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悩めるインターン生が、支援総額2,700万円のヒットプロジェクトを生み出すまで。[先輩インタビュー:筑波大学 江幡秋美さん]

きびだんごインターンシップ、先輩インタビュー第3弾!

クラウドファンディングサイト「Kibidango(きびだんご)」では、英語を使った業務にチャレンジできるインターンシップを随時行っています。日本未上陸のプロダクトを世の中に広めるという目的に向かって、一緒に業務に取り組んでくれる方を募集中です!

あのヒット商品を発掘!その陰にあった地道な努力とは?

今回は、ネットで超話題となった月型ランプ「Levimoon」をいち早く発掘し、Twitterで合計3万いいね以上、支援総額2,700万円の大ヒットプロジェクトを生み出した、筑波大学・江幡秋美さんにインタビュー!(年次は、2019年2月現在。)

江幡秋美さん[筑波大学 人文・文化学群 比較文化学類 4年次3年生]

これまでインタビューに登場してくれた2人(王さん、猪飼さん)に比べて、英語に触れていた期間が短い江幡さん。自身も英語力に自信がなく、焦っていた時期があったようです。では、その焦りをどう克服していったのか?大ヒットプロジェクトを生み出すまでの道のりを聞きました!

▼江幡さんのきびだんごでの主な業務

・日本未上陸のプロダクトやブランドの発掘/クラウドファンディングプロジェクト実施に向けた海外メーカーとの交渉/翻訳/ページ制作/インターン新入生への指導

英語が嫌いで、イヤイヤ英会話教室に通っていた幼少期。

– 江幡さんが「英語」と出会ったのはいつ?

母が子供向け英会話教室の先生をしていたのですが、本当は若い頃にもっと英語を勉強したかったらしく、「自分の子供には絶対英語をやらせたい」と、3歳頃から英会話に通わされていました。中3頃まで週1で通っていましたが、イヤイヤ通っていたのもあって全く話せませんでした(笑)

きっかけは、外務省の「キズナ強化プロジェクト」で初めて訪れたアメリカ。

– 「海外」に目を向けるようになったきっかけは?

東日本大震災をきっかけに外務省が立ち上げた「キズナ強化プロジェクト」のことを知り、応募しました。

※「キズナ強化プロジェクト」:震災後の日本の現状を正しく理解してもらうために、被災した高校生を海外に派遣する取り組み。2012年〜2013年まで、被災地の高校生が日本の風評被害を払拭するために北米やアジアで情報発信を行った。(江幡さんは茨城県出身・在住で東日本大震災の被災者。)

当時吹奏楽部の部長をしており、同時期に大事なイベントがあって応募を悩んだのですが、母が「海外に行ける機会はそうそう無いんだから!」と背中押してくれました。

初めての海外。「自分はなんて狭い世界にいたんだろう」と気づかされた。

「キズナ強化プロジェクト」では、アメリカに2週間滞在。初めての海外でした。当時の私は、「アメリカ人」と聞いて想像するのは青い目でブロンドの白人。でも、実際にアメリカに行くと黒人もアジア人もいる。こんなにも色んな人種・文化の人がいるのに、この国はどうやって成り立っているのだろうとすごく不思議に思いました。それと同時に、「自分はなんて狭い世界にいたんだろう」って思ったんです。「私はこのまま日本にいてはいけないな」と。 その影響もあり、交換留学の制度が充実している筑波大学に入学。「移民」の分野を専攻したのも、当時の経験がきっかけです。

英語が話せない。それが理由で、チアリーディングチームに入れなかった。

3年生の夏から、カナダのプリンス・エドワード島大学に留学しました。大学ではカナダの「マルチカルチャーリズム(多文化主義)」について勉強しました。 授業もディスカッションもすべて英語。最初は「上手く伝わらなかったらどうしよう」と積極的に話せない状況が続きました。また、大学のチアリーディングチームに入りたかったのですが、「英語が話せないから」という理由で入部を断念。とても悔しい思いをしました。

– それでも挫けず頑張れたのはなぜ?

現地で友達になったカナダ人の友達が、「しゃべらなかったら失敗もないし、成長も無いよ。」と励ましてくれました。また、筑波大ではチアリーディングで練習リーダーを務めていたのですが、留学をきっかけに辞めていました。「すごく大事にしていたチアリーディングを辞めてまで行ったんだから、頑張るしかない」と思っていましたね。

「得意な英語で、日本人の選択肢を増やす事ができる。」

[写真:江幡さんの隣に座っているのが、面接を担当した安形(あがた)]

– きびだんごの募集はどうやって見つけましたか?

帰国後「就活に向けてもっとスキルアップしたい」と思い、インターン先を探していました。きびだんごの募集は、Wantedlyで「英語」のキーワード検索で見つけました。面接では海外の製品をいくつか見せてもらったのですが、正直自分がやりたいこととあまり関係無い分野だったので、どうしようかなと思いました(笑)

でも、面接をしてくださった安形(あがた)さんが、「江幡さんは何をやりたいの?」と聞いてくださったんです。 そこで、カナダでチアリーディングチームに入れなかった経験などから、自分が「マイノリティ」の立場で考えたこと、そしてそういう人を支援していきたいと考えていることをお話しました。

それを受けて安形さんが、「日本人は英語ができない人が多く、世界的に見るとマイノリティ。普通の人が普通に暮らしていると、海外の良い製品を知る機会も無い。例えインターン生であっても、得意な英語を使うことで日本人の選択肢を増やすことができるんだよ。」と話してくださって、「狭い選択肢の中から選ぶのは嫌だ」という自分のポリシーと重なって、思いに共感することができたんです。

言いたいことを英語で言えない。自分にはこの仕事は務まらないと思った。

– 入社後、なかなか交渉がうまくいかず苦労していましたね。

周りのメンバーに比べると留学期間も1年と短く、自分の英語は小学生レベルだと感じていました。この英語力で、海外のメーカーに信頼されるわけがないと思ってしまったんです。また、経営やマーケティングを専攻していたわけではないので、「wholesale(卸値)」や「MOQ(最低ロット)」など専門用語も全く分かりませんでした。

「情熱」や「心意気」があれば想いは伝わる。本当にやりたいなら頑張れ。

安形さんには、中間面談で「他のメンバーは言いたい事を英語で言える。私はフィールドも違うので、営業や交渉以外に、他にできることをやらせてもらえませんか。」と相談しました。

そのとき、 「案件を獲得できなくても、自分にとって良い経験になるのであればやってみればいい。もちろん他の仕事もあるけれど、英語を本当にやりたいと思っているのであれば頑張ってみた方がいい。英語が上手いからと言って、必ずしも案件を獲得できるわけじゃない。情熱や心意気があればきっと相手に想いは伝わると思うよ。」 と、背中を押してくださいました。

丁度その頃、インターン開始から2ヶ月経ち、Skypeも1人で進行できるように。最初は手に汗もかき、本当に緊張しました。でも、やってみたら意外に出来たんです。「やれる!」と思いました。相手も母国語が英語ではない人もいたりと、コミュニケーションがとりやすいケースもありました。不安だった専門用語を使っての交渉や事業の説明も、経験していくうちにできるようになりました。

こんなにも責任ある仕事を任せてくれるインターンシップは他に無い!

– インターンシップとは言え、最前線に立ってみてどうでしたか?

他の企業のインターンシップにも参加していますが、なかなか責任ある仕事までは任せてもらえません。きびだんごはインターン生の適性を見て業務を任せてくれるので本当にやりがいがありました。

また、利害関係が発生するビジネスにおいて、英語を使ってプロジェクトを進められたことは、とても良い経験になりました。また、海外のメーカーの皆さんも私に任せてくれましたし、日本語と同じように信頼関係を構築することもでき、「信頼を持ってもらうための英語」がどんなものか、身を以て実感することができました。

友人の知らせでTwitterでの拡散を知り、感動で涙。

– 「Levimoon」のメーカーとの出会いは?

「Levimoon」は、実は他で交渉していたメーカーの方が紹介してくれたんです。そういうレアなケースで大ヒットを生み出すことができました。正直、「Levimoon」の担当者からは毎日のように「どうなってる?」とSkypeがきていたので、大変ではありました(笑)

– プロジェクト開始後、Twitterでの拡散がすごかったですね!

友人からの連絡で「Levimoon」が拡散されていることを知ったのですが、そのとき既に1万いいねを超えていました。自分が発掘したものが、こんなにもたくさんの人の目に触れたんだ!と、感動して家で泣きました。実際に1,000人以上の人が支援をしてくれて、本当に嬉しいです。他に担当したプロダクトも雑誌に掲載されたのですが、そのときも「うわ〜!」って感動しましたね。それと同時に、安形さんに面接で言われた「日本人の選択肢を作る」ということを実行できたと感じました。

きびだんごでの経験から、ベンチャー企業も視野に入れるように。

[写真:2018年度きびだんごインターンシップMVPを受賞!]

最初は大手企業のインターンシップに参加しようと考えていました。でも、きびだんごのインターンでベンチャー企業に持っていたイメージも変わり、今はベンチャーも視野に入れて就活しています。自分が負える責任の大きさや、自分が手掛けたことが世に出ることのやりがいなど、ベンチャーにしかできないこともたくさんあります。

「自分の夢は、きっとどの会社でも叶えられる。」そんな風に考えられるようになりました。

私が叶えたいのは「『普通』をなくしたい」ということ。「普通」という概念があるから、マジョリティとマイノリティがある。そういうラベルを貼って人を見る世界を変えていきたいと思っています。 インターンの経験や就活を通して、どの会社でもきっとそういうことはできると思うようになりました。夢やゴールがぶれないように、頑張っていきたいです。

クラウドファンディングサイト「Kibidango(きびだんご)」

きびだんごでは、江幡さんのように一緒に働いてくれる仲間を随時募集しています!インターン生だけでなく、様々な働き方にも相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせください。

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