MIJS
日本発のソフトウェアを世界へ!MIJSは、製品の相互連携を行って海外展開および国内ビジネス基盤の強化を図ります。
https://www.mijs.jp/
2024年4月より株式会社ジョイゾーに新しく入社いたしました、大木日織と申します。
今回はジョイゾー新人研修の一環でもある、MIJS合同新人研修についてご紹介いたします。
MIJSは2005年に国内の主要なソフトウエア製品ベンダーが集まり、「日本初のソフトウエアを海外へ!」という合言葉のもと活動を開始しました。2019年には活動方針を再定義し、「ソフトウエアで日本を強くする」ことを目的に活動を続けています。
MIJSでは具体的な活動として、営業・マーケティング、技術、人事などの分野で、企業の垣根を超えて情報交換および交流を行っています。そういった活動の一環として人材育成プログラムも手掛けており、私たちが今回参加させていただいたMIJS合同新人研修もその内の一つです。
MIJS合同新人研修では、IT企業に勤める新人が集まり、6日間にわたって社会人として必要とされるスキルについて学びます。昨年は全日程オンラインでの実施でしたが、今年は4年ぶりに一部対面で実施されました。
1日目、2日目はビジネスマナーについて学びました。具体的な内容としては社会人として必要とされる姿勢やルール、敬語や身だしなみ、電話応対・名刺交換の方法、基本的な仕事の進め方などです。
研修の中ではグループワークも多く行われました。グループは日ごとに異なり、他社の同期の方々との意見交換では、自分ではそれまで全く思いつかなかった意見にも触れることができ、「そのような考え方もあったのか」と新たな学びを得ることができました。ただ知識を学ぶだけではなく、得た知識をグループワークを通して実践することによって、より理解を深めることができたと感じます。
ビジネスマナー研修を通して、学生と社会人における責任の重さの違いを深く実感し、自分の行動や言動の影響力について常に意識をする必要があると思いました。
3日目はビジネス文書の書き方について学びました。この日の前半ではビジネス文書に関する基本的な知識を学び、後半では実際に手を動かしながら学んだ知識を基に、個人ワークで文書の作成を行いました。ビジネス文書を作成する際には、何よりも「読み手に読んでもらうという意識」が重要であり、そのことを意識しながら「確実性・正確性」「時間短縮」「後日参照」というビジネス文書の目的3点を満たす文書を作成していく必要があります。
ビジネス文書研修では、手紙やメールといった媒体、社外向け・社内向けといった宛先など、要素の違いによって書き方が異なってくるという点に特に難しさを感じました。今後文書を作成する際には、自分の文書一つ一つが自社を代表するものになるということを常に意識するようにしたいです。
4日目はビジネスコミュニケーションとアカウンティングについて、対面で学びました。
前半のビジネスコミュニケーション研修では、「漏れなく、ダブりなく」を意味するMECE(ミーシー)を使用したワークや、傾聴力・質問力に焦点を当てたワークに取り組みました。MECEをはじめとするフレームワークを意識的に使用することによって、論理的な考え方や話し方をすることが可能となります。 MECEを使用する練習として、「就職活動の際に複数の内定を得て悩んでいた時、内定をいただいたうちの一つの企業の社長と食事をする機会をいただいた」という前提のもと、そのような際に「社長にどのような質問をするか」というワークを行いました。以下はMECEをもとに、考えた質問を分類している様子です。
後半のアカウンティング研修では、新規開店したパン屋の経営を例に、損益計算書の作成方法について学びました。各金額が、売上原価や販売管理費、営業外収益といった項目のどこに属するのかを当てはめていくという比較的単純なワークであったため、あまり知識のない私でも苦手意識を持たずに取り組むことができました。
また、オンラインによる実施とは異なり、グループワークの際に一人が作業をしていたら他の人が別の作業に自発的に取り組みやすいなど、周囲の状況が視覚的に分かるという利点にも気づくことができました。
4日目の研修終了後に開催された懇親会では、これまでオンラインにてグループワークをともにしてきた他社の同期の方々と親交を深めることができました。
これまでに同じグループになったことがある方だけでなく初めてお会いする方も多くいましたが、終始楽しみながらお話をすることができました。研修の感想や趣味、新生活のことなど研修中にはあまり聞くことができないようなお話もでき、非常に充実した時間を過ごすことができたと感じます。
また、交流の際には研修にて学んだことを思い出しながら名刺交換や階段の上り下りなどの実践もしました。まだ動作はぎこちないですが、少しでも早く慣れるために今後も意識して行動をするようにしたいと思います。
以上のように、懇親会は自社以外の同期の方々と直接交流ができる、非常に貴重な機会となりました。
5日目はプレゼンテーションの基礎について学び、6日目はプレゼンテーションの実践をしました。
基礎編では、プレゼンテーションの目的は「限られた時間の中で効果的に相手に伝え、相手が納得した上で行動をしてもらうこと」であると学びました。そのことを意識しながら、分かりやすい言葉でテンポよく伝えるための進行力と、伝えたい内容を相手に分かりやすく理解してもらうためのシナリオ力に焦点を当てたワークをいくつか行いました。 以下はMECEを意識しながらロジックツリーを作るというワークです。
実践編では、「新卒採用に関する課題の解決施策の提案」をテーマに一人一人企画から発表まで行いました。1回目の発表ではグループ内でお互いにフィードバックを行い、反省・改善を行なった上で2回目の発表に臨みました。他の人からフィードバックをしていただくことによって、今までは気づいていなかった自分の癖にも気づくことができました。2回目の発表では全員が1回目の反省点をしっかり改善していて、客観的な視点からのフィードバックの大切さに改めて気づくことができました。
社会人として必要とされるスキルは基礎的なものだけでも非常に多様で、多くの学びを得ることができた6日間となりました。特に印象に残った点としては、社会人の責任の重さについてです。自分の小さな行動一つ一つが、会社全体の評価をも脅かしてしまう可能性があるということを常に意識することが重要であると感じました。本研修を通して、改めて自身が社会人となったことを強く実感するとともに、今後も社会人としての自覚を持ちながら行動することを心がけたいです。
また、研修では他社の同期の方々とも多く関わることができました。一人一人異なる価値観に触れながらグループワークを行うことで、その人が持っていて自分は持っていない点はどこかが分かり、そのような点を自分に取り入れるようにしたいと思いました。社会人として生きていく上で今後も様々な方と関わっていくことになると思いますが、常に積極的に相手から学ぶ姿勢で、その相手の長所を自分のものとして吸収できるように尽力していきたいと思います。