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カオナビの働き方――「逆算の論理」の徹底が、充実した働き方を実現させる

株式会社カオナビは、人材マネジメントツール「カオナビ」を提供する企業として、長時間労働に頼らず、生産性の高い働き方を日々実践しています。社員たちは、どんなことに気を配って業務に従事しているのか――? 今回は実際に当社で働く社員の声と、私たちの考える「これからの働き方」についてお伝えします。

創業当初にありがちな長時間労働から、一気に「時間内労働」の実践へ

株式会社カオナビが誕生したのは2008年のことです。おそらく多くのベンチャー企業の創業メンバーたちがそうであるように、会社設立直後やサービスをローンチしたばかりの頃、当社代表の柳橋らは、寝食を忘れて仕事に打ち込んでいました。

しかし、やがて事業が安定して利益を確保できるようになり、4人だったメンバーが2桁に増えた2014年頃のこと。柳橋はふと、「年代も立場も違う社員たちに、創業メンバーと同じような働き方を強いて良いものだろうか?」と考えるようになります。

人を雇うということは、社会的責任や労務上の責任も負うことです。社員たちが生活に困らないようにするだけでなく、充実した働き方が叶えられるよう、会社として努力する必要がある――そこで柳橋は、「定時退勤」を掲げることにしました。

創業メンバーの中に、「そんなことをしたら企業の成長が止まってしまうのではないか?」という不安が、全くなかったと言えばウソになります。

しかしそれでは、いつまでたっても環境は変わりません。そこでまずは“全員が定時に帰る”というゴールを決めることからはじめました。定時退勤を前提に、逆算して自分たちの業務を組み立ていけば、必ずできるようになるはずだと考えたのです。

ただし、残業を制度として「禁止」したわけではありません。人は誰しも裁量権を持っているのだから、それを制度で縛るのは機械をオン・オフするかのような行為だ――それが柳橋の考えだったからです。

現在カオナビの社員たちは、日々、定められた時間で退勤できるような働き方を実践しています。彼らの毎日はどのようなものでしょうか? 今回はふたりの社員をご紹介いたします。

「仕事中はロジカルにフル回転」――時間を活用し、スキルアップを図る営業

矢野雅大は、新規顧客との商談を担当する営業グループマネージャー。前職では平日だけでなく、週末も含め毎週3〜4回の出張があり、休みのない忙しい毎日を送っていました。

矢野 「将来ずっとこの仕事を続けていけるだろうか。時間あたりの生産性があまりにも低すぎないだろうか。そもそも自分じゃなくても務まる仕事なんじゃないだろうか……当時はそんな考えでいっぱいになっていましたね」

そして2016年に、もともと商材として『カオナビ』に魅力を感じていた当社へと転職したのです。

転職後に矢野が驚いたのは、全社員に「時間内に帰る」という意識があったこと。前職では、遅くまで会社に残って仕事するのが当たり前でした。以前は時間の使い方に頓着しなかった矢野も、今では日々の業務でのロジカルシンキングが欠かせなくなっています。

矢野 「体力的には楽になりましたが、生産性を上げるために、とにかく頭を使うんですよ。仕事時間内はフル回転です。当然のことながら、ただ早く帰れるわけではないですからね」

しかし営業という仕事柄、お客様から定時以降の時間帯での打ち合わせなどを希望されることもあります。矢野はどのように対応しているのでしょうか。

矢野 「基本的にはお客様にご理解いただいた上で、時間内で調整していただくようにしていますね。それは私以外のメンバーも同じです。お互いが対等であってこそ、よいお付き合いができるはず。サポートと営業の分業ができている当社だからこそ、できることだとは思いますが……」

このような働き方を徹底している経営陣の考えに賛同し、会社を盛り上げたいと考えている矢野。現在、自らのスキルアップのために、毎週ビジネススクールに通っています。それはいつ帰れるか時間の読めなかった頃と異なり、自分で作業を組み立て時間をコントロールすることで、定時退勤できるようになったからこそ生まれた時間でした。

矢野「スピーディに物事を判断していくことは、高い生産性につながります。そのためには思考をロジカルにしていかなくちゃいけない。経営陣の話についていくためにも、もっともっとそこを強化していきたいんです」

「質問も徹底してロジカルに」――家族との幸せな時間を確保したエンジニア

カオナビには、サービスを支える多くのエンジニアが在籍しています。第二開発グループに所属する福山拓也もその一人。2015年、当社に転職してきました。

エンジニアとしての職歴が長い福山は、前職のソーシャルゲーム企業ではチームリーダーを務めていました。しかし仕事が忙しく、休日でもリモートで対応を行わなければならないことがあり、家にいても、家族と外出していても、「拘束されている」という感覚がありました。

さらに彼は子どもが生まれて間もなく、家族と過ごす時間を大切にしたいと考えていたのです。それが、転職のきっかけになりました。

カオナビに入社した当初、福山は社員たちそれぞれが工夫し、集中して仕事をしていることに新鮮さを感じていました。

福山 「カオナビに来て心がけるようになったのは、生産性を高められるよう、時間を無駄なく使うための思考訓練を行うこと。自分の時間はもちろん、相手の時間も大切にしています。

とにかく、伝えることの要点は徹底的に整理しますね。ロジカルに話さないと後回しにされることもありますし(笑) YesかNoかで答えられるくらいまで落とし込んでから、質問する。おかげで話がスムーズに進み、お互い時間のロスをしないで済んでいます」

日中は徹底してハードな仕事をこなしている福山ですが、定時で帰宅することで、家族と過ごす何気ない時間を持つことができています。

福山 「前は母親にべったりだった子どもが、今ではぼくの帰りを“かくれんぼ”しながら待っているんですよ。最初は顔だけ隠していたのが、最近は上手に隠れることができるようになったりして……。本当に、なんてことないんですけど、幸せだなぁって思うんです」

論理的思考の徹底と最適な人材配置で、新しい働き方を叶えていく

日本の労働者人口は今後も減少を続け、一人ひとりの価値がますます高まっていきます。労働時間で仕事を評価していた時代と異なり、生産性にさらに重きが置かれるようになってきているのです。

しかしまだまだ、「長時間労働が当たり前」と考える経営者や起業家たちは少なくありません。これを「前時代的でナンセンス」と考える柳橋がヒントを見出しているのは、北欧企業のビジネスモデルや価値観、働き方など。もともと人口が少なかった北欧では、労働時間より知的生産を重視する傾向があるためです。

なかでも私たちが重要視しているのは、「逆算の論理」。つまり、決められた時間に退勤できるよう、逆算して優先順位と順序を考え仕事を組み立てていく――こうした働き方を全社員が実現していくためには、論理的思考(ロジカルシンキング)の訓練が必要となります。

また、一人ひとりの人材の得意分野を見極めて最適な場所に配置することも、生産性を高めるひとつの要素。私たちは、自分たちの働き方を変えていくだけではなく、提供する人材マネジメントツール『カオナビ』によって、多くのお客様をサポートしていきたいと考えているのです。

自分に適した場所で、限られた時間内に生産性を最大化するよう仕事に取り組む――私たちカオナビはこれからも、次の時代に必要とされる「働き方」に、率先して取り組んでいきます。


Text by PR Table

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