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イタンジは不動産業界向けに業務支援SaaSシステムを開発していると同時に、さらに不動産取引をなめらかにするため周辺領域においても日々新たなサービスの検討を行っています。業界でのシェアが広がり、今後さらにイタンジの成長を加速させるため、新規事業開発を専門とする「BizDev」のチームが立ち上がりました。
今回はBizDevチームを立ち上げた濵田と原島に、インタビューを行いました。
濵田 雄斗
早稲田大学国際教養学部卒。アメリカ短期留学から帰国後、起業家コミュニティの先輩の誘いで、イタンジにインターンとして参加。1年のインターンを経て、2015年イタンジに正式JOIN。エンジニアとして、DeepLearningを用いた価格査定エンジンの構築や、AIチャットの開発に携わった後、不動産管理会社向けのBtoBサービスの開発責任者に。2018年11月より、執行役員に就任。
原島 宗三
学生時代に起業し、その後複数社の立ち上げに携わる。2019年にラクスル株式会社に入社。集客、営業からオンボード・オペレーション構築など事業開発として幅広く従事。2020年イタンジ株式会社へ入社し、CS企画を立ち上げる。オペレーション改善や事業推進に携わり、2023年11月より新規事業開発に従事。
BizDevのチームはどういった理由で立ち上がったのでしょうか?
濵田:
まず、イタンジは全てのメンバーが新規事業・新規機能を考え実現していく雰囲気があります。そのため、私たちのチームがあるから他部署は既存事業だけを推進するようになったのではなく、その中でも新規事業に特化したBizDevチームが立ち上がったイメージです。社員数が30名くらいの時代は、足りないところや次にすべきことを、常に壁打ちして事業開発をしている状態でした。現在は200名以上(※1)の規模になり、事業も顧客規模も拡大したため、新たな事業を考える時間が減ってきています。しかし、新たな事業を展開し続け、この先5年、10年とさらに成長していくために、新規事業企画・実現に特化した組織としてBizDevのチームが生まれました。
(※1)2023年7月末時点
原島:
濵田さんは創業間もない頃からイタンジにいて、開発、PM、役員としてプロダクト全体を見ていたという経験があるので、プロダクトについて全てと言ってもいいくらい理解しています。そして、私は学生の頃から、起業やECや物流など様々な事業の新規事業立ち上げから拡販の経験があったので、2人でBizDev組織を立ち上げることになりました。
どのような業務を行っているのでしょうか?
濵田:
1つは、ゼロからの新規事業立ち上げです。賃貸から売買への領域拡大のように、どういう市場であればイタンジの強み活かして事業が展開できるのかというところから調査して新規事業の検討を行い、実行まで行っています。
もう1つは、既存プロダクトの機能追加や、新規アライアンス連携等で、現在の延長線上で事業を作るというものです。弊社のサービスをご利用いただいてる多数のお客様へのヒアリング、市場調査 を行い素案を作り、その後PMMやPdMと内容をブラッシュアップしながらサービスをつくり上げていきます。社内のメンバーには管理会社出身や仲介会社出身のメンバーも多く、すぐに有識者に聞くことができる体制です。また、つくって終わりではなく、数十社の顧客の獲得までセールスと一緒に取り組んでいきます。
原島:
例えば、先日、賃貸住居の水回りや鍵、電気設備など生活の緊急トラブル発生時に24時間365日対応する駆けつけサービスを提供する会社様と提携したことで、管理会社様はイタンジの「申込受付くん」を通じて、サービスを利用いただけるようになりました。
関連プレスリリース:https://www.itandi.co.jp/news_posts/1166
駆けつけサービス自体は、多くの不動産会社様が提供しているサービスですし、入居者様にも利用したことがある方が多いサービスだと思います。それにも関わらず、管理会社の方は入居者の情報を再度聞いて情報を入力したり、夜間でも対応できる業者を電話で探し続けたりしており、入力漏れの発生や業者が⾒つからずすぐに対応してもらえないという現状がありました。
そういった手続きをより簡単に、より正確にできればという思いでスタートし、管理会社様や提携先の会社様に、どういう機能があると嬉しいのか、画面はどう実装されていたら使いやすいのかをヒアリングしていきました。サービス提供開始後も、セールスの管理会社様へのご提案に同行させてもらっています。
働き方や雰囲気はいかがでしょうか?
原島:
もともとイタンジには新規事業を常に考えるカルチャーがあるので、他部署との連携はとてもとりやすいです。濵田さん含めボードメンバーへも気軽に提案や壁打ちをできる環境です。基本的には即断即決で進めていけるため、すぐに次の行動へ移れるのはすごくメリットに感じます。ゼロから新規事業をつくる時は、ある程度先までスケジュールを引かなければならない一方で、既存のプロダクトに絡めた新規事業ですと、リリースに向けて迅速に検証を繰り返していくことが必要です。スピーディに事業を推進していける環境は私たちのチームの強みだと思います。
働き方に関しては、イタンジ全体がそもそもフルフレックスということもあり、柔軟なスケジュールで働いています。個人的にですが、休みの日なども事業について考えることが好きなので、仕事とプライベートではっきり思考は分かれておらず、休みの日も新規事業について自然とアンテナを張っていますね。
プロダクトでも無料のサービスが色々ある中、どのタイミングでマネタイズしているのかなどは気になってしまいます。絶妙なタイミングで切り替えているプロダクトがあると感心させられますし、そういうことを考えている時間が楽しいです。
働く上でのやりがいや課題はなんでしょうか?
濵田:
やりがいは自分の考え1つで、業界に影響を与えられることです。
私たちはバーティカル(業界特化型)SaaS企業なので、業界全体にインパクトを与えるようなプロダクトをつくることもできますし、不動産会社様の特定の業務を変えるプロダクトをつくることもできます。また、イタンジは4つのサービスで仲介会社利用率No.1(*)を獲得するなど、既に業界内からの一定の認知を獲得しています。既存のアセットがある状態で、影響範囲を考えながら、大きくも小さくも新規事業にチャレンジができるという環境です。(*)イタンジ、不動産賃貸業務支援 4サービスで仲介会社利用率No.1に
原島:
実は私は一度イタンジを退職して3年ほど他社で経験を積んで戻ってきているのですが、業界全体の不動産DXに対する感覚やお客様からのイタンジへの反応などが、戻ってくる前と全く違っていました。イタンジのメンバーたちがこれまで築いてくれた信頼の土台に私たちは乗っていると思うので、それは崩さないようにしたいです。一つ一つの責任の重さもありますが、そういった背景もモチベーションや、やりがいに繋がっています。
濵田:
今の課題は、プロダクトを見つけるまでの試行回数が足りていないことです。企業によっては、入念にチェックをして一つのアイデアを形にするために練っていくこともあるのですが、今の私たちの場合、基本的には数を出して検証していくことを優先しているため、メンバーを増やしてもっと試行の量を増やさなければならないと考えています。
原島:
他にも、今は濵田さんが大きなプロジェクトをメインで担当しているので、メンバーを増やし、少しずつ業務を割り振っていかないといけません。濵田さんが大きな新規プロジェクトをマネジメントして、その周辺の業務をチームで巻き取っていける体制にもしたいです。
Biz/Devチームには、どういった方がマッチしていると思いますか?
原島:
現時点ですと、自分自身でサービスを立ち上げた経験がある人など、立ち上げることが得意な人だと考えています。今はサービスのグロースではなく、多くのアイデアを生み出していくフェーズです。また、考えるだけでなく責任感を持ってアクションができる突破力も必要だと思います。
濵田:
私たち2人が違うと思ったものが当たる可能性もあるので、何が正解かは分かりません。自分が正解だと思ってやり切れる力があるといいです。また、不動産業界という、社会性が高く誰もが関わる業界の変革に、興味を持って取り組める人がマッチすると思います。
原島:
イタンジで経験を積んで、ノウハウをもとに独立するという選択肢もできるのではないでしょうか。もちろんすぐに離職してほしくはないですが、それくらいのスキルをつけることができる環境だと感じています。
濵田:
イタンジは新規事業を考える集団であり、その中でもより速く、より遠くへ行くためにBizDev専門のチームとして立ち上がりました。その使命を果たすためにも、同じ思いを持ってくれる新たなメンバーに来てほしいですね。