【社長コラム】高度外国人材紹介事業、日本語教育機関向けコンサルティング事業の市場環境や将来性について
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当社に関心をもっていただきありがとうございます。
JELLYFISHでは、IT業界、機械電子業界、半導体業界、ロボティクス業界などにおけるエンジニアなどの高度外国人材に特化した人材紹介を専門にしています。また、外国人留学生を受け入れる教育機関に対する各種コンサルティングや留学支援に関連する事業も展開しています。
今回は当社事業をとりまく市場環境や将来性についてどう考えているのかを説明したいと思います。
技術革新とエンジニア需要の増加
AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などの技術革新が急速に進む中で、IT業界や機械電子業界、半導体業界、ロボティクス業界等における技術者の需要は今後も増加する見通しです。経済産業省の予測では、IT人材に限った人材不足でも2030年までに約79万人(高位シナリオ)に達するとされています。このように、技術革新の進展に伴い、エンジニアなどの技術者の採用需要はますます高まることが予想されています。
引用:https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/daiyoji_sangyo_skill/pdf/001_s02_00.pdf
日本の労働力人口の減少と日本のSTEM教育の現状
日本では少子高齢化が急速に進行しており、労働市場における若年労働力の供給が限られています。厚生労働省の報告によると、2030年には労働力人口が約7,000万人まで減少する見込みです。これにより、国内の労働力不足が今後一層深刻化することが予想されます。
引用:https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-01-01.html
また、日本の大学生の中でSTEM(科学、技術、工学、数学)分野に進む学生の割合は約20%弱と、OECD諸国の中でほぼ最低水準に低いことが指摘されています。例えば、ドイツでは約40%、インドや韓国、イギリスでは30%超、OECD平均でも27%の学生がSTEM分野を選択しています。
引用:https://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/future2/sankou.pdf
つまり、国内では技術者の需要が急増していく一方で、若者の人口減少に加えて、さらに将来的に技術者になる為の専門教育を受けた学生も少ないという状況になっています。国内での採用需要に対する供給が限定的なことを考えると、今後STEM教育を受けた外国人採用需要は増加することが予想できます。
教育機関における外国人留学生の重要性
また、日本政府が外国人留学生の数を40万人に増やす計画を発表しているように、出生率の減少が続く教育業界では留学生市場の重要性が非常に増しています。外国人留学生の受け入れは、今後教育機関の持続可能性や国際競争力の向上に貢献すると考えています。こういった背景に基づき、外国人留学生受け入れを行う教育機関向けのコンサルティングや留学支援の分野でも重要な役割を果たすことを目指しています。
引用:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kyouikumirai/pdf/230427gaiyou.pdf
これらの社会的背景を考慮すると、当社が取り組む事業領域は、今後日本企業および教育機関にとって非常に重要な役割を果たすことになると考えています。高度外国人材と留学生の受け入れにより、日本企業は国際競争力を維持・強化し、教育機関は持続可能な発展を遂げることが可能となると考えています。
最後に
ここまで現在の市場環境や将来性について話してきましたが、私たちが取り組むマーケットは、まだ十分に開かれているとはいえない現状で、一部の先進的な企業が挑戦的に取り組んでいる段階です。私たちは、この市場で挑戦する姿勢を持ちながら、地に足のついた現実的なアプローチで泥臭く事業を展開しています。
私たちの事業の社会的意義や将来性に興味を持っていただけた方からのご連絡をお待ちしております。