朝は子どもの送り出し、昼は資料作りや会議、夜はお迎えから寝かしつけまでー 。
当社には、忙しい毎日の中でも、家族との時間を大切にしながら働くメンバーもいます。
この記事では、フルフレックスかつ在宅勤務前提という環境を生かして、育児とキャリアを両立させている3人のマネージャーのリアルな声をお届けします。
目次
参加者
自己紹介
平均的な一日の流れ
育児と仕事、両立のポイント
あったら嬉しい会社の制度は?
今後のビジョン
参加者
渡木 智士さん プロダクトデザイン部部長
西尾 恵美さん 財務経理グループマネージャー
野家 慶子さん 人事・採用・広報グループマネージャー
自己紹介
司会:はじめに皆さんの担当業務について教えていただきたいと思います。それでは渡木さんからお願いします。
渡木:アライアンスとプロジェクトの責任者です。営業とプロダクトの機能の拡充を主に管掌しています。
司会:ありがとうございます。続いて西尾さんお願いします。
西尾:はい、私は財務経理グループのグループマネージャーをしております。領域的には、財務会計と管理会計がありまして、財務会計に関しては、現在、絶賛年次決算中です。管理会計は今構築を始めているところなんですけど、主に内部向けに数字を分析したり、打ち手をみんなで考えられるような体制づくりをしております。
司会:ありがとうございます。 では野家さんお願いします。
野家:はい、肩書は人事・採用・広報グループマネージャーなのですが、一言で言うと人事に関して裏表両面で広く担当しています。業務内容でいうと、人事制度や評価の他、各々のタイミングで来る人事的な課題にその都度対応していくところと、採用の両面ですね。そのほか管理業務的なところで、広報にも携わっています。
司会:ありがとうございます。今回、子育てにフォーカスした企画ということですので、まずは基礎情報として、何歳のお子さんがいらっしゃるのかということと、ご家庭での役割分担について教えていただきたいと思うんですが、ここは西尾さんからお願いできますか?
西尾:はい。私は今1歳5か月の子が一人います。私が里帰り出産をして東京に戻ってきた時点で、一人で子育てするのが不安だったこともあり、保育園に応募したところ、希望が通り、生後5か月ぐらいから通い始めていて、今はちょうど1年ぐらい保育園に通っています。そのため、朝と夜と休日は育児が中心になるんですけど、日中は保育園に頼っているような状況です。まわりに実家や親戚など頼れる人がいないので、子育ての体制は、保育園と夫と私っていう感じなんですけど、家事や育児も夫となるべく半分になるようにお互いに日々交渉しながらやっています。
司会:ありがとうございます。西尾さんは本当に職場復帰が早かったと伺っていますが、保育園入園との兼ね合いだったのですね。
西尾:はい、決して真似してほしくはないですが、復帰は早かったです。やはり保育園に申し込む時に何か理由が必要で、仕事に復帰するっていう条件で申し込んだので、保育園が決まったからには仕事を始めないといけないっていう状態でした。
司会:ありがとうございます。では渡木さんお願いします。
渡木:うちは今7歳で、小学校2年生です。我が家も西尾さんと同じで、私は大阪、妻が新潟出身で近くに頼れる人がいませんので、家事も育児も私と妻で分担しています。割合としては、育児はほとんどが私で、家事はほとんどが妻って感じです。妻は出社前提の働き方をしているので、朝、家を出る前に夜ご飯を作ってから出かけ、夜、帰宅後には洗濯等の家事をやってくれています。
司会:お子さんが小さい時からそういう感じの役割分担だったんですか?
渡木:当初は私も出社前提の会社に勤めていたので育児にはほとんど関わっていませんでした。うちの子は2歳くらいまでは19時から20時半ぐらいまで保育園で過ごしていたんですが、3歳くらいになって自我が芽生え出した時に「(他の子と同じように)僕も早く帰りたい」「寂しい」って言うようになって、それがたまたま私が在宅勤務ができる職場に転職したタイミングだったので、「それならもう仕事しながら面倒見るか!」っていうことになって、積極的に育児に取り組むようになりました。
司会:家にお子さんがいても仕事のペースは変わらないですか?
渡木:日中の子どもとの時間を確保するために、朝早く起きて仕事するようにしています。なるべく子どもに寂しい思いをさせずにいかに仕事を進められるかっていうのを意識しており、そのために必要なのは、いつでもどこでも柔軟に働ける環境が整っていることです。ワークライフバランスは働く時間を短くすることではなく、家事・育児のライフの時間との両立ですので、要は「子どもが寝ている間に仕事すりゃいいんじゃないの?」っていうことですね。
司会:なるほど。確かに渡木さんのタイムスタンプは朝早いですよね。そういう背景だったのですね。では続いて、野家さん、お願いできますか?
野家:うちは1歳8か月の子どもがおります。西尾さん同様、保育園におんぶに抱っこの状態です。家庭内での役割についても西尾さんと同じで、育児と家事を夫と半々になるよう分担しています。例えば、朝は夫が保育園に子どもを送り、私が迎えにいくというのが基本で、それが週に1度くらい逆になったりしています。私の場合、朝は夫が子どもと出かけた直後に仕事を開始して、夕方、保育園に迎えに行く前に退勤処理をするのが基本サイクルです。ただ仕事が溜まっているときには、お迎え後の一通りの育児をして、寝かしつけを終えた後に仕事に戻ることもあります。
司会:ご夫婦共に在宅勤務が可能な働き方をされているのでしょうか?
野家:うちは少し前に夫が転職をして、今は週2ぐらいの出社になっています。そこから夫とバランスがとれるようになってきたという感じですね。余談ですが、夫の在宅勤務が増えたこともあり、最近、以前から憧れていた自然豊かなエリアに引っ越しもしました。
司会:それは羨ましい限りですね。住む場所を選べるのも在宅勤務の醍醐味の一つですよね。
平均的な一日の流れ
司会:それでは次の質問に移ります。先ほど、渡木さんからは育児のために朝早くから仕事をしているというお話がありましたが、皆さんの平均的な1日のスケジュールを教えていただけますでしょうか。渡木さんからお願いできますか?
渡木:私は毎日朝5時半から仕事を始めています。7時になったら子どもを起こすのですが、7時半ぐらいまでは子どもの世話をしながら仕事をします。 7時半に一度退勤処理をして、子どもを学校に送り出したら、8時半に仕事に戻ります。子どもは学童保育に預けており、何もない時は16時ごろ、習い事がある時は18時半ぐらいに帰ってくるのですが、私はだいたい19時くらいまで仕事をしています。ただ、子どもが帰ってきてからは宿題などをやらせながら仕事をするので、生産性は若干落ちます。19時半くらいに、朝のうちに妻が用意してくれた夕ご飯を食べて、お風呂に一緒に入って、少し遊んだりしてから寝るので、寝るのは22時半から23時です。本当はもう少し早く寝かせないといけないんですけどね。基本的に子どもが家にいる時間はできるだけ一緒にいるようにしています。子どもと23時に寝て、朝5時半に起きるというサイクルを続けていますが、体調も良いような気がします。
司会:ありがとうございます。では西尾さん、お願いできますか。
西尾:はい。私はその日の予定に合わせて調整することが多いのですが、基本的には17時に保育園にお迎えに行くので、そこまでに8時間働きたいと思っています。朝は7時くらいに起きて、8時をめどに仕事を開始して、17時になったら一旦保育園のお迎えに行きます。育児については午前中は夫で、午後が私といった分担になっているので、日によっては、朝、子どもの顔を見ないうちに夫が保育園に送ってくれていることもあります。夕方お迎えに行った後は、買い物をしながら帰ってきて、家に着いたらご飯の準備をします。18時とか19時ぐらいになるので、その段階で夫が帰ってきたら、夫が子どもをお風呂に入れてくれます。夕食後の寝かしつけも夫がやってくれているので、私は後片付けやその他の家事をやっています。渡木さんと同じで、うちも本当は早く寝かせた方が良いんですけど、やっぱり早くても21時、遅い時には22時くらいになってしまっていますね。私自身も本当は23時には寝たいと思っているんですけど、いろいろやっていると日付が変わってしまうことも多いです。
司会:ありがとうございます。ちなみに西尾さんもご夫婦共に在宅勤務ができる環境なのでしょうか?
西尾:夫は結構自由な働き方ではあるものの、基本的には出社していて、週1回程度、自分の裁量で在宅勤務ができるといった感じです。
司会:だからこそ、午前と午後で分担されているわけですね。
西尾:はい、甘えています(笑)
司会:最後、野家さんお願いします。
野家:私は、娘と一緒に大体朝7時前後に起きて、娘の朝の支度は夫が頑張ってくれるので、それ以外の家事や、夫の手が回らない時の娘の対応をしています。その後、夫が8時過ぎぐらいに娘を送りに出て行くので、それを見送った後、朝ごはんを食べて、8時半前後に仕事を開始しています。保育園には18時を目安に迎えにいくので17時半過ぎに仕事を終えてお迎えに行き、ご飯を食べさせて、お風呂に入れて、寝かしつけるまでが私の担当です。寝かしつけはだいたい21時半から22時の間ぐらいで、どうしても仕事をしないといけないときには、そこからガバッと起きてやる時もあります。ただ、寝かしつけながら一緒に寝落ちしてしまう確率も結構高いです。 本当は起きて、仕事や趣味の時間を作れたらいいなと思うんですが、部屋を暗くして子どもを寝かしつけているうちに私の方が先に寝ちゃったりするんですよね。
育児と仕事、両立のポイント
司会:ありがとうございます。私は皆さんの仕事中の顔しか知らないわけですが、その前後にはお子さんとの豊かな時間があることが伝わってきました。皆さんそれぞれ工夫をしながら子育てと仕事を両立されているというお話を伺ったところで、時間の使い方や働き方についてどのように考えているかお聞かせいただけますでしょうか。渡木さんお願いします。
渡木:私の場合、とりあえず朝はバッタバタなわけですよ。朝、起こしてから、ご飯を用意して、子どもが今日着ていく服も私が選んでいます。支度をしながら、「顔洗って!」「歯磨きして!」「連絡帳見せて!」「8時5分になったら家出なさい!」と、ずっと指示出ししている感じです。 あんまり急かすのも良くないんですけどね。夜は19時半とか20時に夜ご飯食べることになるんで、ご飯用意してる間にお風呂沸かして。食後に少しだらだらしていると、あっという間に21時を過ぎたりするので、「ゲームしたい」っていう子どもを宥めつつ一緒にお風呂に入って。そんな感じなので、私が育児と仕事を両立する上で常に意識しているのは、生産性を高くすることと、子どもと接する時間をできる限り確保するっていうことです。理想としては、専業主婦の方と同じぐらい接してあげたいなと思っています。
司会:いいですね。今お子さんは7歳ということですが、これまでの成長過程でお子さんにかける時間は変わってきたりしているんでしょうか。
渡木:在宅勤務ができるようになってからは、育児にどっぷり浸かっているので、あまり変わらないです。月曜日には、家から自転車で15分くらいの場所で習い事をしているんですけど、それも一緒に行っています。 私の月曜日のスケジュールを見てもらったら分かるんですけど、夕方、ブロックっていうのが30分×2本入ってるんですよ。 それは、習い事の移動時間です。 一緒に自転車で習い事に行く時間も楽しいですから。3歳くらいからずっとベッタリ。多分、大きくなると親と子の時間ってどんどんなくなってくると思うんですね。だから今しかできないかなと思って。子どもに関することであれば全く苦にはなりません。
司会:確かに貴重な時間ですね。野家さん、西尾さんはいかがでしょうか?
野家:多分西尾さんと私って、まだ子どもの自我が確立していないので「嫌だ」があるぐらいで、まだ親がコントロールできるんですよね。
西尾:そうですね。私の場合、現状の時間の使い方でいうと、普通に仕事している方と一緒で、タスク管理やタイムマネジメントがベースにあって、そこで工夫をしている感じです。もう一つ心がけているのは、メンタルコントロールです。いくら計画したり事前準備したりしていても、日によっては「ずっと抱っこしていてほしい」みたいな時もあり、どうしても計画通りにいかないときもあります。そこはもう「計画通りにいかないのが普通」と捉えて、イライラしたり、落ち込んだりせずに「今は子どもとの時間を大切にしよう」と気持ちを切り替えてメンタルを保つようにしています。
司会:メンタルコントロールは、仕事でも子育てでも重要なんですね。野家さんはいかがですか?
野家:私は子どもを産むまで、自分が子育てに向いてないタイプだったらどうしようと思っていたのですが、今は子どもと一緒にいる時間を大事にしたいなっていう気持ちが自然と沸いてきます。だからこそ、西尾さんも言っていたように、予定通りに進まない時もカリカリしない余裕を保つために、リラックスできる時間をつくるというのは意識しています。夫と予定を合わせて、それぞれがリフレッシュできる時間を計画的に作るようにしています。
司会:ありがとうございます。子育ては予定どおりには進まないというお話がありましたが、野家さんや西尾さんのように、お子さんが小さいうちは、急な発熱なども少なくないと思います。お子さんの急病対応はどうされているんでしょうか?
野家:急病となったときには、チームメンバーに共有して、完全リモートに切り替えさせてもらうのと、夫にも極力在宅で働いてもらうようにしています。 夫と私でミーティングの時間をお互いのカレンダーに入れて、どちらかがミーティングの時は、どちらかが子どもを看るサイクルにして切り抜けたりしています。引っ越し前は病児保育の施設が近くにあり、比較的予約も取れたので良かったんですが、引っ越してきた今は以前のようには予約が取れない可能性もあり、まだ1回も頼んでいないんですけど、ベビーシッターなども検討しておかなきゃいけないかなと思っています。
司会:ありがとうございます。 西尾さんはいかがですか?
西尾:うちの子は比較的元気なのでそこは助かっていますが、やはり体調不良の時には、夫が朝一で病院に連れていってくれます。そのまま保育園に預けられるときには預けますし、ダメな時はうちに戻ってきて、私が時間を調整しながら看病するようにしています。通院という意味では、うちの子は早産児だったので、6歳までは定期的な健診が必要なのですが、それは事前に診察日が決まっているので、会議がない日の午後に予約して、中抜けして病院に行っています。確かに子どもの体調次第では、仕事が全然できない時もあったりするのですが、当社はフルフレックスなので、毎月の月規定労働時間を割らないように他の日で調整をしたりしてなんとか乗り切っています。
あったら嬉しい会社の制度は?
渡木:子どもがいるとやっぱりお金使うことって絶対多いと思うんですよね。 病児保育の話も出ましたけど、病児保育って高いんですよ。移動にタクシーを使わざるを得ないこともあるので、そういうときに自由に使えるちょっとした手当て的なものがあると嬉しいですね。別に固定じゃなくてもいいので、使った分だけ、限度額2万円まで、みたいな感じであると嬉しいかな。
司会:企業による子育て手当てみたいな感じですね。 ちなみに病児保育ってどのくらいお金がかかるんですか?
野家:結構ピンキリですけど、私が預けていたところは、1日3000円台前半くらいでした。これは安い方なのでは…?と思います。病児保育はそもそも予約が難しいので、使えたらラッキーぐらいの世界です。明らかに足りてないので、あとはシッターさんでなんとかするしかないという感じですね。
司会:ありがとうございます。では西尾さん、いかがですか?
西尾:先ほどからお話に出ているように、当社は在宅で働けることと、フルフレックス制度があるので、仕事も頑張りながら育児もできていると思っています。さらにいうと、会社の目標や、グループ目標の達成に向けてパフォーマンスを出すっていうことをしっかりやっていれば、その他の面では比較的自由にできるから働けているっていうのはあります。
司会:今の制度でも子育てする上では満足度が高いということでしょうか?
西尾:そうですね。あったらいいものとしては、やっぱりそういうお金の面での補助等はいいなとか思いつつも、基本的には今の制度で満足しています。
司会:ありがとうございます。野家さんは人事ということで業務の範疇のお話にもなりますが、制度に関して、いかがでしょうか?
野家:そうですね。まさに西尾さんが答えてくれたところは私もまったく同じ意見です。フルフレックスで、なおかつリモート前提っていう働き方じゃないと今の生活は成り立っていないのでは、というのが実感です。これも西尾さんがおっしゃっていた通りで、時間を自分でコントロールして、やるべきことや、プラスワンのアウトプットをしていれば、子どものために短時間中抜けしても問題ないという会社なので、そこはすごくやりやすいなと思っています。
司会:あったら嬉しい制度についてはいかがですか?
野家:渡木さんのおっしゃった補助については本当にそう思います。今は国や地域の補助はありますが、やはり限定的ですし、子育てしている人特有のコストってそれなりに発生するので。
今後のビジョン
司会:ありがとうございます。ここまでいろいろ伺いましたが、最後に、今後についてお聞きします。先ほど、お子さんもだんだん手がかからなくなるというお話もありましたが、お子さんの成長に合わせたご自身の働き方というのを、どういうふうに描いていらっしゃるのか教えていただきたいなと思います。 渡木さんからお願いします。
渡木:子どもの成長に伴って仕事の割合はその分大きくなっていくとは思いますが、今後も子どもとの時間は大切にしたいです。在宅勤務ということもあり、子どもも親の働いている姿を見ていると思うんですよね。やっぱり親としては「お仕事も頑張っているよ」っていうのは見てほしいので、今後も子どもに見える形で働いていきたいとは思っています。 私の場合、どちらかというと、仕事は生きるための手段で、子育ての方をメインで考えていますから。
司会:確かに、お子さんとの時間は貴重ですよね。では西尾さん、お願いします。
西尾:はい。私は、子どもばっかり、仕事ばっかりといった二者択一にはなりたくないなと思っています。子どもの成長に合わせて手が離れていくというのはあるものの、逆に手がかかるタイミングも引き続きあるとは思うので、その時その時に合わせて子育てと仕事のバランスを保ちながらやっていきたいなと思います。私が「こうしてほしい」と思う方向ではなくて、子どもの望みや状態に合わせながらというのが理想ですね。
司会:最後、野家さんお願いします。
野家:今うちの娘は1歳8か月ですが、これからはどんどん会話も増えていくと思うんですよね。子どもとの時間をより確保したいと思うようになった時には、業務開始時間を少し早めて、夕方の時間を今よりも長めにとれるようなスケジュールを整えようかなとかは思っています。成長にあわせて娘と楽しく過ごせる時間を柔軟に確保しながら、必要なアウトプットというのも両立できていけたらいいなと。もちろん、自分自身も体を壊したり、無理しすぎない範囲でというのも大事かなと思います。
司会:仕事ももちろん大切ですが、良いパフォーマンスのためには親も子も心身ともに健康であるということが大前提ですからね。今日はお時間をいただきありがとうございました!