから、その喜びも、インセンティブも、みんなで一緒に享受して、みんなで一緒にお金持ちになって、みんなで一緒に幸せになりたいんです。これは僕だけじゃなく、経営陣全員が考えています。
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“みんなで幸せになる”を実現するには事業規模も時価総額も一定以上の大きさが必要で、解決しなくてはならない課題もたくさんあるし、道のりも長いです。しかし、まったくの夢物語ではないと思えるくらいには、プロダクトも事業もしっかりしていて、かなり伸びてきている。このプロダクト、メンバーなら蓋然性高くできると確信しています。
小澤:
僕たちメンバーも、中澤さんがジョインしてくださったことで、より一層IPOが現実的になってきたなと感じています。
中澤:
めちゃくちゃ嬉しいこと言ってくれますね、ありがとうございます。
kickflowでIPOを実現するための時間はまだまだあるので、経営陣の責任として、メンバーみんながkickflowに投資してくれた時間が報われるようにしたいなと思ってます。
小澤:
中澤さん、すごくかっこいいです。
中澤:
言うのは簡単なのよ(笑)、実現するのがむずかしい。これに限らず、どんなことも全部、むずかしいんです。簡単なことなんてなくて、誰がやっても、どの道を行っても、どれもむずかしい。
だからこそ、一緒に目指せる仲間がいるってすごく大事だと思ってるんですよね。事業も、市場も、もちろん大事。でも、この仲間となら事業を伸ばせる、市場を取れると思えることのほうが大事だと思うんです。会社って”人”でしかないから、”人”には徹底的にこだわりたいですね。
小澤:
仲間探し、僕もこれまで以上にがんばります! たくさん仲間を集めて会社を大きくして、IPOを実現させる。ワクワクするチャレンジを一緒に楽しんでいきましょう!