こんにちは。カラクリ People & Culture Team です。
みなさんは「インターン」という制度について、どんなイメージがありますか? 学生であれば 1DAY インターンといった会社説明会の延長や、選考の一環として想像することもあれば、数ヶ月にわたり業務の一部を経験する機会...のようなイメージでしょうか?(最近では厚生労働省により明確に定義されることになりましたね) 社会人の方であれば「そもそも社会人のインターンって何?」といった反応も多いのではないでしょうか?
カラクリでは、社会人・学生関係なく、限られた時間で一部業務を担っていただくことで、自身の能力開発機会を提供する ”長期インターン” を創業初期より導入しています。もちろん顧客とサービスが存在し、その範囲で業務を担っていただくので、選考基準は厳正であり、報酬についても入社後のパフォーマンスを査定し、半期に 1 回の評価会議時に昇給も議論されます。また、業務についても事業のフェーズと本人のスキルセットや向上意欲を考慮し、より難易度の高いものにチャレンジできる環境となっています。
これまでカラクリ社員のインタビュー記事を多数掲載してきましたが、カラクリにはこれまでも、そして現在も、多くの優秀な “インターンメンバー” が在籍しています。今回は、彼ら・彼女らにスポットを当てていきたいと思います。
Vol.2 は、CXDチームでインターンをしてくれた大槻さん(2021年4月〜2025年3月)と望月さん(2023年10月〜2025年3月)の2名へのインタビューです。
ーまずは自己紹介とカラクリに入るまでの経緯を教えてください。
大槻:大学院でAIの研究をしています。テーマは「点群」という、カメラと物体の距離を測る3Dデータを活用して、プライバシーを守りながら室内の状況を把握できる防犯技術をつくることです。もともとホームセキュリティの分野に興味があって、「研究で得た知識を社会にどう活かせるか」を考えながら学びを深めています。
カラクリのインターンに参加することになったきっかけは当時、学部3年生のときにカフェでアルバイトをしていたのですが、「自分にはあまり向いていないな...」と思うようになっていたところに、サークルの先輩からカラクリのカスタマーサクセスインターンを紹介されました。
最初は「カスタマーサクセスって何?」というレベルだったのですが、先輩から「インターンでも実践的な仕事を任される」と聞いて驚いたのを覚えています。同時に、そういう環境なら「アルバイトでは得られない経験ができるかもしれない」と感じ、せっかくやるなら、自分を試せる場所に飛び込んでみようと思いました。
望月:私はスポーツ健康学部の4年生で、スポーツビジネスコースに所属しています。小学生のときからずっとバスケットボールを続けていて、スポーツは自分の生活の一部のような存在です。大学では、「スポーツをどうビジネスとして成立させるのか」「どうすればスポーツ観戦をもっと広められるのか」といった裏側の仕組みなどについても学んでいます。
ただ、そうやって学びを深める中で、「本当にこのまま座学だけで社会に出ていいのかな」と不安に感じることも増えてきました。
特に当時アルバイトをしていた飲食店で、仲が良かった先輩や同期がどんどん辞めていってしまい、「このままバイトだけ続けていて大丈夫かな」と悩んでいた時期でもあったんです。
そんなときにカラクリの人事の方から声をかけていただきました。IT業界もチャットボットも全く知らない世界だったので、最初は「私にできるのかな」という不安もありました。でも同時に「知らないからこそ挑戦してみたい」という気持ちも強くなって。「せっかくなら、今までやったことがないことにチャレンジしてみよう」と思って、参加を決めました。
ー参加時に期待していたことはありましたか?
大槻:最初は「カスタマーサクセス」という職種すらよくわかっていなかったんですが、それでも「ここでなら、アルバイトではできないような経験ができるんじゃないか」という期待はありました。どうせやるなら「ただ言われたことをやるだけ」じゃなく、自分で考えて動くような経験をしたいと思っていました。
それに、ちょうど就職活動も見えてくるタイミングだったので、「社会人として働くってどういうことなんだろう?」ということも知りたい気持ちがありましたね。自分の研究とは全く違う分野にあえて飛び込むことで、これまで知らなかった自分の一面に気づけるんじゃないか、という期待もあったと思います。
望月:私も「チャットボットってなんだろう?」くらいのスタートだったので(笑)、最初は未知の世界への不安とワクワクが半々でした。でも、今思えば「どうせ働くなら、誰かにちゃんと頼られる仕事をやってみたい」という気持ちは強かったです。アルバイトでも与えられた仕事をこなすことはできるけど、「これはあなたにお願いしたい」と言われるような、自分が役割を持っている仕事を経験してみたかったんです。
それに、社会人になる前に「ちゃんと責任のある仕事ができるのか、自分を試したい」という思いもありました。カラクリのインターンは、そういう挑戦ができる場所だと聞いて、「だったら思い切ってやってみよう」と思いました。あとは、知らない世界だからこそ「新しい自分が見つかるかもしれない」という期待もありましたね。
ー実際にどんな業務を担当してきましたか?
大槻:カスタマーサクセスやオンボーディングのサポートが中心です。
たとえば、お客様がエンドユーザー向けに用意しているFAQを見直したり、場合によっては一から作り直すといった支援を行っています。
ただ、お客様の業界や提供しているサービスによってFAQの内容も大きく異なるので、最初に「その企業がどんなサービスを提供しているのか」をしっかり調べるところから始めるのも重要な業務の一つです。
印象に残っている業務としては、あるお客様のFAQを外国語に対応させるための移行作業があります。最初に聞いたときは「単にFAQを登録する作業なのかな」と思ったのですが、実際にはそんな単純なものではありませんでした。もとの日本語FAQと外国語訳された内容がちゃんと合っているか、QとAが正しいペアになっているかを一つひとつ丁寧に確認する必要があって。しかも私はその言語を理解しているわけではないので、翻訳ツールを使いながら「この質問とこの答えの組み合わせで本当にいいのか?」と自分なりに慎重に確かめる日々でした。
FAQの件数も多かったので、集中力と根気がすごく求められる作業でしたね。途中で「まだまだ終わらない…」と心が折れそうになったこともありましたが、「このFAQが正しく登録されていないと、実際に使う人が困る」という思いがあったので、妥協せずに取り組みました。
終わったときには大きな達成感がありましたし、「こうした目に見えない仕事も、確かに誰かの役に立っているんだ」という実感も得られた貴重な経験になりました。
望月:私もオンボーディング支援を担当しています。
特に金融業界のお客様が多くて、FAQの再構成や新規提案をすることが主な業務です。
ただ、最初はとにかく専門用語が難しくて。業界独特の言葉やサービスが多いので、FAQを読んでも「これがどういう意味なのか」が分からなくて、最初はかなり戸惑いました。
でも業務を進めるうちに、「このFAQはどんな人が、どんな場面で読むんだろう?」と考えるようになっていきました。
ただ正しい情報を書くだけじゃなくて、実際に困っている人が読んで理解できるかという視点が大切なんだと気づきました。
そう思えるようになってからは、単に文章を修正するだけじゃなく、「この言葉はもっとやさしい表現にしたほうがいいかもしれない」「そもそもこの質問はこう表現したほうが分かりやすいかも」と、少しずつ工夫できるようになってきたと思います。
また、FAQを提案して終わりではなくて、実際にユーザーがそのFAQを使った結果や反応を社内のデータで振り返る機会もありました。自分が関わったFAQがちゃんと使われているのを見たときは嬉しいですし、逆に「もっとこうすればよかったな」と思うことも。そういう経験を積み重ねる中で、「よりよいものを作ろう」という意識も強くなっていきました。
ー業務の中で「これは大変だった」と感じたことはありますか?
大槻:最初の頃に担当した、会話カードの評価分析業務が特に印象に残っています。
3件分の会話カードを評価して「どこが良くて、どこが課題なのか」を分析する仕事だったのですが...当時はその作業に丸一日かけてしまったのに、結局何も具体的に分析しきれずに終わってしまったんです。どう評価したらいいか分からず、手が止まってしまう時間も多くて、「これだけ時間をかけたのに成果が出せなかった…」と悔しい思いをしました。
振り返ると、「間違ったことをしたらいけない」「ちゃんとやらなきゃ」という気持ちが強くなりすぎて、考えすぎてしまっていたのだと思います。でも、そういう経験を通して、「まずはやってみて、後から直していけばいい」という考え方が少しずつ身についてきたと感じています。最初から完璧を目指すより、まず取り組んでみることで見えるものがあるんだなと実感できた経験でした。
望月:私は、FAQの文章を直そうとする前に、まずその内容や意味を理解すること自体が大変でした。特に金融業界のお客様のFAQは専門的な言葉が多くて、「この質問は何を聞かれているのか」「この答えはどういうことを伝えたいのか」が一読しただけではわからなくて。
さらに、カラクリのプロダクトの仕組み自体も、最初はなかなか理解できず...。FAQがどう表示されるのか、どのようにユーザーの画面に出てくるのかといったイメージがつかめないと、どんな言葉で書けば伝わるのかも判断できなくて、最初はすごく戸惑いました。
だからこそ、わからないところはひたすらマニュアルを読み返したり、実際にカラクリのツールを触ってみたりして、自分なりに理解を深めようと努力していました。少しずつですが、「こういう仕組みだから、こういう言い回しが良いんだな」と見えてくることも増えてきて、今は業務に取り組む姿勢も以前より変わってきたと感じています。
また、自分が提案したFAQについて社員の方からフィードバックをいただくことで、「こういう表現だとユーザーに伝わりにくいんだ」とか「こう言い換えたほうがいいんだ」という気づきもたくさんあります。毎回のフィードバックを受けて、「なるほど」と思うことが多く、それが次の業務に活きることも増えてきました。まだまだ学ぶことばかりですが、そうした積み重ねが自分の成長につながっていると感じています。
ーそうした中で、自分が成長したと感じた瞬間はありますか?
大槻:やっぱり、自分が分析した内容や考えた提案が、お客様に「いいですね」と評価されたときは大きな自信につながりました。特に印象に残っているのは、あるお客様の対応で、自分が提示した意見が社内会議でも取り上げられて、結果的に採用していただけたと聞いたときです。それまでは、「これで合っているのかな」と不安な気持ちで提出することが多かったのですが、「ちゃんと自分の考えが役に立った」と思えた瞬間でした。
もちろん、それに至るまでにはたくさんの迷いや試行錯誤があって。最初からうまくいったわけではありませんが、あの経験があったからこそ、「自分がやっていることはちゃんと意味があるんだ」と実感できたと思います。そこからは、少しずつ「どうすればもっと良い提案ができるか」を考えながら取り組めるようになりました。
また、以前は「どうしよう」と悩んで動けなくなることも多かったんですが、「まずやってみる」「考えすぎずに一度形にしてから考える」という意識が少しずつできてきたのも、自分の中では大きな成長かなと思っています。
望月:私は、自分が提案したFAQについて、「ありがとうございます!助かりました」と社員の方に言っていただけたときに、やりがいと成長を感じました。
最初は「本当にこれでいいのかな」と不安を感じながら提出することも多かったんですけど、そうやって反応をいただけることで、「少しは期待に応えられるようになってきたのかな」と思えたんです。
また、自分なりにFAQの表現や内容を工夫していく中で、「この方がわかりやすいかも」「こう言い換えたらどうかな」と自然と考えられるようになってきたのも、自分の中では成長した部分かなと思います。以前は、「とにかく正しく直さなきゃ」という気持ちが先行していたのですが、今は「ユーザーがどう感じるか」という視点も持てるようになってきて。それによって、ただ文章を直すだけじゃなく、ユーザー目線を意識した改善ができるようになってきたと感じます。
もちろん、まだまだ自分の中で「完璧にできた」と思えることは少ないですが、少しずつできることが増えてきている実感はあるので、今後も続けていきたいです。
ー今後のキャリアについて、未来のインターン生へのメッセージをお願いします。
大槻:私は、この春からカスタマーサクセスとして社会人になります。カラクリでインターンを始めた当初は、そもそも「カスタマーサクセスって何?」というところからのスタートだったので、自分でも驚いています。まさか自分がその道に進むことになるとは、正直、想像もしていませんでした。でも、カラクリで実際にお客様対応に関わる中で、「ただ言われたことをやるだけじゃなくて、お客様の課題に対して一緒に考え、より良い提案をしていく」という仕事に強く魅力を感じるようになって。
今振り返ると、カラクリとの出会いがなければ、この道を選ぶこともなかったと思います。それくらい、自分の人生に大きな影響を与えてくれた場所です。社会人としてスタートしてからも、カラクリで学んだ「相手の立場で考えること」や「一歩踏み込んで提案する姿勢」は、大切にしていきたいと思っています。
これからインターンを考えている人には、ぜひ「迷ったらまず一歩踏み出してみる」と伝えたいです。私も最初は「できるかな」と不安でしたが、やってみて見える世界が確実にありますし、自分自身の価値観や進む道も大きく広がると思います。カラクリのインターンは、自分を成長させるきっかけとして、本当に素晴らしい経験になると思います。
望月:私はこの春からコンサルタントとして社会人になります。実は、カラクリでインターンを始めるまでは、「コンサルタントってどんな仕事をするんだろう」と具体的なイメージも持てていなかったのですが、インターンを通して「相手の課題に向き合って、一緒に考えていく」という仕事の面白さや、やりがいを感じるようになりました。
カラクリの仕事もまさに「どうしたらもっとよくなるか」を一緒に考えることが多くて、その経験が将来のキャリアにもつながっていると感じています。
最初は、業界の知識もなく「本当に自分にできるんだろうか」と不安が大きかったのですが、カラクリのインターンでは、そうした不安を受け止めてもらいながら、一つひとつ着実に仕事を任せてもらえる環境がありました。だからこそ、自分も少しずつ「期待に応えたい」と思いながら成長できたのだと思います。
これからインターンに挑戦する人には、「知らないからこそ挑戦する価値がある」と伝えたいです。私も最初は知らないことだらけでしたが、だからこそ学べることも多くありましたし、自分が成長するチャンスだと思います。カラクリのインターンは、そうやって安心してチャレンジできる場所なので、もし迷っている人がいたらぜひ一歩踏み出してみてほしいです。
ーお二人ともありがとうございました。
いかがでしたでしょうか?カラクリのインターンで、実際の業務を通じて大きく成長した大槻さんと望月さん。カラクリのインターンでは、学生・社会人を問わず実務の最前線でチャレンジすることができます。
これまでの経験を活かしながらも、実践の中で新しい世界を見たい社会人の方も。
成長意欲を持って、優秀なメンバーとともに本気で挑戦したい学生の方も。
カラクリのインターンなら、それが叶います。ぜひ、お気軽にご応募ください。