「ITで世界を楽しくする会社」へ高橋社長が語る事業展開と大切にしたい考え方とは? | 管理職インタビュー
こんにちは!アイティアクセスの採用広報担当です。今回は高橋尚代表取締役社長のインタビュー記事をお送りします。アイティアクセスの代表取締役社長に就任した経緯や現在の事業展開、そして将来像について語...
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こんにちは!アイティアクセスの採用広報担当です。今回は自販機向けクラウドサービスや美容向けクラウドサービスを展開しているFT事業部の奥原和延事業部長と後藤知貴副事業部長に話を伺いました。
FT事業部が設立された背景や経緯、また全国導入台数12万台以上(2025年6月時点の当社販売実績による)を突破した、自販機向けキャッシュレス決済端末を展開するFinTech事業や、アイティアクセスのカルチャーを体現するBeautyTech事業について詳しく解説しています。
アイティアクセスの職場としての魅力についても語っていますので、ぜひご覧ください!
奥原事業部長
FT事業部で事業部長を務めている奥原和延です。アイティアクセスに入社したのは2002年でした。
2000年に設立されてからまだ間もない時期で、社員は十数名の規模でした。イノテック社から独立しスタートアップとして成長していた時期だったので、とても活気にあふれていたのを思い出します。
前職は家電量販店の営業で、提案型の営業スキルを身につけたいと考えて転職活動をしていた時期に、アイティアクセスに出会いました。面接していただいた方々からとても人間的な魅力を感じたのが入社の決め手でしたね。
当時、アイティアクセスの事業は組込みソフトウェアの販売と受託開発がメインで、私は組込みソフトウェアの営業として大手電機メーカーなどを担当しました。入社してしばらくは、まだスタートアップでしたから業績が安定しているとは言えない段階だったと思います。
しかし、ミッションクリティカルなインテリジェントシステム向けソフトウェアのリーディングカンパニーであるウインドリバー社から代理店権利を獲得したり、デジタル家電市場をメインターゲットとしたACCESS社の組込みソフトウェア事業が成長したりして、一気に会社が大きくなっていきました。会社が飛躍的に成長していくプロセスを学ばせていただけたのは、貴重な機会だったと感謝しています。
後藤副事業部長
FT事業部で副事業部長をしている後藤知貴です。私がアイティアクセスに入社したのは2010年で、デジタルテレビ向けソフトウェアの売上が大きく伸びている時期でした。社内では地デジバブルと言ってもいい状態でしたね(笑)。
前職は漁業機械メーカーで組み込みソフトウェアのエンジニアとして開発業務に携わっていました。仕事としては自社製品を担当し、現在の自社サービス開発に活きる経験をさせていただいたと思います。
その後、転職先の会社では受託業務を主に担当していましたが、自社製品に携わる機会を求め、縁あってアイティアクセスに入社することとなりました。
奥原事業部長
FT事業部のビジネスは2つの事業から構成されています。無人機向けクラウド型決済サービスのFinTech事業と、美容向けクラウドサービスのBeautyTech事業です。
FinTech事業は「キャッシュレス決済で、よりスマートな未来を。」をミッションとして、無人機向けのキャッシュレス決済端末を提供しています。これまでに5つの機種をリリースしており、複数のモデルも開発中です。
シンクライアント型マルチ決済ユニットのVMPU-01Lは電子マネーやQRコードなど各種の決済サービスに対応しており、コンパクト化を実現しているため多くの自販機への搭載が進んでいます。これまでの累計出荷台数は20万台を超えました。
奥原事業部長
2016年にFT事業部の前身となる新規事業部が発足し、2年後の2018年にFT事業部の名称になり現在に至っています。新規事業部の発足当時、アイティアクセスのビジネスはウインドリバー社とACCESS社の代理店事業と受託開発ビジネスが中心でした。
前者は航空宇宙や防衛分野に強いプロダクトで、年間契約のサブスクリプションがメインのため安定している代わりに大きな成長を見込むのが難しい面があります。
一方、ACCESS社の製品受託ビジネスの柱だったNetFront Browserのライセンス販売はメインターゲットがコンシューマー家電で、中でもテレビ市場ではアナログ放送の終了によってデジタルテレビの買い換え需要が加速している時期でした。ほとんどの電機メーカーが顧客で、デジタルテレビが売れるたびにロイヤリティ(コピーライセンス)収入が発生していたため、後藤副事業部長が話したとおり、社内では一種のバブル的な状況だったと思います。
でも、デジタルテレビの買い換え需要が落ち着くと、事業が停滞してしまいますよね。また、LinuxやAndroidなどオープンソースも台頭しはじめていました。そこで、新規ビジネスとしてFinTech事業とBeautyTech事業を立ち上げたんです。
後藤副事業部長
FinTechはもともと、組込みソフトウェアのライセンスビジネスの延長としてFelicaを使用した電子マネーの決済端末に入るミドルウェアの取り扱いからスタートしました。
Felica決済のミドルウェアをベースに提案していた際、ある大手飲料メーカーのご担当者様から自販機向けのキャッシュレス決済端末をワンストップにて提供して欲しいと依頼されたんです。
当時の自販機では、キャッシュレス端末側で決済処理を行い夜中にバッチファイルで決済センターと同期する形式が主流でした。機器の製造コストが高かったため、大手飲料メーカーは自販機向けのキャッシュレス決済端末を導入できないという課題をお持ちだったんです。
そこでアイティアクセスでは電子マネーの厳しいレギュレーションをクリアし、シンクライアント型キャッシュレス決済端末を自販機市場向けにリリースしました。
シンクライアント型は端末が安価に製造可能である点が特長です。いわば価格破壊的なチャレンジだったので反響を呼び、2018年頃には複数の大手飲料メーカーにも採用されるようになりました。
また、QRコード決済がちょうど出始めたタイミングでもありました。アイティアクセスの端末初号機にはタッチパネルの液晶画面がついていたので、画面を使ってQRコードを表示し決済できる業界初のシステムだったんです。
交通系ICをはじめとする複数の電子マネー決済方法をはじめ、QRコード決済にも対応し、さらに機器の価格も安いという優位性がありましたから、一気に広がりましたね。
奥原事業部長
BeautyTech事業は自宅で美容データを測定し、化粧品メーカーや美容サロンの専門家が肌や髪の状態を解析することでパーソナライズされたケアメソッドを提供できるサービスです。アイティアクセスでは「Smart Skin Care」という名称で製品をリリースしています。
専用のマイクロスコープを使い、複数の項目での肌チェックができ、測定した肌画像や想定データは専用のクラウドシステムにデータを保存できます。それらのデータはCRM(顧客管理)システムやスキンケア製品の購買データ、施術データと組合わせてデータ集計、分析を行う事により、接客オペレーションやセールストーク等の最適化等に活用いただける将来性の高い事業だと考えています。とはいえ、ビジネスとしてはまだこれからであり、現在は投資の段階です。
社内的な組織の拡充や価格設定を含めた収益モデルの検討など改善の余地がありますので、事業をスケールさせていくための戦略を後藤副事業部長と検討しているところです。
BeautyTech事業は、いわゆる肌測定としてのマイクロスコープ製品を販売しているという意味では多くの競合がひしめきあっていますが、彼らは結局製品の販売にとどまっています。一方、アイティアクセスはシステム開発力を活かしてクラウドにデータを蓄積し、AIを活用して集計・統計・分析まで行うビジネスモデルですから、競合らしい競合がいないんです。
また、最近は男性向けのAGA(男性ホルモン型脱毛症)市場も伸びており、BeautyTech事業の新たなターゲットになりつつあります。そのため、肌メニューに加えて頭皮メニューを開発しました。
マーケットの潜在的なポテンシャルはかなり高いのではないでしょうか。そこで、BeautyTech事業は昨年までFinTech事業の一部という組織構成でしたが、2025年度から部として独立させました。
事業の性格上、データの蓄積や利用に個人情報保護法が絡んでくるなど難しい面もありますが、法的なハードルのクリアを含め、準備しています。BeautyTech事業は社員が企画立案してサービスを進化させていますから、アイティアクセスのカルチャーを体現しているビジネスとして、大きくしていきたいですね。
奥原事業部長
アイティアクセスでは全社的に、周囲への思いやりと社員が自由に動ける組織であることを大切にするカルチャーが浸透しています。高橋社長が述べている通り、いろいろなバックボーンを持つ社員が価値観をぶつけあって新しいものを生み出していく環境を大切にしているからです。
そのため、自分の意見を自由に発信できるのが魅力だと考えています。
後藤副事業部長
自由な雰囲気は強いですよね。開発でも、例えばサーバーをクラウドに構築する際には、さまざまなクラウドを試して検討できる環境があります。
「これも試してみたい」と言えば認めてもらえますから、やる気次第でチャレンジできる環境と言えます。社員が自由に動けるカルチャーがアイティアクセスの成長を支えているのは間違いありません。
奥原事業部長
FT事業部の場合、自社製品の企画・開発が中心である点が働き方の自由度を担保している面があります。キャッシュレス決済端末という性格上、製品を社外へ持ち出すのは難しい面もありますが、自社製品ですから端末を自宅に持ち帰って仕事することも可能です。
リモートワーク制度を利用して、自宅で作業する方も多いですね。
後藤副事業部長
社員同士の仲がいいのも、アイティアクセスの魅力だと思っています。休日に社員同士でマラソン大会に出場したり、ロードバイクに乗ったりなど、社外の活動が活発です。
私はテニスが趣味なので、高橋社長と一緒にテニスしていますよ(笑)。
奥原事業部長
そうですね、オフィシャルな部活という形ではありませんが、有志の活動は多いほうだと思います。思いやりのある自由な社風のもと、ベースとなる人間関係が良好だからなのでしょうね。
奥原事業部長
アイティアクセスの採用サイトは、実は私が担当したんです(笑)。FT事業部を立ち上げた際に、優秀な人材を集めたいと考えて、内容や構成、ビジュアルを考えました。
アイティアクセスが外部に発信したいメッセージは、とにかく思いやりが強く自由な会社であることです。上下関係もなく、誰に対してもストレートに意見交換できる雰囲気が定着しています。
また、やる気がある人やチャレンジしたい人には、チャンスが与えられる社風です。ですから、一緒に楽しみながらチャレンジしたいと考える方にエントリーしていただけるとうれしいですね。
既存事業にとらわれず、新規事業を立ち上げてみたいと考える方も大歓迎です。FinTech事業もBeautyTech事業も成長過程にあり、これからさらにビジネスとして飛躍させたいと考えていますから、ぜひ、話を聞きに来てください。
後藤副事業部長
FT事業部が取り扱っているのは、FinTech・BeautyTechともに自社製品です。自分たちで考え、開発し、市場に投入していく事業はとても魅力的です。
自社プロダクトの開発に携わってみたい、という方がいらっしゃったら、ぜひエントリーしてください。お待ちしています!
※取材時の部署・役職・氏名を記載しています。
(取材日:2025年6月10日 聞き手:垣本陸)