こんにちは! ICONICの採用担当です。
ICONICでは現在、大学生を対象とした長期インターンを実施しています。このたび、約半年間、インターンとして活躍してくれた立石さんが7月に卒業するにあたり、ICONICでのインターンについて振り返っていただきました。
もう一度、東南アジアの熱気の中で、挑戦したい!
—まずは、インターンに参加しようと思ったきっかけを教えてください。
海外インターンを意識し始めたのは、大学2年の冬頃でした。
きっかけは8月から12月までの5ヶ月間、タイ・バンコクの大学に交換留学をした経験です。私にとってはこの留学が初めての海外渡航であり、「海外で生きるって、こんなにも刺激的で楽しいんだ」と強く実感した日々でもありました。
帰国後、将来のキャリアについて考えていく中で、「やはり海外で働きたい」という想いが自分の中で一層強まっていきました。ただ、その一方で、「自分は何がしたいのか」、「どんな環境が合うのか」を判断できるほどの人生経験が自分にはないことにも気づきました。社会人経験がないまま就職活動を始めるのは、現実味が持てない——そう感じた私は、「まずは学生のうちに、会社で働くという経験を積んでみたい」と考えるようになりました。
ここまでくれば、あとは、どこで挑戦するのかを決めるだけです。日々、情報収集をする中で、ふと留学中の日々を思い出し、「もう一度、あの東南アジアの熱気の中で挑戦してみたい」と感じ、東南アジアでのインターンを目指すことにしました。
—ICONICでインターンをすることになった経緯もお聞かせください。
“東南アジアで実施できるインターン”という方向性は決まったものの、東南アジアはとても広く、タイ・カンボジア・ベトナムなど、いくつかの候補の中で決めかねている状態が続きました。
ちょうどその頃、友人に誘われてベトナムへ1週間旅行することになったんです。しかも、偶然にも同じタイミングで、ICONICとの面談も進んでいて。旅行の話を伝えると、「ホーチミンに来るなら、一度オフィスにも立ち寄ってみては?」と声をかけていただき、現地で直接、面接をさせていただけることになったんです。
結果として、旅行中に感じたベトナムの活気や魅力、そして実際に海外で働く日本人社員の方々とお話ししたことが決め手となり、ICONICでインターンをさせていただくことになりました。
物価の安さも治安の良さも、想像以上
—半年間、ベトナムで生活してみて、いかがでしたか?
旅行でホーチミンを訪れたことはあったものの、正直、生活できるかどうかという不安はありましたが、想像以上に快適でした。
住まいは、ホーチミン市内の中心部に位置するオフィスに徒歩で通える場所。立地の便利さはもちろん、飲食店の多さや、バイク・タクシーの普及、物価の安さ、治安の良さなど、「ここまで生活しやすいとは」と思う場面が数多くありました。総じて、ホーチミンは非常に暮らしやすい都市だと感じています。
主体的なベトナム人メンバーと一緒に、刺激的な毎日を送る
—ICONICはどんな組織、カルチャーだと感じましたか?
一人ひとりのパフォーマンスが高く、少数精鋭型の組織だと思います。私は日本人社員・ベトナム人社員のどちらとも協働する機会が多くあり、特に、ベトナム人メンバーの能力の高さには当初とても驚かされました。
お互いに英語という第二言語でのやりとりに苦労する場面は、もちろんありました。ですが、それを補って余りある主体性が印象的で、「個人が裁量を持って動く」という文化が社内に根づいていると感じました。
たとえば、ベトナム人インターン生との定例ミーティングでのことです。誰に言われるわけでもなく、自らTikTok投稿動画の視聴数やエンゲージメント、投稿時間の傾向などを分析・記録し、次回の投稿戦略を提案していたんです。こうした主体性のあるメンバーが集まっている上に、どんどん任せてもらえることがICONICの強みだと思います。
インターン生初! ベトナム人インターンと協働でTikTokアカウント立ち上げプロジェクトを推進
—インターンでどんな仕事を体験しましたか?
マーケティング部門に所属し、サポート業務とTikTok・YouTubeアカウントの運用担当を任せていただきました。
(1)サポート業務
日本人向けの人材紹介事業と組織人事コンサルティング事業をサポートする業務です。
主に、ベトナム現地情報を発信するブログ執筆や求職者向けメールマガジンの作成を行いました。
(2) TikTok・YouTubeアカウントの運用担当
安倉社長がベトナムの生活やビジネスについて発信しているTikTok・YouTubeアカウントで、投稿するコンテンツの企画や動画編集、オフ会の運営などを行いました。
—印象に残っている仕事はありますか?
最も印象に残っているのは、インターン開始から約2ヶ月が経った頃に関わらせていただいたベトナム人向けTikTokアカウントの立ち上げです。これまでは日本人向けにベトナム情報を発信していたため、異なるターゲット層へのアプローチは初の試みであり、新たな気づきを得ることができました。
また、プロジェクトを始めるにあたり、ベトナム人マーケティングインターン生を新たに採用することになり、選考を担当させていただいたのも得難い経験でした。履歴書の確認から、面接実施者の選定、採用メンバーの決定まで、一連のプロセスに関わったことで、「人材として人を見る」という視点を得られたことが、大きな学びです。
プロジェクトは、私を含めた4人チーム(ベトナム人マーケ部社員1名+ベトナム人インターン生2名)で進行(ちなみに、これまでのインターン生は基本的に日本人社員との関わりに限られていたとのことです)。日々、協力や相談を重ね、自然とお互いを信頼し合える関係性が築かれていくのが感じられ、とても楽しかったです。加えて、今回のプロジェクトがきっかけとなり、今後のインターン生にもベトナム人スタッフと協働する道筋を築けたと思うと、光栄に感じます。
▼ある一日のタイムスケジュール
7:00 起床
朝はコーヒーのみで済ます派なので、家の近くでコーヒーを買います。毎日飲むので、店員さんが顔とメニューを覚えてくれ、店の前に立つだけでアメリカーノを用意してくれるようになりました(笑)
8:00 出社
出社後まずは、その日の業務スケジュールをカレンダーに入れます。その後、前日に投稿したTikTok・YouTubeの動画を確認し、1日後の再生数や視聴者からのコメントを確認します。
9:00 日本人求職者向けメールマガジンの作成
一つひとつの言葉のニュアンスが会社の印象を左右するので、慎重に表現を検討します。
11:00 ベトナム人向けTikTokアカウントの企画・運用に関するミーティング
先週の投稿を振り返り、今後のコンテンツ方針を話し合います。
12:00 昼食
súp cua(カニスープ)のキッチンカーが会社の近くに毎日きているので、そこで購入してオフィス内で食べることが多いです。たまに、ベトナム人インターン生と外のローカル店でベトナム料理を食べることもあります。
13:00 動画編集
TikTok・YouTubeショートは毎日投稿しているため、1日に1〜2本の編集を行います。
17:00 退社
日によっては残業することもありますが、基本的に17:30には退社していました。
19:00 夕食
ほとんど毎日、誰かと夜ご飯を食べていました。現地で同世代の日本人友達がたくさんできたので、近所で集まって雑談しながらご飯を食べる時間が日々の楽しみでした。
22:00 帰宅
帰宅したらすぐにシャワーを浴び、寝る準備をします。元々寝つきが悪いので、睡眠の質を下げないために寝る前はスマホの画面を見ないよう心がけています。
23:00 就寝
平日は、次の日の仕事のパフォーマンスを下げないことが第一優先なので早めに就寝します。
仕事への向き合い方、自分への向き合い方を学んだ
—インターンをしてみて、自身の変化や成長を感じたり、学んだことはありますか?
成長したことは、大きく二つあります。ひとつめは、新しい仕事との向き合い方です。インターンを通して、プレスリリースの作成と配信、企業向けのプレゼン資料作成、視聴者オフ会の運営など、数々の挑戦させていただきました。
こうした新しい仕事を任されたとき、「おもしろそう!」というワクワクと同時に、「どう進めたらいいんだろう」という戸惑いもありました。そんな中で私が大切にしていたのが、「任された仕事は120%で応える」という姿勢です。これを常に意識することで、「できるかわからないけど、全力でやってみる」「120%の力で返すには、どう形にしていけばいいか」と、自ら行動を起こす原動力になりました。
その結果、どうすればうまく進められるかを自分で考え、必要な情報を調べ、計画を立てて動いていくというスタイルが、自然と身についていきました。時間はかかりましたが、「新しい仕事を進める」とはどういうことか、自分なりの方法論が見えてきたことは、大きな成長でした。
もうひとつは、自分との向き合い方です。インターン期間を通じて、自分自身と向き合う力も大きく鍛えられました。特に、内省する=自分の思考や感情を言語化して分析することの重要性を、安倉社長との日々のやりとりから学びました。
一例を挙げると、仕事で小さなミスをしたときのことです。以前は「やってしまった、次は気をつけよう」で終わっていたようなことも、「なぜ自分はこのミスをしたのか」「〇〇の要因が心の中で影響していたのかもしれない」など、自分の内面を振り返るようになりました。
さらに、「なんでそう思ったの?」「なんで自分はそう感じたんだろう?」と、自分に問いを投げかけながら、思考の背景や行動の根っこにある感情や信念まで探っていけるようにもなりました。
今では、日常のちょっとした出来事にも、 「なぜ今そう思った?」「なぜ自分はこの考えに至った?」と、自然と自問自答するようになりました。この内省の習慣ができたことで、自分の成長スピードが大きく加速したと実感しています。